私的図書館

本好き人の365日

一月の名言集より

2005-01-31 23:47:00 | 日々の出来事
初恋が唯一の恋愛であると言われるのは、至言である。

なぜなら、第二の恋愛では、また第二の恋愛によって、

恋愛の最高の意味が失われるからである。







               ―ゲーテ「詩と真実」―





思い出は色美しく…?

2005-01-30 20:47:00 | 日々の出来事
初恋の人が松嶋菜々子になっていた。

…夢の中の話だけれど(笑)

美化するにもほどがある! どっちにも失礼だろう、この場合*(汗)*

バイクが故障したところに、友達数人が向かえに来てくれて、誰に送ってもらうかという話になり、行き先が同じ五人が手を挙げてくれるのです。

その中に初恋の女の子もいたのに、照れくさくって男友達の車に同乗させてもらうことにすると(いくじなし~)、そこにすでに初恋の女の子(もちろん松嶋菜々子☆)が乗り込んでいて、隣同士で座ることになります。

物静かな彼女に何か話しかけようと、車内に流れている音楽の歌詞カードを何気なく見せたりするのだけれど、緊張してセリフをかんだり、おちゃらけたことしか言えない自分。

夢の中なのに、かんでどうするオレ?

歌詞カードは読まなかったのに、運転している友人の渡したブログの印刷したものは読むという、あくまでも松嶋菜々子(しつこい?)

しかもそのブログの内容は、友達しか知らない自分のことで、それを読んだ松嶋菜々子はクスクス笑っている!

そんなところで目が覚めました。

夢は自分の変装した願望の変装した充足だと言うけれど、これはいったいどういう意味?
それにしても、思い出ってどうしてこう美化してしまうのだろう?
昔の写真をみたら、松嶋菜々子とは似ても似つかない学生だった時の彼女の顔が(笑)

これはこれで失礼な話なのかな?(^_^;)



一月の本棚 3 『魔女の1ダース』

2005-01-28 23:53:00 | 日本人作家

シモネタ好きですか(笑)

しまった! 一行目は新着日記の一覧に載るっていうのに、こんなで出しで大丈夫なのだろうか?

今回はちょっと昔になりますが、’97年講談社エッセイ賞受賞作。

米原万里さんの 『魔女の1ダース~正義と常識に冷や水を浴びせる13章~』 をご紹介します☆

米原万里さんといえば、日本におけるロシア語通訳の第一人者。
いまやその顔はTVのコメンテーターとしてもお馴染みですね。

そんな彼女が、通訳をしながら体験した様々な事柄、見聞きした出来事、出会った人物や考え出した結論などを、古今東西縦横無尽に語り尽くした本書。
異文化コミュニケーションの面白さ、難しさ。
政治論から経済論、アダムとイブの国籍に、立ちションの男女におよぼす影響まで、全編にジョークを交えて織りなす内容は、抱腹絶倒間違いなしの面白さ♪

普段信じて疑わない身の回りの”当たり前”を笑い飛ばしてひっくり返してくれる、そんな一冊です☆

世間一般で1ダースといえば、12個を1組とした数え方。
でも魔女の世界では1ダースは13個が当たり前。
文化が違えば、常識だって違って当然。

たった一つの常識。
たった一つの正義なんて、あると考える方が非常識。

食べ物一つとっても、その受け取り方は様々。

ご飯がパラパラのほうが美味しいチャーハンだと思っている日本人。
ところがキルギス人はタップリとした油の中に浸っているチャーハンこそ、本物のチャーハンだと主張する。

映画大国アメリカが、自慢のハリウッド映画をカザフスタンで上映した時、名画と名高い「カサブランカ」が銀幕にかかると、観客のカザフ人の間で、失笑嘲笑が絶えず、評判は散々だった。

この映画、主人公がナチス・ドイツ占領下のヨーロッパの解放をさかんに叫ぶのに対し、自分達がフランスの植民地であるモロッコのカサブランカで支配者面していることについては、いっこうに気にかけていない。
これを名画だとする欧米人の無神経さに即座に気付いたカザフ人には、「カサブランカ」は人気がなかったのだ。

