おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

化粧二題

2019-06-24 06:38:45 | 観たもの
 西宮北口の芸文センターで久しぶりに歌舞伎ぢゃないお芝居を見ました(松竹系の劇場で見るお芝居は"歌舞伎ぢゃない"とカウントしていないので)。

 こまつ座の「化粧二題」、内野聖陽さんと有森也実さんご出演です。二人芝居ではなく、それぞれの一人芝居を拝見しました。一応、芸文センターの先行予約会員になっており、毎月ご案内をいただくのですが、前売りの時期が半年前、あるいはそれ以上前のことが多く、なかなか予定が立てづらく、せっかくの先行会員なのに、その特典を使うことができません。このお芝居も見たいと思った頃には既に前売り完売でした。ところが、ヤフオクでお安くなって出品されていたのを発見、お安いお値段で落札しました。ラッキーでした。

 2階席の後ろの方でしたが、私のすぐ前が空席だったので、よく見えました。東京遠征から帰阪後、プレッシャーのある仕事があって、結構、ヘロヘロな状態で行きましたが、なんとか持ちこたえました。「化粧」というお芝居は渡辺美佐子さんが長らく一人芝居でお勤めでした。ある種“伝説の”舞台でした。ぜひ一度拝見を!と思いながら叶いませんでした。それを二人が演じる形にアレンジされたのがこの「化粧二題」のようです。チラシをさっと読んだだけでは、有森成実さんの息子が内野聖陽?って勝手に勘違いしてて、見始めるとどうも違うようで、どういう構造になっているのか全くわかってなくて、ちょっと混乱しそうになりました。

 お二人とも大衆演劇の劇団の座長のお役(もちろん違う劇団、全く関係のない劇団でした)で、楽屋で拵えをしながらのお芝居で、鏡もないのに羽二重をつけ、白粉を塗り、衣装をつけ、鬘をかぶるというそのパフォーマンス?にまずビックリでした。それに台詞もおっしゃいます。一人芝居なので、相手役の台詞もあります。かなり高度なテクニック、演技力、集中力が必要です。眉もちゃんと描いたはりました。ワタシなんて、鏡を見ながらでも描けないのに、ってチラッと思ってしまいました。

 内野さんが劇中劇で「番場の忠太郎」を演じていらっしゃいましたが、玉ちゃんと中車さんの舞台を思い出し、「アレ、よかったよね」って思ってた失礼な客はワタシです。申し訳ございません。

 上演時間は1時間半とちょうどよい頃合いでした。もちろんカーテンコールがあるのですが、内野さんの熱烈なファンの方たちがいらっしゃって、最初からスタオベ、しかも「ブラボー」という歓声つき。内野さん、嫌いな俳優さんではなく、むしろ好きな俳優さんではあるのですが、お芝居はよかったのに、カーテンコールで一気に萎えてしまいました。

  
 芸文センターへ行ったのも何年かぶりのような気がします。見やすくて良い劇場です。

 こまつ座はこのあと9月に「日の浦姫物語」があります(新宿の紀伊国屋サザンシアター)。9月は秀山祭で遠征するので、ちょっと見てみたいかも、と思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする