私的図書館

本好き人の365日

今年もありがとうございました

2006-12-31 14:48:00 | 本と日常
年越しソバとおせち料理を買って来ました♪

それにしてもどこもすごい人。

すれちがう人とぶつかったり、買い物カートでお尻を押されたりと、けっこう買い物も大変でした。

ついでにお正月用に本も数冊買って来ました。
買ったのは…

あさのあつこ *(キラキラ)*『ガールズ・ブルー』*(キラキラ)*

重松清 *(キラキラ)*『卒業』*(キラキラ)*

ペーター・フロイント *(キラキラ)*『ファンタージエン忘れられた夢の都』*(キラキラ)*

パソコン始めてはや四年。

今年は27冊の本を紹介してきました。
中でも『ムーミン・シリーズ』と『家なき娘』、『秘密の花園』『あしながおじさん』など、名作を紹介できたのは楽しかったです☆

こうして続けてこられたのも、今年一年、コメントを寄せて下さった方々や、掲示板に書き込みをして下さった方、足跡を残して下さった方の言葉が励みになったから。

本当にありがとうございました☆

また、色々な方とネットを通じて知り合うことができたことにも感謝しています*(ハート3つ)*

楽しい一年でした♪

相変わらず趣味に走った本ばかり紹介していますが、来年ものんびりゆっくり趣味に走りたいと思っていますので(笑)、どうぞよろしくお願い致します*(音符)*

今年もお正月は家でのんびりする予定です。

では、皆様もどうぞ良いお年を☆






十二月の本棚 2 『ムーミン谷の冬』

2006-12-29 23:43:00 | 本と日常
ようやく雪が降りました*(結晶)*

車の運転は大変だけれど、雪は好きです♪

突然ですが、うちの実家のトイレは昔は家の外にありました。

夜。
暗闇の中で家の明かりに照らされた真っ白な雪の、美しいけれどちょっと怖いみたいな感じに惹かれたりして☆

雪が降っているのって部屋の中にいてもわかりません?
小学生の頃は起きたとたんに雪の気配がわかると何だかすごく嬉くて、カーテンをワクワクしながら開けていました♪

さて、今回はまさに雪景色一色。
あの「ムーミン」が過ごす一冬を描いお話。

*(キラキラ)*『ムーミン谷の冬』*(キラキラ)*をご紹介します☆

「ムーミン」はフィンランド生まれの作家、トーベ・ヤンソンさんが書いた物語。
あの愛くるしいキャラクターは、今も幅広い人々に愛されていますよね*(音符)*

真っ白な雪にすっかり埋もれてしまったムーミンたちが暮らすムーミン谷。

谷の多くの生き物たちは、みんなぐっすり眠っています。

そう、ムーミンたちは冬は冬眠して過ごすのです。

ちなみに「ムーミン」と多くの人に呼ばれている主人公、正式には「ムーミントロール」といいます。

…いいなぁ、冬眠。
余談ですが、何か最近いくらでも寝ていられるような気がするんですよね。
やっぱりコタツを出したからかな?
ついついゴロゴロしてしまうんです。
冬じゅう寝ていられたらどんなに気持ちいいだろう。
もっとも、ムーミンたちみたいに松葉をたっぷりお腹に詰め込んで、というのは遠慮したいところですけど★

ムーミンパパも、ムーミンママも、スノークのお嬢さんもみんな松葉をお腹にたっぷり詰め込み熟睡中。

ところが、どうしたわけか、ムーミントロールだけ目覚めてしまったから大変。

こんなことは今まで一度だってなかったのに!
初めて冬を体験するムーミントロール。
目の前に広がるのは何もかもが真っ白な世界。
いったいどんなことが待ち受けているのか?

ムーミン一家の水浴び小屋に住みついている、おしゃまさんという女の子。

林の中でムーミントロールと出会った彼女は、水浴び小屋でムーミントロールにあたたかいスープをごちそうしてくれます。

このおしゃまさんの、物を見る、世界をながめるバランス感覚がとってもいい♪

「ムーミン」の魅力は、なんといってもそこに登場する様々な生き物たちです☆  

目に見えないとんがりねずみ。
やたら寒さに強くておせっかいなヘムレンさん。
美しいけれど、誰でも凍らせてしまう氷姫。
ムーミン族のご先祖様。
オオカミに憧れる子犬のメソメソ。
そして今回も元気なちびのミイと、ホントに魅力的な登場人物もいっぱい!

お気に入りはメソメソと恥ずかしがり屋の小さなサロメちゃんとヘムレンさんのエピソーゾ☆

ちょっと強引で、周りの雰囲気の読めないヘムレンさん。
みんなが迷惑しているのにも気が付かない。
こういう人、どっかにいそう(笑)
でも、そんなヘムレンさんでも、ちゃんと好意を持ってくれている人はいる。(それにもやっぱり気付かないんだけど)

親友のスナフキンはいつも春になった最初の日にムーミントロールを訪ねて来てくれるはず。

ムーミンママの作り置きのジャムをみんなにもわけながら、しんぼう強く春を待つムーミントロール。

登場する人物はみんな好きなものも違うし、考えていることも違う。
当然生き方も違うけれど、そんなことはほんとはたいしたことではないのかも知れません。

大切なのは、みんな、このたった一つの世界に一緒に生きているってこと…

気に入らないこともあるだろし、迷惑に思うこともある。
あのムーミントロールだって怒る時はある。

ムーミン谷はけっして理想郷じゃなくて、私たちの世界と地続きの世界。

「この上にガラスをおいてあげましょう。夜中にさむくなっても大丈夫なように」

「いや、そんなことだめさ。自分の力で、のびさせてやるのがいいんだよ。この芽も、少しは苦しいことにあうほうが、しっかりすると、ぼくは思うな」

いろいろな見方、考え方をして欲しい。

きっと、そういう意味でもこの「ムーミン」は楽しく読めると思います☆

作者自身が描いた挿絵にもご注目!!

コタツにでも入って、ムーミントロールたちと一緒にムーミン谷の冬を体験してみませんか?

では最後におしゃまさんからのメッセージを☆

「あたたかいものを飲むのを、わすれないでね」







トーベ・ヤンソン  著
山室 静  訳
講談社文庫