私的図書館

本好き人の365日

百田尚樹 『永遠の0(ゼロ)』

2012-10-29 22:44:27 | 日本人作家

百田尚樹さんの小説、『永遠の0(ゼロ)』(講談社)を読みました。

 

講談社
発売日:2009-07-15

 

 

 

 

 

 

 

「0(ゼロ)」とは太平洋戦争で日本軍が使った戦闘機「零戦」、正式名称「三菱零式艦上戦闘機」のこと。

祖母の死後、彼女の最初の夫の存在が明らかになり、孫である姉弟はその”知られざる祖父”の生涯をたどることになります。

自分たちと血のつながった人間が、アメリカと戦い、最後は零戦で特攻して亡くなった…

太平洋戦争は1941年12月8日の日本軍による真珠湾攻撃で始まりました。

当時の日本はその4年前、1937年に始まった日中戦争の真っ最中。

1939年にはナチスドイツがポーランドに侵攻。

翌年1940年には日本はドイツ、イタリアと日独伊三国同盟を結んでいます。

今からわずか70数年前の事実。

 

小説の語り手は司法試験浪人といいながら、いまや熱意も失い漠然と日々を送っている青年。

そんな彼が、フリーのライターとして働いている姉の依頼で、自分たちの祖父を知る人を捜し出し、インタビューすることになります。

かつての日本軍の兵士たち。

老人たちの戦争の記憶は様々で、祖父のイメージも姉弟の中で二転三転します。

海軍のパイロットとして零戦に乗り、真珠湾攻撃に参加。

その後ラバウルを拠点に戦ったこと。

一部では臆病者と呼ばれるほど生き残ることに固執していたという話。

それを可能にした、抜群の操縦技術。

階級や年齢の違いを鼻にかけることなく、誰にでも丁寧に接していたという祖父。

そこには、戦争という異常事態の中でも「人間として大切なこと」を決して失わない一人の男の姿がありました。

自分の命を大切にすること、生き残ることが「悪」とされ、お国のために命を捧げるのが当たり前という空気の中、愛する妻のため、子供の顔を見るために必死に生き残ろうとすることは罪なのだろうか…

パイロットが主人公なため、飢餓や過酷な行軍を強いられた陸軍の物語と違い、泥と血にまみれた辛いだけの読書という印象ではありませんでした。

もちろん戦争の悲惨さに変わりはないのですが、大空という戦場と、コックピットの中ではたった一人で戦わなければならないという状況がそうさせるのか、戦争を一歩引いた立場で、見ることができたような気がします。

妄信的に言いなりになるのではなく、自分の目と頭で状況を把握し、どんな時でも冷静さを失わない努力。

パイロットに求められる能力は、軍や政府、新聞など報道機関、そして敵として戦う相手に対しても、鋭い洞察力となって向けられます。

 

カミカゼアタック

 

一部の人たちが、9.11アメリカ同時多発テロとカミカゼアタックを、同じ「テロ」という言葉で並べて呼んでいたなんて知りませんでした。

イスラム系の過激なテロ活動について、たいした知識があるわけじゃありませんが、自分の中でこの二つが同じだといわれたら、やっぱり違和感があるんです。

ただ私にいえるのは、戦争なんて大嫌いだということ。

普段こうした戦争関係の本は読まないのですが、よく聴いているラジオ番組の中で紹介されていたので、今回読んでみようという気になったんです。

読みやすいというと内容が内容なだけに語弊があるかも知れませんが、しだいに明らかになっていく姉弟の祖父という人物がとても魅力のある人に書かれているので、つい夜更かしして読んでしまいました。

物語は戦争をあつかっていますが、現代にも重なる場面や言葉がたくさんあって、自分の生活を振り返ってしまいました。

読んでよかったです。

 

 


温泉で『テルマエ・ロマエ』

2012-10-24 23:15:19 | 日々の出来事

疲れがたまっていたので、久しぶりにマッサージを受けて来ました。

うつぶせになってゴリゴリと背中を揉みほぐしてもらい、腰、太もも、ふくらはぎ、肩から首筋をグイグイ、グリグリマッサージしてもらうともう夢心地。

痛いことは痛いけれど、その分身体が楽になったような気がします。

「お客さん、かなりこってますね~」

「お仕事は何を」

「そりゃあ大変ですね~」

とマッサージにありがちな会話を交わしながら、股関節や肩のストレッチもしてもらいました。

はぁ~、極楽極楽♪

 

そのマッサージは、天然温泉を使用しているという健康ランドの施設内にあるのですが、岩盤浴も充実しているので、のんびりゆったり横になって汗をかいてきました。

休憩室にヤマザキマリさんの『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)が置いてあったので、しばらく読書。

古代ローマ人を主人公にしたお風呂大好きマンガなんですが、健康ランドで読むとまた面白い☆

 

エンターブレイン
発売日:2012-09-25

 

 

 

 

 

 

マンガを読んで平たい顔族(日本人のこと♪)のお風呂文化の高さに笑い、そのまま平たい顔族のあふれる露天風呂に入る。

温泉施設にとっては優秀な営業マンガだな(笑)

 

心身共にもみほぐされたので、心も身体もやわらかくなって、明日からまた頑張れそう。

 

 

 

 

 


松田瓊子 『すみれノオト』

2012-10-19 23:24:35 | 本と日常

いつも本選びの参考にさせてもらっている本屋さんのブログを見ていたら、その紹介文の素晴らしさと美しい装幀に魅せられてしまって、頭の片隅でその値段におののきながら、ついAmazoneの買い物ボタンをクリックしていました。

 

『すみれノオト……松田瓊子コレクション』(河出書房新社)

 

河出書房新社
発売日:2012-09-20

 

 

 

 

 

 

松田瓊子(まつだけいこ)は大正5年に生まれ、昭和16年に23歳という若さで亡くなった日本の小説家。

私は不勉強でまったく知らなかったのですが、「赤毛のアン」の翻訳で知られる村岡花子さんが本の序文を書いていたり、オルコットなどの家庭小説、少女小説に影響を受けた作家さんなんだとか。

ということは、日本版の「赤毛のアン」みたいな作品なのかな?

原稿用紙とペンをもって、物置に机を持ち込み、まるで「若草物語」のジョーのように、空想のまま登場人物を動かすことがなによりの喜びだと日記に書いた松田瓊子。

紹介文の中にあった「同類の匂い」という言葉にズドンと胸を打ちぬかれました(苦笑)

あぁ、この人の作品読んでみたい…

でもこの本、三千円以上するんですよね。

やっぱり高い… 

 

『すみれノオト……松田瓊子コレクション』には、松田瓊子が23年という短い生涯のうちに書き残した小作品、エッセイ、小説、短歌、そして17歳から21歳までの日記が収録されています。

言葉を寄せているメンツもすごくて、田辺聖子、須賀敦子、児玉清、などなど。

編者、発行人は早川茉莉。

高い高いといいつつ、早々とコンビニでお金を払って来ました。

あとは届くのを待つのみ。

あぁ、どんな本なんだろう。

読むのが楽しみです♪

 

 


『まじめな時間2』、『ソロモンの偽証』、『神去なあなあ日常』

2012-10-16 20:43:36 | 本と日常

最近ブログの更新をサボッていたので、読んだ本がたまってしまいました。

 

見たい映画もあるし、見なきゃいけないアニメもあるし、出かけたい場所もあるし、温泉にも入りたいし、秋物も買いに行かなきゃ…

いろいろ頭の中で予定を考えるんだけど、いろんなことをしなくっちゃいけなくて、あたふたしている間にアッという間に一日が終わってしまう感じです。

 

最近読んだ本は…

清家雪子、『まじめな時間2』(アフタヌーンKC)

 

 

 

 

 

 

 

交通事故で突然死んでしまった女子高生が主人公のマンガ、2巻完結です。

最初は死んでしまったことにとまどい、どうしていいのかわからなかった主人公ですが、学校の友達の様子、憔悴しきっている母親の姿を見るうちに心情が変化し、霊感の強い学校の同級生を通じて現世に”少し”思いを伝えたりします。

「死後の自分」をコミカルに描きながら、読者の心を打つのは主人公の優しさと、その性格。

不器用で、頭もそんなによくなくて(苦笑)、今どきの女の子だけれど、周りをいつも笑顔にしてくれる。

母親が「まだまだたくさんあるの、あの子のいいところ。なのに私、私はそう思っているって、あなたを誇りに思っているって、全然、あの子に伝えられなかった…」というシーンで読んでいてブワッと涙があふれてしまいました…

 

宮部みゆき、『ソロモンの偽証 第Ⅱ部 決意』、『ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷』(新潮社)

 

新潮社
発売日:2012-09-20

 

 

 

 

 

新潮社
発売日:2012-10-11

 

 

 

 

 

 

少し前に第Ⅰ部を読んで気になっていた3部作の続編。

個人的にはアッと驚くような展開はなく、本当の悪人も登場しない「みんなそれぞれに事情があってかわいそう…」という、個人が社会で生きていく上で乗り越えなきゃいけない生き難さを、乗り越えられない個人の事情を連ね「クリスマス・イブの夜に校舎から飛び降りる」というロジックに乗せて、延々と書き連ねてある作品。

いってみればそれだけの作品なのに、それなのにこれが面白い!

中学生たちが自殺した(と警察が判断した)同級生の事件について、自分たちで証人や弁護人を立てて裁判を行い、ウソと真実を並べていくのですが、それがあの年代の閉塞感のある下向きな感情と相まって、実に痛々しく書かれているのです。

でも、やっぱり、三部作は長いよ…

 

K.Kajunsky、『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。2』(PHP研究所)

 

 

 

 

 

 

 

 

旦那さんの帰りを毎回趣向を凝らしたコスプレ(?)で待ち構えている奥さん(笑)

前回も笑わせてもらいましたが、今回も十分面白い♪

すし屋の娘だった奥さん。出張でたまたま立ち寄った旦那さんと仲良くなり、そのまま結婚。

どこでどう間違ったのか、毎晩玄関で死んだふりをして旦那さんを出迎えます!

これも一種の愛情表現なんでしょうね~(苦笑)

 

 

魯迅、『阿Q正伝(まんがで読破)』(イーストプレス)

 

イースト・プレス
発売日:2009-03-31

 

 

 

 

 

 

名作をまんがで読むシリーズ。

魯迅は20世紀初期に活躍した中国の小説家。

日本にも留学経験があります。

最初は医学の勉強をしていた魯迅ですが、のちに文学の道に進みます。

作品の中で、日露戦争でロシアのスパイをしていた中国人が日本軍によって処刑されるのを、同じ中国人が面白そうに見物しているのをニュース映画で見て、中国人を救うのは医学ではなく文学による精神の改造だ、と魯迅が思う場面があったの印象的。

日本では中国人だというだけでいわれのない非難にさらされたりしますが、日本語に慣れていない魯迅のためにノートを添削してくれたり、国籍ではなく人間魯迅を見てくれる日本人教師がいたりして、いつの時代にもこうした人々がいたことに勇気付けられました。

 

特に中国人小説家がノーベル文学賞を取ったばかりですからね。

文学による精神改造は果たしてできたのか。

もっとも、これは中国だけじゃなくて、どこの国にも当てはまることなんですが。

 

その他に読んだものは、

谷川俊太郎、和田誠、『ワッハワッハハイのぼうけん』(講談社)

 

 

 

 

 

 

 

三浦しをん、『神去なあなあ日常』(徳間書店)

 

徳間書店
発売日:2012-09-07

 

 

 

 

 

 

これは林業をあつかった小説で、三重県が舞台。

三浦しをんさんがこの小説の関係で三重県は尾鷲市に来るイベントがあったのですが(昨年)、三重県はお隣なのでその時は本気で行こうかと思いました。

ま、結局仕事や何かで行けなかったんですけどね。

田舎に作家さんが来るなんてめったにないことですから。

 

さぁて、そろそろ秋冬用に布団を出したり、セーターやマフラーを準備しなきゃ。

ついこの間まで暑い暑いっていっていたんですけどね。

朝晩は冷え込むようになったし、風邪を引かないようにしなくっちゃ。


人生行路

2012-10-14 00:05:08 | 日々の出来事

人生楽しんでますか?

 

喫茶店でお昼を食べていると、お隣のこんな会話が聞こえてきました。

(通りかかったご婦人に席についていたご婦人が話しかける)

「あら、おばあちゃんお元気? 今日は○○さんは一緒じゃないの?」

「○○さん? ○○さんって?」

「え?」

(しばらくかみ合わない会話)

「何だか90歳まで生きてちゃいけないみたいね」

 

どうやらその90歳のご婦人は、仲良しの○○さんに年齢のことでカチンとくることを言われたみたいで、「長生きしている」→「毎日遊んで暮らしている」→「いい身分」→「早く死ね」、という図式を自分の頭の中で描いてしまったみたい…

いや、本当のところはわかりませんよ。

別に耳をすませていたわけじゃないし、隣だから嫌でも聞こえてしまっただけで、ただ私の印象では、かなり被害妄想的な部分もあるんじゃないかと。

だいたいケンカしたからって何も知らないふりすることないじゃん。

「誰にも迷惑かけていないのに、あんなこといわれるなんて。何だか90歳まで生きてちゃいけないみたいね」

…完全にすねちゃってるよ。

中学生じゃないんだから。

もう痛々しくて見ていられない。

でも自分の心の中に多少は(自分が生きていることが迷惑)という思いがなくちゃ、ああいうセリフはでてこないよなぁ。そんな考えが浮かんでくるような何か出来事がこれまでにもあったんだろうなぁ。「生きていることが迷惑」だなんてお年寄りが考えているなんて悲しいなぁ…

と私はコーヒーを飲みながら考えていました。

 

もっとふまじめでもいいのに。

他人の期待にこたえなきゃとか、誰かの役に立たなきゃだとか、誰かの負担になるのが嫌だとか、そんな立派な人に私はなれる自信がありません。

いまだってきっと誰かの負担になっているだろうし、迷惑だって私の知らないところでかけているだろうし、これからだって迷惑はかけるだろうし、だいたいみんなに助けてもらわないと生きていけないし。

そんなことを思いながら、運ばれてきた味噌かつサンドウィッチをほうばりました。

アツ、アツ…

カツが揚げたてでサックサク♪

私は多分90歳までは生きられないけれど、もし生きられたとしたら、やっぱり100歳までは生きてみたいと思うし、万一100歳まで生きられたら、110歳に挑戦するなぁ。

別に長生きをして何かをなしとげようとか、そういう野心があるわけじゃなくて、次があるのならその先に行ってみたいだけ。

やっぱり私はまじめな人間にはなれそうもありません(苦笑)

 


ノーベル文学賞

2012-10-12 09:42:35 | 本と日常

京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授が、ノーベル医学生理学賞を受賞することが決まりましたね。

 

受賞理由は「成熟した細胞を、多能性を持つ状態に初期化できることの発見」

 

私のなけなしの認識では、人間は最初たった一つの細胞(受精卵)が細胞分裂して様々な臓器や器官に変化するわけですが、その「なんにでもなれる可能性を秘めた細胞」を人工的に作り出したものを、確か「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」と呼んだはず。

受精卵ではなくすでに細分化し成長した細胞からこのiPS細胞が作り出せれば、自分の体の一部からあらゆる「スペア」が作り出せるわけで、当然拒否反応も起こさない臓器の移植が可能になり、再生医療など多くの分野での利用が期待できるわけです。

SFファンとしては「これで自分のクローンが作れる?」なんて思ってしまいますが、体だけコピーが作れても、記憶のコピーができないですからね。次は脳内の電気信号を外部的に再生できる仕組みを誰かが発見してくれないかな…

 

ダイナマイトを発明して莫大な利益を得たスウェーデン生まれの実業家ノーベルの遺言によって始められたノーベル賞。

 

