伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

秋川高等学校23…香り

2013-07-20 23:42:09 | 東京都立秋川高等学校

東京都立秋川高等学校は全寮制の学校であった。

よって自宅に帰ることを外泊という。

実際、高校在籍時の3年間の住民票登録は秋川市(現あきるの市)にあるのだ。

れっきとした秋川市民なのである。

外泊は月に2回申請することができる。

外泊で自宅に帰宅途中の出来事であった。

電車の中でなぜか自分の周囲だけ人と距離があるのだ。

これは、高校最寄駅の西秋留(現秋川駅)から乗った武蔵五日市線の中でも、乗り換えた青梅線や中央線、山の手線、京浜東北線の中でも変わりなかった。

何故だ?

その謎は帰宅した時に解けた。

ゆきたんく「ただいまぁ。」

父「おぉ、お帰り。ところでオマエ良いにおいをさせているなぁ(笑)」

ゆきたんく (なんのこっちゃ?)

訳のわからない親父だと思いながら、服を脱いだ時に「ハッ」とした。

覚えのあるにおい・・・

寮を出る時に、外泊届けに時刻を書き込むかなんかした記憶がある。

そう、舎監室に行く訳だ。

そのついでにやらされたことがある。

K澤先生という国語の面白い先生がいた。

K澤先生 「おい、〇〇〇、出かける前に仕事をやる。」

ゆきたんく「はい?」

K澤先生「これをガスレンジであぶってくれ」

素直なゆきたんくである。「はい、分かりました。」

そしてあぶったものをK澤先生に渡して寮を後にした。

父親が言った良いにおい・・・

父親は言った。「八丈島産のアオムロ(ムロアジ)のくさやの香りだ。」

コメント (2)
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