私的図書館

本好き人の365日

ショック!

2005-02-28 23:57:00 | 日々の出来事
27日に起きた、岐阜県の家族五人殺害事件。

仕事で何度も行ったことのある土地で起きたということもあり、驚きと共にニュースを聞きました。

どうやら無理心中らしいですが、わざわざ嫁ぎ先から娘と孫まで呼び出して殺害するなんて、いったい何を考えているんだか、あまりにも身勝手な犯行に怒りさえおぼえました。

そりゃあ、他人の心はわかりませんよ。
わからないけれど、「家族」というものを自分に付属する共同体みたいにみなしているふしがあって、たった一人で家族全員の未来まで決めてしまうなんてゆるせない!

幼い子供たちが絶望しなけりゃいけない理由なんて絶対にないのに。

生後わずかな赤ん坊の首をしめるだなんて、想像しただけでもゾッとします。
あぁ、嫌だ。

事件の起きた場所は、木工業の盛んな山あいの小さな町で、今はスキーに行くたびにその町を通ります。

犠牲になった子供たちには、今はもうそっと手を合わせることしかできないけれど、ごめんねとしか言えないけれど…ご冥福をお祈りします。

でも、どうして!
殺すことないじゃないか!


あるある探検隊

2005-02-27 19:40:00 | 日々の出来事
手に入れました!

オルコットの「八人のいとこ」*(ハート)**(ハート)**(ハート)*

ネットで探しても、絶版という悲しい言葉しか見つけられなくって、半分諦めていたのですが、なんと今日立ち寄った古本屋さんで見つけたんです!

しかもたったの100円!!
これも日頃の行いがいいからかな?(笑)

読みたいって、先日の日記に書いたばかりだったので、偶然とはいえ驚き!

もう嬉しくって、店内で一人で盛り上がっていました☆

そのお店に行った本当の目的は、田中芳樹の「創竜伝」を手に入れるためだったのですが、ちょうどその本と同じ棚に置いてあったんです。

なんて偶然*(クローバー)*

「八人のいとこ」が手に入ったからには、続編の「花ざかりのローズ」も何とかして手に入れたい。

幸運を信じて、また日曜日の本屋巡りが続きそうです☆




大切なもの

2005-02-26 22:15:00 | 日々の出来事
エアコンの部品を造る仕事は、二月はオフシーズンです。
それでこのところ、土曜日もしっかり休んでいます♪

残業も少なかったので、今月分のお給料はいつもより少なめでした。
仕事がないのは嬉しいけれど、給料少ないとやりくりが大変。
どうしても必要なものは買わなくっちゃいけないし、生活費がそんなに削れるわけでもないので、貯金にまわす分を減らすしかありません。

給料から自動的に引かれる郵便貯金三千円とは仕方ないとして、持ち株会の二万円がけっこう大きいから、あまり余裕ないな~*(足)**(ダッシュ)**(爆弾)**(汗)*

ちなみに残業代は時給で約千三百円くらいです。

ま、基本的には銭勘定にあまりこだわりたくないので、そんなに気にしません。

あれば使う。なければ使わない!
(でもお値打ち品を探すのは好きです*(星)*)

宵越しの銭はもたねえ。

こういう、いきでいなせな江戸っ子の姿にあこがれたりします☆(家族は大変だろうけど*(激怒)**(涙)*)

また持てるほど根を詰めて働かないのが男のいなせな生き方だとか。

考えなし?
そうかも。
でも人生、何が起こるかわからないから面白いってところもあるし、損得でいえばぜったい損な生き方なのに、本人はそれでけっこう満足してたりすることってあるじゃないですか。

今日、空を見上げましたか?
すごく青くて気持ちのいい天気でしたね。
若い人も年配の方も、みんな頑張りすぎないように。





人生に必要なものは、勇気と想像力。

…そしてちょっぴりのお金。

             ―チャールズ・チャップリン―






二月の本棚 3 『琥珀の望遠鏡』

2005-02-25 01:22:00 | 日々の出来事
今月は、フィリップ・プルマンの「ライラの冒険」シリーズを紹介しています☆

「指輪物語」の影響か、この本も三部作、それぞれ二冊づつで計六冊という構成になっているのですが、「指輪物語」と違って、ごっつい怪物や、剣を振り回す屈強な戦士、はたまた恐ろしい魔王も出てきません。

