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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

今日はここ

2025-07-06 12:13:30 | 観たもの
松竹座の昼の部でございます。“安定の”三階席です。日曜ということもあり、三階も満席です。昼の部は仁左さまご出演ではないんですけどね。

次は菊五郎さんと菊之助さんの舞踊です。楽しみです。
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今日はここ

2025-06-21 18:16:11 | 観たもの
歌舞伎座夜の部です。東京に到着してからもどこにも寄らず体力温存を心がけましたが、午前のダメージはあまりにも大きく、ヘロヘロです。夜の部の一つ目はエビサンの「暫」で、エビサンだから気を抜いたわけではないと思うのですが(たぶん)、ほとんど気を失っておりました。スミマセン。

今から「連獅子」です。頑張ります!
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映画「国宝」のメモ

2025-06-19 23:23:02 | 観たもの
 日に日に盛り上がる映画の「国宝」です。公開2週目は観客動員数が1.5倍になったそうです。口コミで増えているようです。

 コメントのお返事にも書きましたが、ちょっと思い出したことをメモにしておきます。

 ロケ地
 出石永楽館が結構ガッツリ映っていました。それ以外も南座や先斗町歌舞練場も使われていました。時代設定がずいぶん前なので、そのように模様替え?されていて、いつも見てる景色とビミョーに違っていて、面白かったです。
 大阪の藤井寺市と柏原市を結ぶ玉手橋も出てました。登録有形文化財に登録されている橋だそうです。この橋、ワタシ何度か通ったことがあります。昔、こちらに玉手山遊園地というのがあって、そこへ行く時に通りました。道明寺の近くになるんですが、「菅原」と関係のある場所っていうのも、何となく因縁めいたものを感じました。

 お化粧
 「吉沢亮クンと横浜流星クンの顔の区別がつかない」と書きましたが、猿三郎さんのブログによれば、「顔師さん」という専門の白塗りのお化粧をされる方がいらっしゃるそうで、おそらくその方が顔をされたのだろうと。そうするとみんな同じ標準の顔になるそうです。歌舞伎役者さんは入門したての人でも絶対に自分で顔をするそうで、それでその人の顔になるそうです。ワタシの加齢のせいだけではないことがわかりホッとしました。
 それと、歌舞伎の女形のお化粧とはビミョーに違っていたかと。やっぱり男性が白塗りしてるってわかるんですよね。立役の人が加役で女形を演ってるような感じです。
 
 上方言葉
 一応、上方のお家の設定なので、皆さん上方言葉で話しています。まぁまぁ上手い大阪弁になっていたかと。テレビドラマと違って、時間をかけて撮影されるから、できるんでしょうか。高畑充希さんが大阪の方なので、皆さんアクセントやイントネーションのことを聞いていらっしゃったとか。寺島しのぶさんが何年か前に山崎豊子の「女系家族」に出演されていましたが、その時の大阪弁ってちょっと酷かったので。その時出演の女優さん皆さん、変でしたが。「そんなんやったら、舞台を東京にしてみんな東京弁で演ればいいのに」って思った覚えがあります。

 田中泯さん
 「小野川万菊」という当代一の女形であり人間国宝の歌舞伎役者を演じられました。六世歌右衛門さんっぽかったです。この方が一番歌舞伎役者に見えました。ダンスをなさる方だそうで、それで日本舞踊のほうもお上手なのかと。ただ、最後はスゲー安物のアパートに住んでて、現実の歌右衛門さんは世田谷の豪邸だったからそこは違ってました。

 引き抜き
 ワタシ、結構引き抜きフェチなんですが、引き抜きの場面を引き抜きする側から撮影していて、とても興味深かったです。

 猿三郎さんの感想
 歌舞伎の中の人たちも皆さんこぞってご覧になっているようです。まぁ、大体が褒めていらっしゃいます。確かに1年半のお稽古であそこまで踊るようになった、踊れるようにさせたのは凄いことだし、がんじろはんやしのぶさんがいらっしゃるおかげで、歌舞伎の中のことがとてもリアルに描かれていました。そんな中、猿三郎さんの「国宝」の感想は、面白かったです。歌舞伎ファンからすると結構納得できる内容かと思います。

