私的図書館

本好き人の365日

七月の本棚 2 『偉大なワンドゥードル最後の一匹』

2008-07-31 23:58:00 | 本と日常
こんなものがあったらいいな。

こんなことができたらいいな。

夢を見るのは子どもだけ?

あなたはいつから夢の国を思い描けなくなりましたか?

あなたが主人公で、何でもできて、あなたが思い描くどんなものでも実現する世界。

現実を生きるのに忙しい?

そうですか、それは残念。

あなたが現実と呼ぶその世界が、実は何でできているのか、ご存知ないなんて。

では、子どもたちだけでもご案内しましょう。

今回ご紹介するのは、女優としても知られるジュリー・アンドリュース・エドワーズの書いた、

*(キラキラ)*『偉大なワンドゥードル最後の一匹』*(キラキラ)*という本です☆

「偉大なワンドゥードル」とは一体何か?

辞書によると…
 名詞、俗語。誰も見たことがない想像にいろどられた動物。

と書かれています。

しかし、ある老人によると、ワンドゥードルはワンドゥードルランドの王様で、とても立派な角を持っていて、体の色を自由に変えられるそうです。

昔はたくさんいたのに、今ではたった一匹だけになってしまい、他の不思議な動物たちと、ワンドゥードルランドで人間から身を隠して暮らしているのだそうです。

物語は、ポッター家の3兄妹。長男のベン、次男のトム、そして妹のリンディが、動物園で風変わりな姿をした老人と出会う場面から始まります。

老人からワンドゥードルの話を聞いた3人は、老人のもとで不思議なトレーニングを始めます。

ワンドゥードルランドに行くための☆

想像の動物? フン、バカらしい。
そう思う方もいることでしょう。

あなたは翼を持った猫を想像できますか?
あなたが美しいと思う動物を想像で作ることができますか?
理想の自分の姿は?
理想の世界は?

あなたは隣の人がどんな気持でいるのかわかりますか?
毎日会う人の、今日の気分がわかりますか?
自分の心が何を求めているのか、わかっていますか?

相手の顔をよく見て下さい。
相手の話をよく聞いて下さい。
その手を握ってあげて下さい。
その体を抱きしめてあげて下さい。

想像力というのはそういうことに使うのです。

この本に登場する子どもたちは、ワンドゥードルランドを信じます。(13才になる長男のベンはちょっと苦労します)

そこへ行く方法はたった一つ。想像力を使うこと!

もし、あなたが毎日会う人の、顔も見ないで言葉も聞かなかったら、その人と仲良くなれますか?

さあ、その人と仲良くなる方法はたった一つです。その方法は?

小さな子どもたちは、お互い知らない者同士でも、同じ公園にいたらいつの間にか仲良く遊んでいることがよくあります。

大人はなかなかそうはいきません。

その違いは何でしょう?

どうやったら、相手の心の扉を開くことができるのでしょう?

ワンドゥードルランドへの扉が開いた時、その先には見たこともない素敵な世界が広がっています☆

そして子どもたちが出会う動物たちの何て奇妙なこと♪

体中羽だらけで、飛ぶのがヘタなウィッフルバードが私のお気に入りです☆

でも、人間から隠れて暮す彼らにとって、子どもたちも同じ人間。

ワンドゥードルの住むお城までは、危険な旅が待ち構えています。

冗談を言って笑わせないとエンジンがかからない船「愉快号」。

言われたものは何でも出してくれるアイスクリーム製造機。

毛糸で出来た家に住んでいるとっても美しい足長猫。

時にはかなわない夢もあります。

どんなに努力しても実現しないことはあるのです。

でも、次のチャンスは必ずやってきます。
あなたが信じている限り。

作者のジュリー・アンドリュースさんは、映画「メリー・ポピンズ」で映画主演デビュー。
「サウンド・オブ・ミュージック」でも高い評価を受けました。
女優として活躍するかたわら、こうした童話などの作品も発表しています。

さあ、ベンとトムと妹のリンディは、果たして偉大なワンドゥードルの最後の一匹に無事会うことができるのでしょうか?

そして偉大なワンドゥードルとはどんな生き物なのか?

