こっそり贔屓の鷹之資さんの「第八回翔之會」でございます。今年はお父様の富十郎さんの十三回忌だそうで、サブタイトルに「十三回忌 五世中村富十郎を偲んで」がつきました。
今回は会場が浅草公会堂となり、キャパも増えました。それだけ「観たい!」というお客様が多いということなんでしょうね。
演目と配役です。
一、 矢の根
曽我五郎時政: 中村 鷹之資
曽我十郎祐成: 中村 児太郎
大薩摩主膳太夫: 市川 九團次
馬士畑右衛門: 市川 猿 弥
昔譚偲面影
一、 天王寺屋語り〈貴重映像〉
案内人 葛西聖司
一、 二人椀久
椀屋久兵衛: 中村 鷹之資
松山太夫: 渡邊 愛子
「矢の根」は松緑さんご指導でした。松緑さんは富十郎さんに教わり、富十郎さんは二代目松緑さんに習われたそうで、こうやって繋がっていくんですね。曽我五郎時政のお役、声も姿も所作も鷹之資さんのニンに合ってました。「矢の根」のカラフルで明るくて華やかなお舞台も鷹之資さんの“陽”なところに合っています。大きな声では言えませんが、エビサンよりは断然良かったのではないかと。きっとお客さんもそう思ってたのではないかと。
あ、エビサン、良いところもありまして、後見に市川新十郎さんがついてらして、これは鷹之資さんはさぞ心強かったと思います。そもそも「矢の根」は歌舞伎十八番の一つで、成田屋さんのお許しがないとできないものなので。
「矢の根」って、後見好きとしては見どころも多くて、最後の仁王襷でしたっけ?巨大な襷をかけるところはワクワクしながら見ておりました。新十郎さん、さすがでございました。
続いて、富十郎さんの映像が流れました。テレビ等では未公開の貴重なプライベート映像です。当時80歳だったそうですが、とてもお元気、アグレッシブでした。ご自身の歌舞伎役者としての人生を語っていらっしゃいました。武智歌舞伎のことも出てきました。お若い時は関西にいらっしゃったんですよね。最後の方に健康優良児の大ちゃんも登場しました。ニコニコとお父様のお話に耳を傾けていらっしゃいました。富十郎さんが「子供らしく素直に」っておっしゃっていたのですが、その言葉の通り成長されました。お母様が愛情深くお育てになったんだと思います。鷹之資さんも愛子さんもとても気持ち良く拝見できるので。
最後は鷹之資さんと愛子さんの「二人椀久」でした。富十郎さんの当たり役です。パンフレットでお二人とも「一生やらないかも」「自分たちがやっていいのか」と書いていらっしゃいました。それぐらい天王寺屋さんにとって大事な演目なんでしょうね。
この「二人椀久」、舞台が暗くて、ワタシの“安定の”寝落ち物件なんですが、今回はちゃんと最初から最後まで大丈夫でした。いつもより明るい感じだったせいもあるのかも…。鷹之資さんも愛子さんも踊りはお上手なので全くNo problemです。ただ、お若いので「風情」みたいなものは難しいかなぁとチラッと思いました。それにしても鷹之資さんと愛子さんの顔の大きさの違うこと!愛子さんの顔がちっちゃいんです。二人で頬を寄せ合うところなんか、あまりの違いにビックリでした。でも、手の形はいっしょで、二人で同じ振りで踊るところは見事に合ってました。
「二人椀久」は生身の女性より女形さんと踊ってほしいなと思いました。ついては、われらが吉太朗クンも踊りは上手いので、しかもお化粧も綺麗なので、この若手二人の「二人椀久」見たいぞ!っておばちゃんは希望します。お正月の浅草とか、3月の南座とか、花形歌舞伎でヨロシクです。

ロビーには富十郎さんのお写真がありました。

しらたまやさんのお客さんの有志でお花を贈りました。ワタシも一口のっています。↑上のチラシを持って行って「このイメージで」って伝えてアレンジをお願いされたそうです。

