私的図書館

本好き人の365日

川上弘美 『これでよろしくて?』

2012-11-29 10:17:35 | 本と日常

世間ではもうすっかり季節は冬ですが、私の中ではまだまだ「読書の秋」が続いております。

もう開き直って「読書の冬」とか、「一年中読書」でもいいような気がしますが、なんとなく「読書の秋」というブランドにすがって読み続けていたい…

非生産的な行動ゆえ、どこかに負い目があるんでしょうか?

幼い頃は本を読んでいるとほめられたのに、最近じゃ一日中本を読んでいると「そんなヒマがあるなら働け」といわれます。

別にヒマだから読んでいるわけじゃないのに、というかむしろ本を読む時間を四苦八苦してひねり出してるっていうのに!

あぁ、私にもテオみたいな理解ある弟がいたらなぁ。

 

めげずに今週から来月にかけて注目している新刊本をご紹介しましょう♪

 

『となりの801ちゃん+1』(宙出版)

 

 

 

 

 

オタクカップルの日常を描いたコミックエッセイ第7弾?

めでたく第一子が生まれ、家族が増えました!

最初は「やおい」(801)と呼ばれる「男子×男子」の恋愛物をこよなく愛する腐女子の彼女の変態っぷりに笑っていたのですが、最近はアニメネタが面白い☆

 

『RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと』(角川書店)

 

角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2012-11-28

 

 

 

 

 


上記のデータでは発売日が11月28日になっていますが、荻原規子さんのHPによれば11月30日のようです(角川書店のHPでは11月29日になってる?)(注・11月29日、本屋さんに行ったところすでに店頭に並んでいました!)

ともかく!

つ・い・に、「RDG」シリーズ完結!!

私は文庫本派なのでこの最新刊を読むわけにはいきませんが、待ちに待った最終巻です!

読めないのに発売されただけで盛り上がれるのがファン心理♪♪

不思議な星の下、自分の運命と向き合う主人公の泉水子(いずみこ)ですが、さて、どんな結末が待っているんでしょう?

荻原規子さんは『空色勾玉』からのファンなので、この物語の結末もずご~く気になります!

あぁ、文庫化のスピードをもう少し早くしてくれないかな。

文庫本最新刊、『RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女』は12月25日発売予定。

絶対買います!

 

『洟をたらした神』(中央公論新社)

 

中央公論新社
発売日:2012-11-22

 

 

 

 

 

 

こちらはharuniwaさんから以前紹介していただき、読んで感動した本。

その時は図書館で借りた本だったので、ようやく自分の手元に置けます!

まだ買いに行くことができていませんが、近日中にGET予定。

 

最近読んだ本で面白かったのは、

『すーちゃんの恋』(幻冬舎)

 

幻冬舎
発売日:2012-11-09

 

 

 

 

 

 

「すーちゃん」シリーズの最新刊。

喫茶店から保育園の給食係に転職したすーちゃんが、以前ちょっといいなと思った書店員、土田くんと再会。お互い意識はしているけれど、自己完結しちゃうすーちゃんに共感してしまう。

もっと気軽にお付き合いしちゃえばいいのに、と思うけれど、それをしないのがすーちゃんらしい♪

土田、やよいちゃんはどうするんだよ!

なぜ彼女持ちの方がモテるんだ!?(個人的感情アリ)

 

『これでよろしくて?』(中央公論新社)

 

中央公論新社
発売日:2012-10-23

 

 

 

 

 

 

川上弘美さんの文章大好き♪

年齢も境遇も様々な女性が「これでよろしくて? 同好会」と称して、定期的に集まって食べながらしゃべるんだけれど、議題(なんてものがある☆)が毎回可笑しくて♪

「トイレに設置されている音姫(排泄音を誤魔化すための機械)を使うのはなんだか卑怯な気がして嫌い…」

「日本人って、ほんとうに肉じゃがが、心の底から、そんな一位になるほどに好きなのかしら?」

テーブルに出てくる料理をみんなで分け合い、盛大に食べてはしゃべる。

別に解決策を真面目に討論するわけじゃなくて、かといってしゃべることで気分をすっきりさせるなんて目的があるわけでもなくて、もっとずっといいかげんな同好会(苦笑)