そうそう、現実を生きる忙しい大人の方に、あなたがたの呼ぶ現実が、実際は何でできているのか、ヒントだけお教えしましょう。

とある研究室の壁にはこんな言葉が書かれています。



「人が想像することすべては、実現可能」









ジュリー・アンドリュース  著
青柳 祐美子  訳
小学館





家計も崖っぷち

2008-07-30 23:55:00 | 本と日常
ちょっと遠方の友達夫婦の家に遊びに行って来ました。

その友達夫婦の3歳になる女の子とカラオケで「崖の上のポニョ」を熱唱☆

ポ~ニョ、ポニョポニョ魚の子~♪

一度聞いたらあのメロディが頭の中から消えなくて。

歌唱力はほぼ同じレベルです☆

久しぶりに高速道路を使いましたが、平日にしてはわりと交通量がありました。

友達はけっこう都会に住んでいるのですが、うちの田舎と違うのはガソリンの値段。

うちの近所では1ℓ182円~185円しますが、そこの近所では1ℓで10円近くも安いんです!!

10円は大きいですよ~

そりゃあ運送費など距離的な問題もあるのでしょうが、やっぱり店舗が多くて競争の激しい地域はしのぎを削って価格競争をしているので、これだけの差が出ているように感じます。

もちろん帰りにしっかり給油して来ました☆

来月さらに値上げするっていうし、ガソリン税を引き下げるか、せめて消費税の二重課税をやめるなり対策をとってもらわないと、本当に大変なことになりそう。

ボーナスも雀の涙だったので、我が家の家計も崖っぷち?


七月の名言集

2008-07-29 23:11:00 | 本と日常
この国にはひとつの習慣がある―

手に”たこ”のできている人は、食卓につく資格があるが、

手に”たこ”のないものは、人の残りものを食わなければならない。











      ―トルストイ「イワンのばかとそのふたりの兄弟」―


夏の甲子園

2008-07-27 23:53:00 | 本と日常
夕方になると、ひぐらしの鳴く声が響くようになりました。

もうすっかり夏ですね。

昨日は地元で花火大会がありました。

仕事があったので見たのは帰りの車の中から少しだけ。

それでもやっぱり花火はキレイです♪

あぁ、夏休みのある子どもたちがうらやまし。

7月中に宿題を終らせて8月は思いっ切り遊ぶ!

小学生の時はそんな計画を毎年立てながら、一度も実現しなかった…

追い詰められないと行動しないタイプです★

今年の夏の高校野球。岐阜県代表は市立岐阜商業高校に決定!(5年ぶり4回目)

8月2日から甲子園での熱い戦いが始まります♪

プロ野球はめったに観ませんが、高校野球だけはつい観てしまいます☆

頑張れ高校生!



『ハリー・ポッターと死の秘宝』

2008-07-25 00:34:00 | 本と日常
夏休みに入って、どこに行っても子ども達の姿を見かけるようになりました。

子どもって元気ですね~

なぜ走らなきゃいけないのかちっともわかりません。

子ども達をかき分けて、本屋さんで買ってきたのは、

*(キラキラ)*『となりの801ちゃん 3』限定版 小島アジコ

ブログ発信のマンガで、内容は腐女子の彼女とオタクな青年の心温まる(?)日常を描いたもの。(この度めでたく結婚されたそうです)

他人事なので笑って読めますが、あまり入っていきたくない世界です(苦笑)

大きなお店の中に入っているテナントの本屋さんだったのですが、先日23日にイギリスの作家J・K・ローリングの「ハリー・ポッター」シリーズの最終巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』が発売されたところだったので、店内放送で大々的な宣伝をしていました。

世界的なベストセラーになっている作品ですが、映画化された物しか見ていないので、チャンスがあったら原作も読んでみたいと思っています。

23日にテレビで放送されていた「ハリー・ポッター」の特集番組では、作者のローリング女史が作品の背景や、”その後”の登場人物たちがどうなったのかを語っていて、ますます興味がわきました。

「ハリー・ポッター」に登場した人物たちのその後の人生、産まれてくる子どもたちの設定まで考えているなんて驚きでした。

ダンブルドアの設定ではかなり物議をかもしたみたいですし。

でもN.〇.K.でこんなネタバラし放送してもいいのかな?





悲劇の連鎖

2008-07-24 23:35:00 | 本と日常
世界中で一人ぼっちだと感じる時がある。

誰も理解してくれない。誰もわかってくれない。

でも…自分の感情だけはここにある。

だから、自分の世界に閉じこもる。

自分だけの王国で自分が王様。

ここでは、全てが自分の思い通り。

間違ったことは存在しない。

間違っているのは世間なんだから。

でも、あなたの世界はあなただけの力じゃ成り立たない。

電気は? テレビは? 食べ物は?

