私的図書館

本好き人の365日

今年も一年、ありがとうございました。

2007-12-31 13:14:00 | 本と日常
午前中に職場の見回りに行って来ました。

戸締りを確認して、これで本当に今年の仕事はお終いです。

帰りにスーパーに寄ってすき焼きの材料と、出来合いのおせち料理を買って来ました。

うちの大晦日の年越しは毎年すき焼きです☆

今年は奮発して飛騨牛♪
100g798円(!!)でした。
…贅沢するとドキドキします。

ついでにBUMP OF CHICKENの最新アルバムも買って来ました♪

パソコン始めてはや5年。
このHPも五回目の年越しを迎えることができました。

これも今年一年、コメントを寄せて下さった方々や、掲示板に書き込みをして下さった方々、足跡を残して下さった方々の言葉が励みになったからです。

本当にありがとうございました☆

また、色々な方とネットを通じて知り合うことができたことも、とっても楽しかったです♪

今年は全部で27冊の本を紹介することができました。

なかでも灰谷健次郎さんの*(キラキラ)*『兎の眼』*(キラキラ)*
ライマン・フランク・バウムの*(キラキラ)*『オズの魔法使い』シリーズ*(キラキラ)*
ローラ・インガルス・ワイルダーの*(キラキラ)*『大草原の小さな家』シリーズ*(キラキラ)*を紹介できたことはとっても嬉しかったです☆

また*(キラキラ)*『エスターハージ王子の冒険』*(キラキラ)*『としょかんライオン』*(キラキラ)*『エリザベスは本の虫』といった絵本を紹介できたことも楽しかった♪

この5年で紹介した本のタイトルも162冊になりました。

来年はモンゴメリの『赤毛のアン』が出版されてからちょうど100年ということで、家庭小説が注目されるといいなぁと個人的には思っています☆

『リンバロストの乙女』とか『そばかす』とか『昔気質の一少女』とか♪

家庭小説とはちょっと違いますが、来年公開の映画「ライラの冒険」も楽しみにしています☆

あと誰か『プリデイン物語』も映画化してくれないかな?

相変わらず趣味に走った本ばかり紹介していますが、これからもゆっくりのんびり更新できたらいいなぁと思っていますので、どうぞ来年もよろしくお願い致します♪

お正月は友達と遊ぶくらいでのんびりする予定です。

では、皆様もどうぞ良いお年を☆




十二月の本棚 3 『エリザベスは本の虫』

2007-12-30 23:58:00 | 絵本

本を読むのは何のため?

勉強?
何かの調べもの?
それとも娯楽として楽しいから?

本なんて読んだって役に立たない。
面倒くさい。
興味ない。

でも、世の中には本なしじゃ生きていけない人もいるんです!

その人たちがなぜ本を読むかって?

他の人のことはともかく、私の理由はこうです。

”本を読むのが好きだから☆”

難しいことは考えない。
役に立つとか立たないとか。
勉強になるとか自分が成長するためとか。

あなたは友達とどうして付き合っていますか?

役に立つから?
勉強になるから?
自分が成長できるから?

私は本を読むのが好きです。
大好きです♪

さて、今回はそんな本好きさんにはたまらない一冊。

サラ・スチュワート作、デイビット・スモール絵の絵本。

『エリザベスは本の虫』をご紹介しましょう☆

このサラとデイビットはご夫婦でこうした楽しい絵本などを発表しているアメリカに住んでいる作家さんです。

主人公のエリザベスはやせっぽっちでひどい人見知り、おまけに目も悪い女の子。

ままごと遊びはきらいだし、スケートなんてしたくない。
ただただ本を読んで、読んで、読んで、読みふけっている本の虫。

学校に入っても、寮で生活していても、デートになんて興味ない。

オリンピックに本読み競争があったらまちがいなく一等賞!

町で買い物する時も、めあてのお店は一つだけ。
お菓子も洋服も何にもいらない。
本屋さんに行ってこうひとこと。

「これいただくわ」

作者のサラ自身が、やせっぽちで、近眼で、お客さんが来るとお気に入りのぬいぐるみと本を持ってクロゼットに逃げ込んでいたほどの人見知りだったらしくて、まさにエリザベスそのもの☆

図書館と祖母の庭にいれば安心していられたんだとか。

本を読んで読んで読みふけるエリザベス。

一人旅の途中で道に迷ってしまい、帰り道がわからなくなると、しかたがないので家を買ってそこで家庭教師をして暮らすことにします♪

赤い髪の毛にやせっぽちな体型。
メガネにボサボサ頭なんだけれど、とってもとっても魅力的☆

でもこの絵本のすごいところはそのストーリー。

ロマンス?
友情?
家族愛?

