私的図書館

本好き人の365日

今年もありがとうございました

2004-12-31 16:53:00 | 日々の出来事
すごい大雪が降っています*(雪)*

昼飯を食べに吉野家に行ったのですが、駐車場から少し歩いただけで体がまっ白☆

こんなにいきなり降らなくてもいいのに~

年越しソバと、おせち料理を買って慌てて帰って来ました。
車だったのですが、タイヤのすべることすべること。
スタットレスタイヤなのにききやしない*(汗)*

ヒヤヒヤしながらスリルある買い物になってしまいました。

パソコンを始めてはや二年。
この日記で本の紹介をしてきましたが、こうして二年目の年の終わりを迎えることが出来たのも、足跡を残して下さった方や、掲示板などにコメントを残して下さった方々の言葉が励みになったからです。

本当に今年一年ありがとうございました☆

今年はこれでお終いですが、また来年もよろしくお願いします。

では、皆様、良いお年を♪



…さあ、紅白でマツケンサンバでも見ようかな☆



本棚の冒険 望郷編

2004-12-31 15:50:00 | 本棚スペシャル
今月は、我が家の本棚に詰め込まれてあふれかえっている文庫本の数々を紹介しています☆

この一年、出会いがあるたびに買い込んできたので、ついに本棚の容量をオーバーして、床の上にまで侵食してきてしまいました。
やれやれ、来年は新しい本棚を買わなくっちゃ。

まずは一番上の棚から

かわいい王女さまが、ニューヨークの街に飛び出して大騒ぎ。
氷室冴子版ローマの休日、

「レディ・アンをさがして」

ポスターのように切り取られた風景が思わず浮かんでくる、喜多嶋隆のラブ・ストーリー

「パイナップル巨人軍」
「ボディ・ガードに花束を」
「ラスト・ダンスは、裸足で」

濃い碧、蛍星、綺羅星波止場、蜻蛉、硝子。
美しい日本語の響きと、どこかはかない物語が魅力の長野まゆみの作品☆

「カンパネルラ」
「宇宙百貨活劇」
「夏至南風」 他

「クラッシャージョウ」シリーズも好きだったけれど、このシリーズも大好き♪
過激な美女が宇宙狭しと活躍(破壊活動ともいう…)する、高千穂遙の人気シリーズ。

「ダーティペア・シリーズ」①~③+外伝

”神”に戦いを挑む人間の姿を描いた、山田正紀のデビュー作。

「神狩り」

信仰とは?
人間とは?
と、問いかける遠藤周作の

「深い河」☆

プロジェクトXみたいな話がてんこ盛り。
とっても面白い上前淳一郎の

「読むクスリ」

桂三枝の

「桂三枝の傑作落語大全集②」

イッセー尾形、森田雄三の

「ヘイ、タクシー」

イッセー尾形さんの一人芝居好きなんですよ♪
舞台を観に行くわけにはいかないので、TV放送されるものや、出演している番組などをチェックしています。

澁澤龍彦
「女のエピソード」

マリー・アントワネットから、ジョルジュ・サンド、和泉式部に、細川ガラシア夫人。聖母マリアに、王昭君。サロメにサッフォーといった、古今東西の女性にまつわるエピソードを集めたエッセイ集です。

曽野綾子、田名部昭
「ギリシアの神々」

こちらはギリシアの神々にまつわるエピソード。
オリュンポスの神々から、最初に泥から作られた女、パンドラの話。半人半馬のケンタウロ族の誕生に、蠍に追いかけられるオリオンの話。メドュウサにアンドロメダ、イカロスの翼にゴルディオンの結び目。興味深い話がたくさんあります。

グラフィティ・歴史謎辞典⑤ 吉村作治先生監修の
「コーランの世界」

さだまさしの書いた小説
「解夏」

次の棚は、日本一遅筆で有名なSF作家、火浦功の作品群。
仮免許中のマッドサイエンティストの女の子、みのりちゃんが活躍する
「みのりちゃんシリーズ」☆

お弁当のウィンナーをタコにしていただけなのに、”ちょっとした手違い”で台所を跡形も無く吹き飛ばしたりするみのりちゃん。
どうしてそうなるのか、読者には納得のいかないことでも、みのりちゃんは一言で片付けます。
「コツがあるのよ」