また、通訳で苦労するのが、駄洒落。
言葉の響きに由来する”遊び”なんだから、他の言語にしてしまっては面白くともなんともない。

「スウェーデン食わぬはオランダの恥ってなもんだ、ハハハハ」

「ただいま、スピーカーは語呂合わせをやりましたが、通訳不可能です。申し訳ありませんが、ムードを盛り上げるため笑ってやってください」

…まさか本当にこんなことを言っているのかどうかはともかく、駄洒落好きは通訳の天敵だとか。

また音の似通った言葉による、笑い話も紹介されていて、これが可笑しい☆

日本の民謡で合いの手に使われる「ホイホイ」という言葉。
これ、ロシア語では男根を意味する俗語と非常に響きが似ているため、歓迎の席でこれを聞いたロシアのレニングラード・フィルの楽団員達はイスからずり落ちるようにして笑い転げたんだとか☆

また「エビスビール」でおなじみの「エビス」。
これはロシア語では、fuckの命令形に相当するらしく、食卓にこのビールが並んだら、さぞロシア人はビックリした顔をしそう。

さらにイタリア語で、やはり男根を意味する言葉は、日本語の「カツオ」という言葉の響きに限りなく近い。
イタリアに料理留学していた作者の妹さんは、「日本ではスープのだしを何でとるのか」と尋ねられ、「カツオという魚の乾物で」と答えたんだとか(笑)

ご愁傷さまです☆★

ベトナム語には類冠詞というのがあって、例えば樹木をあらわす言葉の前には、樹木をあらわす冠詞の「カイ」というのを付ける。
柳は「リョウ」という名称なので、発音する場合は冠詞に名称をくっつけて「カイ・リョウ」となる。

同じように、鳥をあらわす言葉には「チム」という類冠詞が頭に付く。

日本に来たベトナムの美しい民族歌舞団の随行員になった独身のS君。
なんとか親しくなろうと、おぼえたてのベトナム語で、近寄ってきた鳩の群れを指差してその名を呼んだ。
ベトナム語で鳩の種類をあらわす言葉は「ボコ」。

「チム・ボコ。チム・ボコ」

美女たちも嬉しそうに応じて答える。

「オーッ、チム・ボコ、チム・ボコ、チム・ボコ…」

~~☆~☆~☆~~☆~☆~☆~~

こんなことばっかり書いていて、はたして読む気になった人がいるのかどうかとっても不安ですが、最後にしつこくもう一つ♪

「あなたがシャワーを浴びている最中に突然、男がドアを開けました。とっさに貴女はバストかアソコか、どちらを隠しますか」

男の立場から言うと、どちらが見えても、何だか得した、という感じになるそうで、一番つまらないのは、顔が見えない場合。
ですから、正解は「顔を隠す」だそうです。

       ~本文あとがきより(けっして私の意見ではありません)~

…と、とにかくこんな本です(汗)





米原 万里  著
新潮文庫

   


友達にエールを

2005-01-25 23:51:00 | 日々の出来事
友達夫婦に赤ちゃんが生まれました♪

おめでとう~*(キラキラ)**(ハート)**(キラキラ)*

生まれたのは女の子で、母子ともに健康だそうです。
よかった、よかった☆

初めてお父さんになる友人は、やっぱりちょっと緊張していたみたい。
まったく、あんたが緊張してどうする。頑張るのは女の人の方なんだから!

ま、気持ちはわかるけどさ☆

これで、夫婦二人が、三人家族。
当然今度遊びに行ったら、今まで二人だったのが三人になっているわけか~

人間が一人増えてる。当たり前だけど。

だけどこのあたり前なことがなんだかすごいなぁ。

人間が一人増えてるんだから。
これってすごいことだと思う。
言いかえれば世界が一つ生まれたようなものじゃない?

