私的図書館

本好き人の365日

節約と浪費

2012-03-30 20:42:30 | 日々の出来事

新しく借りる部屋は電話回線の位置がちょっと不便。

そこで無線でインターネットにつなげようと、その方法をここ2、3日あれこれ調べていました。

もともとスマートフォンやゲーム機は無線でつないでいたので、パソコン用の無線子機を買ってきて設定…するだけなのですが、これがなかなかうまくいかない。

日本語とは信じられないくらい説明がわかりにくいんです。

もはや呪文。

池上彰さんに解説して欲しい…

それでもネットで調べまくって、ようやくつなげることができました。

WEPとかWPAとか、セキュリティーの方法がゲーム機やスマートフォンでいろいろあって、どれかがつながっても他がダメということを繰り返していたんです。

あー、疲れた。

 

こういうことがササッとできちゃう人ってスゴイなぁ。

 

家電量販店に行く機会がったので、またまたシ〇ープのウォーターオーブン「ヘルシオ」を見てきました♪

この間のお店よりも、2万円近く高い値段にビックリ!

田舎だから?

なんだかこの間のお店がすごくお得に感じてしまう…

冷静に考えれば、比べるのはそこじゃなくて、私の収入に対する値段のはずなんですけどね(苦笑)

欲しい欲しいと思っているから、自分に都合のいい数字で比べてしまう(笑)

人間ってやっかいですね。

 

100円ショップの前で売っていたワゴンのメロンパン屋さん。

車の中に窯があって焼きたてを並べていました。

節約のためにわざわざ100円ショップに行ったのに、150円で外はサクサク、中はフワフワ、甘さおさえめのメロンパンを買ってしまった…

すごくいい匂いがしていたんです!

なんて誘惑の多い世の中なんでしょう……

 


『テルマエ・ロマエ』

2012-03-29 17:18:11 | 本と日常

日本とローマのお風呂文化の類似性に着目して人気絶頂のお風呂コミック『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)

その作者の初エッセイを読みました。

ヤマザキマリ 著

 

『望遠ニッポン見聞録』 (幻冬舎)

 

ヤマザキマリ
幻冬舎
発売日:2012-03-09

 

 

 

 

 

 

イタリアで油絵の勉強をしたり、イタリア人と結婚したり、中東やポルトガル、アメリカなどで暮らした作者が、外から見たニッポン人、日本文化を、海外と比較しながら独断と偏見で書き綴ったエッセイ。

欧米人は「しゃがむ」という習慣がないという指摘には、いわれてみてはじめて「そういえばそうかも」と気づかされました。

日本ではコンビニの前とかでしゃんがでいる若い子をよくみかけますけどね~

古代ローマの公衆トイレが水洗で、個室じゃなくて男女同室というのも驚き!

男女共スカートみたいなのをはいているので見えないようですが、ベンチみたいにみんなで並んで腰掛けるなんてちょっと嫌かも(苦笑)

イスラムの町の下着屋さんで見つけた女性用のTバック。

前の部分に装飾としてぬいぐるみや携帯電話(?)がついているものがあってビックリしたとか(笑)

身内以外の男性には顔や体の線さえ見せないイスラムの女性、だけど夫には女性としてアピールするのは当たり前のことなんだとか。

いやいや、そこは人によるだろう。

実際に暮らしてみないとわからないことってたくさんありますね~

いかにイメージだけで見てしまっていることが多いかということがわかります。

それは海外も同じで、いかに間違ったイメージで日本人が見られているのか、作者の実体験をまじえた「作られた日本人像」というのが面白い♪

マルコポーロの『東方見聞録』を作者はこう訳しています。

 

「……膨大な金を算出し、宮殿や民家は黄金で出来ている。また、ジパングの人々は偶像崇拝者であり外見がよく、礼儀正しいが、人食いの習慣がある」

 

黄金で出来た民家に住んでみたいなぁ(苦笑)

いや、やっぱり住みにくそうだからやめておこう。

 

イラストやマンガも載っていて、これはこれで読んでいて楽しかったのですが、やっぱり作者にはマンガが向いているように思います。

読んでいてちょっとダレました。

コミック『テルマエ・ロマエ』は映画化もされ、現在(2012年3月)、阿部寛(ノーメイクでローマ人役)主演で公開中。

原作は古代ローマ人の設計技師(お風呂専門)が、現代の日本にタイムスリップを繰り返し、日本のお風呂文化を生かしたお風呂を設計したり、「平たい顔族」の人々と交流したり、皇帝に取り立てられたり、妻に逃げられたりするお話☆

この映画化を記念して、旅行雑誌「るるぶ」が企画した、『るるぶテルマエ・ロマエ (JTBのムック)』という、マンガの主人公が日本各地の温泉地を紹介するという雑誌も読みましたが、温泉好きなのでこの雑誌も楽しめました♪

阿部寛さんのインタヴューも載っています。

 
ジェイティビィパブリッシング
発売日:2012-03-17

 

 

 

 

 

 

ノーメイクでローマ人として通用する阿部寛さんってすごいなぁ~(笑)

また温泉に行きたくなりました。

 


越谷オサム 『陽だまりの彼女』

2012-03-26 20:05:27 | 日本人作家

電車の中で隣に座った女の子たちが遠距離恋愛について話していました。

「実は彼氏が〇〇に住んでて…」

「え~、遠距離じゃん。どうして?」

…いや、どうしてって、そこに家があるからだろ。

「どうして?」と思わず訊いちゃった女の子、その後すぐ「どうしてっていうのは変だけど大丈夫なの?」と相手のことを心配していましたが、本音では彼氏が遠距離に住んでいることがよっぽどありえないことだったんですかね?