主人公は、12、3才の少女と少年。
大人しか襲わない幽霊みたいなスペクターや、大きな白鳥みたいなトゥアラピという生き物(その他、ヘンな生き物がたくさん登場します♪)が立ちふさがったりしますが、けっして戦いがメインでないのがまた魅力的なんです☆

ヨロイを着たクマや気球乗りの助けを借りて、いくつもの世界を旅する二人。
神々しい光をまとった天使が人類を支配しようとたくらんだりしてまわりは騒がしいのですが、物語の根底に流れるメッセージは、「自立」という言葉がぴったりくるように思います。

主人公の少女ライラは、両親を知らないまま、自分と、自分のダイモン(守護精霊)を守るため、ウソをつくことで大人達世間の荒波を乗り越えて来ました。

一方もう一人の主人公ウィルも、行方不明の父の代わりに、精神の不安定な母親を守るため、いつも目立たないように世間から自分の身を隠す術を身につけて生きてきました。

そんな二人が出会い、ライラは真実の答えを指し示す羅針盤、真理計の読み手となり、死者の国まで行って、最愛のダイモンとの別れを経験し、さらにウソの通じない相手に遭遇します。

ウィルは、世界と世界をつなぐ「窓」を切り開く不思議な短剣の使い手に選ばれますが、母親への愛によって、その短剣を失ってしまい、また、ようやく探し当てた父親とも、辛い別れが待っています。

それぞれが経験する両親との別れ、決別、出会いと芽生え。

子供の時には、様々な生き物に姿を変えることのできるダイモン。
大人になると、一つの姿に落ち着くのですが、やがてライラのダイモンにも、その時が訪れます。
それは、ライラの子供時代への別れでもあり、大人への出発点。

アダムとイブが楽園で暮らしていた時期を子供時代と捉えるなら、リンゴを食べて楽園を追放されたのは、二人が大人になったから。
そしてそれは、追放ではなく、新たな世界への旅立ちだとしたら…

神による抑圧が終わり、自由な精神、自由な思想を持った新しい世界が始まる。

物語は、第三部に入ると、教会の信奉する神による支配から、人間の手に自由と魂の解放を取り戻すための戦いへといっきに突き進んでいきます。

「あたしたちは、この世の人生より天国が重要だなんて思って生きてちゃいけないの。あたしたちがいまいるところが、いちばん重要な場所だから」

キリスト教を背景として使った作品では、「ナルニア国物語」が有名ですが、この作品は、ナルニアとは逆に、神からの自立をはたすという立場をとりながら、やはりナルニア国物語と同じメッセージを私たちに訴えてきます。

人間としての尊厳。平和や友愛。いたわりや優しさといったものが、いかに大切であるか。
差別や偏見、抑圧や独善といったものが、どれほど人々を苦しめ、人の心に巣食うそうしたものこそが、我々の真に戦うべき相手なのだということ。

ナルニア物語が、人間や妖精、物言う動物たちが手に手を取って暮らしているように、この物語でも、様々な世界の姿の違う人々が、地上の共和国のためにはせ参じてきます。

「望遠鏡は必要ない。なにが見えるかはわかっている。ふたりは、生きている黄金でできているように見えるはずだ。かけがえのないものを手に入れ、あるがままの人間の真の姿をしているはずだ」

はたして、天使の支配する天上の王国に、地上の共和国軍は勝つことができるのか?

そして再び訪れたイブへの誘惑を、教会は阻止することができるのか?

ライラとウィルの運命は?

第一部「黄金の羅針盤」は1996年度、カーネギー賞とガーディアン賞という二つの児童文学賞を受賞しています。
また、「ロード・オブ・ザ・リング」を製作したニューライン・シネマ社で映画化の予定もあるとか。

読みやすくって、一度本を開いたら、「不思議の国のアリス」みたいに、どんどんこの物語世界の中に落ちていって、なかなか抜け出せなくなりますよ♪

白ウサギの代わりに、真実の答えを告げる黄金の羅針盤を道案内にして、ライラとダイモン(守護精霊)の旅するいくつもの世界を冒険してみてはいかがですか?