史上最強のお間抜け女子高生、永井のりこ(15才)が転校した先の学校は、なぜかダンジョンの中にあった。

東京は世田谷の地下を舞台に繰り広げられる抱腹絶倒のR.P.G.小説!
「ひと夏の経験値」

企画の段階で、「パトレイバー」と抱き合わせで持っていったら、そっちの方が先に世に出てしまったという、

「未来放浪ガルディーンシリーズ」①~③+外伝2冊☆

歌って踊ってベタも塗れる機動メカ、ガルディーンがパイロットの<筋肉娘>、男として育てられたコロナ姫の活躍を、ただただ眺めているだけの物語ですが(役立たずな機動メカ*(汗)*)、これがメチャクチャ面白いです♪
続きがはたして出るのかどうかも楽しみなところ…

まだまだ本棚の中身は尽きませんが、今年は、まぁ、このくらいで。

興味をひく本はありました?



雪が降りました

2004-12-26 23:25:00 | 日々の出来事
今日は母親の誕生日でした。

まあ、歳が歳なので、たいしたことはせずに、家族三人で外に食事に行ったくらいなのですが、「食事が一回浮いた」と喜んでいました(一応ね)。

そのレストランでは、お店で出すケーキを持ち帰ることができたので、ついでにショートケーキも買って帰りました。

母のたっての希望で。

う~、一昨日クリスマスでケーキ食べたばっかりなのに、よく食べれるよな*(汗)*

こっちはしばらくはケーキ見るのも嫌な感じなのに(胸がむかむか)、母親は家に帰ると平気で食べていました。

…頼んだ料理は多すぎるとか言ってこっちに食べさせたくせに。

この時期の出費は痛かったけれど、まあ、一応喜んでくれたからいいか☆

今日はこの他に、靴を新調したり車のタイヤを交換したりと、けっこう散財してしまいました。

しかたがない、また元気に働くか。
今年は29日まで仕事の予定です。

いったいいつ大掃除とかするんだ?

…今日の一言「貧乏ヒマなし」


十二月の名言集より

2004-12-26 22:54:00 | 日々の出来事
あたしパーティを開くのが大好きだわ。

人がみんなきれいなみなりをして、にこにこ楽しそうに銀の森へ来るのを見ると、

なんとも言えなくいい気持ちですもの。

クリスマスの日には一人のこらずどっさり食べてもらいたいわ。

お腹のすいてる人たちにご馳走するのが大好きなの。






           ―ルーシー・モード・モンゴメリ「パットお嬢さん」―



十二月の本棚 3 『アドヴェント・カレンダー 24日間の不思議な旅』

2004-12-24 23:58:00 | 日々の出来事
「待って、待って、子羊ちゃん!」

小さな本屋で見つけた古いアドヴェント・カレンダー。
12月1日から24日までの日付に付いた小さな扉を開けると、中からは小さな女の子が子羊を追って、遠くベツレヘムまで旅をする物語が入っていた!

みなさん、クリスマス・イブをどうおすごしですか?
私は毎年家族と共に過ごしています。
ケーキを食べて、シャンパン飲んで。
いつもよりちょっとだけ豪華な夕飯をみんなで食べたりして。

忙しくて、同じ屋根の下で生活していても、ほとんど一緒にいられないので、こんな日くらい家庭サービスしなくちゃね☆

さて今回は、クリスマスにぴったり。
ヨースタイン・ゴルデルの『アドヴェント・カレンダー』をご紹介します☆

アドヴェント(待降節)とは、クリスマス前の四回の日曜日を含む期間のこと。

12月に入ると子供たちは、アドヴェント・カレンダーに付いた、1日から24日までの24の扉を毎日ひとつずつ開けていきます。
数字はバラバラに配置されているので、まずはその日の扉を探すことから始まり、扉を開けると、お菓子やおもちゃが中から出てくるという仕組み。

扉の大きさもまちまちなので、最後の24日目のひときわ大きな扉はいやおうなく子供たちの関心をひくわけです。

この本の主人公、ヨアキムもお父さんと一緒に自分のアドヴェント・カレンダーを選びにお店にやって来ます。

小さな本屋さんでヨアキムがみつけた古いアドヴェント・カレンダー。
扉の中から出てきたものは、チョコレートでもプラスチックのおもちゃでもなく、小さな紙に書かれた物語でした☆