 とりあえず、思いついたことを…。
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今日はここ

2025-06-14 23:11:35 | 観たもの
 今日は京都春秋座で開催された藤間勘十郎さんと木ノ下裕一さんの「四谷怪談を語る!」という講座に行ってきました。このため、南座の玉ちゃんの公演は行けず…。「裏切者」と呼んでください。

 お二人とも「四谷怪談」が大好きのようで、話が尽きませんでした。「4時間くらい話したい」とおっしゃっていました。木ノ下歌舞伎では2017年に「四谷怪談」の通し上演をされたそうです。6時間かかったそうですが、それでも短いくらいで、まともに演ったら10時間以上かかるみたいです。

 10年ぐらい前までは、学生に「四谷怪談知ってる?」って聞いてもみんな知っていたけれど、今の子はほとんど知らないそうです。「忠臣蔵」もわからないって言いますからね…。

 歌舞伎だと伊右衛門は色悪、孝夫さんの伊右衛門は、みんな「悪くても仕方ない」と許してしまうそうです。ここは、首がもげるほど肯いてしまいました。南北さんの脚本では伊右衛門がお岩さんを殺したわけではなく、小さなボタンの掛け違いが積み重なってあの悲劇になるので、伊右衛門が100%悪いってことでもないみたいです。こういう感じの話がずっと続きました。面白く聞きました。

 藤間勘十郎さんの素のトークって初めてだと思います。才能がある方で、舞踊だけでなく、演出も台本も演奏も何でも出来る方なんですが、「やっぱりお坊ちゃんやね」って思ってしまいました。亀ちゃんや木ノ下裕一さんとは違うと思いました。

 木ノ下裕一さん、「妹背山女庭訓」の通し上演を手掛けたいとおっしゃっていました。ちょっと行ってみたいかも、って思いました。

 
 来週は舞踊公演があります。團子ちゃん、宙乗りだそうですが、ワタシは歌舞伎座遠征で行けません。残念です。

 《かべす》
 
 長五郎餅のみな月です。
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今日はここ

2025-06-13 21:05:35 | 観たもの
映画の「国宝」を見てまいりました。休憩なしの175分、どうなることかと心配しましたが、あっという間の175分でした。大きな声では言えませんが、本ちゃんの歌舞伎よりちゃんと起きていたと思います。一応、原作は読みましたが、あの長い小説をよくここまでコンパクトにして、それでいてちゃんとお話として成立しておりました。

歌舞伎のシーンもとても上手く撮影されていました。それほど違和感を感じなかったので。ただ、亮くんと流星くん、歌舞伎のお化粧をすると、どっちがどっちかわからなくて、ばあさんはちょっと混乱しました。

シニア割引なら1300円です。おそらく主役のお二人目当てか、客席はお若い方が多かったです。
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坂東玉三郎×春風亭小朝 南座特別公演 「怪談牡丹燈籠」+「越路吹雪物語」

2025-06-09 01:02:40 | 観たもの
 ↑ワタシのお席からの景色です。

 15分の幕間があって「怪談牡丹燈籠-御札はがし-」でした。こちらは昨年歌舞伎座で上演されました。玉ちゃんがお露、お米、お峰の女性の役を、小朝さんが男性の役と地の文を語られました。おそらく歌舞伎座のお舞台と同じだと思いますが、左側に玉ちゃん、右側に小朝さんが座っていらっしゃいます。背景は夏草秋草が描かれていました。語っている時だけ照明が当たります。玉ちゃんはベージュのような白っぽい地に縦縞のお着物で、グレーの羽織をお召しで、普通の落語家さんみたいにどこかで羽織を後ろへ落とされました。この前の「対談」で必死にメモを取りすぎたせいか、何度か意識を失ってしまい、目を開けたら羽織がなかった、みたいになっておりました。あんなに楽しみにしていたのに…。玉ちゃんの語りというか台詞は落語というよりはお芝居を見てるみたいでした。

 次は30分の幕間でした。「越路吹雪物語」の初演は松竹座で拝見しております。元々は小朝さんの新作落語に「越路吹雪物語」っていうのがあって、それをアレンジして、途中でコーちゃんのお歌を玉ちゃんが歌うというご趣向でしたが、今回は玉ちゃんのお歌がメインになったような感じでした。お歌も2曲増えて6曲になっていました。