ま、確かに遠距離って大変そう。

だけど「ありえない」ってほどじゃないなぁ。

何となく、遠距離恋愛=「乗り越えられる障害」と「絶対無理」という二人の女の子の価値観の違いを垣間見たようで面白かったです。

ただね、声が大きいよあんたたち…

 

電車の中で読んでいたのは、2004年「日本ファンタジーノベル大賞」の優秀賞でデビューした越谷オサムさんの2008年の作品。

 

『陽だまりの彼女』 (新潮文庫)

 

越谷 オサム
新潮社
発売日:2011-05-28

 

 

 

 

 

 

十年ぶりに再会した幼なじみは、かわいくて仕事もできる社会人になっていた!

イジメられっ子だった彼女の変身ぶりに驚きながらも、思い出すのは中学時代のちょっと辛くてせつない思い出。

プツンと切られた糸みたいになっていた二人の時間が再び動き出す…

 

断言しましょう!

この小説はSFです!!

もうさまざまな意見反論を覚悟の上で私はこう言い切ります。

この小説はSFだと!

 

最初はベタベタの極甘恋愛小説かと思いました。

公園でキスだとか、ハダカにエプロンだとか、バカップル丸出し(苦笑)

それでも彼女の性格がとってもいいので、あぁ、恋愛ってこういうところあるよね~、と読み進めることができます。

同級生からのイジメ。飛び交うウワサ。校内で孤立してしまっていた二人。

 

里親に育てられたという環境。

彼女につきまとう過去の影と秘密。

二人が出会ったのは、果たして偶然だったのか?

 

最後まで読んで、「陽だまりの彼女」というタイトルに納得しました。

まさかこんなラストがこんな、のほほ~んとした小説に待っていようとは!!

日差しのあたる畳に寝そべり、友人を呼んでは酔いつぶれ、鼻歌を歌いながら朝食を作る♪

 

 ♪僕たちが結婚したらきっと幸せになれるはずさ

 ♪素敵じゃないか

 

 (作詞 トニー・アッシャー 作曲 ブライアン・ウィルソン 邦訳 越谷オサム)

 

SF小説です!

恋愛小説でミステリーでアクションでサスペンスで怪談でもありますが、SF小説です!!

電車の中で読んでいて、ニヤニヤ笑いが止まりませんでした。

マスクをしていたけどバレてなかったかな?

あー、面白かった♪

いい読書ができました☆

 


『犬は勘定に入れません』

2012-03-25 20:26:06 | 日々の出来事

新居は集合住宅になりそうです。

部屋をいろいろ見せてもらっていた時のこと。

すぐ下の住人の方がたまたま帰ってみえたのですが、その方は小型犬を連れてみえて、「キャンキャンキャン」という鳴き声が上の階まで響いていました。

「ここってペット可でしたっけ?」

と担当の女性に聞くと、「いえ違います」と困ったような返答。

「管理会社の方から注意はしていると思うのですが…」

なんとも歯切れの悪い受け答えに、

「あぁ、でもこういうことって注意してもなかなか難しいですよね」とこちらから助け舟を出しました。

別に彼女を責めているわけじゃないですからね。

担当の女性は苦笑いを浮かべていました。

 

犬は好きですが、ルールを守らない人にいらぬ気を使うのも嫌だったので、結局その部屋は見送ることに。

家賃は魅力的だったんですけどね♪

集合住宅だからある程度の我慢はするつもりですが(あくまである程度まで、です)、まだ決める前だったのである意味ラッキーだったかな?

入居してからわかるっていうのも困りものですが。

ルールが絶対と思っているわけじゃありませんが(語弊がありますが、私の中では ルール<人間 なので)、それ以上に知っているのに「言わない」自分が嫌なだけです。

「見て見ぬフリ」ができるほど心が広くない(苦笑)

ま、ニュースなんかを見ていると、広すぎて心を見失っちゃった人もチラホラ見かけますけど…

 

次の部屋は目の前が公園でなかなかの景色。

部屋の広さも家賃も前の物件より少しだけ悪いのですが、お風呂の位置と動線の便利さはこちらの方が上。

こういうのは見取り図と数字だけを見せられてもなかなかわかりません。

他にも紹介されましたが、もっと条件のいいお部屋は、家賃もそれなりにする物件ばかり。

条件として今住んでいるアパートと同じくらいの家賃で住める部屋を探していたので、家賃の面でも合格ラインだった公園の見える部屋に決めました。

犬のいた物件との差は千円。

果たしてこれが吉とでるのか凶と出るのか…こればっかりは博打みたいなものですね(笑)

 

ただねぇ、気になるところがいっこ。

入り口のドアが少しですけどへこんでいるんです。

こう拳で外から何回も殴ったような…

「おらおら居るのはわかってんだ! 金返せ!」

なんて怖いお兄さんが来てたのかな?

