私的図書館

本好き人の365日

忘年会

2005-11-30 21:57:00 | 本と日常
今年の会社の忘年会は、温泉旅館で一泊二日になりました*(温泉)*

一日目は定時まで仕事をしてから出発するらしいです。
慌ただしいなぁ~
車で一時間ほどのところに有名温泉地があるので、便利といえば便利*(音符)*

毎年、DVDプレイヤーとか、デジカメだとか、豪華商品の当たるビンゴゲームがありますが、一度も当たったことがありません*(涙)*

いつもジャンプーだとか入浴剤とか…(^_^;)

社員旅行も2年に一度。
ボーナスも昇給もすずめの涙なんだから、こういう時くらいお金使ってもらわなきゃ。

明日から十二月*(びっくり2)*
年末に向って仕事忙しくなるけど、もうひと頑張りで休暇が待ってるゾ*(音符)*

早くスキー行きたい☆


『生協の白石さん』

2005-11-27 20:38:00 | 本と日常
本屋さんに行ってきました*(音符)*

探していた本はないみたい…
でも、面白そうなタイトルがあったので、またまた衝動買い(^_^;)

アン・マキャフリー 著 *(キラキラ)*『天より授かりしもの』*(キラキラ)*

伊坂幸太郎 著 *(キラキラ)*『死神の精度』*(キラキラ)*

白石昌則 著 *(キラキラ)*『生協の白石さん』*(キラキラ)*

この『生協の白石さん』は面白かった*(ハート3つ)*

生協に置いてある、利用者が要望などを書く「ひとことカード」。
その様々な意見質問要望に、丁寧に答える生協職員、白石さんのコメントが、ついに本になりました♪

「牛を置いて下さい」という無茶な要望に(この生協は東京農工大学にあります☆)

「ご要望ありがとうございます。
 本日丁度職場会議が開かれたのですが、結果、牛は置けない、と決議されました。即決でした。申し訳ございません」


と答える白石さん*(音符)*

アハハハ…(^∇^)

こんな感じで、真面目な要望から、恋の悩み、デートのお誘いまで、親切に答えてくれる生協職員白石さん*(ハート)*

「愛は売っていないのですか?」「単位が欲しいです!」「リュウとケンはどっちが強いんですか?」と質問も様々(笑)

こんなやりとりが、本当に交わされていたというのだから驚き!*(びっくり2)*

いっきに読み終えました♪
あ~面白かった☆


十一月の本棚 4 『パン屋再襲撃』

2005-11-26 22:40:00 | 本と日常
村上春樹さんの本の中で、私がもっとも気に入っているのは、『パン屋再襲撃』という表題で出されている作品集です*(音符)*

収められている作品は六つ。

どの作品にも”大人の香り”が漂っていて、十代の頃手に取るのは、何となく得意な感じでした☆

表題作にもなっている、『パン屋再襲撃』は、深夜にとてつもない空腹感に襲われた男女のお話。

二週間前に結婚し、一緒に暮らし始めたそんなある夜。
まるで『オズの魔法使い』に出てくる竜巻のように、理不尽とも思える圧倒的な空腹感が二人を襲います。
冷蔵庫を何度開けてみても、中に入っているのはドレッシングと缶ビール、ひからびた二個の玉葱にバターと消臭剤だけ。

「こういうのって結婚したことと何か関係があるのかしら?」

夜の十二時を過ぎてから食事をするために外出するのはどこか間違っている、という妻の主張を尊重した夫は、前にもこんなひどい空腹感に襲われたことがあったのを思い出します。

「パン屋襲撃のときだ」
「パン屋襲撃って何のこと?」

ものすごく生活感のある描写の中に、心の風景が”ひょい”と飛び込んでくる感じがして、まるで人間が遠い昔に無くしてしまった尻尾を、ふいにつかまれたみたいな感じ♪(つまり何に引っ張られているのかわからない!)

