原作本も楽しくて、アッという間に読み終わったので、さっそくこちらもご紹介したいと思います☆
ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』と、その続編『宇宙の果てのレストラン』*(ハート)*
ジャンルはSFコメディー!
でも、そんな説明だけでは語りつくせない面白さがこの小説にはあります*(びっくり2)*
例えば、とある星でエレベーターに乗ったとします。
「いらっしゃいませ」
この世界のエレベーターやドアはしゃべるんです。お客様をハッピーにする親切設計☆
ついでに、誰がどの階でエレベーターを必要としているか、その”本人”よりも先に知るために「予知能力」まで付けられている。
「しやべる以外になにができる?」
「上に参ります」「下にも参ります」
「けっこう」「上に行こう」
「下にも参れますよ」
「ああ、わかったわかった。上に行ってくれ。頼むよ」
「下も悪くありませんよ」
………(笑)
こんなエレベーター(商品名は「ハッピー垂直方向人間輸送機」)を造っている会社、シリウス・サイバネティクス社では、苦情処理部門が惑星三つの大陸を占めるほどに肥大しているという(^∇^)
ある日突然、銀河バイパス建設のためにあっけなく破壊されてしまった地球。
主人公の英国人アーサーは、たまたま地球を訪れていた「銀河ヒッチハイク・ガイド」の現地調査員、フォード・プリーフェクトに連れられて、地球を破壊するためにやって来ていたヴォゴン人の宇宙船にヒッチハイクして難を逃れます。
ここから始まる、アーサーの奇妙な宇宙の旅!
無限不可能性ドライブにより、宇宙のあらゆる地点をほぼ同時に通過できる最新鋭の宇宙船「黄金の心」号*(星)**(キラキラ)*
その船を盗んだ現職の銀河系大統領、ゼイフォード・ビーブロックスと、宇宙でもっとも憂鬱なロボット、マーヴィンに、ゼイフォードにナンパさせて命拾いした地球人の女性トリリアン!
生命、宇宙、その他もろもろという究極の問いに答えるために造り出された、宇宙で二番目に優秀なスーパーコンピューター”ディープ・ソート”が導き出した答え、「42」*(はてな)*
時間タービンと防御シールドのおかげで、宇宙の終わりの場面を何度も行きつ戻りつしてお客に見せている<宇宙の果てのレストラン>*(びっくり2)*
「肩肉などいかがでしょう?」
「それはその、きみの肩肉のこと?」
「もちろんわたしの肩肉のことでございます」
「地球人、なにを興奮してるんだ」
「自分で自分を食べてくれって言ってる動物を食べるなんて、そんな血も涙もないことできるか」
「じゃあなにか、食べないでくれって言ってる動物を食べるほうがいいってのか」
………*(汗)*
カバーに大きな読みやすい字で「パニクるな」と書いてある『銀河ヒッチハイク・ガイド』とタオルを手に、あなたもこの既知宇宙に旅立ちませんか?
核ミサイルだった過去を持つマッコウクジラ。
地面に顔をつっこんで、効果的にみじめな気分にひたるロボット。
この宇宙の終わりを眺めながら、五つ星のレストランでカクテル”汎銀河ガラガラドッカン”を味わう。
きっと、楽しいひと時を過ごせることでしょう☆
『ギャラクティカ大百科』より売れている『銀河ヒッチハイク・ガイド』にはこう書かれている。
タオルはヒッチハイカーの必需品。
「熱い物をつかむ」にはじまり「敷いて寝る」「いかだの帆にする」「救難信号代わりに振りまわす」と用途は無限にあり、さらに「トーラル星の貪食獣バッブラッターの視線よけ」にも使え、まだきれいなら身体を拭くのにも使える。
ダグラス・アダムズ 著
安原 和見 訳
河出文庫