ついつい前の住人のことが心配になってしまいました。

あ、押入れの隅々まで確認しましたが、お札は貼ってなかったです!

とりあえず、幽霊関係は大丈夫かな?

 

ちなみに日記の内容とは全然関係ありませんが、『犬は勘定に入れません』はコニー・ウィルスのSFミステリーでタイムトラベル&ユーモア小説のタイトルです。

いろいろな要素が詰まっていて楽しい小説です♪

犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2004-04-17

 


東野圭吾 『歪笑小説』

2012-03-23 22:07:11 | 日本人作家
東野 圭吾
集英社
発売日:2012-01-20

 

 

 

 

 

 

どんな時でもお腹は減る。

どんなに忙しくても本は読みたくなる…

というわけで、東野圭吾さんの、

 

『歪笑小説』 (集英社文庫) 

 

を読みました♪

悪ふざけがすぎるよ(笑)

東野圭吾さんの作品はドラマ化した物なら見ていましたが、本を一冊きっちり読んだのはこれが初めて。

多分、東野圭吾入門としては正しくない選択だと思います☆

登場するのは出版社の編集者と作家、そしてそれを取り巻く人々。

編集者の本音や”職業”小説家について、文学賞や出版社の内幕をユーモラスに、しかし皮肉たっぷりに描いています。

ある意味自虐小説?

ここに書かれていることが全部本当じゃないですよね、東野先生?(苦笑) 

連作短編という形なんですが、ピンクの服を着たベテランミステリー作家だとか、土下座が得意な伝説の編集長だとか、サイン会に知り合いを総動員するだとか、「売れる作家」がいい作家だとか、どれもこれもどこかで引きつった笑いをしてる人がいそうな内容ばかり♪

いつもオチに使われている新人賞を受賞してデビューした作家さんというのがいるのですが、回を追うごとにどんどんあつかいがヒドくなっていきます!

 

東野圭吾さん悪ふざけしすぎ(笑)

 

短編なのでそれぞれ話ごとにオチはありますが、1話と2話は正直ちょっと物足りなく感じました。

3話と8話は面白い!

特に8話。「文学賞創設」は、タイトル通り新しく文学賞を作るお話なんですが、出版社同士のかけひきでずっと引っ張っておいて、最後の最後に意外なラストが用意してあり、見事に意表を突かれてしまいました。ちょっとジーンときました。

そういえば作家の有川浩さんも、自身の作品の中で、働きながら小説を書いている登場人物が何かの賞を受賞した折、担当編集者に「賞を取ったからって今の仕事は辞めないで下さい。将来の保証なんてできませんから」と言わせていました。

文学賞受賞=作家デビュー ってわけじゃないんですね。

一作だけで消えていく作家も星の数ほどいる。

ベストセラー作家の東野圭吾さんが書くと説得力あるなぁ~

 

最後まで読み終わって、すごく面白かったなと満足して本を閉じてしまうともったいないです。

実は読み終わってからもその続きのページをよく見ると、そこにも東野圭吾さんの悪ふざけが隠されています♪

気が付かない人がいるかも知れないので老婆心ながら。

息抜きにはピッタリの本でした☆

 


引越し貧乏

2012-03-22 21:12:51 | 日々の出来事

しばらく使っていないスキーウェアを押入れから出してみたら、ポケットの中からサイフが出てきて、またまた中に千円札が入っていました!

スキー場専用のサイフっていうのを持っていたことをすっかり忘れていたんです。

千円はありがたいけれど、自分のズボラさに少々あきれています。

そのうち野口英世じゃなくて夏目漱石、伊藤博文なんかが出てきたりして…

 

引越しの準備をしていると、いろんな物が出て来ます。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのお土産でもらったジュラシックパークのTシャツ。

ハワイへ旅行した時に持って帰ってきたダイヤモンドヘッドの石。

伊豆でダイビングした時に買った水着。

スポーツクラブに行くために買ったテニスウェア。

中国の空港でセキュリティーに何度も止められた旅行用の洗髪セット。

 

なつかしいけれど、その度に手が止まってしまうのでまったくはかどりません。

そのくせ、引越しを機会に購入を考えているスチームレンジを電気屋さんに下見に行ってしまいました。

いままで電子レンジが無かったんですよね。

水で調理するというシ〇ープの「ヘルシオ」が欲しいなぁ~

いや、欲しいってだけです。

引越し業者とか、カーテンとか電話回線とか、あと駐車場探しとかいろいろ物入りなので予算と相談しないと。

暮らすって大変ですね。

あと引越し先でご近所に配る品物も用意しないと。

ぜんぶ終って早く落ち着きたい…

 


『年収150万円一家』と『あしたも、こはるびより。』

2012-03-20 19:39:27 | 本と日常

タンスの中を整理していたら、使っていないバッグの中から千円札が出て来ました!!