 お歌は「誰もいない海」からです。ロイヤルブルーのストールで、スパンコール?ラメ?キラキラしていました。中はトップスボトムスともに黒色でした。やっぱりキラキラしていました。靴はエナメルかと。アクセサリーはチョーカー、ブレスレット、ピンキーリングでした。リングは大きな石がついていたと思うのですが、確認できませんでした。御髪は茶髪で、お化粧がちょっと濃くなったように見えましたが。かなりはっきりくっきりとアイシャドウとアイラインを引いていらっしゃいました。

 2曲目から3曲続けて歌われました。セットリストは「群衆」「白い夜」「愛の幕切れ」となっていましたが、「ラストダンスはわたしに」も聞いたような気がするのですが。音楽はテリトリー外なので、あやふやです。この時は黒地にシルバーの豪華な刺繍が施されたストールでした。

 「白い夜」はパリで録音したアルバムに入っていた曲だそうです。この時は白いレースのストールで、ヒラヒラしたものがついていて、照明の加減でそれがユラユラとしていました。靴も白っぽいものになっていたかと。その次はオーガンジーのストールになっていました。

 「ラヴィアンローズ」は黒いレースのストールで、背景が真っ赤になっていました。照明はどの曲も凝ってらして、上から見ていると照明の形っていうんですかね?いろいろ形が変わって面白かったです。

 最後は「愛の讃歌」です。金色のビーズ?が縫い付けられたストールで、さらにスパンコール?ラメ?もあるのか、何とも煌びやかなお衣裳でした。前回も思いましたが、曲ごとにストールを変えられ、それがどれもステキでゴージャスでした。玉ちゃんの上背があるから着こなせるんでしょうね。「眼福」でございました。

 かんじんの小朝さんの落語は安定しておりました。ただ、途中で挟むお客さんイジリ?みたいなのは完全に「昭和」で、ご本人は客層に合わせてって思っていらっしゃるのかもしれませんが、古臭くて「何だかなぁ」って感じでした。せっかく玉ちゃんがエレガントにコーちゃんを演じていらっしゃるのに…って思いました。東京でもあるようなので、次回に向けてまたいろいろと趣向を凝らされるんでしょうね。

 《かべす》
 
 南座のお隣の祇園饅頭のしんこです。ワンパターンおやつになってきました。

 
 
 こちらもワンパターンのイグレックの野菜カレーです。なぜか野菜大盛になってました。ご主人から「ちょっと多いけど、頑張って食べてください」と言われました。

 
 
 鳴海餅の水無月と葛饅頭です。

 《定点観測》
 
 
 
 外国の人ばかりでした。しかもお着物です。浴衣の人もいれば振袖の人もいたり、男性は袴姿の人、それも七五三みたいな袴で、ぐちゃぐちゃでした。

 
 鴨川です。納涼床が出ていました。
 
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坂東玉三郎×春風亭小朝 南座特別公演 「対談」

2025-06-08 23:10:01 | 観たもの
 南座で開催された玉ちゃんと小朝さんの公演です。演目は「対談」「怪談牡丹燈籠-御札はがし-」「越路吹雪物語」でした。「牡丹燈籠」と「越路吹雪物語」は昨年歌舞伎座でも上演されました。今回はそれに「対談」が追加されました。歌舞伎座は1日限りの特別公演ということでチケットはすぐにSold outになりました。南座のチケットもどうなるかしらと心配しておりましたが3階は結構空席がありました。ワタシは敢えて最後列を取るのですが、周りはどなたもいらっしゃらなくて、ワタシ的には快適に過ごせました。まぁ、玉ちゃんの公演はお高い席から売れると言われているそうなので、1階席はほぼ満席のようでした。

 「対談」は緞帳が上がると、右側に玉ちゃん、左側に小朝さんが床几に腰かけていらっしゃいました。背景は水色の照明、玉ちゃんは白?ベージュ?エクリュ?色の置物で、帯はグレージュ、キラキラしていたので金糸か銀糸を織り込んであるのかと。(3階のてっぺんからオペラグラス越しに見ているので、お色目については、違っている可能性もあります。以下同文です)

 「対談」とはなっていますが、実質は玉ちゃんが質問に答えるコーナーでした。質問は当日受付でした。13時50分まで受け付けていて、それで14時からの公演って、なかなかの“離れ業”です。質問の内容は前日とはまた全然違っていたそうです。ただ重なっていたのは「京都の好きなところ」と「よく行くお店」だったそうで、こちらは小朝さんが「圓通寺」と「それはお答えしません」と代わりに答えていらっしゃいました。