猿弥さんがグッズ売り場にいらっしゃいました。

久しぶりに浅草公会堂の一階席に座りました。
《オマケ》




せっかくなので浅草寺もお参りしてきました。外国の人、多いですね。
今回は会場が浅草公会堂となり、キャパも増えました。それだけ「観たい!」というお客様が多いということなんでしょうね。
演目と配役です。
一、 矢の根
曽我五郎時政: 中村 鷹之資
曽我十郎祐成: 中村 児太郎
大薩摩主膳太夫: 市川 九團次
馬士畑右衛門: 市川 猿 弥
昔譚偲面影
一、 天王寺屋語り〈貴重映像〉
案内人 葛西聖司
一、 二人椀久
椀屋久兵衛: 中村 鷹之資
松山太夫: 渡邊 愛子
「矢の根」は松緑さんご指導でした。松緑さんは富十郎さんに教わり、富十郎さんは二代目松緑さんに習われたそうで、こうやって繋がっていくんですね。曽我五郎時政のお役、声も姿も所作も鷹之資さんのニンに合ってました。「矢の根」のカラフルで明るくて華やかなお舞台も鷹之資さんの“陽”なところに合っています。大きな声では言えませんが、エビサンよりは断然良かったのではないかと。きっとお客さんもそう思ってたのではないかと。
あ、エビサン、良いところもありまして、後見に市川新十郎さんがついてらして、これは鷹之資さんはさぞ心強かったと思います。そもそも「矢の根」は歌舞伎十八番の一つで、成田屋さんのお許しがないとできないものなので。
「矢の根」って、後見好きとしては見どころも多くて、最後の仁王襷でしたっけ?巨大な襷をかけるところはワクワクしながら見ておりました。新十郎さん、さすがでございました。
続いて、富十郎さんの映像が流れました。テレビ等では未公開の貴重なプライベート映像です。当時80歳だったそうですが、とてもお元気、アグレッシブでした。ご自身の歌舞伎役者としての人生を語っていらっしゃいました。武智歌舞伎のことも出てきました。お若い時は関西にいらっしゃったんですよね。最後の方に健康優良児の大ちゃんも登場しました。ニコニコとお父様のお話に耳を傾けていらっしゃいました。富十郎さんが「子供らしく素直に」っておっしゃっていたのですが、その言葉の通り成長されました。お母様が愛情深くお育てになったんだと思います。鷹之資さんも愛子さんもとても気持ち良く拝見できるので。
最後は鷹之資さんと愛子さんの「二人椀久」でした。富十郎さんの当たり役です。パンフレットでお二人とも「一生やらないかも」「自分たちがやっていいのか」と書いていらっしゃいました。それぐらい天王寺屋さんにとって大事な演目なんでしょうね。
この「二人椀久」、舞台が暗くて、ワタシの“安定の”寝落ち物件なんですが、今回はちゃんと最初から最後まで大丈夫でした。いつもより明るい感じだったせいもあるのかも…。鷹之資さんも愛子さんも踊りはお上手なので全くNo problemです。ただ、お若いので「風情」みたいなものは難しいかなぁとチラッと思いました。それにしても鷹之資さんと愛子さんの顔の大きさの違うこと!愛子さんの顔がちっちゃいんです。二人で頬を寄せ合うところなんか、あまりの違いにビックリでした。でも、手の形はいっしょで、二人で同じ振りで踊るところは見事に合ってました。
「二人椀久」は生身の女性より女形さんと踊ってほしいなと思いました。ついては、われらが吉太朗クンも踊りは上手いので、しかもお化粧も綺麗なので、この若手二人の「二人椀久」見たいぞ!っておばちゃんは希望します。お正月の浅草とか、3月の南座とか、花形歌舞伎でヨロシクです。

ロビーには富十郎さんのお写真がありました。

しらたまやさんのお客さんの有志でお花を贈りました。ワタシも一口のっています。↑上のチラシを持って行って「このイメージで」って伝えてアレンジをお願いされたそうです。

猿弥さんがグッズ売り場にいらっしゃいました。

久しぶりに浅草公会堂の一階席に座りました。
《オマケ》




せっかくなので浅草寺もお参りしてきました。外国の人、多いですね。