毎年話題にのぼる村上春樹さんのノーベル文学賞受賞は今年も成りませんでしたね~

私は正直どっちでもいいので早く次回作を書いてくれ(できれば短編)と思っています。

いまさらどっかのお偉いさんに評価されなくても、作品の評価はそれぞれの読者がすればいいわけで、補助金をもらわなくちゃ研究ができない科学者と違って、村上春樹さんレベルの作家さんなら、賞金なんてたした額じゃないでしょうしね(苦笑)

今回ノーベル文学賞に決まったのは、中国の作家、莫言さん。

 

授賞理由は「幻覚を伴ったリアリズムによって、民話、歴史、現代を融合させた」「西欧かぶれしていないユニークな作家。アジアの重要性が高まっていることの表れともいえる」だそうです。

 

私はチャン・イーモウ監督によって映画化された莫言さん原作の映画「赤いコーリャン」を見たぐらいで、本は読んだことがありません。ごめんなさい。

あれ、そういえば中国版ノーベル賞の「孔子賞」ってどうなったんだっけ?

あれは平和賞のみなのかな?

中国の人権活動家、劉暁波さんがノーベル平和賞を受賞したことに反発して急遽作られたとウワサされた「孔子平和賞」

確かその時中国は劉暁波さんにノーベル賞を与えないようにと圧力をかけたんじゃなかったかな?

私の記憶の中ではけっこうノーベル賞に対して批判的だったような気がしますが、今回の中国人初の「ノーベル文学賞受賞」には歓迎ムードなんだとか。

 

まったく、大人ってやつは…

調子のいい大人は信用されないぞ。

 

 

 

 愛国的芸術とか愛国的学問とかいうものは存在しない。

 すべて高尚な善いものはそうであるが、芸術や学問は世界全体のものである。

 そして一切の同時代の人々の一般的な自由な相互作用により、過去からわれわれに伝えられているものを絶えず顧みることによって初めて、両者は促進され得る。

 

                   ―ゲーテ「格言と反省」から―

 

 

 


今日の日はさようなら

2012-10-05 23:34:48 | 日々の出来事

幼少期の刷り込みってスゴイ…

 

最近の歌謡曲(っていわないか?)は歌詞を覚えてもすぐ忘れてしまうのに、車の運転をしながらふと自分が「今日の日はさようなら」を口ずさんでいることに驚きました。

 

「今日の日はさようなら」(1966年)

 作詞・作曲 金子詔一

 歌 森山良子

 

いや、まだ生まれてないし。

きっとその後「みんなのうた」や学校か何かで聞いて憶えたんでしょうね。

子供の頃に聞いた演歌なんかもよく耳に残っていて、いまでも歌えることに驚きます。

そこで思い立って、子供の頃に夢中だった「世界名作劇場」の主題歌をどこまで歌えるかやってみました。

 

「アルプスの少女ハイジ」 ♪ くちぶえはなぜ 遠くまで聞こえるの

「フランダースの犬」 ♪ ラララ~ラララ~ジングルジム…パトラッシュ!

「母をたずねて三千里」 ♪ はるか~草原を~ひとつかみの雲が…(涙)

…マルコは歌だけで泣ける。

「あらいぐまラスカル」 ♪ しろつめぐさの 花がさいたら さあ いこう ラスカル♪

「ペリーヌ物語」 ♪ ルンルン ルルル ルンルン 春の風が やさしく やさしくほほをなでる さあ 泣くのはおよし ペリーィーヌ♪

「赤毛のアン」 ♪ きこえる かしら ひずめの音 ゆるやかな丘をぬうって かけてくる馬車 迎えに来るの 迎えに 来るのね~ 誰かが わたしを連れて行くのね~

「トム・ソーヤの冒険」 ♪ お前なら ゆけるさ トム 誰よりも 遠くへ~

「ふしぎな島のフローネ」 ♪ 潮風を ほほにうけ 裸足で かけてく~ 振り向けば 白い砂 私の あしあと~

…この歌大好き♪

「南の虹のルーシー」 ♪ 忘れないわ~ 星降る夜に 誓った言葉~ この灯火(ともしび)を 消しはしないと~

…これも感動的。

「わたしのアンネット」 ♪ 

………………………。

 