そしてそのわからないところがとっても魅力的なんです*(星)*

『象の消滅』は、ある日ふいに消えてしまった象と飼育係のおじさんのお話。

新聞の地方版ページに載っていた「―町で象が行方不明」の記事。
なぜか「象」の記事を残らずスクラップし、象と飼育係りが最後に目撃された日に、その象舎を裏山からのぞいていた男。
その男は、その新聞記事が奇妙な書かれ方をしていることに気が付きます。

鍵をかけられたままの足かせ。
とうてい乗り越えられないだろうし、乗り越えた傷もない柵。
脱走したのなら残っているはずなのに、見つからない象の足跡。
記者は明らかにこの象は脱走したのではないと思ってこの記事を書いている。

そう、この象は「消滅」したのだ。
忽然と、飼育係と共に。

電気メーカーの広告部に勤めるその男は、物事を便宜的にとらえることで成立しているこの世界で、冷蔵庫を宣伝し、デザインの統一されたキッチンの重要性と役割を、自分でも信じていないのに、仕事と割り切って説明しています。

「世界は本当に便宜的に成立しているの?」
「ただそう言ってみただけです」

消えた象と、電気メーカーの広告マン。
まるで作者は、私たちのこの世界には、消えてしまった象が何頭もいて、みんなそのことに気が付いていないと言ってるみたい。

「象が消えてしまうなんて誰にも予測できないもの」
「そうだね。そうかもしれない」

「そうかもしれないということは、象が消えることは少しは予測できたっていうことなの?」

もう一つ、『ファミリー・アフェア』という作品もお気に入りなのですが、長くなるのでやめておきます(^_^;)
好きな作品になると、ついつい手が止まらなくなってしまって(苦笑)

あとの三つのお話は…

失われた大陸(に代表されるもの)と、失った双子(が代表するもの)のお話。
『双子と沈んだ大陸』

長い題名の短いお話。
『ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界』

女たちと猫のワタナベ・ノボルと世界のねじを巻くねじまき鳥の出てくるお話。
『ねじまき鳥と火曜日の女たち』

村上春樹さんの世界は、どこかすごく現実的で、だけどどこかズレていて、そしてどこか変なところが大好きです*(星)*

この中では、やっぱり『パン屋再襲撃』が一番好きかな*(ハート3つ)*
お手ごろな値段で本屋さんに並んでいるので、よかったらお試し下さい☆







村上 春樹  著
文春文庫




冬支度

2005-11-25 23:54:00 | 本と日常
秋。

山々が薄く紅色に染まる頃、我が家ではもう冬支度が始まる。

地下数十メートルを流れる水脈から、毎日水をくみ上げてくれているポンプに使い古しの毛布をかぶせ、ソケットに電球をまわし入れてその熱で凍結を防止する。

冬の間使う風呂の焚き物用に、製材所からタダ同然でわけてもらうバタ角と呼ばれる木材の切れ端を、チェーンソーで切断し、オガ屑だらけになりながら焚き物小屋に運び入れる。

石油ストーブ用の灯油。
こたつやアンカに使う豆炭。
風呂の火力を強めるために使うオガライト(オガ屑を圧縮して固めた物)は冬の必需品。

同じく風呂の焚きつけに使う、枯れて乾燥した杉の葉はこの時期にたくさん拾っておく。

キノコは採ってきた物を湯がいて塩付け。
畑で採れた白菜は、並べて少し干してから新聞紙に包んで車庫へ。

裏山の杉の木の枝打ちも、木の成長の止まるこの時期にしてしまえば、雪の重みで折れることもない。

保存食作りに、山や畑の手入れと、やることはたくさんある。
昔は稲刈りで出来たワラを使ってぞうりや蓑も作った。(子供の頃、祖母に教えてもらったけれど、もうやり方忘れてしまった。残念)

雪が降って家の中に閉じ込められると、よく祖母はあずきの選別をしていた。
このあずきを使って作ってくれるおしるこは、甘くて、温かくて、子供の頃は楽しみだった。

一人暮らしを始めて、こうして秋を迎えると、そんな実家の暮らしが思い出される。
今頃は、両親が二人で、のんびり冬支度にかかった頃だろうか。





ふるさとは 遠きにありて 想ふもの



              ―室生犀星―







ゴミの分別

2005-11-24 23:58:00 | 本と日常
明日は不燃物の回収日*(音符)*

一人暮らしの部屋で、ペットボトルをベコボコ足でつぶしてます。

けっこう音が響くなぁ~(^_^;)