うぉ、ラッキー♪

昔から「イザという時」のためにあちこちに現金を入れておくのがクセなんですよね。

財布を忘れたり、予算をオーバーしてもサッと対応できるように。

それで入れたまま忘れてる。

まるでドングリを埋めたまま忘れてしまうリスみたいなもんです。

本末転倒(苦笑)

 

自身の節約生活を描いて人気のイラストレーター、森川弘子さんのコミックエッセイ、

 

『年収150万円一家 節約生活15年め』 (メディアファクトリー)

 

森川 弘子
メディアファクトリー
発売日:2011-09-09

 

 

 

 

 

 

を読みました。

このシリーズも3冊目。

売れないSF作家の夫と小さな娘さんとの3人暮らし。

光熱費を抑えるために3人一緒にお風呂に入ったり、節約料理を工夫してみたり。

節約生活のコツは「昭和の暮らし」を楽しむこと☆

電気料金や税金が値上げになって、節約節電がさかんに叫ばれていますが、森川さんちは15年も前からずっと節約生活!

「へ~」と思うアイデアから、「ここまではちょっと」というものまで紹介されています。

毎回思うけれど、森川さんって料理上手だよなぁ~

 

もう一冊は、愛知県のニュータウンでワンルームの丸太小屋に住み、キッチンガーデンで野菜を作ったり、保存食やお菓子を作り自給自足の生活を楽しんでおられる、83歳と86歳のご夫婦の1年間を紹介した本。

 

『あしたも、こはるびより。83歳と86歳の菜園生活。はる。なつ。あき。ふゆ。』 (主婦と生活社)

 

 

 

 

 

 

旦那さんはニュータウンの建設に関わった建築家だそうで、2人はその側に土地を買い、木を植え、丸太小屋を建て、野菜を育てて暮らしてみえます。

奥さんが使いやすいように工夫された農具がすべて黄色に塗られていたり、格子状に区切られた畑やそれを取り囲む樹木や草花、レンガで作られた燻製釜に、なんといっても素敵なのがお2人の暮らす丸太小屋!

「ターシャの庭」や「赤毛アン」と同じ”ニオイ”を感じました♪

体を痛めない程度に勤勉に畑を管理し、お茶をいれ、お菓子を焼く。

畑は完全無農薬で、野菜クズなどを落ち葉とまぜてたい肥にしているんだとか。

愛知県はお隣なので、お2人の暮らすニュータウンも知っていますが、私から見たらけっこう便利で開発された大きな町です。そんなところでこんな生活を送ってみえる方がいるなんて驚きでした。

しかも83歳と86歳!

春夏秋冬、それぞれの時期に撮影した畑の写真が載っていましたが、季節によって姿を変えるその畑の姿は、まさに自然のサイクルそのもの。

あぁ、自然ってこうやって回っているんだな、と感じました。

旦那さんが小麦を手で抜こうとしている奥さんに「腰を痛めるから無理しなさんな」と言葉をかけている様子が微笑ましかったです♪

どこかで無理をすると、いつか跳ね返ってくるんですよね。

奥さんがササッと作るチーズケーキやパイのおいしそうなこと!!

節約生活もそうですけれど、こういう生活って料理の腕がいいか悪いかで、日々の楽しみが全然違うと思いました(苦笑)

生活って、「食べること」なんですね。

 

冷凍庫の中も片付けようと、昨日は冷凍さぬきうどんを、牛乳とマヨネーズ、鶏がらスープと黒コショウに残り物の野菜を入れて「なんちゃってカルボナーラ」にしてみました。

腰はないけどこれがけっこう食べられる♪

マクド〇ルドのポテトも残ってしまったので、細かく刻んでタマネギやニンジンと一緒に炒め、溶いた卵を流し込んでオムレツにしました。

こっちはさすがにホクホク感はないな…

テレビでやっている「節約生活」の番組が好きなので、マネしてみましたがなかなかうまくはいきません。

料理ってセンスとかもあるんでしょうね。

節約ってやっぱり難しいなぁ。


 

 


春から新生活

2012-03-18 18:58:38 | 本と日常

朝から人の気配で目が覚めました。

ドカドカと何かを運ぶ音に、複数の人の声。

どうやら階下の住人が引越すみたい。

子供たちも手伝っているみたいで「〇〇が遊んでる!」「〇〇が働いてない!」という言いつける声が時々聞こえてきて、思わず微笑んでしまいました。

 

ちゃんと役に立ってるのか子供たち?

 

引越しって大変ですよね。

私ももうすぐ引越す予定なので他人事じゃありません。

だいたい引越し先も決まったので、荷物を整理したり、いらない物を捨てたり、必要な手続きを調べたりしています。あと冷凍庫を空にするために、毎日冷凍食品の食事…

冷凍したご飯とか、冷凍したブロッコリーとか、冷凍のさぬきうどんとか。

そんなに遠くに引越すわけでもないし、クーラーボックスもあるので引越しの間ぐらいはなんとかなるのですが、少しでも荷物は少ない方がいいと思って。

あとアイスクリームも食べなくちゃ♪(ハーゲンダッツ!)