食べ物は誰が作るの? 電気は誰が作るの? その服は誰が作ったの?

世界中の人が、何を望んで、何をして欲しいか、あなたには全部わかるの?

それでも、みんながあなたを理解して助けてくれないから、みんなが悪いの?

あなたはわかろうとしたの?

大阪府に住むある女性は、障害のある身で車椅子に乗りながら、釣り竿を改良した道具を使い、お世話になった老人ホームに車椅子を寄付するため、アルミ缶を拾い続けました。

アメリカのコネチカット州に住んでいた少女は、0歳の時に小児ガンであると診断され、4歳になると自宅の庭でお手製のレモネードを売り始め、そのお金を自分と同じようにガンで苦しみ、充分な治療が受けられない人々のために寄付しました。

あなたには何もできない?

誰も助けてくれないから?

この世界をそんなふうにしているのはあなた。

自分に気が付いて欲しいなら。

誰かに振り向いて欲しいなら。

誰かを傷つけるんじゃなくて、自分の王国から出てこなくっちゃ。

あなたに何ができるかわからない。それでも、あなたは生きているんだから。

死んだ人は何もできない。

だから、ひとを傷つけるってことは、その苦しみは、世界を滅ぼしてしまうこと。

何もできない世界。

誰もいない世界。

誰もわかってくれないかも知れない。

誰も助けてくれないかも知れない。

だからって、他人を思い通りにすることなんて、だれにも許されないこと。

でも、他人をわかろうとすることはできる。

誰かを助けようとすることはできる。

顔をあげて、目を開けば、相手はいくらでもいる。

66億人のチャンスが。

難しいかも知れない、でも、自分のことなら、自分で決められる。

自分にしか、決められない。













            2008.07.24.




 東京の八王子市の駅ビル内で22日起きた通り魔殺傷事件。
 事件の犠牲となり亡くなられた大学生の女性のご冥福を心よりお祈り申し上げます。




七月の名言集

2008-07-22 15:32:00 | 本と日常


自分の未来はまっすぐにのびた道のように思えたのよ。いつもさきまで、ずっと見とおせる気がしたの。ところがいま曲がり角にきたのよ。曲がり角をまがったさきになにがあるのかは、わからないの。でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの。