でも、そこがたまらなく魅力的なんですよね♪

「夫の実家に帰省した時のお風呂に入る順番」

とか、

「脱いだにせよ脱がされたにせよ、一度身体から離れた下着をどのタイミングで、どうやって再び身にまとわせるか」

とか、

「出張で会社の上司と同じホテルに泊まり、別々の部屋に引き上げたものの、大浴場でバッタリ。上司が前も隠さず近づいてきた時の社会人としての対処のしかた」

とか(笑)

普段、なんとなくこうなんだろうなと、個人個人が自分で判断している諸問題を、こうしてあらためて文章にされてしまうと、何だか自分が普段していることがとっても奇妙なことのように思えてしまいます☆

 

冬が来ることをかたくなに拒否したいがために、この時期までコタツを出さないできたけれど、そろそろあきらめたほうがいいのかな?

さすがに厚着だけじゃ乗り切れなくなってきた。

 


『本屋さんで本当にあった心温まる物語』

2012-11-24 04:28:33 | 本と日常

2011年3月11日に起きた東日本大震災。

被災地ではライフラインはもちろん、交通網がズタズタになったことで本や雑誌の流通も止まってしまいました。

多くの人が亡くなり、家を無くし、住む所も食べる物も不足している状況で、被災地の本屋さんの多くは、こんな時に本を読む人なんていないだろう、と思ったそうです。

それでも床に落ちた本の山を片付け、本棚をおこし、なんとかお店を再開すると、思ってもみないことが起こりました。

多くの人々が詰めかけたのです。

みんな活字と情報に飢えていました。

ある本屋さんは、顔見知りの人から「お店はいつから開けるの?」「子どもたちが怖がっちゃって、絵本やマンガを読ませてあげたいのよ」といわれたことがきっかけで、こんな時だからこそ、町の本屋にできることがあるんじゃないかと思ったそうです。

しかし、お店を開けても新しい雑誌や本は入ってきません。

毎週楽しみにしていたマンガ雑誌が無いと知り、泣き出す子供もいたそうです。

そんな時、なじみのお客さんの一人が1冊の「少年ジャンプ」をお店に持ち込みます。

「みんなに読ませてあげて下さい」といって。

そのお客さんは交通事情が最悪の中、わざわざ遠くの街まで行ってその雑誌を買い求めて来たそうです。

その日から、「ジャンプあります」の貼紙を見て、多くの子供たちが本屋に押しかけました。

1冊の雑誌を、みんなで回し読みするのです。

大人もやってくるようになり、お店の前には長い行列ができました。

「子供がやっと笑ってくれた」と、お礼をいって帰られるお母さんもいたそうです。

 

…本の力ってすごいですね。

 

それは同時に、人間の力ってすごいってことでもあり、一人の善意がこんなにもつながって、多くの人に広がっていったことを知ると、なんだか勇気もわいてきます♪

 

一冊の本。

だけど、かけがえのない出会い。

 

川上徹也さんの本、『本屋さんで本当にあった心温まる物語』(あさ出版)を読みました。

この「一冊のジャンプ」というお話の他に、全部で28の本屋さんを舞台にした”本当にあった物語”が収められています。

 

お父さんに買ってもらった一冊の絵本をいつまでも大切にしている女の子。

本屋さんでみかけたキレイなお姉さんに憧れる男子学生。

町に本屋が無くなってしまい、何とかしようと頑張る町の主婦たち。

本を万引きした少年に、次々とお説教するおせっかいなお客さんたち。

本屋さんで出会った一冊の本がきっかけで、いまの職業に就いたという女性。

 

本好きじゃなくても思わず心がほっこりする物語の数々。

どれも登場するのは普通のどこにでもいそうな人々だけれど、どの人にもそれぞれの輝くような物語があるんです。

 

ショッピングモールで幼い女の子が迷子になり、両親は必死で探し回ります。

館内放送までかけてもらって、警備の人にも手伝ってもらって、でも女の子は見つかりません。

その時、母親は急に走り出します。

彼女だけに、娘の声が聞こえたそうです。

女の子は、ショッピングモールの本屋さんで、お店のお姉さんに絵本を読んでとせがんでいました。

お姉さんの読むお話に目を輝かせ「キャハハハ」と無邪気に笑っていたそうです。

両親は安心したあまり床にへたりこみ、本屋のお姉さんは突然のことに驚き、とりあえずホッと胸をなでおろす大人たち。

そんな大人たちを尻目に、女の子は「次はこれ!」と次に読んでもらう絵本を探しに行ったそうです(苦笑)