 

近所の公民館で、いらない本を持ち寄る古本市が開かれたのですが、さすがに今回はパスしました。

無料で本を持っていけるのですが、これ以上本は増やせない(苦笑)

引越しのためにあらためて数えたら、800冊近くありました。

ほとんどの蔵書は実家のプレハブに置いて来たのに、6年間でけっこう増えたなぁ。

ハァ……

頑張って荷造りしないと。

 


『日本人の知らない日本語 3 祝! 卒業編』

2012-03-16 18:00:00 | 日本人作家

少し暖かくなったと思ったら、寒さがぶり返して来ました。

岐阜の山間部に住んでいますがまた雪です。

もういいよ~

そんな中、本屋さんに寄ったら、ようやく店頭に並べられていたので買って来ました♪

蛇蔵&海野凪子 著

 

『日本人の知らない日本語 3 祝! 卒業編』 (メディアファクトリー)

 

日本語学校でユニークな学生さんたちに囲まれ、日々奮闘する凪子先生の大人気シリーズもいよいよ3冊目。

敬語の使い方、面接のマナー、手紙の書き方といった真面目なものから、メジャーじゃなかったサンタクロース、「~アルヨ」と話す中国人のイメージ、ドイツ人の知らないバームクーヘンといった、興味深い内容も含まれています。

同じ日本語なのに、外国人に通じやすい日本語とそうでない日本語を解説したページに「ほ~」と感心してしまいました。

さすがは日本語で「日本語」を教えるプロ。

漢語でなく和語で話すとか、カタカナを使わず短く文節を切るとか、考えたこともなかった。

指を使った数の数え方もお国によってそれぞれあって、インド人が関節の数で数えるというのにはビックリ!

片手だけで16まで数えられる!!(親指で関節を差し示すので親指の関節は数えません)

カタカナが実は漢字やひらがなよりも外国の方にはわかりにいくというのも、この本で知りました。

お酒の自動販売機に驚くスウェーデン人(スウェーデンでは政府直轄店に平日6時までに行かないと買えない)

日本のマンガで夏のシーンによく使われる「ミ~ンミ~ン」という擬音の意味が初めてわかったフランス人(フランスの北部地方にセミはいない)

お寺の池にたくさん亀がいるのを見て、「おいしそ~」とつぶやく中国人(苦笑)

世界にはいろんな価値観があって、多様な文化があって、とっても面白い☆

韓国の人に「僕の愛人になって下さい」と言われても驚かないように。

韓国や中国では「愛人」は日本でいう「恋人」(または配偶者)のことです(苦笑)

 

今回は早くも「4巻」の予告として、なんと「袋とじ」ページがおまけでついています!

次回は日本を飛び出し、海外で日本語を学ぶ外国人を取材。

「袋とじ」だから買わなきゃ見られない。

これはいいイディアだなぁ~

ちょっとだけ紹介すると、貝原益軒の『養生訓』を教科書として使っているベルギーの日本語の授業なんかが紹介されています。

レベル高!

 

人々の「々」や佐々木の「々」

これは「おどり字」といってくり返しを表す記号だそうで、正式には漢字でさえないとか。

ワープロや携帯で一文字だけ打ちたい時は、「おなじ」と入れると「々」と変換されます。(機種によってはそうでないものもあります)

ご存知の方も多いのでしょうが、私は知りませんでした。

まさに「日本人の知らない日本語」!!

勉強になるな~♪♪

日本人も自分たちが使っている日本語にもっと情熱を持って接すれば、面白い発見がまだまだたくさんあることを教えてれるコミックエッセイ。

蛇蔵さんの絵柄もかわいくてとっても読みやすい。

あー、面白かった。

 


井上純一 『中国嫁日記(二)』

2012-03-13 00:00:01 | 本と日常

買物のついでに寄った本屋さん。

そこで高柳佐知子さんのイラストが満載された、

『「赤毛のアン」ノート』 (ちくま文庫)

という本を見つけました♪

しばらく絶版だったものに、書下ろしを加えた文庫オリジナル版だそうです!

高柳佐知子さんの本はいくつか持っているので、見覚えのあるイラストや読んだことのあるエッセイもありましたが、それ以外にもいくつか初めて見るイラストやエッセイが載っていて、すごく欲しくなりました。

でも定価880円(税抜き)?

文庫で?

カラーイラストが載っているから高いのかなとも思ったのですが、隣にあった 『トーベ・ヤンソン短編集 黒と白』 (ちくま文庫) も定価880円(税抜き)!!