           ―モンゴメリ「赤毛のアン」―



七月の本棚 『こんにちはアン』

2008-07-20 19:35:00 | 本と日常
にんじんみたいに真っ赤な髪をして、いつも空想に胸をふくらませ、木々や湖に名前をつけるのが大好きな女の子。

今年、2008年は、カナダの作家、ルーシー・モード・モンゴメリの作品、『赤毛のアン』が出版されてからちょうど100年目の節目にあたります。

プリンス・エドワード島の美しい景色。

赤い道。輝く湖水。

老農夫であるマシュウ・クスバートと並んで馬車に腰掛け、新しい生活に胸をときめかせながら、しゃべり続けるみなしごの女の子アン・シャーリー。

このやせっぽっちの女の子は、どうしてプリンス・エドワード島にやって来たのか。

それまでどんな人生を送ってきたのか。

『赤毛のアン』では多くが語られなかった、「グリン・ゲイブルズ」に来る前のアンの物語が、この程、出版100周年を記念して、本になって私たちの前に現われました♪

今回は、モンゴメリの子孫の委託を受け、地元ノヴァスコシア出身の小説家バッジ・ウィルソンが書き上げた、『赤毛のアン』とすべての「アンの腹心の友」に捧げられた作品。

*(キラキラ)*『こんにちはアン』*(キラキラ)*をご紹介します☆

アンがスペンサー夫人の手違いで、本当は男の子が欲しかったマシュウとマリラの老兄妹の元に連れてこられたのは、彼女が11才の時。

さっそくスペンサー夫人に事情を確認しようと、翌日ホワイト・サンドにアンを連れて向うマリラ。

その馬車の上で、アンはマリラに自分の身の上を語ります。

教師だった両親が、幼い時に相次いで亡くなったこと。

引き取られた家では、赤ん坊の世話や家事の手伝いをしていたこと。

最後には孤児院に入れられたが、スペンサー夫人がやって来て、プリンス・エドワード島に連れて来られたこと。

誰にも顧みられることなく、貧困の中一人ぼっちで生きてきた少女。

そんなアンが、マシュウとマリラに引き取られ、グリン・ゲイブルズで家族を手に入れ、成長していく。

『こんにちはアン』では、アンの両親。アンの誕生。そして11才になるまでのアンが描かれます。

酒飲みの主人を持つ、子沢山のトマスの小母さんに引き取られたアン。

卵を売る”エッグ・マン”に難しい言葉を少しずつ教えてもらうアン。

赤ん坊の世話をし、掃除洗濯、食事の用意に追われながら、学校に通うことを楽しみにしているアン。

次に引き取られたハモンドさんの家には、双子が三組もいて、大忙しのアン。

孤児院での孤独な日々。
友情を裏切られ、失望の中、それでも希望を失わないアン。

作者の『赤毛のアン』に対する思いが、読んでいるこちらに文章から伝わってきます。

時代背景もよく調べられ、当時の習慣、小道具たちが原作のイメージをこわさないように配置され、モンゴメリの残した数少ない文章に矛盾しないようなストーリーになっています。

とても『赤毛のアン』に対する愛情が感じられる作品です。

でも、正直、自分の中で「ちょっと違うな」とも思いました。

もちろん、これはモンゴメリの『赤毛のアン』ではありません。

だから、違ってあたり前なんです。

アンが「私の名前はアン・シャーリー。おしまいにeの付くアンよ」と何度もいうところ。

食器棚のガラス窓の中に住む親友、ケティ・モーリスとおしゃべりするところ。

大人たちは、アンを愛してくれる人も中にはいますが、とても乱暴で、心の弱い人が多く、貧困と苦労の中でもがいています。

そういうところが少しストレートに表現されすぎている感じ。

それによって、アンが想像力を使うシーンが、少し現実逃避のように読めてしまうのです。

もちろん、多少はそういう面もあるのでしょうが、アンの想像力は、自然を愛し、文学を愛し、言葉の持つ力を愛したモンゴメリの感じ方そのもののような気がしているので、ちょっと違和感を感じました。

まぁ、それだけモンゴメリの『赤毛のアン』が強烈な印象で心にしみついてるってことなんでしょう。

小説なんですから、とらえ方は人それぞれ。

これはあくまで作者であるバッジ・ウィルソンの描く、彼女のオリジナルな「アン」であって、そんな何人もの「アン」が存在しても、私はいいと思います☆

今回この作品を読んで、自分の中の『赤毛のアン』がどれほど大切な読書体験だったかを、改めて知ることが出来ました。

そして自分の中にも、自分なりの「アン」がいるってことにも気が付かせてもらいました。

それだけでも、読んでよかったと思っています☆














バッジ・ウィルソン  著
宇佐川 晶子  訳
新潮文庫





『エマ』最終巻

2008-07-19 23:59:00 | 本と日常
東海地方も梅雨明けしました。

このところ、うだるような暑さが続いていたので、今さらって感じがしなくもないですが、とりあえず梅雨明けです。

今日は仕事が休みだったので、洗濯して布団を干して、そのまま自分は喫茶店に避難。

電気代の節約です☆

カキ氷を食べている(イチゴシロップでした…)おじいさんをうらやましく眺めながら、アイスコーヒー1杯で3時間。

涼しく読書をして来ました。

読んだのはバッジ・ウィルソンの
*(キラキラ)*『こんにちはアン』上・下

モンゴメリの『赤毛のアン』出版100周年を記念して書かれた、アンがプリンス・エドワード島にやって来る”前”のお話しです♪

アンの出生、生い立ちが語られています。

私は村岡花子さんが翻訳された『アン・シリーズ』のファンなので、読んでいてちょっと複雑な気持ちがしましたが、「同じ名前の女の子の出てくる作品」としてはとても面白かったです☆

もう一冊は、マンガで、森薫さんの
*(キラキラ)*『エマ』―10巻―

イギリスを舞台にした恋愛メイドさんマンガもいよいよ最終巻!!

身分違いというハードルと、さまざまな逆境を乗り越え、いよいよ結婚式!!