いえいえ、ずーと本を読んでるだけです(笑)

最初一回読んだ時は「これで終わり?」と思いました。

もっともっと読んでいたい。
でも不思議なんです。

本をただただ読んでいるエリザベス。
特にそれが役に立つわけでも、彼女をお金持ちにするわけでもありません。

それでも、そんなエリザベスが素敵なんです。
心地いいんです。
スッキリしているんです!

エリザベスの立場になって、こう想像してみました。

毎日友達と遊びに出かけ、男の子とデートする。
仕事をバリバリこなし、みんなに必要とされ活躍する。
お金持ちになって、おいしいものを食べ、何不自由のない生活を満喫する。

本を読んでいるだけで何が幸せ?



…好きなことをやっている。

エリザベスはただそれだけ。



自分の幸せを追求する。それもけっこう。
そういうことが性に合う人もいるでしょう。

でも、エリザベスは、こうしたら幸せだとか、こうしたら幸せになれるとか、別に考えているわけじゃありません。

ただ本を読むのが好き。

ただそれをしているだけ。

本当に好きなことからは、何の見返りも必要としない☆

もちろんこれは私の個人的な感想です。
多分、読む人によっていろいろな受け止め方ができるでしょう。
少ないページと文字しかないのに、そういう感じ取り方ができるのも絵本の魅力♪

”本を読む”ことが好きだと自負する私でも、本が読めなくなる時があります。

とてもそんな気持になれない。

でもいつの間にか、また読み始めている。

つくづく、体質みたいなものです☆

気が付けば家中が本だらけ!
本の山でドアも開かない、もう一冊だって入らない!

さてその時、エリザベスはどうしたでしょう?

本が好きなだけじゃなく、何をしたらいいかちゃんと決断できるエリザベスが私は好きです。

口笛をふきながら、それをしちゃうエリザベスが私は好きです♪

絵本の好きな方、そしてもちろん、本好きな”本の虫”の方々にオススメします☆

どうぞ、うらやまし~とお叫び下さい♪







サラ・スチュワート  文
デイビット・スモール  絵
福本 友美子  訳
アスラン書房



十二月の本棚スペシャル

2007-12-28 19:38:00 | 本棚スペシャル

今日は会社の仕事納めでした。

個人的にはもう一日くらい出社しないといけないのですが、まぁ、今年の仕事はほとんどお終いです☆

よく働いたなぁ~

体もご苦労さま。よく1年もってくれました。

明日くらいからようやく大掃除に取り掛かれます。

もともと狭いアパートなんですが、服やCDやその他雑多なものがあふれかえっているので、とりあえず床が見えるようにしないと(苦笑)

そして今年もたまってしまった本の数々。
読もう読もうと思いつつ、まだ読んでいない本や読みかけの本を、ここで少し紹介しましょう☆

まずは角野栄子さんの「魔女の宅急便」シリーズ♪

『魔女の宅急便その5 魔法のとまり木』

19歳になった主人公のキキ。
さてどんな物語なんだろうと読みはじめたのですが、ちょっとズルして最後のページを見て見ると、なんと20歳になったキキととんぼさん(キキのボーイフレンド)がいい雰囲気に!

しかも次回のお話は、この2年後に二人が○○した、さらに13年後のお話だっていうから…15年後!?
キキが35歳!?

どんなお話なんだろう♪

次はミヒャエル・エンデの『はてしない物語』によせて、ドイツの作家さん5人がそれぞれの物語を描くシリーズの5冊目。
ペーター・デンプフの

『ファンタージエン 言の葉の君』

いよいよアトレーユが登場♪♪

虚無が迫り崩壊の危機にあるファンタージエンで、一人虚無に立ち向かうアトレーユ。
そのアトレーユから使命を託されることになる霧小人の少女キーライ。

「言の葉の君を捜してくれ」

その言葉に、すべてを捨てて旅に出る少女!!

