Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

日誌2月4日

2007年02月04日 | Weblog
自宅で仕事。

先日、同僚のO先生から、私の研究は「自転車操業のようだ」といわれた。
つまり、Aという研究をしてBという論文を書き、BによってCという研究助成をいただいてDという論文を書き、DによってEという研究助成をいただいてFという論文を書く、という状態になっているということである。これをたとえて「自転車操業」とは全く言い得て妙である。
さて、この自転車操業の問題点は、漕ぐ(=論文を書く)のをやめると転んでしまうというところにある。いろいろな研究会や研究助成のおかげで、東京出張をするにも自腹を切る必要が無く(今年に入って、明日で2回目の東京出張)、助かっているけれど、漕ぎつづけなければ転んでしまうのは事実。
さらに、かなりスピードをあげて漕がなければならないのも問題点。じっくりと古今東西の文献を渉猟しながら執筆するという調子では、とても間に合わない。
思えば、大学院生のころに読んだ紀要論文の類は、上・下に分かれているのはもとより、その1から始まって延々と連載が続いているというものもあった。
山崎敏彦先生の演習で読んだ川角由和先生の「関係的契約理論」批判の論文は、実に緻密なものだったのを思い出す。
今の私には、とてもではないがそんな研究はできない。
コメント
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