とっても気持のよい幕の引き方で、思わず拍手したくなりました♪

読んでいて、どうしても顔がほころんでしまい、一人でニヤニヤしていたから、他の人に怪しまれたかも(苦笑)

森さんの「あとがきマンガ」も楽しくて、毎回楽しみにしているんですよね☆

次回作はどんなお話かな?




七月の名言集

2008-07-16 23:56:00 | 本と日常
われわれはお互いに相手を尊敬すべきだ。

どっちみちお互い大した人間ではないのだから。

百年もすれば完全に忘れ去られてしまう。

人生は自分の手柄話をとくとくと述べたてるには短すぎる。

相手に話をさせよう。









         ― デール・カーネギー ―



『偉大なワンドゥードル最後の一匹』

2008-07-11 19:13:00 | 本と日常
6月14日に起きた宮城内陸地震。

中国四川省で大地震が起きた直後だったので、とても驚きました。

その宮城内陸地震に関連したニュースで気になる記事が。

宮城内陸地震が発生した14日、自宅アパートで倒れてきた大量の「本」の下敷きになり亡くなった仙台市の男性が、この度、地震による災害死であると認定されたそうです。

本好きな人なら、壁一面に並ぶ本たちを、例え家族の冷たい視線にさらされようと、ついついほこらしく眺めてしまうもの。

「床が抜ける!」「置く場所がない!」
と言われ続けても、日々増え続ける本、本、本。

冗談で、「本に埋もれて死ぬなら本望」なんて書かれた本マニアの文章も読んだことがありますが、

まさか、本当に本の下敷きになって亡くなる人が出るなんて…

見ず知らずの方ですが、とても他人とは思えず、手を合わせて黙祷させていただきました。

本って凶器になるんですね。

男性の上に落ちて来た本の重さは約500kgもあったそうです。

謹んで、ご冥福をお祈り致します。

…最近手に入れた本は、

ダグラス・アダムズ
*(キラキラ)*『宇宙クリケット大戦争』
*(キラキラ)*『さよなら、いままで魚をありがとう』

コニー・ウィリス
*(キラキラ)*『ドゥームズデイ・ブック』上・下

ジュリー・アンドリュース
*(キラキラ)*『偉大なワンドゥードル最後の一匹』

マージョリー・キナン・ローリングス
*(キラキラ)*『鹿と少年』上・下

『偉大なワンドゥードル最後の一匹』はお声が出なくなった皇后美智子さまを励ますために、紀宮さまが贈られた本で、しばらく絶版となっていたもの。

作者は映画「サウンド・オブ・ミュージック」などにも出演していた、ジュリー・アンドリュースさん♪

『鹿と少年』は、作家の池波正太郎さんが子供の頃に読んだとエッセイの中で書いていて、自分も読みたいと思っていた『仔鹿物語』の新装新訳本です。
この本もしばらく絶版となっていました。

読みたかった本が復刊されるのは嬉しいです☆

我が家には倒れてくるほどの本はありませんが、それでも地震も火事も、夏の日差しも湿気も本にとっては大敵。

少しは片付けようかな…

本を読むことはどうせやめられないので、耐震対策はちょっと考えようと思います。




『自分の説明書』

2008-07-07 23:48:00 | 本と日常
たまに自分を見つめ直すのは、精神衛生にいいようです。

精神衛生…

最近手を抜いていたからなぁ~

今日読んだ本は、文芸社から出ている「血液型自分の説明書」のシリーズ、

*(キラキラ)*『AB型自分の説明書』

「B型」「A型」(「O型」は8月刊行予定)の「自分の説明書」もあって、それぞれにけっこう売れているみたいです。

で、とりあえず自分の血液型を買ってみました。

内容がすごく笑えます☆

自分の血液型だからかも知れませんが、「そうそう♪」と何度うなづいたか。

 □人づきあいはいいほう。

 □という自分設定。

 □大事な人に大事なことを、告げない。

ダメだろう~それじゃあ(笑)

他にも数え上げたらきりがないくらい☆

 □いいことしてあげるのは無償で。
 
 □自分に嘘つかない。

 □緊急事態が起きたときパワーアップする。

なんていいこと(?)も書いてあるけれど、

 □脱線人生。

には、わ、笑えない………☆

血液型の性格診断物としては、とっつきやすくて気軽に読めるのがいいです♪

最後に童話の主人公がAB型だったらというシュミレーションが載っていて、これも笑いました。

森に置き去りにされたヘンゼルとグレーテル。
二人がAB型だったら?

