私的図書館

本好き人の365日

味噌ラーメン

2013-01-31 19:24:19 | 本と日常

久しぶりにやってしまった。

玄関でブーツとまではいかないまでも、ちょっとめんどくさい靴をはいてしまった後、部屋の中に忘れ物をしていることに気が付いたんです。

 

……また脱いだり履いたりするのめんどくさいなぁ~

 

そこで、ついやってしまったんです。

そう、ひざ歩き!

久しぶり! 小学生の頃はよくやってたなぁ♪

ちょっとお行儀は悪いのですが、靴をはいたままヒザ立ちでスススッ、と室内に入り、お目当ての物を持ってまた、スススッと戻る。

今から思い返すと、どうして小学生の頃ってあんなにヒザ歩きをする必要があったのか。

それに別にヒザ歩きだけが原因じゃないかも知れませんが、すぐに膝小僧の部分が破れてしまうので、いつもあて布をしたズボンをはいていた記憶があります。

あれ、私だけ?

あの頃の子供ってみんなそんなもんじゃなかったっけ?

みんなはそんなにおっちょこちょいじゃない?

何だか、すごく不安になってきた(苦笑)

 

そんなめんどくさい靴をはいて出かけてきたのは、車で30分ほど離れた大型新古書店。

『ビブリア古書堂の事件手帖』のドラマ化で、ネットオークションの値段が高騰しているという、小山清の『落穂拾い』を探してみたのですが、やっぱりありませんでした。

3月に復刊されるっていうから、それまで待とうかな。

この調子だと、「ビブリア古書堂」で取上げられている坂口三千代の『クラクラ日記』とか、ロバート・F・ヤングの『たんぽぽ娘』も品薄になりそう。

こういうのはステマ(ステルス・マーケティング)にはならないのかな?

その他、ルイザ・メイ・オルコットの『花ざかりのローズ』と、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『アーヤと魔女』も探しているのですが、今回もありませんでした。

ネットで買えば簡単なんでしょうが、それだと際限なくなるからなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

かわりに買ったのは、

おりもとみまな 著

『ばくおん!!』①②(秋田書店)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某「けいおん!」のパクリのようなコミックですが(苦笑)、バイクと女子高生という組み合わせ、バイク乗りじゃないとわからない楽屋オチのようなネタが面白い♪

教習所での最大の難関、倒れたバイクを立て直す「引き起こし」に苦戦するとか(笑)

深夜にバイクでラーメンを食べに行くとか(笑)

ス〇キのバイクのデザインの特殊さとか(笑)

ホ〇ダのバイクの壊れ難さとか(笑)

作者は相当バイク好きみたい(しかもかなり偏った♪)

 

冬は基本的にバイクには乗らないのですが、このマンガ読んだら無性にバイクに乗りたくなってしまいました。

それでとりあえず、作中の北海道ツーリング(いいなぁ、憧れです!)に登場した味噌ラーメンを食べに♪♪

バターとコーンをトッピングして、アツアツのところをいただいてきました。

あぁ、体が温まる!!

冬は味噌ラーメンが美味しいですね♪

さぁ、明日も頑張ろう。

 


『雨ふる本屋の雨ふらし』

2013-01-26 00:17:37 | 児童文学

日向理恵子さんの『雨ふる本屋の雨ふらし』(童心社)を読んでいます。

その中の一節に、笑いながらすっごく共感してしまいました。

不思議な本屋、「雨ふる本屋」の主人、ドードー鳥のフルホンさんが言います。

 

「いいかね、聞きたまえ。古きよき時代、われわれは、朝から晩までどころか、朝からつぎの日の朝まで、本を読んだものだ。月食があろうと、日食があろうと、ヒカリゴケを集め、夜目がきくかわりに錯乱状態になるキノコまで食して、本を読んだものだ…」

          ―日向理恵子「雨ふる本屋の雨ふらし」(童心社)より―

 

錯乱状態になるキノコって何?(笑)

でもわかるなぁ~

私も朝方まで本を読んでしまってフラフラの状態で登校したり、途中で寝てしまって蛍光灯の明りで腫れぼったくなってしまった目をこすりながら学校に行きましたからね。

食事をしながら本が読めたらどんなにいいかとか、寝ている間に本の内容が頭に入っていたらどんなにいいかとか、本気で思っていましたから♪

読みたい本の数に比べて、起きていられる時間が少なすぎたんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

『雨ふる本屋の雨ふらし』は続編にあたり、前作は『雨ふる本屋』といいます。

以前書いた『雨ふる本屋』のレビューはこちら。

http://blog.goo.ne.jp/-hawk-/s/%B1%AB%A4%D5%A4%EB%CB%DC%B2%B0

(「私的図書館」2009年02月19日)

 

気が付くと自分もいつの間にか「最近の若者は…」とフルホンさんみたいにつぶやいている年齢になりました(苦笑)

街角で見かけた若い女性。

赤ちゃんの抱き方がなってない!