すごいなぁ~

ま、男どもがこんな感傷にひたっている間に、女性たちはさっさと日常の生活を始めていくんだろうな。子育てはトロトロしてたらやってられないもの。
(なんか男って役立たず*(汗)*)

ともかく、おめでとう!
これからが大変だろうけど、頑張ってくれ☆


なにげない言葉

2005-01-23 23:04:00 | 日々の出来事
今日はビーフシチューを作りました☆

料理は気分転換したい時によく作ります。
材料を下ごしらえし、レシピをながめ、火加減を調整しながら時間をすごしていると、仕事のストレスもどこへやら、気持ちがスーと落ち着くんですよね。

後片付けをして皿を洗って、ピカピカになった流し台を見ると、なんとなく達成感があって、けっこう満足した気分になれたりします。

あー、自分も役に立ってるんだな~、と思えたりして♪

もっとも、どんなにヘタでも、いつも「美味しい」と言って食べてくれる、家族がいるからそう思えるんですけど。

心の持ちようなんて、言葉一つでポジティブにもネガティブにも変われるものですよね。*(キラキラ)**(星)**(キラキラ)*



教訓

朝夕の食事は、旨からずとも
ほめて食うべし

           ―伊達政宗―



さすがは戦国の時代を生き抜いた武将。
人の心情がわかっていらっしゃる☆


「ハウルの動く城」

2005-01-22 20:24:00 | 日々の出来事
やっと観て来ました*(音符)*
スタジオジブリ最新作*(キラキラ)*「ハウルの動く城」*(キラキラ)*

…やっぱり飛ぶんだ(笑)

ハウルも飛ぶし、ソフィーも飛ぶ!
飛行戦艦にペンシルロケットみたいな乗り物。
さすがに今回は雲に押し付けられたり、雷雲を突っ切ったりはしなかったけれど、監督の宮崎さんってほんと飛行シーン好きだよね☆

しかも作画が大変なのに、わざわざ雨ばかり降らして、確かにおばあちゃんのスカートがひるがえった姿はあまり見たくないかも知れないけどさ*(ハート3つ)*

ところでソフィーは、いったいいつハウルに恋したの?

なに? 出会った瞬間?

やってられるかーーーーー!!! ドンガラガッシャン(ちゃぶ台返し*(びっくり2)*)

しかもソフィーから愛の告白?
は、早すぎる!!

…ま、こっちは夢オチ(?)だったみたいでソフィーのファンとしては安心したけど、とにかく展開が速い(というか急*(汗)*)。

はじまって数分で色々起きて、消化しきれないうちに次に進んでいく感じ。
もっとていねいに事の事情を説明してくれ~と、思わず心の中で叫んでしまった!

(そこがいいのかも知れないけれど…)

原作ファンなので、自分でストーリーをフォローしながら物語を追って行くのだけれど、かえってそれで映画自体の面白さを感じることができなかったんじゃないかと心配。
原作を知らない人には、どういう映画として受け止められたんだろう?

クオリティーは高い!
きっとそれだけでも一見の価値はあると思う。
けれど、スタジオジブリ作品なだけに、ついつい過剰な期待をしてしまう。

背景との一体感。(「千と千尋」より進歩してる!)
「動く城」の動きは圧巻。
山や雲の描写に至ってはもう芸術品☆

ゴム人間が魔女の乗った輿を方向転換する動きや、イスに腰掛けるソフィーの動きのなめらか(自然という意味で)なこと!

一方、おばあちゃんになってしまったソフィーのショックがもう少し大げさに欲しかった。
カカシとの出会いも、もっと映像的に盛り上げて欲しい。(山の斜面を落ちるソフィーを助けるシーンくらいに!)
ソフィーのお母さんは原作では継母だったけれど、映画ではどうなっているんだろう?
それにしても、おばあちゃんになってしまったソフィーに、せめて「どうしてそんな姿になってしまったの?」くらいは訊いて欲しかったな~(ダメ出しじゃないけどさ)

引越しのシーンは楽しいし、ところどころ、過去の作品を感じさせてくれるものもあって、ファンにはクスリとさせられるところもいっぱい*(星)*

ハクがいっぱい?
ここはラピュタの花園?
あの動きは腐海の蟲の動きだよ~
やっぱりおさげは切られる運命なのか。
などなど…

でもやっぱり、マルクル役の神木隆之介くんが全部もってっちゃったかな?(笑)
今NHKの大河ドラマ「義経」でかわいさ爆発の彼。
「待たれよ」のセリフはハマってしまいそう☆