『はてしない物語』が大好きなので、このお話も続きが気になります♪

あと順番を待っているのは、イギリスの作家ロバート・ウェストールの

『禁じられた約束』
『弟の戦争』
『かかし』

フランスの作家、バルザックの

『ゴリオ爺さん』『知られざる傑作』

日本の作家さんの本はすぐ読んでしまうので、読みかけの本はちょっと少なめ。
その中で残っているのは、あさのあつこさんの

『NO.6』(#1.#2)

楽しみにとっている、新井素子の

『ハッピー・バースディ』

楽しみといえば、ゆっくりゆっくり読んでいるのが、イギリスの作家ミス・リードの

『村の学校』
『村の日記』
『村のあらし』

そして私の大好きな作家、ルーシー・モード・モンゴメリの

『銀の森のパット』
『マリゴールドの魔法』

ちょっとお互いの気持ちがピッタリ合うタイミングを待っている本が、ドストエフスキーの

『白痴』
『悪霊』

ゲーテの

『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』(上中下)

チャールズ・ディケンズの

『デイヴィッド・コパフィールド』(1~4)

小林多喜二の

『蟹工船』

小川洋子さんの

『アンネ・フランクの記憶』

あとSFだと、ラリイ・ニーヴンの

『リングワールドの玉座』

…なんだか、自分で自分の無計画ぶりに胸が苦しくなってきた。

本との出会いは偶然の要素が強いので、その気になった時はついつい後先考えずに買ってしまうんですよね。

あとは、マイケル・ムアコック、ラブレー、オースティン、シャーロット・ブロンテ、エミリー・ブロンテ、トマス・ハーディ、ジュウル・ルナアル、デイビット・ヒューム、オニール、ミルトン、アーシュラ・K・ル=グィンなどなど。(作者名のみ)

あぁ、いつになったら読めるんだろう?




『フランダースの犬』

2007-12-25 23:59:00 | 本と日常
『フランダースの犬』は「滅びの美学」?

ニュースを見ていて気になる記事がありました。

英国人作家ウィーダ女史の書いた日本では有名な物語、『フランダースの犬』。

アントワープの大聖堂で『フランダースの犬』に登場するルーベンスの絵を見上げて涙を流す日本人を見たベルギー人の映画監督が、このたびベルギーで『フランダースの犬』を検証する映画を作ったんだそうです。

欧州ではそんなに『フランダースの犬』はウケがよくないようで、クリスマス・イブの夜に運命の前に倒れる主人公の少年ネロと愛犬パトラッシュは、文字通り「負け犬の物語」と映ってしまうそう…

何度か映画化もされていますが、私はラストシーンを安易なハッピーエンドにしてしまうのには逆に違和感を感じていました。

でも、日本人にウケるのは「滅びの美学」とはちょっと違うような…

ネロはイエス・キリストと同じように人間のエゴや疑いの心、欲望などをその身に背負いながらルーベンスの絵(美)を見ることで救われたと思っていたので、キリスト教徒の多い欧州でウケないことが意外です。

案外現実的なのかな?

それとも「死」に対する受け止め方が東洋と西洋ではちょっと違うのかも。

私なんて今でもラストシーン(アニメ)を見ると思わず泣いてしまいます。



十二月の本棚 2 『アンをめぐる人々』

2007-12-24 19:04:00 | モンゴメリ

「崇拝者」って言葉を恋人たちの間の言葉として初めて読んだのは、村岡花子さんの翻訳された『赤毛のアン』シリーズの中ででした☆

「求婚者」ってうより断然「崇拝者」っていう方が、アン・シリーズの中に出てくる女性たちには似合います♪

40歳の誕生日をむかえ、今までの人生で一度も「崇拝者」を待ったことがない”かわいそうな”シャーロット。

さて今回ご紹介するのは、『赤毛のアン』の作者、ルーシー・モード・モンゴメリが、アンの舞台アヴォンリーに住む人々を主人公にして描いた短編集。

『アンをめぐる人々』です☆

その中でも私のお気に入りの一編、『偶然の一致』を取り上げます♪

私はどうして誰とも恋におちないのか、ちっとも不器量ではないのに…

子どもの頃からずっとアヴォンリーで暮らすシャーロットはいわゆる「オールド・ミス」。

でもシャーロット自身は、自分が結婚していないことについて、実はそんなに気に病んだりはしていません。

ただ一人も「崇拝者」があらわれなかったという事実だけは、時たまチクチク彼女の胸を刺します。

オールド・ミスを憐れむ村の人々。

シャーロットが何より嫌なのは、昔かたぎのこの人々に”かわいそう”なんて目で見られること。

「酔いどれの亭主を持つ」アデラ・ギルバートにまで憐れみの目で見られ、憤慨したシャーロットは、

「私だって(あんたのように)男心をそそろうとばかりしていたら…」

なんてついつい皮肉の一言も言いたくなりますが、すぐに「まあまあ、そんなことは考えてはならない」と自分で自分を落ち着かせます。

こういう人間味のある女性を書かせたら、モンゴメリにかなう人はいませんね♪

主人公だからって聖人君主なわけじゃない!