ゴミの集積場所には、町内会の役員の人かな? いつも何人かの人がいるので、分別はキチンとしていないと怒られそう*(汗)*

ま、こういうの嫌いじゃないし、というか、どちらかというと、キチンとされていないと気になるタイプだから、特に問題のあるようなゴミの出し方はしていないはず。

それにペットボトルつぶすの案外楽しいし*(星)*

いつも思うのが、回収車が帰った後に張り紙張られて残されているゴミ。
きっと間違った分別をして回収してもらえなかったんだろうけど、アレはちゃんと本人が持って戻ってるんだろうか?
なんかずっと置きっ放しになっていて、いつの間にか消えているみたいだけど。

あれ持って帰るのそうとう恥ずかしそう。

みんな見られないように、コッソリ持って帰っているのかな(笑)


日曜日の買い物

2005-11-20 23:59:00 | 本と日常
久しぶりにゆっくり出来る日曜日。

天気がいいので布団を干して、洗濯して、トイレとバスタブを念入りに磨き上げました*(音符)*

一人暮らしは、いろいろとやることいっぱいあります。

午後からレンタルしていたDVDを返しに行って、新しく『マトリックス レボリューションズ』と『R.O.D ―THE TV―』という作品をレンタル*(ハート3つ)*

この間発売された「ガンダムSEED DESTINY」のコンプリートベストも誘惑に負けて購入*(汗)*

銀行のATMに寄ったついでに立ち寄った本屋さんでは、村上春樹の『アフター・ダーク』他数冊を立ち読み。
気に入ったA・A・ミルン(「クマのプーさん」の作者*(星)*)の『ユーラリア国騒動記』を買って来ました*(音符)*

ドーナッツ屋さんでは、大量に買い込んだおばさんに、レジで押しのけられたりしながらアップルパイと、マロンクリーム入りと、スタンダードなものをそれぞれ一つずつ。

一袋100円のニンジンと、同じく100円のキャベツ一玉をスーパーで買って、もう一軒のスーパーで売り出しだった焼きソバとモヤシを夕食用に買って帰りました。

一週間分を一度に買うのでかなりの量です。

ふぅ~、なかなか充実した買出しだった。

最近、珍しく遊びに出かけることが多かったので、ようやくいつもの日曜日が帰ってきたみたい。

やっぱり、日曜日はのんびりいきたいなぁ☆



十一月の本棚 3 『博士の愛した数式』

2005-11-19 23:58:00 | 本と日常
心にとっても響く作品でした*(音符)*

湖の中から、また一つ、キレイに輝く小石を見つけた気分*(キラキラ)*

今回ご紹介するのは、本屋さんが「一番売りたい本」を選ぶ、本屋大賞第一回受賞作!

小川洋子さんの『博士の愛した数式』です☆

「僕の記憶は80分しかもたない」

交通事故により、新しい記憶を、80分しか憶えていられなくなってしまった初老の元大学教授。

その家に、家政婦としてやってきた「私」は、背広のあちこちにクリップでメモを留めてヒラヒラさせているこの元大学教授の姿に戸惑います。

事故に遭うまでの記憶はあるのに、新しい記憶は80分しかもたない。

だから、一度自己紹介して、自分が新しい家政婦だと説明しても、翌日になると、また「初めて会う人」にリセットされてしまう…

いくらメモに書いて体中に貼り付けても、どんどん忘れていってしまう、自分が生きていた時間。

この元大学教授を、主人公の「私」と、その十歳になる息子の「√(ルート)」は、尊敬の気持ちを込めて”博士”と呼ぶことにします♪

何を喋っていいか混乱した時、博士が決まって持ち出すのが数字☆

「君の靴のサイズは?」「誕生日は?」「生まれた時の体重は?」と、こんな感じ。

誕生日が2月20日だと告げると、「220、実にチャーミングな数字だ」と、真面目に感心し、自分の腕時計に刻まれた「284」という数字を指し示して「さあ、皿なんか洗っている場合じゃない」と、広告の裏にその数字を書き付けます。

この数字についての様々な説明がビックリなんです!