お茶会はなくても、天使に魔女に、ヨロイを着たクマがきっとあなたを歓迎してくれることでしょう。

ダイモンは誰の心にも宿っています。
もしかしてあなたにも、自分のダイモンが見えるようになるかも知れませんよ☆





フィリップ・プルマン  著
大久保 寛  訳
新潮文庫


時間よ戻れ!

2005-02-20 20:59:00 | 日々の出来事
指がイタイ*(涙)*

今日は久しぶりに晴れていたので、部屋の片付けをしたのですが、棚の上のビデオテープをどかそうとした時、隣に置いてあったサボテンの鉢にあやまってヒジが!

あ、危ない!

と、思った時には、落ちたサボテンを手で受け止めていました。
鉢じゃなくて、サボテン側のほうを*(汗)*

床に飛び散る砂を呆然と眺めながら(ああ、掃除しなくっちゃ)、恐る恐るサボテンをどかしてみると、両手にびっしりサボテンのトゲが…

特に指先に刺さったのがイタイ!

サボテンのトゲって、細すぎてトゲ抜きでも抜けない。
こういう時、ほんの少しでいいから、時間が元に戻ったらいいのにと、切実に思いますね。

あの時、ちょっと気をつけていれば、こんな惨事にはならなかったのに~

飛び散った砂の掃除だって大変なんだぞ~!!

…今日の教訓
            「覆水盆に返らず」



めだか姫の冒険

2005-02-19 23:54:00 | 日々の出来事
ネットで本を注文する便利さを覚えてしまい、またまた受け取りに行って来ました☆

エレナ・ポーターの「少女パレアナ」の続編。

「パレアナの青春」*(キラキラ)**(星)**(キラキラ)*

オルコットの名作、「若草物語」の続編。

「続・若草物語」上下
「第三若草物語」
「第四若草物語」

なかなか続編まで並んでいる本屋さんを見かけないので、とうとう注文してしまいました。

特に「第三若草物語」は、アニメ化に携わっていたので一度読んでみたかったんです♪

注文した本だけ受け取っておとなしく帰ってくればいいのに、やっぱり本屋さんに行くと一通りながめてしまいます。

そこでまた、面白そうな本を見つけてしまったりして。

今日買ってきたのは、米村圭伍の「退屈姫君伝」という本と、その続編、「退屈姫君海を渡る」。

江戸時代を舞台にした大人の娯楽作品。
時代小説の概念を覆す面白さに、買って帰っていっきに二冊とも読んでしまいました。

17歳で輿入れした”めだか姫”の退屈しのぎは、幕府の隠密、年下のくの一、長屋の町人をも巻き込んで、お家存亡の危機に拡がる大騒動に!

久々に楽しかった♪

あとはアメリカの絵本画家、ターシャ・テューダーさんの写真と言葉で綴った素敵な本。
「ターシャ・テューダーの言葉 思うとおりに歩めばいいのよ」*(キラキラ)**(クローバー)**(キラキラ)*

山奥で自給自足の暮らしをしながら、ナチュラルライフを満喫しているおばあちゃん☆

かわいいコーギ犬といっしょの暮らしにはあこがれます!
写真も、人と家が自然と一体になっていてとっても魅力的でした。

う~ん、もう少し安いと助かるんだけど…

モンゴメリの「果樹園のセレナーデ」と、オルコットの「八人のいとこ」が絶版になっていたのは残念。
読めないと思うと、ますます読みたくなる~*(汗)*

もう、図書館で探すしか手はないかな?





東京タワーにブタが飛ぶ

2005-02-18 22:43:00 | 日々の出来事
いつもは書評なんて、気にしないのに、「これは読まなきゃソン」みたいに書かれていたので、つい買ってしまいました。

第41回文藝賞に選ばれた、山崎ナオコーラさんの本。
「人のセックスを笑うな」*(キラキラ)*

タイトルやペンネームの奇抜さに目を奪われてどんな本か想像しにくいけれど、内容は恋愛小説です。

19歳の専門学校に通う男の子と、その学校の講師をしている39歳の既婚の女性との、どこか奇妙で奔放な関係が、男の子の一人称という形でせつなく語られていきます。

年上すぎる彼女と年下すぎる彼氏の物語は、黒木瞳主演で話題の「東京タワー」みたいな関係を想像しましたが、これが原作の雰囲気がけっこう似ていて驚き。
両方とも男の子の一人語りだし。
でもやっぱりまったく違うといえば違っていて、こっちのほうがなんとなく力の抜き加減が魅力といえば魅力で…