「〇〇ちゃんは本を読んでいる時に話しかけてもぜんぜん返事してくれない」

とその女の子は成長してからも友達にいわれるんだとか(笑)

 

本が好きなのはすご~くよくわかるけれど、あんまり夢中になるのも考えものですね☆

 

読んでいるこっちは面白いけれど♪


映画『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』

2012-11-23 05:33:21 | 映画

観て来ました♪

映画『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』!!

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何、この展開!?

エ、14年?

いったい何があったの?

シンちゃんしっかりしろよ!!

カオル君の言動が色っぽすぎると思うのは気のせい?(笑)

 

もういろいろ変わってて、いろいろ詰め込まれていて、めまぐるしく変わる展開に息つくひまがありませんでした。

唯一、シンちゃんがモジモジしてるシーンが息抜きになったかな(苦笑)

とにかく制作会社「ガイナックス」の過去の作品がいろいろ詰め込まれていました。

冒頭シーンは「ナディア」に「王立宇宙軍」

全体的に「トップをねらえ!」とやはり「ナディア」の演出(特に音楽)が目立つかな?

板野一郎さんも頑張ってみえて、「マクロス」時代からの古いファンとしては嬉しいところ♪

新しいキャラクターもいろいろ出てきて、敵対関係、人間関係、世界そのものも、TVシリーズとは大きく違ったものになっていました。

 

いやぁ、面白かった☆

 

SF好き、哲学好きにはたまらない作品ですね。

映画館で初心者らしき女の子が、デート相手の男の子に「エヴァって何?」と根本的な質問をしていましたが(笑)、十年来見続けてきた私もこの映画を見て改めて思いました。

 

エヴァって何? と(苦笑)

 

「新劇場版」ではリア充っぽかったシンジも、今回は以前の暗くてジメジメしたシンちゃんに逆戻り。

それに対して女性陣の元気でたくましいこと!

アスカなんて最初っから最後まで吹っ切れたようにどんどん前に進んでいきます。

パンフレットにあるように「どうせ倒れるのなら一歩でも前に!」という感じ。

アスカの声優、宮村優子さんもオーストラリアで二児の母として子育てに奮闘しているだけあって、気合の入った演技で作品を盛り上げる盛り上げる!

新キャラの真希波・マリが戦闘中も鼻歌で歌っている懐メロ、天地真理の「ひとりじゃないの」も良かった♪

「ひとりじゃないって~素敵なことね~♪」

と歌いながら援護射撃って!

 

それにしてもシンジ、他にやることもないしね、とカオル君と一緒にいる言い訳をしているけど、いやいや、他にやることいっぱいあるだろ!?

何が起こったのか調べるとかさ。

綾波は何もしゃべらない可能性があるから、カオル君にもっと詳しくいまの現状を教えてもらうとかさ(一応教えてもらうけれど、ベタベタしている期間が長すぎ笑)

 

「エヴァンゲリオン」の世界観についてのこの映画の位置づけというのもあるのでしょうが、私のこの映画だけを見た感想は、

 

人生にやり直しはきかない。

 

ということ。

現実を受け入れて前に進むのか(アスカやマリ)

それとも現実を否定し、周りの迷惑もかえりみずに自分の道を突き進むのか(碇ゲンドウ)

過去を清算し、次の世代のために未来への道を切り開くという選択もあるかも(ミサト?)

嘆いてばかりで自分の失敗を直視しよとしないシンジは、本当アスカの言うとおりガキでしかないよなぁ。

非常時の対応で、その人の本質が見えますよね。

私は、前に進むキャラが好き。

進むしかないでしょ☆

 

同時上映された『巨神兵東京に現わる』も面白かった♪

これはジブリ映画『風の谷のナウシカ』に登場する「巨神兵」が、東京の街に現われて街を破壊する様子をミニュチア模型と特撮技術で撮影した作品。

実写の風景がミニュチア風に撮れるカメラも使われているのかな?