最初は荷物でも持っているのかと思いましたよ。

まったく、最近の若者は……

 

郵便局の駐車場。

堂々と車椅子マークの描かれているところに車を停める若い男性。

サングラスをかけ、開けた窓から太い腕をだらりと下げて、どうみても健康そのもの。

まったく、最近の若者は……

 

コンビニの店員。

最近のコンビニはカフェのようにコーヒーをいれてくれるので、その日もタンブラー持参でコーヒーを注文したら、そのタンブラーがちょっと汚れていたようで。

「あ、ちょっと洗いますね」

といってわざわざ洗ってくれた。

まだ若い男の子で、髪の毛なんて今風にセットしていて見た目はチャラチャラしているのに、こっちが恥ずかしくなってしまった。

まったく、最近の若者もけっこうやるな(苦笑)

 

やっぱり年齢じゃありませんね。

恥ずかしい大人もいっぱいいるし、頼もしい若者もまだまだたくさんいる。

私も恥ずかしくない大人にならなくちゃ。

「人の話はちゃんと最後まで聞く」

「ウソをつかない」

「友達を大切にする」

「他人には親切にする」

大人って子供たちにそう教えてきたんじゃなかったかな?

あぁ、恥ずかしい恥ずかしい。


『ぼおるぺん 古事記』

2013-01-24 23:55:43 | 日本人作家

本屋さんで立ち読みしてきました。

『ぼおるぺん古事記一 天の巻』、『ぼおるぺん古事記二 地の巻』(平凡社)

 

平凡社
発売日:2012-05-27

 

 

 

 

 

 

作者は『夕凪の街 桜の国』などの作品で知られる、こうの史代さん。

ボールペンで描かれた絵はどこか親しみを感じることができて、まんまる顔のアマテラスとか、キャラクターもユニークです♪

原文の言葉をわかりやすく解説するコーナーはとっても親切。

正直、知っているようで知らない「古事記」の内容を、まんがのキャラクターを使って再現。

天地創造から神産み、スサノオの高天原追放からヤマタノオロチ退治。

天孫降臨に、出雲の国譲り。

神々の名前に込められた意味や、一人神と二人神、それぞれの役割などもわかりやすく描かれていて、すごく想像力を刺激されました。

あー面白かった。

 


『ビブリア古書堂の事件手帖』第2回放送

2013-01-22 01:18:15 | 本と日常

お願い、一応ミステリーなんだから、ストーリーだけは原作の通りやってくれ。

細かい設定の変更や(妹が弟になっていたり、ホームレスが同居人に変わっていたり)、ウケを狙った設定(変な喫茶店)は百歩譲って許すとしても、足の怪我とか、ストーリーの根幹に関わるところを改ざんしちゃダメでしょ~

それをやっていいのは原作より面白くなる自信がある時だけにして。

決まったセリフ回しとか(「想像してみて下さい」うんぬん)、他の推理モノでやった受け売りで面白くしようとする魂胆がもうセコイ!

オリジナルで勝負してよ!

はぁ、今回は製作者に恵まれなかったなぁ。

残念。

原作ファンが一人でもいればこうはならなかっただろうに……

 

と、TVを見ながらグチッていました。

毎回たくさんの本が並んだセットを見るのは楽しい。

今回は実際の古本屋さんも登場したし、重要な謎解きのキーとなった小山清の『落穂拾い』は原作を読んだ時から読みたくて、いまも探しています。

こういう経済波及効果(?)もあるんですね♪

 

そういえば、今年も「本屋大賞」の候補作が発表されました。

候補作は11作品。

私が読んだことがあるのは、中脇初枝さんの『きみはいい子』(ポプラ社)、宮部みゆきさんの『ソロモンの偽証』(新潮社)、原田マハさんの『楽園のカンヴァス』(新潮社)くらい。