でもこのシャーロット。
本人が言うように、決して不器量というわけではなく、生活もきちんとしているし、思いつく時にそっと一人で詩を書いて喜びを感じるなど、感受性も豊かな女性。

豊かすぎていろいろ考えてしまい、ちょっと他人に対する評価が厳しいところもあるにはありますが☆

村の女性が集る「お針の会」。

夫や子どもたちの話ばかりの既婚女性に、ひとかたまりになって自分の「崇拝者」の話しをする三十娘たち。
若い娘たちは相変わらず騒がしいし、シャーロットと立場の同じオールド・ミスの連中は何かと言えば人のウワサばかり。

そんな村の女性たちに囲まれて、シャーロットはせっせと針を持つ手を動かしていました。

その家の敷居にからむバラを眺め、美しい想像に思いをめぐらせながら…

そんな時。

自分たちの話を聞いて微笑んでいると思った崇拝者の話をしていた一団から(実際は自分の空想に思わず微笑んでしまったのですが)「崇拝者をお持ちになったことがあんなすって、ホームズ(シャーロット)さん?」と聞かれたシャーロット。

その時。
運命のいたずらか神の奇跡か、シャーロットは思わずこう言ってしまうのです。

「ええ、一度だけありますよ」

ウソだ~~~~~!!

重ねて言いますが、シャーロットは生まれてから一度も「崇拝者」なんて持ったことはありません!

でもその場の勢い。
つい「持ったことがない」と言いたくないばっかりに、普段はウソなんて心底きらいなシャーロットが、一世一代の口からでまかせをすらすらと言ってしまうのです。

もちろん、シャーロットのことはおろか、村での出来事なら本人以上に詳しい年配の女性たちはあやしむし、知りたがり屋の若い連中は根ほり葉ほりシャーロットに質問の嵐!

シャーロットはその場にあった雑誌からその「崇拝者」の名前を作りだし、なぜ結婚しなかったのか、その悲恋の様子を語って聞かせます。

多少の罪悪感はあるものの、もともと空想好きなシャーロット、みんなの注目をあびることにもちょっと得意な様子。

しかし、神さまはちゃんと見ていたんでしょう。
ウソをついた女にとんでもない事態が降りかかります。

その「お針の会」から数日後。

また別の家での集まりで、シャーロットはホントにとんでもないことを聞かされるのです。

あの、彼女が作り上げた架空の「崇拝者」が、なんとこのアヴォンリーに来ているというのです!!

「そんなことはありえないわ!」

思わず叫ぶシャーロット。そりゃそうだろう☆

でも、その人物は本当に実在しました。

その日から、彼に会わないよう、教会にも行かず、招待も断わり続け、家に引きこもるシャーロット。

会ってしまえばウソがバレてしまいます。

それをまた村の人々は、シャーロットが昔の恋人を避けているのだと勘違い☆

でもいつかみんなの前で本当のことを話さなければならない…

根が真面目でちょっと勝気なシャーロットがオタオタする様が、本人には気の毒だけれど、読んでいてちょっと楽しい♪

そして偶然が偶然を呼び、訪れる最後の審判の日。

モンゴメリがその筆の力でどんなラストシーンを用意するのか。

もちろん素敵なロマンスも忘れない彼女の魅力はここでも健在です♪

『赤毛のアン』の主人公、アン・シャーリーはこのお話では登場しませんが、他にも魅力あふれるお話が、この短編集の中には収められています。

そのどれにも、アヴァンリーの人々が登場し、「アン」の「腹心の友」のみなさんはもちろん、それ以外の方々にもきっと楽しいで頂ける作品ばかりだと思います。

シャーロットのウソがどんな結末を迎えるのか?

