私的図書館

本好き人の365日

2012.03.11.

2012-03-11 21:05:16 | 創作

天邪鬼な私。

こんなことを書くことをお許し下さい。

 

僕が好きな記念日は、例えば誕生日。

はじめて自転車に乗れた日。

はじめて逆上がりができた日。

はじめて女の子とキスした日。

結婚記念日。

はじめて子供の顔を見た日。

はじめて子供がしゃべった日。

はじめて子供がテーブルから手を離して歩いた日。

出会いと成長を喜び祝う日。

笑顔と笑い声につつまれて、ケーキやごちそうが並ぶそんな記念日。

友達の不幸は記念日じゃない。

そんな日は、何事もなかったかのように、普段どおりに接するものだ。

そう思っても、有名人になってしまった君を、世間は放って置かないだろう。

みんなが善意でやってくれているのは僕も君もわかっている。

君が僕にみせる苦笑いを、僕も苦笑いで返すしかない。

しょうがないよ、みんな悪気はないんだから……

今日が明日に変わっても、君と僕の関係は変わらない。

ずっと一緒に歩いていくさ。

君の隣には僕がいて。

僕の隣には君がいる。

それだけは、忘れないでくれ。

 

 

             2012.03.11.

 


世界の人口が70億人を突破

2011-11-01 23:49:00 | 創作
 
    「希望」 

 70億人の愛の結晶に乾杯!
 どんどん産まれてどんどん増えよ。
 一人ではできないことも、二人ならできる。
 二人ではできないことも、三人ならできる。
 70億人いれば、何だってできる。

 バベルの塔は崩壊したけれど、イジワルな神様はもうこの世界にはいない。
 NYの街が煙に包まれて、砂漠に砲弾の雨が降って、目に見えないマネーが人々の家や仕事を奪って、独裁者たちが磔になっても、救いのラッパは聞こえてこない。
 僕達は空に問いかける。

「神様、未来はどうなるの?」

 食べ物を奪い合い、飲み物を飲みつくし、暗闇の中でおびえて夜を過ごす。
 放射能が街を包み、不信と不安が人の心を蝕み、自分勝手と自暴自棄が世間に蔓延しても、人間の歌う声が途切れることはない。

 大切な人がいます。
 守りたい家族がいます。
 あなたが好きです。
 大好きです。

 70億人の人間がその証明です。

 山が崩れたら土を運びます。
 海があふれたら水をかき出します。
 風が木々をなぎ倒したら倒れた木を持ち上げます。
 神様聞こえていますか?
 70億人の人間が力を合わせたら、何ができるか知っていますか?

 砂漠にはやがて緑が戻るでしょう。
 ガレキの街は新しく建て直されるでしょう。
 崩れた山を切り開き、どこかにつながる道を作るでしょう。

 飢えた人には食べ物を、心の貧しい人には愛情を、力のない人には肩を貸し、孤独な人のかたわらでその手を握る。

 70億人もの人間が、誰にも愛されることなく産まれてこれるわけがない。

 それはきっとこれからも。

 産まれて、出会って、包まれて、与えられて、時には傷つけられたこともあったけれど、喜びと、幸せと、いつくしみと、たくさんのものをもらって人は育っていく。

 70億人の人間に乾杯!
 この世界にようこそ!


        2011.10.31.  

私の好きな場所

2011-10-01 09:43:00 | 創作

 私の好きな場所


日当たりのいい縁側。
母親の干した布団の上でゴロゴロしていた子ども時代。
秋には稲刈りがあって、田んぼのぼたの草の上に家族がみんな座ってお昼ご飯を食べる。チクチクするけど草の感触は心地いい。

2階の窓から瓦屋根に出るのが好きだった。
一番上の部分に腰かけ、いつまでの青い空と白い雲を眺めていた。
親に見つかると怒られたけれど。

生垣の中に子どもだけが入れる空間があって、そこが自分たちの秘密基地だった。

昼間でも日が差さず、まるで影の国みたいに見えていた裏山の杉林。
その奥にはご先祖様のお墓があって、いつもひんやりとした空気がたちこめていた。

みんなで泳いだ学校近くの川。
夏の太陽に照らされた岩の表面は気持ちがよくて、疲れるとみんなで並んで甲羅干しをした。

子どもの頃は広く感じた神社の境内。
こっそりのぞいた小さなお社。
その中にあったのは小さな石だった。
誰もさわる勇気が出なかった。

大人になって免許を取って、車で遠くまで出かけた。
海を見に行ったり、山奥の温泉に入りに行ったり。

海外で見た景色も素晴らしかったけれど、いま思い出す私の好きな場所は故郷の景色ばかりだ。

遠足で登った山。
大きな蜘蛛がいて怖くて通れなかった近所の道。
休日に両親と一緒に逆上がりの特訓をした小学校の運動場。
近所の女の子と二人きりで待つのが照れくさかった田舎のバス停。
都会に出た時も帰って来た時も出迎えてくれた木造の駅舎。

そんなすべてが一日で消えてしまったらどんな気持ちがするだろう?

住み慣れた場所を、ただ遠くから眺めるだけで、立ち入ることもできなくなったらどう感じるだろう?

家も、川も、神社や小学校も、木造の駅舎や思い出のバス停も、すべてが目の前で押し流されてガレキの山に変わってしまったら、私の心はどうなってしまうのだろう?

放射能に汚染されましたって言われたら、その土地を捨てて別の町で暮らせるだろうか?