というわけで、「南の虹のルーシー」まで、計9曲でした。

でも「アンネット」と「カトリ」を抜かせば、「セーラ」と「ポリアンナ」は歌えました。

あとはダメ。

う~ん、まだ憶えているとは、三つ子の魂百までも、とはいうけど、スゴイな。

 

 

 


よしながふみ 『きのう何たべた?』

2012-10-04 23:33:08 | 本と日常

すっかり秋らしい空になって、朝晩も過ごしやすくなりました。

頭をたれた稲穂も刈り入れを待つばかり。

スーパーには葡萄や松茸も並び、いよいよ実りの秋本番といった感じでしょうか(松茸は高くて買えませんけどね)

 

秋は食べ物もおいしいですが、何といっても「読書の秋」

最近読んだ本を羅列していきたいと思います。

 

冲方 丁 『天地明察』上・下(角川文庫)

喜国雅彦 『本棚探偵の冒険』(双葉社)

尾田栄一郎 『ONE PIECE THE 17TH LOG "SABAODY"』(集英社)

杉作 『猫なんかよんでもこない。』(実業之日本社)

清家雪子 『まじめな時間(1)』(アフタヌーンKC)

J・K・ローリング 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(文庫版)』3-1、3-2(静山社)

よしながふみ 『きのう何たべた?(1)』(モーニングKC)

 

まずは「ハリー・ポッター」シリーズを文庫シリーズ化している静山社、解説は西村知美でいいの!? ほんとに売る気はあるの? いったい「ハリ・ポタ」をどこへ連れて行く気?

文庫第3弾の解説を、西村知美さんが書いてみえるのですが、もう不安でいっぱいです。

静山社はどうしてしまったんでしょう…

いまいち「ハリ・ポタ」の文庫化が盛り上がらない原因は、ファン心理がわかっていないのと、コレクションとしての魅力がないからだと思うのですが。

単行本の表紙イラストを縮小版で全部並べてカラーページで付けて!

ロンの家「隠れ穴」の見取り図ってのはどう?

せめて作者のインタビューとってきてよ!

不安でいっぱいですが、これからまだまだ出る文庫化シリーズを見守っていきたいと思います。

 

『まじめな時間(1)』はコミックですが、ある日思いもよらず事故死してしまった高校生の女の子が主人公。

最初っから幽霊(?)です。

死んでみてわかったのは、そこらじゅうに死んだ人の霊がいて、会話をしたり飛び回ったりしているってこと…

どうやら成仏するまでの期間、人間の魂は現世にとどまるらしい…

そんな奇抜な設定で展開する、自分の死を見つめる物語。

友人たちの態度。両親の思い。弟や、片思いの相手。そして、霊として主人公に接する様々な原因で死んでしまった人々。

死んでからわかるさまざまな思いや相手の気持ちに、もう答えられない自分がもどかしい。そんなこと、死んでからわかったって何にもならない…

そして、負の感情に支配された怨霊たち。

すべてを失った時に初めて見えてくるもの。生きていなければ伝えられない思いや気持ち。

2巻完結だそうなので、早く続きを手に入れたいと思っています。

 

ちょっと涼しくなったので、衝動的に食べたくなって、2、3日前にすき焼きを作りました♪

暑い夏にはちっとも食べたくなかったのに、食欲とは不思議なものです。

あぁ、久しぶりの牛肉がおいしかったよ~

これからは鍋や炊き込みご飯が美味しい季節ですよね。

『きのう何たべた?』を読んだからそう思うのかな?

こちらはゲイのイケメン弁護士さんが、美味しそうな料理をたくさん作ってくれます♪

スーパーで底値を確認するとか、炊き込みご飯と豚汁だとゴボウがかぶるから味噌汁にするとか、いちいち共感できてうなずいてしまう(苦笑)

こんなこと書いていたら、本当に炊き込みご飯が食べたくなってしまいました。

明日あたり、作ってみようかな?

 

 

角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2012-05-18

 

 

 

 

 

 

角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2012-05-18

 

 

 

 

 

 

双葉社
発売日:2001-12