この紙に書かれていた物語。
ノルウェイの小さな女の子が、デパートのおもちゃ売り場から逃げ出した子羊を追って、遠くベツレヘムまで旅をするというもの。

旅のお供は五人の天使に、七匹のヒツジ。
四人の羊飼いに三人の東方の聖なる王。
ローマ皇帝にシリア総督。
しかもこの旅、歩けば歩くほど時間をさかのぼってしまうらしく、ベツレヘムに着く頃には、二千年の時を越え、おさな子イエスの生まれるその場に立ち会うことになるのです。

聖書のイエス生誕の物語(ルカ伝)をベースにしながらも、歴史的背景や、事件、実際に行われた歴史的事実をおりまぜまがら進んでいく旅は、まるで楽しい教科書みたい☆

それもそのはず、作者のゴルデルさんは、高校で哲学の先生をしていたことがあるとかで、とっても教え上手なのはそのためかも。
ユーモア(小さな天使ウムリエル担当☆)にあふれ、時に可笑しくも、時に真剣に、人間の歩んで来た道を考えてしまう内容はさすがです。

しかもヨアキムは、物語に出てくる女の子と同じ名前の小さな女の子が、実際にデパートから行方不明になっていることを知り、俄然お話はミステリー色も濃くなって行きます。

各地で目撃された天使の話を集めていくうちに、明らかになる一つの真実。

本当のクリスマスの当日。
ヨアキムが開けた玄関の扉の向こうで待っているものは?

作者の子供にたいするあたたかな目と、平和こそがクリスマスのメッセージだとする物語の力が、心に伝わってくる素敵な本です。

では、天使や王様、登場人物達を代表して、ヨアキムとウムリエルから最後にみなさんへのメッセージ☆

メリー・クリスマス!

クリスマス、おめでとう!!





ヨースタイン・ゴルデル  著
池田 香代子  訳
NHK出版

ねぇ、ムーミン♪

2004-12-21 01:11:00 | 日々の出来事
久しぶりにバイクで走って来ました☆

風が冷たいけれど、やっぱり自然の中を走り抜けるのは気持ちがいいね♪

雪が降ったらバイクにはしばらく乗れなくなってしまうので、今年最後のつもりでデートを楽しんできました*(ハート3つ)*

立ち寄ったいつもの本屋さんでは、フィンランドの作家、トーベ・ヤンソンさんのコーナーが出来ていて、懐かしい「ムーミン」の本がずらり!

アニメは観ていたのに、これまで原作本にはふれる機会がなかったので、このチャンスにと、シリーズ八冊すべて買ってしまいました☆

これで年末年始ず~と楽しめそうです。

この時期に本棚から決まって取り出して読むのは、ディケンズの「クリスマス・カロル」と、ヨースタイン・ゴルデルの「アドヴェント・カレンダー」*(キラキラ)*

この二冊を読み返すと、またこの時期が巡ってきたんだなぁ~、と実感します。

業突く張りのスクルージ老人が、過去、現在、未来というそれぞれのクリスマスの幽霊に連れられ、様々な人間の姿を見てまわる「クリスマス・カロル」も、デパートのおもちゃ売り場から逃げ出した子羊を追いかけて、天使や羊飼い、はては東方の三賢人と共に、時間をさかのぼって、ベツレヘムで生まれる赤ん坊に会いに行く少女の物語「アドヴェント・カレンダー」も、まさにクリスマスにはピッタリの本です♪

クリスマスといえば、クリスマスプレゼント☆

来年小学生になる甥っ子は、クリスマスプレゼントに、ニンテンドーの新しいゲーム機と、デカレンジャーのデカベースロボとかいうでっかいおもちゃをさっそく買ってもらっていました。

両方でウン万円!

「ムーミン」なんて、八冊で四千円もしないのに~(しかも自腹*(汗)*)

この差はいったいなんなんでしょうね?(…じっと手を見る*(コメント)*)


本棚の冒険 未来編

2004-12-18 23:53:00 | 本棚スペシャル
ずっと風邪をひいていたのですが、咳も治まって、なんとか日常生活が送れるまでになりました。
風邪で入院していた甥っ子(4歳)も無事退院。
脊椎の手術を受けた伯父さん(65歳くらい)も術後順調とのことで一安心です。

会社では従業員の大半が中国の上海(2泊3日)に出かけているので職場はガラガラ。
予定では今夜はナイトクルージングだそうで、船上で上海の夜景を楽しんでいることでしょう。(うらやまし~な~)

