たむろする場所

人間は性差や年齢によって、
たむろする場所が異なってくる。
小さい子供の頃は公園に親が
連れて行くから、同年齢と遊ぶ。

そして、学童期になれば学校や
塾、ゲームセンターや繁華街へ
広範囲になり、仲間とつるむ。
そして、共働きの家が恰好の
たむろする場所になっていく。

２０歳前後になれば、異性との
交際に力を注ぎ、酒やタバコを
取り入れて夜の街に繰り出す。
社会人になれば、水商売の店に
行くのが、当然の生活スタイルに
染まっていくわけだ。

人は何故、群れるのかというと
一人であれば仲間はずれの扱いや
いじめや噂話の的にされてしまう。
社会に出て、対人関係が上手く
行かなければ、協調性がないとか
色々と揶揄されて巻き散らされる。

事実か、どうかという事よりも
人が口々に言う噂や内容は
悪意で勝手にでっち上げられる。
つるむ事で表面的な繋がりを
持っていると周囲にも認識され
同時に自分の保身も手に入れる。

集団があれば、その中では
当然リーダーが存在しており
実力や権力、暴力や話術に
長けている人間が動かしている。

外見と話している内容で
大よその集団の中身が分かる。
密談は人の目に付かない場所で
行われるから、そこに潜り込む
人員になれなければ資格はない。

大人にしろ、子供にしろ
つるむ事で何かを得ている。
それが情報か、安心という
種類が異なっているだけだ。