いかにもAB型らしい、オチのつけ方です!(しかもオチてないし)

他の血液型も読んでみようかな♪




マナー

2008-07-02 23:59:00 | 本と日常
今日はすごく感心しました。

ちょっとした用件で、ある会社に問い合わせのメールを送ったんです。

他社の方とメールをするのは初めて。

その返信が、すごくよくできていて、内容は簡潔で分かりやすく、しかも細かい気遣いが感じられて、こちらの不安を予測して安心させてくれるような文章になっていたんです!

まさに見習いたいような理想的なメール。

こういうのをセンスがいいっていうのでしょうか☆

久しぶりにちゃんとした社会人に出会えたって感じで、ホント感動しました♪

それに比べ、うちの会社の人たちときたら…

まず、外から会社に電話をかけると、十中八九名前を名乗らず会社名だけで対応。

違う部署に電話で連絡する時も、こちらが「○○課の××です」と名乗っているにも関わらず、自分は名乗らない。

この間は、隣にいた後輩の社員がずっと年上の上司に向って「そうなんだ」と友達みたいに相づちを打ったので思わずその場で凍りついてしまいました。

…お前何年社会人やってんだ?

マナーや敬語をうるさく言うつもりはありませんが、そういうところをイヤミなくスマートに使いこなしている人を見ると憧れます。

やっぱりそういうところで、人を見たり、その人のいる会社のイメージって決まってきちゃうんですよね。

マナーや礼儀は他人を不愉快にさせないためのもの。
決して老人が偉そうにしたいからといって採用したわけじゃない。

相手の気持を想像して、気遣うってことは、自分にとっても気持ちよく相手と接することができてプラスになることだと思うのですが。

…うちの会社の連中に、爪の垢でも飲ませてやりたいなぁ。



おばあちゃん大好き

2008-07-01 22:44:00 | 本と日常
映画*(キラキラ)*『西の魔女が死んだ』*(キラキラ)*を観て来ました♪

近くに映画館のない環境に住んでいるので、岐阜県からわざわざ名古屋まで。

と、遠い…

でも、それだけの価値はありました☆

原作は梨木香歩さんの同名小説。

中学生の女の子「まい」は、ある朝、学校にはもう行かないと母親に告げます。

その理由も聞かず、娘のしたいようにさせることにした両親。

そしてまいは、ママのママであるイギリス人のおばあちゃんのもとでしばらく暮すことになります。

日本の美しい山の中で、野菜を作り、ジャムを煮つめ、昔ながらの生活を送っている”西の魔女”と呼ばれるおばあちゃん。

このおばあちゃん役を、サチ・パーカーさんが演じているのですが、彼女は女優シャーリー・マクレーンさんの娘さんで、12歳まで日本で生活していたので、すごく丁寧な日本語が話せるんです。

感受性が強く、傷つきやすい娘を、つい「あつかいにくい子」と表現してしまうお母さんに対し、おばあちゃんはこう言ってまいを受け入れます。

「私はいつでもまいのような子が生まれてきてくれたことを感謝していましたから」

そして始まる「魔女修行」

魔女修行とは、自分のことは自分で決めるってこと!

山梨県の清里に作られた”おばあちゃんの家”がとっても素敵でした。

イギリス人のおばあちゃんが、日本人のおじいちゃんと暮らした家ということで、暖炉があったり、ソファが置かれていたり、その足元で床に直接寝転んでまいが絵を描いたり、畳の部屋なのに扉が洋風だったり、こだわりいっぱいに作られていました☆

特に小さなサンルームと屋根裏のまいの部屋、野外で煮炊きできる”かまど”はすごく憧れる作りでした♪

こういう家で暮らしたい!!

「人は死んだらどうなるの?」

仲良くやっていたまいとおばあちゃんですが、あることで心にわだかまりを残したまま、まいはおばあちゃんのもとを去ることになります。

そして…

バラの植え込みの間にニンニクを植えると虫がつかないとは知りませんでした!

他にハーブを使った防虫剤など、おばあちゃんの知恵が随所で見られます。

自然の美しさ、昔ながらの生活もとっても魅力的でしたが、なんといっても、まいとおばあちゃんの心の交流がとってもよかった♪

最後は、映画館のあちこちで涙ぐむ音が聞こえていました。

いい映画だったなぁ☆