(前回からの続きです)
スノードン山登山鉄道の出発駅近くに、もうひとつ別の鉄道があります。
翌日の午前中、ペリス湖畔を行く、スランベリス湖岸鉄道に乗ってみました。
Llanberis と書いてウェールズ語ではスランベリスと読みます。
ここでは、登山鉄道の方が人気があり、こちらは、乗客もちらほら。
しばらく待つと、かわいい蒸気機関車が、煙を吐きながらやってきました。
列車の後方には、切り立った岩山の一部が見えます。
これは、スレートの採石場で、この鉄道はスレートを運ぶために活躍しました。
現在はその一部が観光用の保存鉄道として運行されています。
鉄道は、スレート産業の歴史を紹介する National Slate Museum (上)や、
採石場を見ながら、走っていきます。
湖岸沿いに4Km。およそ1時間かけて往復する
のんびり鉄道です。
ガッタン、ゴットン、ピー と、その速度や揺れ具合が
何とも人間的で、実に心地いい。
列車の中も木造りです。
折り返し地点では機関車が前後に入れ替わり、5分間の休憩。
駅に戻ってくると、向い側にこれから発車する列車が待機していました。
行っていらっしゃい。羊さんと一緒にお見送りです。
蒸気機関車、初体験の2日間は、なかなか楽しいものでした。
(2010年7月6日)