原作を意識して詰め込みすぎた感じが否めないけど、独自の戦争観、魔法、掃除や洗濯、食事などの大切さが伝わって来て、少し観る側の想像力を加えてやれば、きっと何倍も楽しめる映画だと思う。

なにより、おばあちゃんになったソフィーが、自分の気持ちと向き合い、体を動かし、人に必要とされる中で、家族を愛し、恋をし、本来の自分の姿を取り戻していく姿が清々しい☆

コロコロ変わるハウルの髪の色が、自分の弱さを着飾るごまかしだとして、ソフィーの姿が変わるのは、きっと素直な自分と自信のないかたくなな自分の切り替え運転をしているからじゃないのかな~

ところでソフィーはいつ恋に落ちたんだって?

え? 出会った瞬間?

やってられねーーーーー!!! ドンガラガッシャン(本日二回目*(びっくり2)*)



もういくつ寝ると~

2005-01-19 23:58:00 | 日々の出来事
今日は本屋さんに注文していた本を取りに行きました。

*(キラキラ)*龍のすむ家Ⅱ「氷の伝説」*(キラキラ)*という本です☆

一巻目が面白かったので、楽しみにしていたんです。
ついでに何冊か購入。

*(キラキラ)*長谷川裕一「クロスボーン・ガンダム」*(キラキラ)*

古本屋で見つけて、何冊か読んでみたら思いのほか面白かったので、欠けていた数冊を購入♪
マンガはめったに買わないのですが、やっぱりガンダム世代。ついつい買ってしまいました。

*(キラキラ)*ポール・ギヤリコ「スノーグース」*(キラキラ)*

”ファンタジーの名作”という宣伝文にまんまと引っかかって購入。
400円という値段にもひかれました。

*(キラキラ)*ドストエフスキー「死の家の記録」*(キラキラ)*

ドストエフスキーは大人になってから、ようやくその魅力に気が付き、10代の時に読んでおけばよかったと、つくづく後悔したものです。
でも、10代の頃の自分だったら、このよさはやっぱりわからないだろうから、同じことかな。

最近ようやく休みボケから抜け出して(遅すぎ?)、普段の生活が戻りつつあります。
もう、ゴールデンウィークまでの日々を数え始めていたりして。

気が早すぎ?
まだ、一月だって*(汗)*


一月の本棚 2 『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』

2005-01-16 23:01:00 | 日々の出来事
ゆったりのんびりしたい時、私は坂田靖子さんのマンガを手に取ります。

のほほ~んとしたキャラクター。
とぼけた動物たちに、あったかい脇役たち。
そしてなにより、へにゃへにゃと力の抜ける、でもとっても楽しいストーリー♪

今回は数ある作品の中でもお気に入り。
「マーガレットとご主人の底抜け珍道中」
単行本全5冊をまとめたお得な文庫本版。
「旅情編」と「望郷編」をご紹介します☆

ちょっとそこ行くビジネスマンのお兄さん。
そんな難しい顔していないで、この本でもお読みなさい。
片意地張って、突っ張って、世間の風に立ち向かう毎日に疲れたら、いつでもどこでもこの一冊。
効果てき面八面六臂。いまならもう一冊おまけして料金そのまま…(笑)

なんて道行く真面目顔の人たちに勧めたくなるその魅力。
出会ったその日から、すっかり坂田教の信者になってしまいました☆

お題目は、そう!
「小さいこと気にしちゃいけないわ、あなた」

マ、マーガレット奥さん~♪
迷子が得意だって、はた迷惑だって、料理が上手で旅行好きなこの奥さんが大好き*(ハート3つ)*
振り回されるちょっと太めのご主人も幸せそう*(音符)*

圧力鍋片手に南極へ行き、ネッシーを見学にスコットランドへ。
オーストラリアではセーターをカンガルーに取られ、エジプトのおみやげはミイラ男。
アフリカではバオバオの木を楽しみに、アマゾンではトカゲの研究?