冲方丁さんの『光圀伝』(角川書店)と、百田尚樹さんの『海賊とよばれた男』(講談社)、川村元気さんの『世界から猫が消えたなら』(マガジンハウス)はチラッとしか読んでいません。

個人的には、原田マハさんの『楽園のカンヴァス』が一押しなんだけどなぁ~

以前受賞した、三浦しをんさんの『舟を編む』も映画化されましたし、本屋大賞に選ばれた作品はもれなく映画化されたりするんでしょうかね。

う~ん、原作ファンとしては、ヘタな映像化は原作のイメージを崩すだけなんだよなぁ。

見たいことは見たいけれど、見るのが怖い(苦笑)

ファン心理とはけっこう複雑です。

 

 


「くじけないで」 「…はい」

2013-01-22 00:17:20 | 本と日常

98歳の時に初めて出した詩集、『くじけないで』がベストセラーとなり、その飾らない言葉が多くの人を勇気付けた詩人、柴田トヨさんが今月20日、老衰のため亡くなったそうです。

私も読みました。

そしてすごく励まされました。

経験に裏打ちされた言葉の重み。そしてその重みを感じさせない優しく語りかけるような言葉の組み合わせ。

とっても温かな気持にさせてくれる詩集でした。

101歳だったそうです。

心より、ご冥福をお祈り申し上げます。

ありがとうございました。

 

 


第148回芥川賞、直木賞

2013-01-17 21:54:49 | 本と日常

第148回、芥川賞、直木賞の受賞作品が発表されましたね。

芥川賞には、史上最年長、75歳での受賞となった黒田夏子さんの『abさんご』(「早稲田文学」5号)が。

直木賞は二点で、こちらは平成生まれとしては初めての受賞者、戦後最年少23歳という朝井リョウさんの『何者』(新潮社)と、安部龍太郎さん57歳の歴史小説、『等伯』(日本経済新聞出版社)が選ばれました。

独特の風貌と「このような晴れの日が、僕の人生の中にくるとは思っていなかった」と記者会見で述べたセリフが印象的だった安倍龍太郎さんが、史上最年長と戦後最年少という話題に隠れてしまい、ちょっと影が薄くなってしまったのが気の毒。

 

申し訳ありませんが、お三方共、その作品を読んだことはありません(苦笑)

 

『abさんご』はテレビでチラッと紹介されていましたが、書き方が独特で、全編横書き、漢字が少なく、固有名詞もカタカナも使われていないそうです。

最初の印象は、すっごく読みづらそう・・・

 

本屋さんに行ってみたら、安倍龍太郎さんの『等伯』はまだ在庫がありましたが、朝井リョウさんの『何者』はすでに売り切れでした。

芥川賞を受賞した黒田夏子さんの『abさんご』は、今月の20日頃に単行本が発売される予定だそうです。

安倍さんガンバレ・・・!

 

日本人はよく「判官びいき」といわれますが、どうしても心情として劣勢な方を応援したくなっちゃうんですよね。

勝手に一方を「劣勢」と決めつけていること自体が失礼なような気もしますけど(安倍さんゴメン!)

ちなみにこの場合の「判官」とは源義経のことです。

平成生まれの方のために。

え、平成生まれでもそのくらいは知ってる?

 

 


ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』第1回放送

2013-01-14 21:38:14 | 本と日常

ベストセラーのドラマ化。

主人公を演じる剛力彩芽ちゃんはまったく悪くありませんが、主人公の栞子さんとはイメージが違いすぎる!!

原作を読んでいるので、はっきりいってストーリーがどの程度原作を知らない人に面白くうつっているのかわからなくなっていますが、オープニングで本棚から本が落ちてくる演出はバッテン。

あれは撮影時、本棚の後から人の手か何かで押して落としているはず。

その本は本物!?

ニセ物!?

本物だったら本が痛むんじゃ?

そんな心配をすでに視聴者にさせている時点で、本好き連中を相手にするには失格。

もっと本に対して愛情を示してくれなきゃ(笑)

 

今回は第1回ということですが、あまりにも説明不足で、栞子さんが謎すぎる・・・

あの若さで古本屋の主人。お客さんのプライベートにずかずか入り込むような質問をあびせ、「事件」とかいって頼まれていないことをべらべらしゃべる。しかも「男手が必要」だからって、よく知りもしない男をバイトに誘う。

いや、原作ではもっと必然性があってああいう流れになったはずだったんですけどね~

それにしても、あの喫茶店の設定って必要なのかな?