気付けば12月も残りわずか。
クリスマスのケーキは予約したけれど、そろそろ年賀状も書かなきゃいけないし、散髪と洗車にも行かないと。
車は冬用タイヤにはきかえておきたいし、スキー板もひっぱり出してほこりを払って準備して、ほんと、年末は忙しいですね。

今月は同時に本棚の整理もしているので、部屋の中はしっちゃかめっちゃか。
こっちも早いとこなんとかしないと。

今回はSF小説の詰った棚から…

まずは大御所。

アイザック・アシモフ博士の代表作「銀河帝国の興亡」1~3巻☆

これは面白い!
もともとミステリーも得意なアシモフ博士。
謎が謎を呼ぶ展開に、どんどんストーリーに引き込まれていってしまいます♪
この銀河帝国興亡史、いわゆるファウンデーションシリーズは大好きで、第7部「ファウンデーションの誕生」(上・下)までが並んでいます。

アーサー・C・クラーク「楽園の泉」
ロバート・F・ヤング「ジョナサンと宇宙クジラ」
ハーラン・エリスン「世界の中心で愛を叫んだけもの」
ラリイ・ニーヴン「リングワールド」「リングワールドふたたび」

アーシュラ・K・ル・グィン「世界の合言葉は森」

ファンタジー小説『ゲド戦記』も好きですけど、ル・グィンの描くSF小説もいいんですよね~☆

「ダブルスター」「天翔る少女」「宇宙の呼び声」「夏への扉」R・A・ハインライン
「賢者の石」コリン・ウィルソン
「惑星カレスの魔女」J・シュミッツ
「星の海のミッキー」ヴォンダ・N・マッキンタイア
「時空の支配者」「空を飛んだ少年」R・ラッカー

「銀河パトロール隊」「グレー・レンズマン」「第二段階レンズマン」「レンズの子供たち」「ファースト・レンズマン」E・E・スミス

「歌う船」アン・マキャフリー☆

最近、本屋さんのSF小説の棚が、ファンタジー小説に押されてちょっと寂しいんですよね。
どちらも大好きだから、どちらも頑張って欲しい!

特に日本人作家にはどんどん本を書いて欲しいです。
うちの本棚には、高千穂遙や、新井素子、火浦功に笹本祐一といった本も並んでいるのですが、なかなか新作が出なくて本屋さんに行く度にがっかりしています。
田中芳樹先生は次回作SF書かないのかな?

菊池秀行の「吸血鬼ハンターD」シリーズも大好きです☆
でも、あのシリーズはいったいいつ終わるんでしょう?
とりあえず、買い足したシリーズ物をおしりの番号の所に押し込んで、作者順に並べ直します。
はたして、今年中に片付け終わるか…

なんか去年も同じようなことをここに書いた覚えがあるのですが(苦笑)進歩してないな~



冬支度

2004-12-16 23:51:00 | 日々の出来事
今年の冬から湯たんぽを使っています。

あったかいですよ湯たんぽ*(温泉)*

エアコンや電気毛布ではなかなか安眠できないので、試しに使ってみたのですが、これがけっこう心地イイ*(キラキラ)*

寝る二三時間前に入れておけば、布団の中はほっかほか☆
電気みたいな攻撃的な暖かさとは違って、じんわりのんびりとしたぬくもりで、朝までゆっくり眠れます。

ちょっと寒いと思ったら、足で体の近くに寄せたりして。

なんかすっかりおじいちゃんと化してるな(あ~熱いお茶がうまい☆)


本日休業

2004-12-14 22:47:00 | 日々の出来事
風邪がしつこいです。

また今日も会社を休んでしまいました。
…本当に体の調子が悪いのか、仕事に行きたくないだけなのか、ちょっと自分を怪しんだりしましたが(苦笑)

昨日から頭痛がひどくて、立っているのも辛かったのできっと本当に体の調子が悪いんでしょうが、一週間も前から薬を飲んだり病院に行ったりしているのに、治る気配がないのはどういうわけ?