行く先々で、のほほんと、足むくまま気のむくまま、好奇心という道しるべを頼りに生活を楽しんでいるマーガレット奥さんがとってもカワイイ☆

清潔好きのダルメシアン。
怖がりの幽霊。
バターになる虎。
逃げ出すプディング。

幽霊が出たって(というより自分で会いに行く*(汗)*)、家にミイラ男があらわれたって、「あらあら」という感じで、お茶をすすめ、ケーキを焼くマーガレット奥さん。
まさに、「小さいこと気にしちゃいけないわ」を実践するスゴイ女性。

一方常識人で(と自分では思っている)サラリーマンのご主人は、ガーデニングが趣味で、奥さんの料理が大好きで(ダイエットしてるけど)、奥さんのことは大、大、大好き☆

そんな二人が巻き起こす珍騒動。
家の中でも旅行先でも、世間とちょっと違った時間が流れる不思議な世界。

時折、物語りの中の織り交ぜられる歴史や神話も坂田靖子の手のかかると、その趣もファンタステック☆

イギリスのケルトの遺跡。
ローマ人の足跡にホワイトホース。
ギリシアのアンフォラ(古代の酒瓶)に、オルメカの巨石人頭。

坂田ワールドでは、こういった物のほうが宝石よりもブランド品よりも絶対価値が高い!

ゆったりのんびり、ファンタジックな気分にひたりながらも、じんわりと昔なつかしい気持ちにしてくれるお話の数々。

急ぎすぎず、あせらず、人生を楽しむ”コツ”がこの本の中には詰っています。

雪の降る夜、コタツに入って、温かいレモンティーでも飲みながら、楽しいひと時を過ごすのには最適の本。
その時どてらでも着ていたらいうことなし!
身も心もあたたかくなること請け合いです♪

絵柄も大雑把で(…ほ、ほめ言葉ですから)とっても好感が持てます*(キラキラ)**(星)**(キラキラ)*
読んでいてもちっとも疲れない。

マーガレットとご主人の、珍道中。
もしよろしければ、あなたもちょっと参加してみませんか?

参加資格はただ一つ。
それはもちろん…

小さいことは気にしないってこと☆





坂田 靖子  著
ハヤカワ文庫


あれから十年

2005-01-15 23:56:00 | 日々の出来事
毎朝、六時にセットした目覚ましに起こされ、三十分ほど布団の中でもぞもぞとしてから、ようやくベットから這い出します。

ねむけまなこで食卓につき、朝ごはん。
朝食の内容は決まってご飯に味噌汁。
たいてい目玉焼きか玉子焼きのどちらかにサラダがついて、昨日の残りものがあったらそれも食べます。
この間やく十五分。

お茶を飲みながら、朝のニュースを横目で見て、顔を洗って、充電の切れた電動歯ブラシで歯を磨く。
着替えてから靴をはいて、車に乗り込み、家を出るのはいつも七時五分ごろ。

運転中は音楽を聞きながら、会社まで片道30分ほど車を走らせます。

いつも同じ時間、同じ道なので、道行く車やすれ違う人々の顔も、もうすっかりお馴染み。
散歩しているおばあちゃんの三人組や、犬を連れた背広姿の男の人、自転車の高校生に、集団登校する小学生の群れ。

会社に着いて、仕事の準備をして、八時十分から夕方の五時十分まで働きます。
残業はほぼ毎日。
最近は十時ごろにようやく帰れます。

ちょっと寄り道してようやく帰宅。
夕飯は時間が遅いので軽いもの。
TVを見て、お風呂に入って、パソコンなんかをしながら、一時ごろに就寝です。

かえわりばえのしない毎日。
そう思っていたら、ほんとにそんな毎日になってしまいそう。

目をこらして、耳をすませば、いままで気が付かなかったことが見えてくる。
けっして毎日が幸せというわけではないけれど、こんな一日一日の積み重ねが、きっとかけがえのないもので、とっても大切なものなんだ。