 前振りのようなものは一切なく、いきなり小朝さんが質問されていました。

 Q マンネリはありますか
 A 今は『一期一会』の気分で舞台を勤めているのでありません。若い時はとにかくいろいろなお役をたくさん演じたので、日によっては調子が悪いなと思うこともありました。そういう時は悪いところを基準にしている。そこから始めると違う見え方がする。あるいは、好きなものを買って「幸せだな」と思って舞台に出ていく。同じことをするにしてもいろいろ考えてやっていく。

 Q 不機嫌な時はありますか
 A 昭和の先輩は訳がわからずに不機嫌な人はいた。私は『今日は機嫌が悪い。近づかないで』とあらかじめ言っておく。機嫌が直ったら、『直った』と言う。

 小朝さんが振ったと思うのですが、玉ちゃんは「努力した記憶がない」とおっしゃっているそうです。若い時から大役をもらって、それに食らいついていくのに必死で、周りも全然見なかったそうです。だからいじめられた記憶もないそうです。

 Q 人形振りについて
 A 実演してくださいました。文楽の人形は二の腕がなく、肘から下しかない。手首もこういう動きしか出来ないって実演しながら「ただ、簑助さんはちゃんと出来ていらっしゃいましたけどね」って玉ちゃんの口から「簑助さん」って単語が発せられて、そこでちょっとテンションが上がりました。ワタシは簑助さんの人形を見ると、いつも玉ちゃんを思い浮かべていたので、やっぱりお二人は相通ずるところがあったのね、と勝手に納得しておりました。
 解剖学の専門家にも教えを乞うて研究されたそうです。肩を落とす仕草は、人形のとおりするとかなり無理のある姿勢で、肩を脱臼したことがあるくらいだそうです。人形の動くところ動かないところを勉強すれば自ずとできる。今の若手の人形振りってかなりカクカク動くけれど、実際の文楽はあんなにカクカク動いていない。ただ、手を打つところはわざと右手と左手を合わさないようにして、人形っぽく見せることもあるそうです。
 「八百屋お七」は足を割るところは人形だからできる、歌舞伎だと裾が乱れるとここで実演があって、玉ちゃんが着物の裾をはだけて大きく足を開いて、立役の見得みたいな恰好をしてくださいました。玉ちゃんのあんな形、初めて見ました。人形振りは顔は無表情だそうです。実際の文楽って結構表情出るんですけどね。

 Q 日本舞踊を上手くなるためには
 A 扇は肩から上には上げない。小柄な人は大きく見せようと扇を上げる人がいるけれど、上げないとおっしゃっていました。歌舞伎の踊りのお稽古は鏡張りのお稽古場で、自分も周りも全部見ながらお稽古されるそうです。
 踊りの上手い人はアキレス腱にぜい肉がないそうです。トップアスリートもそういう足をしている。

 Q きれいに見える手のしぐさ
 A 指をバラバラにしない。

 Q 女性らしさ
 A 心掛けです。謙虚で礼節が守れる人。

 Q ストレス発散
 A 人にしゃべる。ただし、相手は選ぶ。人を選んで吐き出す。海風、山風に当たるのもいい。

 Q 自分になくてうらやましいこと
 A やんちゃな男の子の活動。「オープンカーで彼女とドライブする」とか「恋のバカンス」の歌詞のような青春は一切なかった。スポーツは全くされないそうです。

 Q どんな立役がやりやすい?
 A 先代の團十郎さん、孝夫さんはやりやすい。女形がつかまりやすい人。気を遣わせずにやりやすくしてくれる人。
 小朝さん、にざたまに結び付けたいようで、「仁左衛門さんはやっぱりやりやすい?」って畳みかけて聞いていました。孝夫さんは時々玉ちゃんにつかまってくると。おかるが癪を起した時に(忠臣蔵の七段目?)、帯?をギュッと締めるところで、孝夫さん力任せに締めて、玉ちゃんが「痛い、痛い」って言ったら、「堪忍、堪忍」って言われたんですって。ちょっと嬉しそうに孝夫さんの口真似をされて、この日のワタシの萌えポイントでした。玉ちゃん、やっぱり孝夫さんのこと、好きですよね。
 でも、女形は本来は立役さんがやりやすいようにするのが仕事。立役さんの後見だと思って勤めなさいと言われているそうです。