たくさんの人に読んでもらいたい作品です☆








ルーシー・モード・モンゴメリ  著
村岡 花子  訳
新潮文庫




『ほかに踊りを知らない』

2007-12-23 15:18:00 | 本と日常
今年も押しせまってまいりました。

私は家中のシーツ、カバーを洗ってしまい、せいせいとした気分です。

家賃も払ってしまったし、借金もないし、クリスマスのデートは断わられたし、これで年賀状と大掃除に専念できそう★☆

今年は28日が仕事納めです。

最近読んで面白かったのは、川上弘美さんの

*(キラキラ)*『東京日記2 ほかに踊りを知らない。』*(キラキラ)*

作家の川上弘美さんがうそのようなほんとの話(五分の四くらい♪)を日記のように読ませてくれます☆

ある日久しぶりに俳句をつくった川上さん。
破調の句だという。

「ごきぶり憎し噴きつけても噴きつけても」

(笑)

こわれてしまった電話機をとうとう捨てることになり、東京音頭を踊ってあげる川上さん(ほかに踊りを知らないので☆)。

風邪を引いてしまい、くる日もくる日もうどんとおでんばかりの食事に子どもたちがおずおずと

「そろそろこれ、おしまいだよね? ずいぶん同じものを食べつづけてるよね?」

と聞くけれど、それには答えずに食事だけ作ってバッタリ倒れ込む川上さん♪

「2」ということなので「1」も注文してみようかな☆

でも一緒に買った川上さんの書評集*(キラキラ)*『大好きな本』*(キラキラ)*はいまいちでした(苦笑)

あと読んでいて楽しいのがおーなり由子さんの

*(キラキラ)*『ひらがな暦』*(キラキラ)*

なんと366日分の絵ことば歳時記☆
1月1日から始まって、12月31日まで、一日一日にお料理やお花、思い出や近所の子ども、星や動物や神さまのことなど、ほんわかした絵と共にさまざまなことが書かれていてページをめくるのが楽しい本です♪

今日は何の日かな?
とついつい手にとってしまいます☆

ちなみにクリスマス(Christmas)とは「キリスト(Christ)のミサ(mass)」という意味。
ドイツ語では「Weihnacht」といって「キリストが生まれた夜」という意味だそうです。

今年は2007年だから2007歳?

でもこれ、誰かの計算間違いで本当はもう少し年上なんだとか。

でも、もう訂正もできない☆




十二月の名言集

2007-12-21 01:27:00 | 本と日常
他人のあやまちが気に障るときには、

即座に自ら反省し、

自分も同じようなあやまちを犯してはいないかと考えてみるがよい。

たとえば金を善いものと考えたり、

または快楽、つまらぬ名誉、

その他類似のものを善いものと考えるがごときである。

このことに注意を向け、更につぎのことに思い至れば、

君はたちまち怒りを忘れるであろう。

それは

「彼は強いられているのだ。どうにも仕様がないではないか」という考えである。

あるいはもし君にできるならば、

その人間を強制するものを取り除いてやるがよい。








               ―マルクス・アウレーリウス「自省録」―



サギ

2007-12-20 23:59:00 | 本と日常
携帯電話にメールがありました。

送り主は聞き覚えのない会社の人。

利用したサイトとの契約がまだ有効で、無料お試し期間が終わって、料金が発生しているのでお金を払って欲しいとのこと。

なお契約を解約するには下記の電話番号に連絡して欲しいうんぬんかんぬん。

おぉ!

私のところにもついに詐欺の魔の手が!!

これがテレビなどでやっていた架空請求ってやつか!
私も大人になったな~

なんてふざけている場合じゃありません。

即行で削除しましたが、この年の瀬に嫌な思いをしました。

悪い人間はいるものです。
そのことに身震いします。



スーパーの人々

2007-12-16 23:59:00 | 本と日常
夜半に降った雪で山が真っ白になりました。

何だか嬉しい♪

寒いし、通勤は大変だし、アパートの壁は薄いしで困ることも多いけれど、地球は今日もちゃんと回っている☆

ちなみに日本の冬が寒いのは地球の地軸が傾いているからです。

だから文句を言ってもしょうがない。

スーパーへ買い物に行くと子供が走り回っていました。

モケモケのマフラーをして行ったので(自分ではお気に入り♪)ちょっとあたりをうかがいながら買い物。

誰? フランスパン昨日から買い占めているの?