「火の七日間」が再現されていて、ちょっと「巨神兵」と「エヴァ」がシンクロしているようにも見えました。

 

いやぁ、楽しい時間だったなぁ~

 

次回予告で『シン・エヴァンゲリオン劇場版:∥』の映像がちょっとだけ流れました。

「:∥」というのは演奏記号らしいのですが、「反復演奏」? それとも「終了」という意味?

これも楽しみ♪♪

 


映画 『のぼうの城』

2012-11-20 23:42:26 | 映画


 天下の豊臣秀吉にケンカを売った、でくのぼうがいた。
                     ―映画キャッチコピーより―

映画『のぼうの城』を観て来ました♪

 

映画 のぼうの城 オリジナル・サウンドトラック 映画 のぼうの城 オリジナル・サウンドトラック
価格:¥ 3,000(税込)
発売日:2012-10-31

 

天下統一をめざす豊臣秀吉が関東の北条氏と激突!

北条方の支城の一つ、忍城(おしじょう)にも豊臣方の軍勢が迫ります。

城主は北条氏の居城小田原城に兵力の半分を引き連れて出陣中。

留守を預かるのは城代家老の息子でみんなから親しみを込めて「でくのぼうの”のぼう様”」と呼ばれる、戦いよりも人々の笑い声が好きな男。

攻め入る豊臣軍を率いるのは、いまだ武功の無いことにあせる石田三成。

2万の大軍勢に対する忍城(おしじょう)の兵力はわずかに500。

果たして、この戦いに勝機はあるのか!?

ここに歴史に残る攻城戦の幕が切って落とされる!!

 

フフフ…

”のぼう”を演じた野村萬斎さんが、人を笑わせる役にすごくピッタリ♪

さすがは狂言師!

映画として見ると、逆にそのピッタリ感が目立ちすぎて、作品世界に入り込みづらい原因でもあるのだけれど(あとお笑い芸人の山口智充。やりすぎ感がスゴイ笑)、脇を固める佐藤浩市がいい演技をしているんですよね~

バランス的にもっと本物の俳優さんを起用すれば、ずっといい映画になったとは思うのですが、山田孝之とか鈴木保奈美とかイイ味を出しています♪

さすがに「七人の侍」には及びませんが、これはこれでエンターテイメントかな。

ちなみにこの忍城(おしじょう)の戦いは史実に基づいているんですね。

現在の埼玉県での出来事なんだとか。

戦のむごさ、悲しさも描かれていますが、なにぶん時間不足かな?

水攻めのシーンがあるため(これがかなり大規模でした)、東日本大震災直後の公開を延期し、この11月公開となったそうです。

日本映画、頑張ってるなぁ~

 

エンディングに流れるエレファントカシマシのテーマ曲「ズレてる方がいい」も良かった。

人間、損得じゃなくて、戦わなきゃいけない時は戦わなきゃいけないんですよね。

自分の生活とダブらせて、思わず涙ぐんでしまいました。

最近涙もろくて困ります(苦笑)

 

 


衆議院解散

2012-11-17 23:43:30 | 日々の出来事


 物事の無常について仰々しくしゃべり立て、現世の空しさの考察にふける人々を私はあわれむ。われわれは、無常なものを無常でなくするためにこそ存在しているのだ。それは、両者を尊重することを知って初めて可能である。

             ―ゲーテ「格言と反省」から―



衆議院が解散しましたね。

どうせ何も変わらないなんて思わずに、投票に行きましょう。

変わらない政治を変えるためにこそ、われわれ有権者はいるんですから。

日本で最初の近代的選挙が行われたのは1890年。

この時は満25歳以上の男子で、ある程度の税金を国に納めている者だけが投票することができました。

1925年にこの納税条件は撤廃されますが、新しい条件は満25歳以上の男子ということで、女性は除外されたままでした。

満20歳以上の男女に選挙権が認められたのは1945年。

この間、婦人参政権運動などが盛んになり、多くの人々が選挙制度の改革を熱心に訴えました。

現在でも中東のサウジアラビアでは女性に選挙権はなく、ようやく2015年の選挙から女性参政権が認められる予定です。

現在の日本では当たり前のように認められている選挙権ですが、多くの先人たちの努力と戦いがあって初めて認められた権利なんですよね。

心して行使しないと。

 