う~ん、やっぱりこの手の作品はニガ手だな。
あまりうまく表現できません。

芥川賞の候補に上がったくらいだから、きっとすごい作品なんだろうけれど、正直よくわかりません。

この間読んだ金原ひとみさんの「蛇にピアス」(芥川賞受賞)もそうだったけれど、文章の表現力がすごいのはわかる(いや、それも怪しいけど‥)。
わかるんだけど、伝えたい内容にどうしても興味が持てない。

これはひとえに読み手の感受性の問題だから、好みの違いといえばそれまでなんですが、う~ん、ほんとにそうなのかな?

読んでいて可笑しかったのは、女性教師の家で眠り込んでしまい、旦那さんと鉢合わせになるところ。
ほんとうなら修羅場になるところが、「みんなで食べよう」と、その旦那さんは夕飯の用意をするのです。

妻と若い男を前にして、シューマイを自分で作り、鶏肉にカタクリ粉をつけて油で揚げていく旦那さん。
文章の雰囲気は明るいけれど、読んでいるとどこかせつなさが漂うシーン。

こんなありえないシチュエーションも、この作品の中でなら成立してしまうところが、作者の力量なのでしょうか。

でも、書評で書かれていたほど、のめり込んでは読めませんでした。
まだまだこの手の作品を読むのには、人生経験が足りないのかな?

今はもう一冊、エミリー・ロッダの「ふしぎの国のレイチェル」を読んでいます。
こちらはオーストラリア児童文学賞最優秀賞受賞作。

ブタが空を飛ぶ、そんなありえないほど楽しいことがいっぱい起こる物語*(キラキラ)**(星)**(キラキラ)*

気楽に読めて、楽しい気分にさせてくれる心ときめく作品です。
こういう本、好きだな~☆

ブタがたくさんたくさん空を飛ぶ…

まるで子供の頃に戻ったみたいに想像力の遊園地で遊べます♪

あれ、これって、もしかして、自分の好みっていまだに小学生レベルだってこと?


越県合併

2005-02-15 23:58:00 | 日々の出来事
岐阜県がニュースで取り上げられていました。

平成の大合併で、初の越県合併になるということで、いくつかの番組で報道していたのです。

島崎藤村で有名な馬籠宿のある長野県山口村が、岐阜県に合併されることになったのです。

お役人さん達にとって、島崎藤村が長野県か岐阜県かってことはたいへんな問題みたいですけど、私個人にしてみたら、そんなことどっちでもいいじゃないかと思いますけどね。

この長野県と岐阜県の越県合併の話は、昔からあって、かつての賛成派と反対派の対立は警察が出動するほどの騒ぎになったこともあったそうです。
その時は当時の村を二分し、馬籠宿だけが長野県側に残ることになったのですが、それにより、住民に様々な不自由が課せられることになりました。

もともと一つの村を二つに分けたため、目の前に市立と村立の小学校が並んで建つことになったのですが、学校の設備や、教員数などで、はっきりとした差ができてしまったのです。

すぐ隣に住んでいながら、受ける教育に差が出てしまうなんて。
子供を持つ親としたら、納得いかないところですよね~

行政サービスの差も明らかで、村の予算でできることと、住民を何万人も抱える市の予算でやることとでは、当然同じというわけにはいきません。
いくら島崎藤村が長野県の誇りだろうと、地元で暮らす人々には、生活という身にせまった現実がたちはだかっているのです。

車の免許の更新一つにしても、岐阜県側の隣の市なら、半日休暇をとれば済むところが、長野県側となると、一日休んで、遠く松本市まで行かなければならなかったり。

買い物や仕事など、生活基盤はすべて岐阜県側だというのに、行政区分はあくまで長野県。

かつての村民の中には、隣通しに住んでいながら、反対派と賛成派だということで、口も聞かなかったり、子供たちも一緒に遊ぶことができず、お祭りや地域の行事も別々だったと、うわさで聞きました。