 

とにかく、原作のファンなので時間の許す限り見続けようと思います。

見続けられるかなぁ~

あきらめるな自分。

 

 


必死に生きるか、必死に死ぬか。-映画「ショーシャンクの空に」よりー

2013-01-10 21:53:13 | 本と日常

忙しさにかまけて、ブログの更新がずいぶん久しぶりになってしまいました。

中年の危機?

それならそれで興味深いけれど(笑)

 

 詩は書いた人間のものではない。

 必要な人間のものだ。

       -映画「イル・ポスティーノ」(1995年)より-

 

去年も本の中の言葉や映画の中のセリフにずいぶん助けられました。

それ以上に職場の仲間や友人、家族の支えがあったことはいうまでもありませんが、親しいからこそ言い出せないようなこともあって、そんな時一番頼りになるのが本の中の名言なんですよね。

 

お正月に読んだ本。

『CROSS ROAD 20代を熱く生きるためのバイブル』(サンクチュアリ出版)

『CROSS ROAD SCREEN’S』(サンクチュアリ出版)

 

本や映画だけでなく、ミュージシャンや野球選手、様々な分野の一流と呼ばれる人々の言葉を集めた本です。

 

 誰であっても、人には敬意を払いなさい。

       -映画「デッドマン・ウォーキング」(1995年)より-

 

自分より能力が低いといって、他人をバカにする人がいたとします。

その場合の「能力」って、結局その人の価値観でしかなくて、フンコロガシがいかにうまくフンを転がせるか、得意になって語っているのとそんなに変らないんじゃないの?

誰よりもお金を稼ぐとか、誰よりも美人だとか、誰よりも勉強ができるだとか、誰よりも真面目だとか、誰よりも前向きだとか。

それはそれで本人にとっちゃたいしたことなんだろうけれど、だからといって他人の価値が下がるわけじゃないでしょ?

他人に敬意を払えない人間が、他人から敬意を払ってもらえるわけないじゃん。

 

 お前がどんな人間と一緒にいるか言ってみな。そしたらお前がどんな人間か言ってやる。

        -セルバンテス「ドンキホーテ」より-

 

例えば、いつもお金もうけの話と他人の悪口しか言わない人と、友達になりたいと思う人がいるのだろうか?

こうした言葉は、自分自身を見つめる時にも役に立ちます。

 

まだ一月ですが、すでになんだか波乱の予感。

今年もたくさん本を読んで、たくさん助けてもらわなきゃ(苦笑)

 

 


謹んで新春のお慶びを申し上げます

2013-01-01 19:28:25 | 日々の出来事

明けましておめでとうございます。

西暦2013年、イスラム暦1434年、平成25年、呼び方数え方はいろいろありますが、とりあえずお節料理とお雑煮をいただきました♪

昨夜の紅白歌合戦は白組が勝ったみたいですね。

私はチラッと見て寝てしまったので今朝になって知りましたけど(苦笑)

美輪さんの「ヨイトマケの唄」は聴きたかったな~

今年は元日から仕事だったので、夜更かしができなくて残念。

そのかわりいつもは寝過ごして見逃していた初日の出を今年は拝むことができました☆

例年だと2時3時に我慢できなくて寝ちゃうんですよね。

さあ、今年はどんな年になるのかな?

 

今年の抱負は「新しいことへの挑戦」

 

別に今年に限ったことじゃありませんが、年齢が・・・とか、恥ずかしいから・・・なんて思わずに、「やるなら今しかない!」と思い切って挑戦してみる!

あと何回お正月を迎えることができるかわかりませんからね(苦笑)

これまで読んでこなかったジャンルにもどしどし挑戦するゾ!

いつも意気込みだけはいいんですけどね。

とりあえず、行動するぞ。

 

昨日見ていたTV番組で、インカの末裔の人が畑を耕しながら、こんなことをいっていました。

「嘘をつくな、盗むな、なまけるな」

インカ時代から伝わる教えだそうです。

私も肝に銘じておこう。

 

いろいろあって最近はブログの更新ができていませんが、あせらず自分のペースで続けていきたいと思っています。

今年もどうかよろしくお願いします。