病気の時に一人は辛いです*(汗)*

薬を飲んで、インスタントスープをすすって、アイスノンを頭にひいて、ひたすら布団にくるまって寝ているだけ。

コーヒーが飲みたい。
甘いケーキが欲しい。
なぜか白菜の漬物が食べたくなっても、こんな状態じゃ買い物にも行けない。

同居している親は、孫が風邪で入院したと聞いて、そちらにすっとんで行きました。

…そりゃあわかるけどさ。

同じ時期に風邪を引いたこっちがタイミングが悪いんだけど、なんかついてない。

幸い子供の風邪は快方に向かっているとのことで、一安心です。

でもなんとなく、一抹の寂しさを感じるのは気のせいかな?

十二月の本棚 2 『それからのハイジ』

2004-12-12 23:55:00 | 児童文学

あのお話の続きってどうなるんだろう?

昔読んだ本の続きが気になる時ってありませんか?
本だけに限らず、お気に入りのTVドラマや映画があると、その続きが気になってしかたがない。
フィクションなんだから、”つづき”なんてあるはずもないのに、自分だけでその後の物語を想像してみたり、新たな冒険の場面を考えてみたり。

「そして二人は、いつまでもいつまでも幸せに暮らしました…」

…でもいいけれど、やっぱり成長した主人公の姿も見てみたい☆

そんな思いはやっぱり世界中にあるらしくって、今回紹介するのも、そんな一冊。

1939年に出版されて以来、多くの原作ファンに支持されてきた、シャルル・トリッテンの『それからのハイジ』を、ご紹介します☆

原作はご存知「アルプスのハイジ」♪

原作者のヨハンナ・スピリが1901年に亡くなった後、どうしてもその続きが読みたかったんでしょうね、フランス版の翻訳者だったシャルル・トリッテンが書いてしまったんです。
”その後”のハイジを☆

十四歳になったハイジ!
足が良くなって、美しく成長したクララ!
背は高くなったけれど、相変わらずのペーター!

おじいさんに、モミの木に、ヤギにチーズにアルムの山々!!

物語は、ハイジが駅に降り立つところから始まります。
クララの卒業した都会の寮制の学校に入ることになったハイジですが、今回もやっぱりホームシックにかかってしまい、湖や山を見つめて寂しさを紛らわす日々。

幾つになっても変わらない山に対する愛情はやっぱりハイジ☆

だけど今度は友達もできて、バイオリンという慰めもあるので、なんとか乗り切れそうな雰囲気。

原作でおじいさんとして登場したおじいさんは、さらに歳をとってますますおじいさんになっています。(あたりまえか☆)

体力の衰えはどうしようもなく、ペーターも心配するほど沈み込むことが増えたおじいさん。

自分がいなくなったら、ハイジがまた一人ぼっちになってしまう。
そんなことを考えながらも、学校を卒業したハイジと暮らすひと時の幸せ。

今回は学校を卒業したハイジが先生になって、子供たちに裁縫や勉強を教えようと奮戦する姿が見どころなんですが、このおじいさんのハイジに対する思いと、ハイジの(そしてペーターの)、おじいさんに対する愛情がゆっくりと伝わってくるところがいい感じ♪

愛されないということは、食事をしてもしなくても、だれにも気づかってもらえないことだ。
目が赤いかどうか、気分が悪いかどうか、だれにもみてもらえないということだ。
         ~本文より~

子供たちへの愛情。
おじいさんや、ペーターへの愛情。
そして、山々や動物たち、自然界への愛情。

ハイジはいつも、まるで自分自身が子供たちであり、おじいさんであり、ペーターであり、山々であるかのように愛し、一緒に悲しみ、共に喜びます。

そんなハイジだからこそ、かたくなだったおじいさんの心を動かし、子供たちを惹きつけ、村人の気持ちさえ変えることができたのでしょう。

多くの原作ファンを納得させ、今もその魅力で読者の心をつかんで離さない”その後”のハイジ。

読み終わっても、まだまだ先が読みたい! と、思わず思ってしまいました。

なに? 続編がちゃんとある?
その後の”その後”の物語、題名も「ハイジのこどもたち」?
さすがはシャルル・トリッテン、誰よりもファンの心理がわかっていらっしゃる♪