「数字を直感でつかむんだ」

約数とは、余りが出ずに、きれいにその数を割り切れる数字のこと。

例えば、10÷2=5で余りは0だから、2は10の約数ということになります。

220の約数は、1、2、4、5、10、11、20、22、44、55、110で、これを全部足すと答えは=284!
284の約数は、1、2、4、71、142で、これを足すと、答えはなんと=220*(びっくり2)*

「見てご覧、この素晴らしい一続きの数字の連なりを。220の約数の和は284。284の約数の和は220。友愛数だ」

自分以外に、どうということのない誕生日を、博士の腕時計と結びつける不思議な数字の連なり。

友愛数…なんて温かな感じのする数字なんでしょう*(星)*

数学なんて実生活にはほとんど役に立たない。
しかし、だからこそ、それは美しい*(ハート)*

身の回りの草や大地に、ビルや鉄道、飛行機に、惑星の運行に、そして誕生日と腕時計に、ひっそり隠れて、しかし確かに存在し、誰にも見つかることなく、神様の手帳だけに記された数式たち。

80分しか記憶の保てない男。
高校を中退し、息子を産んでシングルマザーになった女性。
遅くまで働く母親の帰りを、アパートで一人待つ、√記号のように平らな頭を持つ少年。

それぞれは、ちっぽけな存在で、世間に対する力など、ほとんどないかも知れない。
だけど、だからこそ、彼らの美しさは、神様の手帳にだけは記されている。

この本は、そんな神様の手帳を、ちょっとのぞき見させてもらう感じ*(ハート3つ)*

どんなに楽しい日々を送っても、どんな重大な事件が起こっても、80分後には無かったことになってしまう博士が悲しい。

だけど、それでも、彼等には変わらないものがあるのです。
どんなに遠く離れてもいても。お互いが結び付けられている、あの、友愛数にように…

数学はニガ手という人、この本を読むと、数学に対する考え方が変わるかも知れませんよ*(音符)*

ぜひ、おすすめの一冊です☆







小川 洋子  著
新潮社



防寒対策

2005-11-18 23:59:00 | 本と日常
冬の工場は寒いです*(雪)*

だだっ広い建物はスキ間だらけだし、壁は薄く、始終フォークリフトやなんかが出入りしていて、外の気温とあまり変わらない*(びっくり2)*

バカでっかい暖房施設はあるものの、暖かい(というより熱い!)のは温風の吹き出し口の前だけ。

それも経費節減で、設定温度は17℃*(汗)*

こうなると、もう自己防衛するしかありません*(ダッシュ)*

*(星)*第一段階  Tシャツ、セーター、その上から制服の上着。

*(星)*第二段階  Tシャツ、セーター、制服の上着、さらにその上に防水加工のジャンパー。

*(星)*最終段階  Tシャツを二枚着て、さらに靴下も二枚はく!

ここまでくると、すっかり着膨れしていて動きもニブイ…
でも、それでも寒いくらいなんですよ~

今年はまだ、第二段階までで何とか持ちこたえています。

そんな工場労働者の苦労を知ってか知らずか、実は先日、もっと上手(うわて)な奴らを見つけました。

それは女子中学生。
この寒いのに、スカートはいて元気だなぁと思いつつ、ふと見ると…

こ、こいつら、スカートの下にジャージのズボンはいてる*(びっくり2)*

どうやら、半ズボンのようなものをはいているらしいのですが(それともたくし上げてるのかな?)、それがスカートから出ていたのです。

いくらここが田舎だからって、そんなのアリなのか。
ま、ジャージで登校する姿も珍しくないし、彼女らなりの寒さ対策なんでしょう。
う~ん、やるな( ̄∇ ̄;)





サーヤの結婚

2005-11-16 22:24:00 | 本と日常
昨日は紀宮様の結婚のニュースばかりでしたね。

これで30代未婚成人最後の砦も、ついに陥落。
もう、「紀宮様だってまだ…」という言い訳が出来なくなりました(^_^;)

そればかりか、これからは母親族の「紀宮様だって結婚したのに」という逆襲に耐えなければなりません(笑)

頑張れ、みんな!!