私たちは何を失ってしまったのだろう。

どんな時代でも、どんな場所でも、子供たちは生まれてくる。
そこで育つ彼らの目に映る景色が故郷だ。
ひとつでも多く、彼らの好きになれる場所を私たちはつくれるだろうか?
放射能を気にせずに外で遊べる、そんな大地に戻せるだろうか?
私の好きな場所はもう記憶のなかにしかない場所もあるけれど、いまでも思い出すと私の力になってくれる。
私の生きた場所だから。

だらか子供たちにも好きな場所をたくさんつくって欲しい。
これからの世界もどうか好きになって欲しい。
それがきっと生きる力になると思うから。

私の好きな場所は、私がいま生きているこの場所です。



           2011.10.01.

空想雑記 2

2009-09-16 23:59:00 | 創作

自分の心を書きとめよう。

何気なく頭に浮かんだ文句をノートに書きとめています。

意味があるようでないような言葉の羅列の中に、その時の自分が閉じ込められているようで、なかなか捨て去ることができません。

今日はその中のいくつかをここにも書くことにしました。
意味不明でスミマセン☆




授業中に窓から外を見ていた。
校庭では体育の授業が行われている。
無意識に彼女のことを探していた。




いいことをしている時は誰も通りかからないのに、
まずいことをしている時に限って人が現れる。
世の中は不公平だ。



子供のいない伯母夫婦は、
いつも僕をドライブに誘った。
だから今でも、車に乗るとわざとはしゃいでしまう。
それが義務のような気がして。




「あの時だって…」
「どの時よ!?」
「あの時だよ! ほら…」
「やめて、もう聞きたくない」
 …最初に聞いたのは彼女だ。




ウソがわかるのはつらい。
人は、ずっと同じではいられない。




懐中電灯で夜空を照らし、
星にメッセージを送った。
「ここにいるよ」と伝えたかった。




ちょっと立ち止まってもいいみたい。




大丈夫?
何があったか言ってごらん?
私は好きよ。
あなたを見てるわ。
信じてる。
仕事なんてできなくってもいいわ。




ずっと犬を飼っていた。
僕は犬が好きだ。
だけど油断はしない。
彼の爪や牙が凶器だってことを知っている。
それは彼の責任じゃない。




この世界。
現実の世界を自分の力とし、
自分の中の世界、心を豊かに満たせ。
結局、人間は単純な法則で動いている。
みんな自分を守りたいのだ。




空想雑記

2005-04-06 00:10:00 | 創作

自分の心を書きとめよう。

何気なく頭に浮かんだ文句をノートに書きとめています。
意味があるようでないような言葉の羅列の中に、その時の自分が閉じ込められているようで、なかなか捨て去ることができません。

今日はその中のいくつかをここにも書くことにしました。
意味不明でスミマセン☆


朝はキライだ。
一日が始まるから。
夜の方がイイ。
だって一日がやっと終わるんだから。


僕は風車小屋の前でバイクを止めた。
海から吹き上げる潮風がほほを通りすぎていくと、年代物の羽がきしみながらゆっくりと回り始める。
いつ見ても、じいさんみたいな風車だ。


ラスト三周が勝負だった。


見上げると雪が降ってきた。
空の彼方から舞い降りてくる天使みたいだ。
ちっちゃくて冷たい天使。


別れ話の途中で彼女はパフェを注文した。
彼女が別れる気がないのが僕にはわかった。


「愛している」なんて一生のうちで何回口にするんだ?


卒業式の想い出は、親友の涙と返ってこなかったハンカチだけ。


レールの上に石を置いて僕たちは草むらに隠れた。
心臓がドキドキ波打っている。


最悪の事は最悪のタイミングで起こる。


遠くまで歩こう。
僕は心の中で決心した。


風鳴りがおさまると、彼女は耳を押さえていた両手をはなして僕に笑いかけた。
僕も笑った。
自然な笑いだった。


人に優しくなんかできない。
自分に優しくなんかなれない。
なのにどうして、僕は人が好きなんだろう。

なぐさめて。
いたわって。
愛してくれる人がいる。

ケンカして。
本気でおこって。
抱きしめ合える人がいる。

どこにいても、どうということのない二人なのに。
かけがえのない相手と相手。




バカにつける薬

2003-07-02 00:09:00 | 創作

信頼
友情
勇気
親友
兄妹
恋人
夫婦
法律
刑罰
信仰
宗教

まぜてこねて、まぜてこねて♪

愛情たっぷり酸味を効かせねって作ろうお薬を。

ねってまぜて、ねってまぜる。

さて、魔女のナベでは炎が燃える。

青い炎に赤い炎。白い炎にピンクに緑。

はてさて何ができるやら。

疑惑のしっぽに、絶望のひとかけら。
香辛料には嫉妬に嫉み。
かのパンドラの行い以来、こうしたものにはことかかぬ。

希望も刻んでほうりこめ。
刻んで潰して押しつぶし、水でうすめてほうりこめ。

さてはて何ができるやら。

その時、一瞬、バアさんめ、薬品取ろうとよそ見した。

かの老人がそれを見逃すはずもなく、いつものクセで手をひと振り。

光がさしてすぐ消えた。

バアさんもちろん気が付かない。

まぎれこんだもの、それは「悩み」

ちなみに最後に取り出した、かの薬品は「誘惑」という。






愚者の楽園

2003-06-06 05:36:00 | 創作
人間は愚かで、
どこまでも愚かではありますが、
それゆえに、
夢や希望が輝いて、
明日への道を照らしてくれます。

私達は、どこまでも、どこまでも、あやまちを繰り返しながら、
それでも、
より良い未来を信じて、
人を信じて、
歩いて行くのでしょうか。

青い空と白い雲の下で、

満天の星空を見上げながら、

いつの時代でも、どんな時でも。

「ここから、また、はじめればいい。」

そんなことをつぶやきながら、
自分で一歩を踏み出す。
何回でも、何十回でも。

明日は信じられる。

だって、まだ誰の手も加わっていないから。