もうじき阪神淡路大震災から十年。

日常を取り戻すのにかかった歳月。
あまりにも長く、まだ傷は癒えていない。

新潟の地震災害。
スマトラ島などインド洋の津波被害。
あたり前の日常を取り戻すために、どれほどの時間と労力が必要なんだろう。

ニュースを見ながら、退屈な日常にぼやいている甘えた自分を反省しました。
大切なものは、失ってからでは遅いんだから。



大切な人の励ましで僕は強くなれる…

2005-01-14 19:24:00 | 日々の出来事
明日はいよいよセンター試験ですね。
全国の受験生の皆さん、これまでの頑張りをしっかり発揮してきて下さい。
四月になれば、思いっきり遊べますからね♪

今日は珍しく五時で帰って来ました。
一月になってから、ずっと残業続きでもうヘロヘロ。
たまには早く帰らないと体がもちません*(汗)*

仕事中は単調な一人作業が続くので、いつも歌を口ずさんだり、とりとめのないことを考えています。
今日はずっとスピッツの新しいアルバム買いたいなぁ~、と考えていたのですが、さて帰ろうと車に乗り込んだ時、ラジオから流れてきたのが、これまたスピッツの曲!
しかも、これは新アルバムの曲じゃないか~♪

なんて偶然! こういうのって、ちょっと嬉しい*(キラキラ)**(星)**(キラキラ)*

アルバムのキャンペーンらしく、岐阜のラジオ局がスピッツのコメントを録ってきて流していたのです☆

今度のツアーでは、三月三日に岐阜にもやってくるとのこと。あぁ、でも長良川国際会議場なんて遠くて行けないや。

今月は車の保険の更新もあって物入りだけど、年末調整で8万円戻ってきたし、今月は誕生日だから、自分へのお祝いにアルバム買っちゃおうかな。

ほんとはなんでもいいんですけどね。無駄使いしてしまう自分への言い訳さえ立てば♪



金魚注意報

2005-01-11 23:53:00 | 日々の出来事
今日は一日雪が降っていました。

朝表に出てみると、池の表面に氷が*(結晶)*
去年から飼いはじめた金魚たちが、みんな氷の下でジッとしているので、さてはこおりついてしまったのでは*(汗)* 
と、あせりましたが、どうやらはやとちりみたい。
よく見てみると、とてもゆっくりだけどちゃんと泳いでいました☆

この寒さで、毎朝見送りに出てきてくれていた、うちの年とった柴犬も、小屋の中で毛布にくるまっていて出てきやしない。
まったくなまけものなんだから。

でも年のせいか、最近はちょっと散歩しただけで息を切らせるようになっちゃって、もうすっかりご隠居さん状態。
吠えることもめったになくなって、少し寂しい気持ちでいつも頭をなでています。

反対に、去年傷ついて飛べなくなっているところを保護したカラスは、もうすっかり慣れて、我がもの顔で庭先をぴょんひょん跳びまわっている始末。

かわいそうに羽は完治が難しいそうで、もう大空を飛ぶことはできないけれど、元気にうちのニワトリたちのエサをついばんでいます。

最近、近所の白い猫がうちのまわりをうろついてなにやら物色している模様。
ニワトリを襲うほどの大きさではないので、どうも金魚を狙っている様子。
母親が見つけるると、いつも大声で威嚇して追い払っています。

うちの老犬顔負けの番犬ぶりです。

池の上にネットでも張ってみようかな。
毎回あんな大声出されたら、恥ずかしくってたまらない。

ま、世間体より金魚が大切ってわかるんですけどね☆


一月の本棚 『電車男』

2005-01-09 22:20:00 | 日々の出来事
恋愛小説は好きですか?

源氏物語の昔から、恋に落ちるのは男女の宿命。
こればっかりは誰にも止められない。

あまたの詩人が歌に詠み、物語作家が書き連ねてきた人類永遠の興味の対象。

人様の恋愛物語ほど順調だと退屈で、こじれると面白いものはありませんね☆(性格悪っ!)

今回紹介する本はちょっと変わった、それでもやっぱり純然たる恋愛小説。
きっとあなたも読みながら叫んでしまう、そんな臨場感タップリの物語*(ドキュン)*

リアルタイム恋愛中継『電車男』をご紹介します☆

まず出会いはNHKのTV番組「週刊ブックレビュー」(いつも参考にしています♪)

その中で、ちまたの話題になっていると話題にのぼったのがこの「電車男」。
オタク青年、インターネット、感動と涙。
そもそもタイトルの「電車男」からしてなにがなんのことやら、それがかえって”読みたい心”に火をつけました。

知りたい! 読みたい! 手に入れたい!!