 Q 最近のお気に入りの曲
 A 今の音楽はわからない。言葉が入ってこない。何を言ってるのかわからない。

 Q お琴
 A 柾目、板目、お稽古用と3面持っている。左手が糸から離れないのが品が良いと言われている。
 
 Q 20代、30代に伝えたいこと
 A 実際に見る、映像ではなく実物を見る。
   若い頃、いろいろ見た。1回見ると覚えてしまうので、何回も見ることはない。記憶力というよりは、映像がそのまま頭に入ってくるみたいです。

 Q 次のCDの予定
 A 11月か12月に出ます。J-POP、シャンソン、アメリカンスタンダードなど。
 
 Q 映画の「国宝」について
   まだ、見ていない。周りの方が見られたそうで「とても良かった」とおっしゃっていたそうです。
歌舞伎を取り上げてくださって有難い。主役のお二人のファンの方が歌舞伎の方へ来てくださったら嬉しい。また、映画産業が不調なので、ぜひ成功してほしい。

 Q 老後はどう過ごされますか。
 A 今年いっぱいでもう大役はできない。みっともない姿は見せたくない。
 
 Q 映画を撮ること
 A お金も時間もかけられない。もし「お金も時間も好きなだけ使っていい」って言うスポンサーが出てきたら撮りたいとおっしゃっていました。
 
 「対談」は以上だったと思います。抜けているとか、私の理解不足とかいろいろあると思いますが…。
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南座歌舞伎鑑賞教室

2025-05-18 23:52:07 | 観たもの
 南座で開催されている「歌舞伎鑑賞教室」です。令和4年からメインがわれらが吉太朗クンになりました(それまでは吉太朗クンの師匠の上村吉弥さん)。吉弥さんの時は解説が桂九雀さんでずっと固定でしたが、吉太朗クンになってからは毎年出演者とスタイルが変わっています。どの方法がいいのか模索されているのか、あるいは毎年目先を変えたほうがいいと思っているのか、そのあたりのことはよくわかりませんが。

 今年は落語家の桂團治郎さんが解説を担当されました。米團治さんのお弟子さんです。小米朝さんが米團治を襲名されて20年ぐらい経っているそうですが、ご本人には申し訳ないのですが、いまだに“小米朝さん”の方がしっくりくるんですよね。劇場でもらったパンフレットの團治郎さんのプロフィール欄に「上方落語界の重鎮である五代目桂米團治に入門」って書いてあったのですが、最初「誰?」って思いましたもの…。“重鎮”っていう漢字を見て、米朝師匠?って思ったくらいで…。何秒かして状況を理解できて、「え、小米朝が重鎮?それはないやろう」ってパンフレットに突っ込んでしまいました。スビバセンネ。

 まぁ、でも米朝一門であれば、皆さんいろいろな芸事を仕込まれているし、芸能のお勉強もなさっているし、そういう意味では安心できる人選ではありますが。解説も台本を読んでる感はなく、自分の言葉でおっしゃっているようでした。

 最初の「歌舞伎のお噺」は、出雲阿国から始まる定番の歌舞伎の解説から始まります。千壽さんと吉太朗クンも加わり、歌舞伎の三代名作の紹介やお客さんの女形体験コーナー、この日の演目にちなんだ「石橋物」の解説、関西で開催される歌舞伎の予定と盛り沢山で、あっという間の50分でした。「石橋物」の解説では吉太朗クンが過去に踊った「連獅子」の写真も出てきました。12年前の12歳の時に南座の歌舞伎鑑賞教室で踊ったそうです。それ、見ました。吉弥さんが「吉太朗がどうしても『連獅子』をやりたい、って言うから」とおっしゃっていました。御曹司は大体中学生ぐらいになると自分の親と「連獅子」を踊るのが定番のようになっていますからね。それを見て吉太朗クンも踊りたいって思ったのかなぁと。それに応える吉弥さんも吉太朗クンのことが可愛くて可愛くて仕方ないんやろうなと思ったのを覚えています。