でも、「ハイジのこどもたち」ってことはハイジが結婚してるってことに…

そのお話も、今回の『それからのハイジ』で語られます☆
その顛末も、読んでからのお楽しみ♪

ぜひ、ご自身の目で、確かめて下さい☆





シャルル・トリッテン  著
各務 三郎  訳
ブッキング


本棚の冒険 黎明編

2004-12-09 23:52:00 | 本棚スペシャル
この一週間、ず~と風邪に苦しんでいます*(汗)*

せきが止まらないんです、ゴホッ、ゴホッ*(泣く)*

今日は会社を休んで病院に行って来ました。市販の薬をずっと飲んでいたからか、肝機能がかなり弱っているとのことで、強い薬はやめて、うがい薬だけ出してもらって、点滴をうって帰って来ました。
頭がボ~としていても、横になるとせきが止まらないので、今日は日がな一日ゲームと読書です。
ついでに本棚も少し整理しました。

この間の続きで、本棚の中身をここで少し紹介しますね☆

今回もきっちり詰め込まれていてなかなか取り出せない文庫本の棚から…

「ガリヴァ旅行記」 スウィフト
「人間の土地」「夜間飛行」 サン=テグジュペリ
「ランボー詩集」 ランボー
「田園交響楽」 ジット
「桜の園・三人姉妹」 チェーホフ
「ペスト」「異邦人」「シーシュポスの神話」 カミュ
「変身」 カフカ

一応、名が知られているのかな?
この辺は有名どころの外国人作家の作品が並んでいます。
有名作品なんて、文庫本で十分。
すべて五、六百円で手に入ります。

「青い鳥」 メーテルリンク*(キラキラ)*
「絵のない絵本」「人魚姫」 アンデルセン*(キラキラ)*
「ヘンゼルとグレーテル」「ブレーメンの音楽師」 グリム*(キラキラ)*

このあたりのお話は楽しいものが多いですね。
河合隼雄の「昔話の深層~ユング心理学とグリム童話~」という本と合わせて読むと、また違った昔話の裏側が垣間見れて興味深いですよ☆

「ジーキル博士とハイド氏」 スティーヴンソン
「人生論」 トルストイ
「自我論集」 フロイト
「死にいたる病」 キルケゴール

…上の二冊はちょっと難しかった。
体調の悪い時にはあまり開きたくない部類の本です。(キルケゴールって理屈っぽいんだもの*(涙)*)

「魔法物語」 斉藤肇
「マークスの山」(上・下) 高村薫
「愛と幻想のファシズム」(上・下) 村上龍

「封神演義」(上・中・下) 安能務 訳*(キラキラ)**(星)**(キラキラ)*

ここは講談社文庫の本。
中でも「封神演義」は大のお気に入りです☆

「名著12編に学ぶ 中国古典のリーダー学」 守屋洋

孫子、老子、十八史略など、中国古典のおいしいところだけ紹介したこの本。
普段耳にする格言やことわざの由来や、それにまつわる小話なども載っていて、とってもお得感があります☆
お気に入りは「菜根譚」と「荘子」です。

「金閣寺」 三島由紀夫
「檸檬」 梶井基次郎
「蜘蛛の糸・杜子春」「羅生門・鼻」 芥川龍之介
「三四郎」「こころ」 夏目漱石
「お伽草子」「走れメロス」 太宰治
「銀の匙」 中勘助
「沈黙」 遠藤周作
「ブンとフン」 井上ひさし
「パン屋再襲撃」 村上春樹
「青春論」 亀井勝一郎
「なんで英語やるの?」 中津燎子

…一見、節操のない並び方に見えるかも知れませんが、これでも一応自分なりの理由があったりするんです。

まだせきが止まらないので、今夜はこの辺で寝ます。
はやく風邪、治らないかな~





危ない、危ない

2004-12-08 22:40:00 | 日々の出来事
今度はタヌキでした!

夕方の六時頃。
辺りも暗くなって、車のライトを点けての帰り道。

なんと二台の車の間を横切るという暴挙*(注意)*

対向車がいたら、絶対に避けきれなかったよ。

あ、あぶね~な~*(ダッシュ)*

タヌキです、タヌキ!
減速して対向車線に避けたので、なんとかひかなくて済んだけど、頼むから急に飛び出してこないでくれ~!!

どうやら、車のライトで道の向こう側が明るく照らされるのを待ってから渡るみたいです。
だから車の前に飛び出すかたちになってしまうのか…

確かに、この辺りは外灯もないし、木々が多いから道路は真っ暗。

この間は、二匹が車の前を横切って行きました。

近所の柿の木に、クマが現れたともいうし、この辺りでも、山の食糧が減っているみたいです。

これから、もっと気を付けないと。
お互いに。