た、高すぎるよ、ちくま文庫~

ちなみにちくま文庫はトーベの短編集を以前にも出版しているけれど、今回発売された『トーベ・ヤンソン短編集 黒と白』は、ちょっとシニカルな大人の魅力が満載なんだとか。

これも買うのはあきらめ立ち読みで済ませることにしました。

う~ん、残念。

立ち読みしてきたのは今月発売されたばかりのコミックエッセイ、井上純一さんの、

 

『中国嫁日記(二)』 (エンターブレイン)

 

中国出身で20代の奥さんと、40代でオタクな日本人の旦那さんが繰り広げる、日中友好ギャクマンガ的生活記録!(笑)

ようやく2巻が発売されました。

今回は東日本大震災の体験記や、奥さんの両親を連れての中国旅行のあれこれ、さらにプロポーズにいたるまでの過去のエピソードが収録されています。

日本語学校に通う外国人の人々が震災時、どんな行動を取り、どんなことを思っていたのがうかがえる貴重な資料にもなっています。本国に引き上げる人、日本に残って頑張り続ける人。帰宅困難な中、長蛇の列に整然と並ぶ日本人に驚いたり、水や食糧を高く売りつけないお店にさらに驚いたり。

原発の爆発後、日本を脱出すようにすすめる両親、親族からの電話を、「自分は日本に残る…」と断り続けるのが辛かったというエピソードには思わず涙が…

もちろんほとんどは日本と中国の文化の違いや、日本語を勉強中の奥さんのカン違いで生じる爆笑エピソードです☆

中国(東北人)のプロポーズのイメージって、男の人が肩ヒザを着き、花や指輪を女の人に捧げて愛の言葉をささやく、ロミオとジュリエットみたいなイメージなんですね!

中国人男性って大変だぁ(苦笑)

 

今月買う予定なのは、もう発売されている、日本語学校に通うユニークな生徒とそれに立ち向かう凪子先生を描いた人気シリーズ、蛇蔵&海野凪子 著、

 

『日本人の知らない日本語3 祝! 卒業編』 (メディアファクトリー)

 

発売日は過ぎているのに、田舎の本屋さんだからまだ入荷していないんですよね。

角川文庫のモンゴメリシリーズの新刊 『銀の森のパット』 もまだ入ってこないし。

「赤毛のアン」で有名なモンゴメリの作品を、谷口由美子さんが新訳で挑んでいるこのシリーズ。『銀の森のパット』は篠崎書林版ですでに読んでいるので、続編の『パットお譲さん』を早く訳して欲しい!!(だから『銀の森のパット』も立ち読みで済ます予定です♪)

「赤毛のアン」の翻訳で有名な村岡花子さんが訳した、新潮文庫版『パットお嬢さん』という本もあるのですが、絶版でもう古本でしか手に入らないんです。

ま、楽しみがあるから「頑張ろう!」って気持ちにもなれるんですけどね。

 

 


温泉に入って来ました

2012-03-12 00:09:43 | 日々の出来事

先日、日帰りで温泉に入って来ました♪

山奥の小さな温泉施設なんですが、露天風呂もあって気分は最高。

小さいながらもサウナもあったりして楽しんで来ました。

そうそう、温泉に入っている時、こんなことが…

私がのんびりお湯につかっていると、なんと浴場のドアを開けて女性が中に入って来たんです。

 

ちゃんと服は着てますよ(苦笑)

 

彼女はどうやら従業員らしく、散らかった桶などを片付け、サウナのタオルを交換していきました。

そりゃあ仕事なんだし、向こうも別に見たくもないのかも知れないけれど、これにはちょっとビックリ。

何より、男性客がタオルで隠しもせずに平気でその女性のそばを歩いているのには驚きました。

これは世間では当たり前なの?

女湯に男性従業員が入っていったらこうはならないんじゃないかな?

銭湯の番台みたいな感覚?

銭湯自体あまり知らないので、ビックリしてしまいました。

 

そうこうするうち、今度はガタイの立派な強面のお兄ちゃんが二人入って来ました。

見ると二人とも腕に入れ墨をしてる…

ただ、それが映画で見るような般若だとか竜だとか、ひと目で”それ”とわかるものではなくて、ちょっとお洒落なファッションと見えなくもない微妙なデザイン。

これはどっちだ?

とむくむくと好奇心がわいてきましたが、それは余計な詮索。別に迷惑な事をするわけでもないし、キチンと体を洗ってから湯につかって楽しそうにしていたので、こちらも気にしないことにしました。

それにしても、共同浴場っていい社会経験ができます♪

 

温泉につかってのんびりしたので、レストランで食事をしようと、食券を買おうとしたその時。

今度は食券とおつりの出てくる所にお金があるのに気が付きました。

きっと誰かが取り忘れたに違いない。

試されてるな…と思いましたね(笑)

自分の分の食券を、もちろん自分のお金で買って、忘れ物は店員さんへ。

若い女の子の店員はちょっと面倒くさそうでしたが、それでも「ありがとうございます」といって受け取りました。

せっかく温泉で浮世のアカを落とせたのに、最後の最後でつまずきたくありませんからね。

こういう場所の食事ってちょっと割高なんですが、それを食べて満足して帰って来ました。

あー、面白かった☆

温泉も気持ちよかったですが、いろいろと経験できて楽しかったです。

やっぱりたまには遊びに出ないとダメですね。

 

 


2012.03.11.

