私的図書館

本好き人の365日

タゴール生誕150周年

2011-07-31 12:19:00 | 本と日常
          
         
        
 どの赤ん坊も、神はまだ人間に絶望していないというメッセージをたずさえて生まれてくる。

                  ―タゴール―



2011年はインドの詩人、ラビンドラナート・タゴールの生誕150周年にあたります。

私が初めてタゴールの詩と出会ったのは長野県にある「安曇野ちひろ美術館」を訪れた時のこと。
昔からいわさきちひろの絵が好きで、この美術館には前からずっと行ってみたいと思っていました。

子どもたちにそそがれたちひろの温かい眼差し。
優しい色彩で描かれた美しい花や子ども達の絵。
そんな中に、絵にそえられる形で、上記のタゴールの詩があったのです。

衝撃でした。

子どもたちが未来を見つめているのに、大人たちが絶望していたらいけませんよね。

よく行く本屋さんの隣に小学校があって、子どもたちがプールで騒ぐ声がよく聞こえてくるのですが、どんな時でも子どもたちは元気元気!!

「何がそんなに楽しいの?」と思うくらいワーワーキャーキャーやっています♪

生きているだけで楽しいっていいなぁ☆
こっちまで楽しくなってしまう。

アジア人で初めてノーベル文学賞を受賞したタゴール。
日本ともかかわりが深く、岡倉天心との交流などが知られています。

いまどき「詩が好きです」なんて恥ずかしくてなかなか言えないけれど、たまにこっそり詩集を読んだりもする私は、タゴールの詩もテレビなどで紹介して欲しいなぁと思います。

インドやバングラディッシュ、日本でもインド大使館などがタゴール生誕150周年記念のイベントをやっているようですが、まだまだ認知度が低いような気がするので。




冷やし中華から小松左京さんまで

2011-07-30 14:38:00 | 本と日常
午前中ちょっと雲行きがあやしかったのですが、思い切って洗濯しました。

シーツやタオルを干していたら案の定ザァーと一雨。
あわてて取り込み、室内用の洗濯干しへ。ホームセンターで買った折りたたみ式の洗濯干しなのでシーツを干すにはちょっと小さい。

新潟では大雨で被害が出ているそうなのでこんなことでボヤいていてはいけませんが、天気には泣かされますね。

そんなこともあったので今日のお昼ご飯はちょっと贅沢して具沢山の冷やし中華にしました♪(エビとチャーシュー入り☆)

冷やし中華にはやっぱりマヨネーズですよね!
コンビニで買うとたまにマヨネーズの付いていない時がありますが、「わかってないなぁ~」とマイマヨネーズを冷蔵庫からとって来ます。

冷やし中華にはマヨネーズ。
東海地方では常識です。

高校生の時に剣道部の大会で訪れた県庁所在地。
そうそうに1回戦で敗退し、仲間とそっと抜け出して近くのデパートで冷やし中華を食べました。
デパートに行くだけで舞い上がっていたあの頃。
その時にのっていたのがマヨネーズ!
まだコンビニもなかった時代です。
美味しかったなぁ~

勉強した内容は忘れてしまったのに、こういうことだけは忘れませんね。
あの頃から口がいやしかったのかな(苦笑)

今週も為替相場が1ドル=76円台という戦後最高値に迫る円高水準になったり、原子力保安院が討論会に原発推進派を動員した「やらせ」問題が発覚したり、中国の高速鉄道事故後のあきれた対応など、いろいろなことがありました。
その中に日本のSF作家の大御所、小松左京さんの訃報もありました。

私はどちらかというと星新一さんや筒井康隆さんが好みで、小松左京さんの作品は「日本沈没」という映画くらいしか知らなかったのですが、お名前はもちろん、「さよならジュピター」など作品名はよく聞いていました。

年代も違うので私にとってはもうSF界の雲の上の存在という感じ。

日本の文壇はいまだにSF作品を正当に評価していないところがありますが、小松左京さんは各分野で活躍されたまさにSF界の巨匠でした。

7月26日。享年80歳。肺炎だったそうです。

SF好きのいち読者として、これまで日本のSF界を盛り立ててこられたことに感謝し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

ありがとうございました。


『下町ロケット』

2011-07-28 19:33:00 | 本と日常
ようやく読めました!
第145回直木賞を受賞した池井戸潤さんの、

*(キラキラ)*『下町ロケット』*(キラキラ)*(小学館)

賞をとったからって面白いとは限らない………って、うわ、ナニコレ、面白いじゃん!

技術力はあるのに資金繰りに苦労している町工場。

その技術を狙ってライバルの大企業がいいがかりをつけてきます。
理不尽な要求。手の平を返す銀行。
そして起こされる裁判。
しかも裁判が長引けば融資も受けられず、1年で運転資金がつきてしまう。
会社の経営はもとより、従業員の生活が…

裁判に不慣れな中小企業を弁護士を使ってつぶしにかかるその手段は読んでいてとっても腹立たしい!!

でもこういうことって実際にもよくあることなんでしょうね~

物語はこのまま裁判をメインにした大企業に立ち向かう中小企業の法廷闘争が描かれていくのかと思いきや、ここからがこの小説の真骨頂!
物語は二重三重の構造になっていて、次々に新しい展開が待っています!
何、このワクワクする感じ!?

人間って弱い。
だけどそんな人間が何かに立ち向かう時、その時こそ、その人の真価が試される…

主人公である町工場の社長は離婚していて中学生の娘と自分の母親と同居しています。
男ばっかりでギスギスした企業のかけ引きが多い中、この父娘の関係を描いたのはうまかった~

やるな作者!!

果たして下町の小さな町工場の作った部品は最高の品質が求められるロケットに使われるのか?
中小企業のプライドをかけた大企業との対決!

泥くさいけれど読書後スッキリした気持ちにさせてくれる、そんな作品でした。

読むのに夢中になって1食抜いちゃったよ。
あー、お腹空いた~


トーベ・ヤンソン没後10年

2011-07-26 20:39:00 | 本と日常
ただいまトーベ・ヤンソン没後10年を記念して、NHKBSプレミアムでは「ムーミン特集」が放送されています♪

フィンランドにある「ムーミンワールド」やパペットアニメなども紹介されていて楽しい!

画家であり作家、フィンランド生まれのトーベ・ヤンソンの生み出した「ムーミン」は世界中で愛されるキャラクター。

「ムーミン」の中に登場する不思議な生き物ニョロニョロが種から生えるって知っていました?
夏至の前の晩に土に蒔くと生えてくる(笑)

アニメも面白いけれど、どこか考えさせられる内容の原作もオススメ。
スナフキンみたいに自由に生きたい!
私の大好きな物語です☆

NHKBSプレミアムではさらに「北欧スペシャル」として白夜の夏まつりだとか、バイキングだとか、フィヨルドの景色だとか、白樺とかサウナとかデザインの素敵な北欧建築の数々とかが紹介されていてこれも楽しいです☆

7月30日にはムーミン好きな有名人がムーミンの魅力について語る生放送もあります。
出演予定の女優のミムラさんは自分の芸名にムーミンの登場人物の名前を使うほどのムーミン好き。
月刊「MOE」で連載していた「ミムラの絵本日和」も面白かったんですよね。
絶対見なきゃ!

今から楽しみです♪

いいなぁ、北欧。