ぶらぶら人生

心の呟き

節分の今日

2008-02-03 | 身辺雑記
 今日は節分。
 大寒も今日で終わりということだ。
 明日には、春が立つ。
 冬が好きだと言いながらも、春が待たれる。
 雪に恵まれることもなく、春を迎えようとしているのが、
 心残りではあるけれど。
 
 豆まきをして、邪心を払っておいた。
 少しはいい春が訪れるであろうか?

 今日は、水仙の里を巡り、唐音の蛇岩に立つこともできた。
 その間、坐骨神経痛がおとなしくしてくれていた。
 だが、快癒とはいかないらしく、怪しげな不安を感じる夜である。
 とっぷりと湯につかり、
 常備薬のバンテリンを、しかっりすり込んで休むことにしよう。

 (写真は、水仙の群落。)
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唐音の蛇岩

2008-02-03 | 身辺雑記
 水仙の里を背に、海辺に近づくと、唐音の蛇岩に至る。
 国指定の天然記念物である。(昭和11年12月16日 指定)
 説明版には、
 <唐音海岸一帯は今から約一億年前の白亜紀後期の阿武層群に属する石英粗面岩からなる隆起海蝕台地ですがその中を幅一mほどの安山岩脈が屈折しながら北東の方向へ貫き、途中から入り江に没して再び対岸ではいあがっています。この岩脈があたかも岩盤の上に横たわる大蛇のようであることから「唐音の蛇岩」と呼ばれています。……>
 と、記してある。

 岩場に近づくと、蛇岩らしいものが見えてきた。(写真)
 もっと近づけるのだが、歩行に不安があり、ほどほどのところで諦めた。

 私が、ここを初めて訪れたのは、国民学校を卒業する直前であった。
 昭和20年の春、志望した浜田高女への進学が決まり、同校へ共に行くことになった仲良しの友達と、二人で訪れたのだった。
 <水仙の里>の開ける、ずっと以前の話である。
 荒々しい日本海と太古からの蛇岩を前に、二人の少女は何を語ったのであろうか。今ではすべてが霞んでいる。
 やがて終戦を迎えることになるのだが、当時はまだ戦時下であり、今の少女たちのような、希望のある夢を抱くことはできなかった。
 行く末の見通しの立たぬまま、それでもそれなりの希望は抱いていたに違いないのだが……。
 友達は利口で頑健な少女であり、私は心身ともにひ弱な少女だった。
 が、その友達は数年前に他界し、ひ弱な私の方が生き延びた。
 私は、蛇岩を見下ろしながら、遠い昔、やはり二人で眺めた、幼き日の友達を追懐し、<定命>ということを考えていた。
 坐骨神経痛を抱えてはいるものの、ATさんのお蔭もあって、今日、岩上に佇める幸せをも感じながら……。
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水仙の里へ

2008-02-03 | 身辺雑記
 節分の今日、午前中は、春到来を思わせるお天気だった。
 水仙を見に行くのには、最適の好天である。
 ただ心配なのは、坐骨神経痛。
 近くのスーパーまで買い物に出かけてみた。歩行テストを兼ねて。手に荷物を提げると、坂道など少々不安であったが、何とか手ぶらでなら上り下りできそうに思えた。
 そこで、水仙を見に行こうと誘ってくださっているATさんに電話し、午後一緒に付き合っていただくことにした。

 ATさんは、今朝もご主人と水仙の里を歩かれた様子。
 午後は完全に私へのサービスのようなものだったのだろう。
 昨年も、水仙の里の入り口までは出かけたが、海へ向かって下る道は、ひとりでは不安があり、諦めていた。
 今年は、ATさんのおかげで、海へ向かう急勾配の道を下り、水仙のパノラマ風景を眺めることができた。
 
 絶好の日和だと思っていたのに、出かけようとしたところ、雨が降り始めた。
 が、それは通り雨で、何とか水仙の里巡りに支障はなかった。
 花は、盛りを過ぎようとしていた。それでも、風の向きによって、水仙は、辺りに芳香を放っていた。
 海に臨んだ広い山地に、人里離れて水仙は咲いている。
 観光客の姿は、日曜日にしては少なめであったが、訪れる人は、海の広大さと海風に耐えて咲く可憐な水仙の美しさを愛する人たちだったのだろう。寡黙に、佇んで眺めている人が多かった。

 海上の高島と、水仙の群落とを、一つの風景として収めてみた。

 今年は、<水仙の里>へ向かう道中の、道の両脇の花も美しかった。今日は、ATさんの車で、車窓から眺めて通った。
 この道は、私ひとりでも不安はないので、また日を改めて、歩いてみようと思っている。
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「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」

2008-02-03 | 小さな記録簿

 「冬虫夏草」というのは、虫でも草でもなく、菌類なのだそうだ。
 その構造を説明した図絵と共に、分かりやすい解説が、朝日新聞の<be on Sunday>に載っていた。

 <「冬虫夏草」の胞子が昆虫の体につくと、胞子から体内に菌糸が延びて昆虫を殺してしまい、やがて菌糸は種から芽が出るように体の外に出てきて、子実体(しじったい)というものになり、また胞子が飛んで、ほかの昆虫に棲みついて増えてゆく…>という現象を繰り返すという。
 棲みつく昆虫は、セミ、アリ、ハチ、トンボ、ガなどの幼虫。その他、クモやキノコにも棲みつくのだそうだ。
 冬虫夏草の根元には、死んだ昆虫が埋まっているので、引き抜くときには、そーと掘り進むことが大事だとか。
 丈は、数ミリから数十センチのものまであって様々らしい。
 漢方薬として、また臓器移植を受けた患者の拒絶反応を防ぐための免疫抑制剤としても役立つというから有用な菌類だ。それだけでなく、ガの大発生を防ぐ役目をしてくれるために、ブナの林も、助けられているという。

 自然界、うまくできているものだと感心した。
 「冬虫夏草」は、夏、湿った森の中で見つかりやすいという。
 この変わった名前の不思議な菌類に、いつかお目にかかってみたいものだ。

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