2012-03-11 21:05:16 | 創作

天邪鬼な私。

こんなことを書くことをお許し下さい。

 

僕が好きな記念日は、例えば誕生日。

はじめて自転車に乗れた日。

はじめて逆上がりができた日。

はじめて女の子とキスした日。

結婚記念日。

はじめて子供の顔を見た日。

はじめて子供がしゃべった日。

はじめて子供がテーブルから手を離して歩いた日。

出会いと成長を喜び祝う日。

笑顔と笑い声につつまれて、ケーキやごちそうが並ぶそんな記念日。

友達の不幸は記念日じゃない。

そんな日は、何事もなかったかのように、普段どおりに接するものだ。

そう思っても、有名人になってしまった君を、世間は放って置かないだろう。

みんなが善意でやってくれているのは僕も君もわかっている。

君が僕にみせる苦笑いを、僕も苦笑いで返すしかない。

しょうがないよ、みんな悪気はないんだから……

今日が明日に変わっても、君と僕の関係は変わらない。

ずっと一緒に歩いていくさ。

君の隣には僕がいて。

僕の隣には君がいる。

それだけは、忘れないでくれ。

 

 

             2012.03.11.

 


『ある小さなスズメの記録』

2012-03-08 18:49:02 | 海外作品

この間リサイクルショップに不要品を持ち込みました。

10年くらい前に買って、ここ2、3年は靴箱にしまいこまれていたスキーブーツ。

海釣り用に買ったものの、後で子供用だとわかって一度も使わなかったライフジャケット。

アウトレットで衝動買いした、春用の上着。

スキーブーツは300円。

ライフジャケットは500円の値が付きました。

春用の上着は買取不可(涙)

どれも引越しを機に処分しようと思っていたので、多少でもお金になればいいや♪

 

帰りに本屋さんで、いけだたかしさんのコミック 『34歳無職さん①』(メディアファクトリー) を購入!

定価714円(税別)!!

不要品が本に変わっただけでした(苦笑)

 

最近読んだ本は、クレア・キップス 著、梨木香歩 訳、

『ある小さなスズメの記録 ~人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯~』 (文藝春秋)

 

美しい装丁、箱入りの上製本。

第二次大戦中、ロンドンに住むキップス夫人が助けた生まれたてのスズメの子は、クラレンスと名付けられ、障害を持ちながらも元気に育っていきます。

夫人のベッドにもぐりこみ、足音がすれば迎えに出るスズメのクラレンス。

翼が不自由なため、飛ぶことはできないけれど、チュンチュンとせわしなく鳴き、キップス夫人の手をつつき、爆撃の襲いかかるロンドンで、多くの人々の心をなごませる役目を果たします。

目が開く前に拾われたため、人間を親と思っているのか、キップス夫人とは意志の疎通ができるみたい♪

女性の友人が泊まった時は彼女を”彼とキップス夫人の”ベッドから追い出したり(笑)

12年もの歳月、キップス夫人と暮らしたクラレンス。

しかしやがて老化から病気にかかり、体が不自由になっていきます…

 

野性の動物って生存競争が激しいから、あまり年老いた姿を見ることはないけれど、人間と暮らす動物たちにはどうしてもそういう問題が出てきてしまいますよね。

うちの実家でも私や妹が生まれる前から家にいた、「チビ」という犬がいたのですが、目が見えなくなり、毛が抜けて、すごくおばあちゃんになっても、私たちがちゃんとわかるらしくって最後まで家族と共に暮らしました。考えてみたら、私が体験した初めての家族の死は「チビ」だったのかも。

 

スズメの寿命には詳しくありませんが、12年というのはスゴイ!

動物と触れ合う機会の多かった私には、クラレンスとキップス夫人の関係はとても見慣れたものでしたが、この本は1953年に出版された後、各国で翻訳され、多くの国々で読まれています。

犬や猫ならともかく、鳥にそんな知能が?

なんて失礼なことを言う人は、ローレンツ博士の名著、『ソロモンの指輪』をぜひお読みになって下さい。

あらゆる動物の声を聞くことができたという、古代イスラエルの王、ソロモン王が持っていた指輪。

王がその指輪を投げ捨ててしまったのは、999人いたお妃の一人が、若い男と浮気をしているとナイチンゲールが告げたから。

きっとこのキップス夫人も「ソロモンの指輪」の持ち主なんでしょうね♪

梨木香歩さんの丁寧な日本語の使い方も素敵でした☆

 


『見残しの塔 ―周防国五重塔縁起』

2012-03-06 20:21:56 | 日本人作家

ずいぶん暖かくなってきましたね。

冬の間ずっとお世話になっていた湯たんぽも、そろそろお役御免かな?

今月は引越し先を探したり、部屋を片付けたりとバタバタしたスタートです。

そんな時に限ってプリンターが壊れたり、読みたい本が手に入ったりするんですよね~

読んだのは、

久木綾子さんの 『見残しの塔 ―周防国五重塔縁起』 (新宿書房)

上大岡トメさんの 『開運! 神社さんぽ 古事記でめぐるご利益満点の旅』 (泰文堂)

古沢和宏さんの 『痕跡本のすすめ』 (太田出版)

読みかけなのは、

新井素子さんの 『銀婚式物語』 (中央公論新社)

越谷オサムさんの 『陽だまりの彼女』 (新潮文庫)

 

久木綾子さんは89歳の新人作家さん!