コロッケ売り場の齢の離れた夫婦。
お願いだから売り場の前を占領したまま携帯電話で話すのやめてくれ~
コロッケが買えないじゃないか!

どうやら新婚の男女が、買い物中に偶然知り合いのおばさんに会ってしまい紹介している現場に遭遇。

「これが相手です」

…もう少し言い方ないんかい!?

スーパーではいろいろな人を見ることができます。

買ったのはミネラルウォーターと卵(Mサイズ)。

コロッケ買えなかった~




『ホームレス中学生』

2007-12-13 14:28:00 | 本と日常
本屋さんで、今話題の本『ホームレス中学生』を立ち読みして来ました。

お笑いコンビ”麒麟”の田村裕が自らの体験を綴った本です。

普段はまったく本を読まない友達が、「ぜひ読んで」と言うので、タレント本なんてと最初は敬遠していたのですが、本屋さんで手にとって、思わず泣きそうになりました☆

家具や身の回りの物を差し押さえられ、父親に「解散」と宣言されて住む所も頼る人も失った兄妹3人。

公園暮らしをよぎなくされた田村に、「たむちん(田村)が居たほうが楽しいし嬉しい」といって家においてくれた同級生!

中学を卒業したら就職すると言う田村に、大学生だったお兄ちゃんが、「(亡くなった)お母ちゃんに顔向けできない、金は俺がなんとかするから高校へ行ってくれ」と頭を下げるシーン!!

自分の生きている意味が見つけられず、お兄ちゃんとお姉ちゃんのためにだけ生きると決心をする田村!!!

テレビのネタとして前から知っていた話し以外にも、色々な事情が書かれていて、特に田村のお兄ちゃんとお姉ちゃん、兄妹3人の必死な姿に心打たれました☆

近所の人も、学校の先生も、力はないけれど人のいい人たちなんです♪

ところどころ、タレント本らしく、悲しいシーンで文字を太字にしてみたり、わざとドラマみたいなセリフ配置にしたりと、編集さんの余計なお世話も垣間見れますが、初めての本でここまで売れると思っていなかったので、つい手を入れてしまったんでしょう。

そういうところがなくても、内容だけでけっこう読める本になっていたと思うので残念です。

ま、わかりやすいっていえばわかりやすいんですが、わかりやすい本がいい本ってわけじゃないですからね。

だから今回は買わずに立ち読みです☆



十二月の本棚 『としょかんライオン』

2007-12-09 23:58:00 | 絵本

図書館には誰でも入れます。

私も高校生の時、三年生になって部活から引退すると、放課後は市の図書館に毎日通っていました。

建前は図書館で勉強するため。

実際は本ばかり読んでいましたけれど(笑)

今回ご紹介するのは絵本です。

舞台は図書館。

ニューヨーク在住の作家ミシェル・ヌードセンさんがお話を作り。
ケビン・ホークスさんが絵を描いた。

その名も、『としょかんライオン』☆

ある日、みんなの図書館にライオンがふらりとやってきた!!

図書館にライオンって似合いますよね♪

N.H.K.教育で放送されていた『ライオンたちとイングリッシュ』って番組を知っていますか?