ニュースで見た限り、ずいぶん地味な披露宴だったみたいで、さすがに、民間人みたいな派手な演出はしないみたいですね。
でも、天皇陛下が美智子様と一緒に、普通にテーブルについていたのはちょっと驚き。
いつも「中心」にいる人なので、なかなか新鮮な絵でした。

皇太子様の時とは大違いで、やっぱり民間に下る内親王は、こんなものなのかな?
開かれた皇室とは言うものの、実際、皇室のことはよくわかりません。

でもこれで、紀宮様も黒田清子さんになって、参政権も、納税の義務も発生して、一般市民と変わらなくなるわけです。
持参金が1億5千250万円で、秘書がついて、警備までつくとなると、全然一般人じゃないような気もするけど、危険も増えるわけだから、それくらいは仕方ないのでしょうね。
かえって不自由になったりはしないのかな?

母親の美智子様が落ち込んでいると、よく「ドンマァ~イン」と声をかけて励まし、家族から「うちのドンマイさん」と呼ばれていたという話を聞いて、ちょっと親近感を持ちました。

なかなか知ることのできない、皇室の中の普段の生活を、垣間見れた感じです*(音符)*

ともあれ、どうぞお幸せに*(ハート3つ)*



十一月の本棚 2 『天国の本屋』

2005-11-12 23:41:00 | 日々の出来事
きっかけなんて、些細なことなんですよね。

小学一年生の時、国語の時間に先生に褒められたんです*(音符)*

「〇〇くんは、読むのが上手だね」

それ以来、先生にあてられて、みんなの前で教科書を読むのが好きになりました☆

褒められると伸びるタイプです(^_^)v

その延長で、本を読むのが好きになって、いまでも本は手放せません。(他にも理由はありますけど*(ハート3つ)*)

さて、今回ご紹介する本は、「本を読む」才能(いったいどんな才能でしょう?)があるために、天国の本屋さんに連れていかれて、バイトをすることになった青年のお話♪

松本淳+田中渉というコンビの作家さんによって書かれた、『天国の本屋』です☆

このお話、映画にもなりました*(音符)*
それにしても、天国の本屋さんって何者?
いや、そもそも、天国って何?

このお話で、重要な役割を果たすことになる、いろいろな本たち。

C・S・ルイスの『ナルニア国ものがたり』*(星)*
H・A・レイの『ろけっとこざる』*(星)*
浜田広介の『泣いた赤おに』*(星)*

『ナルニア国ものがたり』は映画の公開も決まって、本屋さんでは関連の本がたくさん並ぶようになりましたね*(ハート)*

天国でバイトすることになった青年は、いつも掛け合い漫才をして笑っている奇妙なコンビと、緑色の瞳をして、ゲームボーイばかりやっている無愛想な少女と共に、ごく普通に見える天国の本屋で働くことになります。

「天国って白い花に囲まれてみんな幸せに暮らしてるところだって思ってた? 違うわよ、そっちと一緒。ちゃんと普通に暮らして死んでいくの…」

物語の続きが気になって、本を読んでもらいに天国の本屋さんを訪れる、交通事故で亡くなった少年。

青年は、少年から手渡された本、『ナルニア国ものがたり』を、ゆっくりと読み始めます。

子供たちが物言う動物たちと共に冒険や戦いに参加する『ナルニア国ものがたり』。
ナルニアの国に終りが訪れた時、もう一つの世界の扉が開かれる。



…あの人たちにとって、ここからが、じつは、ほんとうの物語のはじまるところなのでした。この世ですごした一生も、ナルニアでむかえた冒険のいっさいも、本の表紙と扉にあたるにすぎませんでした。