沖縄よいとこ一度はおいで♪

2012-11-09 18:00:38 | 旅行

沖縄3日目。

今日は沖縄唯一の鉄道であるモノレール、「ゆいレール」の一日乗車券(600円)を使って、首里城とその周辺、国際通り界隈を歩き回りました。

半袖でも汗ばむ陽気。

石畳みの続く道は坂ばっかだし、首里城が思ったより大きかった(汗)

旅行に誤算はつきものですが、今回は7割方うまくいったと自画自賛。

レンタカーのナビは見当はずれな場所に連れて行こうとするし、初日に食べたタコライスはあまり美味しくなかったし、夜の街にくりだしてたまにはハメをはずしてもと思いながら、結局お店に入る勇気がなかったりと、すべてが思い通りになったわけじゃなかったけれど、他に楽しいことがいっぱいあって満喫できた旅でした。

この首里城もそのひとつ。

こんなに見るところがたくさんあるとは思っていませんでした。

広大な敷地を持つ朱塗りの首里城はとにかく美しいお城。

建物のいたるところに配されたいくつもの龍に守護され、琉球王国の象徴といえるお城で、政治の中心であるのと同時に、歴代の琉球王の住まいでもありました。

その日も修学旅行の学生が大勢見学に訪れていて、私もちゃっかりバスガイドさんの説明を聞きながら見学。

300円でジャスミン茶とちんすこうなどのお菓子がいただけて、別室でくつろぎながらガイドさんの説明が聞けるというので、それにも参加しました。

いやぁ、ウミナイビっていうんですか、琉球王国の女性が着ていた衣装。

何人かあの衣装を着た女性を見かけたんですが、みんなキレイキレイ。

思わず一緒に写真を撮りたくなりましたが、有料だったのでグッと我慢しました(苦笑)

 

首里城では時間によって、琉球の古い踊りも見ることができます。

こちらはどちらかというと優雅な踊り。

私は独特な手の平をひらひらさせて踊る(手の平を開くのは女性。男性はグー)賑やかなカチャーシーの方が好きかな♪

 

首里城のあとは、そのすぐ近くの「玉陵(たまうどぅん)」という(「玉うどん」ではない)歴代の王様のお墓を見学。

こちらも首里城と同じく世界遺産に登録されています。

併設された資料館では、「玉陵」に関する面白い伝説が紹介されていました。

お墓は大きく三つに分かれていて、両側の部屋には独特な形をした王族の遺骨が入った骨壷が納められ、中央の部屋は骨を洗うために使われるらしいのですが、なぜかその中央の部屋にひとつだけ誰の物かわからない骨壷が置いてあるそうなんです。

その昔、木田という名前の占いのよく当たる男がいたそうなんです。

王様にも認められ、大時という称号をもらい(「時」というのは占いをする男性のこと)、木田大時と呼ばれていたのですが、そんな大時をねたましく思う者たちが「木田はうそつきだ」と言い出し、王様の前でその実力を試すことになったんだそうです。

方法は、箱に入れたネズミの数を当てるというもの。

王様の見ている前で箱の中には一匹のネズミが入れられましたが、木田大時は「三匹」と答えてしまい、うそつきとして処刑されることになります。

期待していただけにガッカリの王様は、箱を開けてみてビックリ!

なんとネズミが子供を産んで、三匹になっているではありませんか!

慌てて処刑を止めようとしたものの、中止を知らせるために振った旗の意味を、処刑を急げと勘違いした役人によって、哀れ木田大時はその命を落とします。

後悔した王様は、木田大時を子々孫々まで大切に祀ることを約束したといいます。

そこで「玉陵」にある誰のものかわからない骨壷が、実はこの木田大時のものであると言い伝えれているんだとか。

琉球の伝説なんて全然知らなかったので、かえって新鮮でした。

 

午後からは再びゆいレールに乗って国際通りへ。

こちらは道の両側にお土産屋、飲食店、公設市場、その他様々なお店が雑多に並んだ、多少あやしげな活気に満ちた場所♪

事前に調べておいた食堂、「花笠食堂」でお昼ご飯をいただきました。

注文したのは、ゴーヤチャンプルーにご飯と沖縄そば、ぜんざいの付いた定食。

沖縄名物の無料で飲めるアイスティーもドカンと置いてありました☆

このゴーヤチャンプルーが美味しい!