そんな、かつて二つに分かれてしまった村が、今回の合併で同じ県、同じ市に。

全国版のニュースでは、あまり地元の抱えている問題までは報道していないようでしたが、ここまでくるのには、かなりの葛藤と努力があったのだと思います。

とりあえず、私はこの合併賛成です。

またしばらくは、大変だろうけど、これからは同じ岐阜県の仲間として、仲良くやっていきましょう。

あ、もちろん、長野県のみなさんとも☆



神秘のチクリンパワー

2005-02-13 23:25:00 | 日々の出来事
今日、本屋さんで立ち読みをしていると、こんな女子高生の会話が聞こえてきました。

「あたし、高校入ってから、あんなにも気の合わない人初めて。ほんと、どうしようかと思った」(うろおぼえですが)

…苦労してるね若者よ(苦笑)*(キラキラ)*

人間関係に悩むのは、社会人になってもおんなじ。
頑張れ頑張れ高校生☆

と、気楽な大人は物知り顔で、人知れずエールを送ってみたりするのですが、実はそんな私もずっと会社や家庭の人間関係には苦労しています。

だいたい、人間関係が”得意”な人なんてもともといないんじゃないかな。

みんな傷つきながら、他人との距離を学んでいくんだし、生まれつき上手な人なんていなくて、その人なりに苦労して学んだ結果、自分なりの生き方を選んできたんだと思う。

もっとも、傷つくのが嫌で、学ぶことをやめてしまった人もたまに見かけますけど。

とはいえ、あまりに傷だらけになってしまうと、このままでは耐えられないかも…と、すごく弱気になってしまう時は誰にでもあるもので、実は今、私がそんな状態だったりします(苦笑)
ほんと、女子高生にエールを送ってる場合じゃねえや*(汗)*

ま、根がお気楽にできているので、今までは、バイクで走って、美味しい物食べて、買い物すれば、たいていのことは乗り切れていたのですが、今回はちょっと深刻かも…

なにせ、今日買ってきたのは鉢植えの「サボテン」ですからね、サボテン。
これってけっこう重症でしょう?(笑)

サボテンに話しかけるようになったお終いだよな~(まだいまのところそこまでいってないけど)

このところのストレス発散のために買ってきたのは、ちなみに他には、青い空と白い雲をバックに白壁の風車小屋がいくつも並んでいる写真の入った額縁と、新しいジーンズ。
本も二冊買いました。

二時間ほど、寒くてなかなかエンジンのかからなかったバイクで走り、半分凍えながら途中で天ぷらソバを食べて、夕飯は中華のお店で食事。

家に帰って青空の写真を飾って、サボテンをながめたら一段落。

ま、明日もなんとかなるんじゃないかと、今はそんな気分でパソコンに向かっています♪

う~ん、なんか自分の悩みなんて、小さいことのような気になってきた。
どうやらあまり長いこと深刻さを持続できないみたい。
それともこれもサボテンのおかげ?

なんでも、このサボテン「チクリン」とかいう種類で、「チクリンパワー」とかいう波動を出す進化したサボテンだと説明書きに書いてある。
話しかけると喜ぶそうな(笑)

この説明読んでいるだけでなんとな~く平和な気分になってきた。
なんて能天気なサボテンなんだ。

う~ん恐るべし、チクリンパワー☆



やっぱり吉野家

2005-02-12 00:28:00 | 日々の出来事
並んできました。
「吉野家」の牛丼!
一日限りの復活です♪

いや~、学生の頃お世話になりましたからね。
懐かしさと、物見気分も手伝って、行ってきたんですが、こんな田舎でも行列ができていました。

それでも十五分くらいは並んだかな?

特盛りは出来ないとのことで、注文したのは大盛りとケンチン汁。
持ち帰りは一人四個までと制限されていました。

並んでいる時、お父さんに連れられた小学生くらいの三人兄妹が席についていたんですが、あまりの人の多さと、立ちこめる熱気にあてられたのか、どんぶりを前に箸でお肉をもて遊ぶだけ。
上のお兄ちゃんは食べてたけれど、下の二人は全然食べれない。

これだけ人が並んでいるのに、まさか残すの?