       ~『ナルニア国ものがたり7 さいごの戦い』より~



本に込められた想い。

子供の頃、お母さんが、大切な人が読んで聞かせてくれた物語。
フトンの中でドキドキしながら、ワクワクしながら聞いた寝物語*(星)*

天国の本屋さんで、朗読のサービスを続けているうちに、自分がこの仕事を気に入っていることに驚く青年。

『泣いた赤おに』では、人間と仲良くなりたい赤鬼のために、青鬼が、「わざと人間の村で大暴れするから、それを懲らしめに来い」と赤鬼に言います。

青鬼を追い払い、人間の仲間に入れてもらった赤鬼を見て、そっとひとり旅に出る青鬼。
自分と一緒にいるところを見られたら、また人間に誤解されてしまうから。

赤鬼は、青鬼の残していった置手紙を読んで涙をこぼします。
「君とはいつまでも友達だよ」と書かれたその手紙を、何度も何度も読みながら…

本屋さんに集まった人たちの前で、その物語を読み終えた時、青年は、自分がなぜここに呼ばれたのか、なぜ本を読み聞かせているのかの理由を知ることになります☆



う~ん、本好きにはたまらない内容*(びっくり2)*

天国の設定も驚きながら、笑いあり、涙あり、ロマンスありで、定価476円ながら、充分に楽しませてくれます♪
私もちょっと泣きました*(汗)*



あなたが、天国で働くとしたら、どんなことをしたいですか?

もしかしたら、それがあなたの天職なのかも*(ハート3つ)*

この本を読むと、誰かに本を読んであげたくなります(⌒⌒)

素敵な物語をありがとう*(音符)*

こんな天国なら、行ってみても悪くないかも(笑)
でも、みんなに知られたら、天国がすぐにいっぱいになってしまうので、天国がどんなところかは秘密です☆

それでものぞいて見たい方。
あなたも、天国の本屋さんにいらっしゃいませんか?







松本 淳+田中 渉  著
新潮文庫






魔よけの呪文

2005-11-11 23:55:00 | 日々の出来事
今年の風邪は頭痛がひどくて、なかなか調子が戻りません*(汗)*

あまりにひどいので、ジトッと窓の外のお墓を眺めて(最近、お墓の隣のアパートに引っ越したのです*(びっくり1)*)、まさか、何かにとりつかれてるんじゃなかろうか…と、疑心暗鬼。

ま、まさかね~*(涙)*

思わず魔よけの九字の呪文を唱えてみたりして(笑)

ちなみに九字の呪文とは、「臨、兵、闘、者、皆、陳、烈、在、前」だと言われています。
この言葉を唱えながら、指で縦に四本、横に五本の線を格子状に空中集に書くのです!

おっ、こころなしか痛みが薄らいで…アハハ、ま、まさかね~(>_<)

最近読んでいる本は、十七世紀にイギリスで書かれた、ジョン・ミルトンの『失楽園』上下。(黒木瞳は出てきません*(音符)*)

アン・マキャフリーの大好きな「歌う船」シリーズ、『友なる船』と、『魔法の船』*(星)**(キラキラ)*(SF小説です♪)

ようやく手に入れたモンゴメリの『青い城』*(音符)*

松本淳+田中渉の『天国の本屋~うつしいろのゆめ~』。(シリーズ2冊目*(びっくり2)*)

TVドラマでは「野ブタ。をプロデュース」が面白い!
毎回観てしまう☆
あと、13日放送の「トリック 新作スペシャル」も楽しみ♪(深夜枠だった頃からのファン*(音符)*)

明日はやっと休日。
ゆっくり休んで、体調回復させないと。
多分、お墓のせいじゃなくて、単に睡眠不足だからだと思うんですよね。
…読書とTV、少し控えよう。



食通の道は遠い

2005-11-07 21:57:00 | 日々の出来事
先日、とあるレストランへ食事に行きました。

そこは、作家の池波正太郎さんがエッセイの中で書かれていたお店の支店で、私の中では憧れのお店*(音符)*

さすがに東京のお店ほど、広い店内ではありませんが、ウエイトレスさんもウエイターさんも、キッチリとした制服を着ていて雰囲気ありました*(音符)*

テーブルに案内されると、ちゃんと椅子も引いてくれて、いつものファミレスとは大違い。

ついでに値段も大違い*(びっくり2)*

チキンライスを頼んだのですが、ひとり1365円*(涙)*

…まあ、確かに美味しかったのでいいんですけどね。

友達はオムライスを注文して、これもスゴク美味しかったとのこと。

のどまで「一口ちょうだい」と出かかっていたのですが、雰囲気に負けて言い出せませんでした(^_^;)

いいんだ、また行くから。

帰りにそれだけではさすがにお腹が空いたので、立ち食いソバに寄って、天ぷらソバを注文。(440円!)

あぁ、正直こっちの方が落ち着くなぁ(笑)

結局、食べなれた物が一番なのかも♪
グルメになりそこなった一日でした☆