図書館に住むライオンの一家が主人公☆

フォニックス(音声学)を使い、英語の発音や読み書きのルールをやさしく楽しく教えてくれる番組です♪

英語がわからなくてもこのライオンの一家を見ているだけで笑えます☆

作者のミシェルさんが住むニューヨークにある図書館も、ライオンとは深いつながりがあります。

ニュヨーク公共図書館。
その入口にたたずむのは2頭のホワイトライオン。

もちろん彫像ですけどね♪

この五番街を見下ろす二匹のライオンの像はニューヨーク公共図書館のトレードマークにもなっています☆

「走ってはいけません!」

「大きな声を出していけません!」

誰でも入れる図書館にも、守らなきゃいけない約束はあります。

みんなで使うところだから、みんなが気持ちよく使えるように、きちんとルールが決められているんです。

図書館員のマクビーさんは、図書館にライオンが入って来たから大慌て。

急いで館長のメリウェザーさんに知らせようとして、思わず走ってしまいます。

「走ってはいけません」

メリウェザー館長はとてもルールには厳しいのです。

でも、と言い訳しながら、ライオンがいることを報告するマクビーさん。

しかしメリウェザー館長は言います。

「で、そのライオンは図書館のきまりを守らないんですか?」

ライオンは、そのやわらかい足で図書館の中をゆっくり歩き、少しもほえずにちょっとクンクン臭いをかぐだけで、あとはおとなしくしています。

「いえ、べつにそういうわけでは…」

「それなら、そのままにしておきなさい」

このメリウェザー館長いい人です♪

子どもたちにまじってお話を聞いていたライオン。
ところが、お話の時間が終ったと女の子が教えてくれると、ライオンは大きな声でほえてしまいす。

「大きな声を出したのはどなたですか?」

メリウェザー館長がつかつかと歩いてくると、ライオンに向って言いました。

しょんぼりうなだれてメリウェザーさんを見上げるライオンがいじましい!!

でも子どもたちのとりなしで、静かにするって約束を守るなら、明日も、明後日も、図書館に来ていいことになります☆

あぁ、私もライオンのあったかい体を背もたれにして本が読みたい!!

全然関係ありませんが、うちの実家のバカ犬は、お茶摘みをしてしゃがんでいる私の背中におぶさってきたことがありました…

あったかいけど、重いんだってお前は…

すっかり図書館の人気者になったライオン。

本のホコリをシッポではらったり、封筒をなめたりして時にはメリウェザーさんのお手伝いまでします☆

ところが、メリウェザーさんが本を取ろうとして踏み台から落ちてしまい…

一生懸命伝えようとするライオン。
でも人間の言葉までは話せない…

「静かにできないなら、図書館から出て行ってもらいます」

ライオンはそのルールはちゃんと覚えていました。

でもメリウェザーさんが…

そして………

その日を最後に、ライオンの姿は図書館で見なくなります。

さて、一体何が起きて、この後どうなるんでしょう?

それは、本を開いてのお楽しみ♪

図書館には誰でも入れます。

ライオンだって、きっと☆













ミシェル・ヌードセン  作
ケビン・ホークス  絵
福本 友美子  訳
岩崎書店





『トンネル』

2007-12-07 23:55:00 | 本と日常
定期検査に行って来ました。

ま、病気はたいしたことありませんが、今月いっぱいで担当の女医さんが病院をやめてしまうと聞かされて、ちょっとショックでした。

帰りには外食して、本屋さんでしばし買い物。

検査で血を抜かれたりしたので自分へのご褒美です☆

今日買ったのは、ロデリック・ゴードンとブライアン・ウィリアムズの冒険小説…なのかな?

*(キラキラ)*『トンネル』*(キラキラ)*という上下2冊の本♪

ロンドンに住む穴堀り大好きな少年が、父親が密かに堀り進めていたトンネルを見つけ、その先で何やらたいへんな”世界”を掘り当ててしまうというもの(らしい)。

何だか変わり者っぽい父親と主人公の少年が魅力的だったので買ってしまいました☆

これから読むのが楽しみ♪

他には、酒見賢一の

*(キラキラ)*『墨攻』*(キラキラ)*

中国の戦国時代を舞台に、墨子教団の一人、革離(かくり)がひたすら敵の大軍から田舎の小さな城を守り通すというもの。

この「墨子」の教えが面白くて、帰ってから一気に読み終えてしまいました♪

「非攻説」というらしいですが、人を殺した者の罪を問う皇帝や国の法律が、戦争で人を殺すことを正当化するのは、少しの黒を見た時は黒というのに、多くの黒を見ると白というのと同じだとして、その正義のないことを主張しています。

だから彼らは決して自らは攻めず、守って守って、守りに徹する☆

その他、「兼愛説」といって、子や臣が自分を愛するように父や君を愛せば不孝不忠はなくなり、他人の家を自分の家のように見れば盗賊は絶え、他国を自国のように愛せば戦争はなくなる、とも説いています。

新テロ法案の成立を目指す誰かさんに聞かせてやりたい☆

ちなみに「墨守」(ぼくしゅ)という言葉がありますが、これは墨子が城をよく守った故事からできた言葉です♪

もう一冊は浦沢直樹が手塚治虫の「鉄腕アトム 地上最大のロボット」を大胆にリメイクしている作品。

*(キラキラ)*『プルートウ』(第5巻)*(キラキラ)*

ちょっと中だるみしてきたけれど、まだまだ面白い♪

さて、『トンネル』の続きをこれから読みます☆

その先に何があるのかな?