はじめはにがみが口の中に広がるのですが、二口三口と食べるうちに、なぜかうまみに変わるんです。

さすが本場は違うと舌鼓を打ちながら美味しくいただきました。

 

国際通りは全部見て回ったら、時間がいくらあって足りないので、気になるお店だけを駆け足で回りました。

それでも時間が足りない。

集合時間に間に合わなくて国際通りを走る女子高生を何人見かけたことか(苦笑)

すぐ近くの県庁の前にたくさん観光バスが停まっているのですが、先生に怒られながら、買い物でいっぱいになった袋を両手にさげてバスまでみんな走って行くんですよね。

これが女の子ばっかりで、男子生徒は一人も見かけませんでした。

あぁ、可笑しい☆

 


沖縄楽しい♪

2012-11-08 20:02:56 | 旅行

沖縄2日目。

レンタカーを借りて、いろいろ見て回りました。

やっぱり沖縄に来たら行かなくっちゃと思っていた、旧海軍司令部壕、ひめゆりの塔、ひめゆり平和祈念資料館、平和祈念公園を順番に回りました。

戦争から何十年も経っているというのに、その場に立つとまだ声がきこえてくるみたい。

 

旧海軍司令部壕の狭い通路に立った時、こんないいかげんな私でも、思わず手を合わせてしまいました。

もう、理屈抜きに、そうせざるえない何かが、まだそこにはあるんです。

ひめゆり平和祈念資料館では、大勢の学生が見学に訪れていたのですが、亡くなった女学生や教師の顔写真と、その人となり、死亡した状況がパネルで展示されているコーナーでは、たまらず涙が込み上げてきて困りました。

砲弾を浴びて即死。天井が崩落して圧死。手榴弾による自決。自動小銃に撃たれて即死。腹部をらやられ2時間後に死亡。知人を頼りに逃げてきたのに、避難壕に入ることを断られ、その後消息不明となり死亡。

携帯をぶら下げ、短いスカートをはいて、いかにも現代っ子といった学生たちが、先に進むに従って口数が少なくなり、展示の前でじっと動かない姿が印象的でした。

やっぱり来てよかった。

 

その後、申し込んでおいた沖縄南部のガンガラーの谷ツアーに参加。

これは「港川人」と呼ばれる古代人が住んでいたのではないかといわれる鍾乳洞と、その上に広がるガジュマルの森をガイド付きて歩くツアー。

冷んやりした洞窟を抜けると姿を現すガジュマルの大木がとても神秘的でした。

沖縄では神様という何か単体を崇拝するのではなく、洞窟なら洞窟、森なら森という空間を神とする信仰が根付いているそうで、昔から人々が祈りを捧げにきたという洞窟も見て来ました。

もう自然環境が全然違うんですよね。

ガジュマルの木の生命力。

珊瑚の大地。

広がるさとうきび畑。

美しい海。

照りつける太陽。

特に海の美しさは感動ものです!!

私が海のない岐阜県出身ということを割り引いても、とってもキレイ☆

 

午後からはこれも沖縄に来たらぜひ行ってみたかった、沖縄美ら海水族館へ。

いやぁ、ジンベイザメとマンタはすごい迫力でした♪

巨大な水槽はまるで海の中にいるみたい。

魚たちを手で触れるほど身近で見ることができます。

でもやっぱり、私は思わず「美味しそう♪」って思ってしまいましたね(苦笑)

 

沖縄滞在も残すところあと一日。

あぁ、帰りたくないよ~(笑)


 


沖縄来ています!

2012-11-07 22:20:33 | 旅行

思いもかけず、三連休がとれたので、思いきって沖縄に来ました!

朝、飛行機とホテルを予約して、夕方には空港へ。

20時すぎには沖縄に着いていました。

 

沖縄はあったかい!!

 

みんな半袖ですよ。

さすが南国♪

明日は観光、最終日は買い物をして帰ります。

初めての沖縄、楽しむゾー!!