お父さんは、懐かしさで子供たちを連れて来たんだろうけれど、今の子供が牛丼をありがたがるわけないよね。
もっと美味しいものたくさんあるのに。

興味津々でながめていると、さすがに店員さんに持ち帰り用のパックをもらって、残った牛丼を詰め替えていました☆

お父さんたいへんだぁ~(同情*(汗)*)

それにしても、この町にこれだけ吉野家ファンがいるとは思わなかった。
いつもはガラガラなのに。

やっぱりみんな、「一日限定」ってのに弱いのかな(苦笑)



二月の本棚 2 『神秘の短剣』

2005-02-11 23:20:00 | 日々の出来事
今月は、フィリップ・プルマンの「ライラの冒険」シリーズを紹介しています。

作り話が得意で、男の子顔負けの活躍をする主人公、「ライラ」。

人間の分身のようにつかず離れず行動を共にする守護精霊、「ダイモン」。

たくさんの世界が平行に存在するパラレルワールドを舞台に、キリスト教の聖書にある”楽園追放”の物語を下敷きにして、様々な世界の登場人物達が駆け回るこの物語。

そんな中でも一番のお気に入りが、ヨロイを着たクマ。
北極に住むクマの王、イオレク・バーニソンです☆

誘拐された友達を救うべく、北極へと旅するライラを助けてくれるこの白クマ。
力も強く、金属を加工する技術にかけては、人間など足元にも及ばないし、勇敢で、誇り高い種族なのに、最初ライラと出会う時は、人間にだまされ、ヨロイを奪われて、こわれた機械を直す仕事をしながら、その日の糧を得ていたりします。

クマにとってヨロイはダイモンのような物。
それを奪われ、落ちぶれているクマが、酒を片手につぶやく。
これが、ハードボイルドっぽくてカッコイイんです☆(クマだけど…)

「黄金の羅針盤」の下巻の表紙には、ライラを大きな背中にちょこんと乗せたこの白クマの姿が描かれていますが、これがまさに動く巨大なぬいぐるみといった感じ♪

このライラとイオレクのコンビもいいけれど、さらに熱い男の友情をみせてくれるのが、第二部『神秘の短剣』から登場するもう一人の主人公の「ウィル」☆

あらゆるものを切ることが可能で、しかもあらゆる世界に通じる《窓》を切り開くことができる短剣の担い手に選ばれた少年、ウィル。

彼は、私たちの住むこの世界の人間として登場し、迷い込んだライラを助けながら、過酷な自らの運命にも、立ち向かっていきます。

そして、ライラを通じて対面する少年とクマ。(う~ん、どうも「クマ」って書くと迫力なくなるな*(汗)*)

ライラのために戦う二人。
すべての世界に起こる異変。

やがて、魔女の言い伝え通り、ライラに、そしてウィルに、運命の時が迫ります。

「こんどは、イブは堕落しないでしょう。わたしがうまくやるから。人類は堕落しない…」

そして、敵の正体も、しだいに明らかになっていきます。

「かつてはエノクで、ヤレドの息子、マハラレルの息子だった…もの」

反乱を起こした天使。
ダイモンを連れ、マツの枝で空を飛ぶ魔女。
武装したジャイロプター部隊を率いるアフリカの王様。
体長は二十センチたらずだが、優秀な戦士ガリベスピアン。
そしてテキサスの気球乗り。

短剣を振るうたびに、別の世界への《窓》が開く。
あらゆるものを切ることができるその力は、たとえ神でさえも滅ぼすことができるという。
しかし、その短剣にも、たった一つ切れないものが…

第三部『琥珀の望遠鏡』では、ライラとウィルは〈死者の国〉へと旅立ちます。

なぜ教会はライラを追うのか?
教会の神、オーソリティとは?
そしてライラとウィルが死者の国で見るものは?

ファンタジーとしての魅力もいっぱいつまっているのに、それだけでは終わらない深いメッセージが伝わってきて、読み進めるうちに、どんどん物語の中に引き込まれてしまいます。

イブ(もともとの意味は命)がすべての罪の母?

それとも、神による抑圧の終わり、魂の解放?

天国は天上にあるものではなく、ほんとは、僕たちのそばにある…
今日という日を生きる人、すべてにあたえられた希望…*(キラキラ)**(星)**(キラキラ)*

この本の紹介は、あと一回だけ続きます。
お暇でしたら、もう少し、お付き合い下さいませ☆




フィリップ・プルマン  著
大久保 保寛  訳
新潮文庫