舞台はモテない男たちの集まるインターネットのサイト。
そこで交わされたログがそのまま、一冊の本になっているってのも面白いのですが、なぜそれが恋愛小説なのか。

「電車男」こと二十代の会社員。
アニメやゲームが好きで、同人誌を買いにコミケにも出かけるアキバ系の青年が、電車の中でヨッパライから若い女の子を助けたことを掲示版に書き込んだことから、このとんでもなく魅力的なドラマは始まります☆

女の子と付き合ったこともないこの青年。
電車の中でのお礼にと、女の子から送られてきたペアのティーカップをきっかけにして、サイトの毒男たち(モテない男たちの総称なのか?)にそそのかされて、宅急便の送り状に書かれていた女の子の電話番号に、お礼が届いたそのお礼の電話をかけることになってしまい、大慌て。

匿名掲示版なので、みんなどこの誰ともわからないはずなのに、あまりに情けない「電車男」のあわてぶりに、役に立ったり立たなかったりするアドバイスを書き込み続けます。

電車男の書き込みが続くにつれ、この匿名の世界にひろがる妙な連帯感。
なんとかして「電車男」の恋を成就させてやりたい。
でもそこはモテない男(女性の書き込みもアリ)たちの集まるサイト。

どうやってデートまで持っていくんだ?
なんて誘ったら警戒されない?
食事に誘うならどんな店?
髪型は? 服装は?
話題はどんな?

電話での会話をシュミレーションしたり、お礼の手紙や贈り物の中身から、相手の気持ちを推し量ったり。

乏しい経験とネットの力をフル稼働させて情報を集める毒男たち。

…お、お前らいい奴だなぁ~☆

細い糸をたどるように彼女に会うところまでなんとかこぎつけた電車男と仲間たち。
書き込みをしていた連中も、半ば満足し、これ以上進展するとは誰もが(電車男本人も含め)思っていなかった、そんなところへ、彼女の思わぬ爆弾が投げ込まれるのです!
         ∧_∧
キターーーー( ・V・ )ーーーーーー!!!!

これは間違いなく恋愛小説です。
しかも、リアルタイムで進んでいく現実のドラマ。
「24」ばりに書き込みの上に表示される書き込み時間が秒単位で進み、深夜の一時になっても帰ってこない「電車男」によからぬ憶測が流れたり、ちょっと過激な書き込みがあったり、進まぬ状況に中毒症状で衛生兵に運ばれる住人が現れたりと、サイトの中は恋の嵐で遭難者続出*(キラキラ)**(ハート)**(キラキラ)**(ドキュン)**(キラキラ)**(割ハート)**(キラキラ)*

読んでいるこっちも、最初は毒男たちのけんとうはずれなアドバイスや、鋭い読みに「わかってないな~」とか思って笑っていたのに、いつの間にか引き込まれてしまって、もはや途中下車不能のレールの上を走っていました。

どうしよう止まらない、どうなっちゃうの、この先?*(汗)*

こんなに臨場感を持って感情に訴えてきた作品は、スティーブン・キングの「ミザリー」と、鈴木光司の「リング」「らせん」以来!

読み終わった時、涙ながして感極まって、本を両手に握って天を仰いでいました☆

とにかく真剣に相手のことを考えて(考えすぎて)、悩む男たちがカッコイイ。
恋愛中ってこんなにも色々考えているんですね。

相手のこと考えて服を選んだり、髪型を決め、店を下見し、それでもよけいな一言に後悔しまくる姿は、美男美女で洗練されたセリフの恋愛小説を一蹴してしまうくらいのパワーと笑いを持っています。

好きだな~、こんな人間たち♪

「電車男」の奇跡の最終章を、みなさんぜひご覧下さい。
きっとあなたも叫んでいることでしょう。

「電車男」がんばれ! って☆






中野独人  著
新潮社

*(風鈴)*「中野独人」とは、「インターネットの掲示版に集う独身の人たち」という意味の架空の名前です。