『見残しの塔』は彼女のデビュー作になります。

周防の国とは現在の山口県のこと。もともとは山口県の地方同人誌に発表された作品らしいのですが、山口県にある国宝「瑠璃光寺五重塔」が建立される話を中心に、当時に生きた人々を生き生きと現代によみがえらせています。

時は室町時代。

南北朝の戦いに明け暮れた足利氏と新田氏の戦いの記憶も冷めやらぬ頃、九州の山奥、平家の落人の村で、神官の次男として左右近(さうちか)は生を受けます。

そしてその数年後、遠く離れた若狭の地でも、新田の血を受け継ぐ家に不思議な巡り会わせで生を受けようとする幼子がいました。その少女の名は初子。

二人はやがて周防の地ですれ違うことになるのですが、この”すれ違う”というのがこの物語の良さ♪

丹念な取材から書き起こされた文章には脱帽します。当時の治安、他国との距離、職人や女性の置かれた立場なども、まるで当時を思い浮かべることができるよう。

 

でも、この物語で、最後まで印象に残るのは、美しく建つ五重塔なんですよね!

 

人間は生まれては生き、そして去ってゆく。

戦で死ぬ者、病に倒れる者、心を残す者、ある者は技を受け継ぎ、ある者はその血を、その想いを受け継いでいく。

人間が幻のようにその一生を駆け抜け、残像のように来ては去っていく中で、五重塔だけがそこに立ち続け、美しさもそのままに時代を越えて現代の私たちの目に映っている、そんなイメージが浮かびました。

登場人物に対して作者はある一定の距離感を持っています。それでいてそれぞれの人物に共感したり感情移入できる、不思議な小説。

きっと久木綾子さんの歩んできた人生がこういう素敵な小説を生んだんでしょうね。

なんて勝手に私は思ってしまいました☆

さっそく「見残しの塔」=「瑠璃光寺五重塔」の画像を検索。写真を見ましたが、本当に美しい塔でした!

私はまだ山口県って行ったことがないので、一度は見てみたい!!

神社仏閣めぐり好きなんですよね♪

また目的地がひとつ増えました☆

 


松山ケンイチ「映画ノルウェイの森~エクステンデッド版~」

2012-03-05 05:58:03 | 映画

BSデジタル放送で放映された映画、「ノルウェイの森」(2010年)を見ました。

監督はベトナム出身でフランス在住、木村拓哉が出演した「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」なども手がけたトラン・アン・ユン。

主演は松山ケンイチ。その他に、菊池凛子、水原希子、高良健吾、玉山鉄二など。

劇場公開された作品よりも16分長い、エクステンデッド版。

原作は村上春樹のベストセラー小説です。

 

松山ケンイチが高校生役!!!

 

ま、それはしょうがないとして(苦笑)原作の小説も読んでいるだけに、最初はイメージの違いに違和感を感じました。髪型とか、顔や背丈。昭和40年代とはいえ、小説を朗読しているような言葉使いにも。

あと、登場人物が全員みんな異様に病的…

 

きっと私が勝手に原作を読んだ時のイメージで見てしまっているんでしょうね~

主人公「ワタナベ」を演じた松山ケンイチさん。私にとっての「ワタナベ」って、どこか冷めていて、世捨て人みたいな雰囲気があったのですが、映画版では大人=悲しみを受け止める、といった感じで、悩める青年から悩める大人へと変わっていく心情を好演してみえました。

 

それとヒロインを演じた菊池凛子さん。こちらはヒビのはいった器(うつわ)という感じで、水がもれ続け、ついには破綻をきたしてしまう女性を怪演。私のイメージしていたヒロインとは違いますが、映画としては面白かった。

 

でも、一番共感できたのは、玉山鉄二演じる愛することに臆病な男の恋人、ハツミを演じた初音映莉子さんの演技かな~

この人の気持ちが私には一番近い。

 

ベストセラー小説の映画化って、いろいろ難しいとは思うのですが、霧のかかった森や、雨の降る草原、望遠で撮られた風景の中を駆けていくシーンに顔が触れんばかりの会話シーンなど、どれも「ノルウェイの森」らしい映像で、思っていたほどイメージを壊す映画じゃありませんでした。

 

あと小道具は凝っています!

鍋なんか、私が子供の頃に家で見た鍋のデザインそのものでした♪

 

深い森の中をさまようように、人々は出会い、言葉を交わし、おずおずと触れ合う。

お互いにつかず離れず、理解したいと望むけれど、他人は永遠の謎。

そして、いつか別れが来ることもわかっている…

一瞬の出会い。一瞬の邂逅。

そのぬくもりと、悲しみを抱えて、人々は歩んで行く…

 

私の中の「ノルウェイの森」ってこんな感じ。

「ワタナベ」の身の回りの品がいちいち魅力的で(部屋の照明とか、背負っているリュックだとか)、生活スタイルには憧れを感じました。

松山ケンイチさん、学食で食事をしているだけなのに、これがカッコイイんだよな~