 解説の途中で、次の拵えがあるからと千壽さんと吉太朗クンは退場、その代わりに千藏さんと當史弥さんが登場され、「七段目」を“落語THE MOVIE”みたいに上演されました。千藏さんをあんなに長い時間見た、台詞を聞いたのは初めてかも、です。よく出てらっしゃるので見かけるのですが、まだ名題下さんなのであまり台詞もないんですよね。いつも秀太郎さんにぴったりくっついていらっしゃったイメージが強くて。秀太郎さん、とても信頼されていました。

 20分の休憩を挟んで「相生獅子」です。「相生獅子」のみどころです。
大名家の座敷。二人の姫が優雅な姿を見せて四季折々の様子や、恋に迷う女心を艶やかに舞います。そして、紅と白の獅子頭を手に踊るうち、蝶を追っていずくともなく姿を消します。やがて二人の姫は、獅子の精となって現れ、牡丹が咲き乱れるなか、百獣の王である獅子の狂いを見せるのでした。
勇壮な獅子を題材にした“石橋物”のなかで最古の作品。優美で上品な女方の獅子の舞いをご覧ください。

 千壽さんも吉太朗クンも“美形”なので、姫の拵えは申し分ありません。とても綺麗で優雅なお姫様でした。踊りは二人で踊ると二人の差みたいなものは出てきますね。若手の中では“踊りの名手”である吉太朗クンの方がやはり上手いです。微妙な差なんですけどね。腰の落とし方、首の傾げ方、背の反り方…吉太朗クンの方が形が綺麗だし、しっかり意識してその型を作っていらっしゃるようにお見受けしました。決して千壽さんが劣るというのではなく、おそらく吉太朗クンが上手すぎるんだと思います。それと、真ん中で踊ることを経験されている回数の差もあるのかなぁと…。こっそり贔屓の鷹之資さんとわれらが吉太朗クンががっぷり四つに組む踊り、見たいなぁってちょっと思ってしまった失礼な客はワタシです。

 最後は獅子の姿になって毛振りがありました。高速でブンブン回してました。お客さんは盛り上がるんですが、個人的にはそこまでしなくても、って思うのですが。

 幕間も含めて1時間40分の公演、これで4000円は値打ちがあると思います。24日(土)まで、です。

 《かべす》
 
 お隣の祇園饅頭のしんこ。幕間にいただきました。

 
 
 切通し進々堂の卵トースト。終演後にいただきました。

 
 
 鍵善の深みどり。道明寺羹と練羊羹を重ねた棹菓子です。初夏の定番です。

 
 赤福の抹茶大福。中は餡子と抹茶の餡子の二重になっていました。しっかりお抹茶の味がして美味しかったです。京都伊勢丹の赤福でお買い上げです。

 《定点観測》
 
 
 八坂神社です。結婚式に遭遇しました。

 
 
 新緑もツツジも美しかったです。
 
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四月大歌舞伎

2025-05-05 21:59:23 | 観たもの
 音羽屋さん襲名で賑わっている歌舞伎座、“今さら”なんですが、一応先月の歌舞伎座のことなど…。途中客席の椅子に不具合で休演があり、一瞬ヒヤッとしましたが、何とか再開してホッとしました。4月の歌舞伎座は3月の「仮名手本忠臣蔵」と今月の「團菊祭」に挟まれ、何となくお地味な感じがありましたが、昼夜いずれにも新作歌舞伎がかかり、それに黙阿弥、義太夫狂言、「春興鏡獅子」と結構バラエティに富み、面白く見ることができました。

 昼の部からです。「木挽町のあだ討ち」は永井紗耶子さんの小説の歌舞伎化です。こちらの小説は直木賞と山本周五郎賞をダブルで受賞されています。原作は未読ですが、木挽町が舞台ということで歌舞伎座にピッタリ、歌舞伎になるべくしてなったお芝居なんでしょうね。永井さんはもちろんずっと歌舞伎をご覧になっている方で、主役を美少年染五郎クンが演じることになって、記者会見では目がハートになっていました。その気持ち、わかります。

 チラシ裏にあったあらすじです。
のどかな春の夕暮れ。さる大名家の重臣、伊納清左衛門が突然、遠駆けから帰ってきたばかりの嫡男、菊之助に斬りかかります。日頃冷静な父の急変に驚く菊之助が戸惑うのを尻目に、下男の作兵衛が清左衛門と斬り合い、逃亡。菊之助は父の仇となった作兵衛を討つため、江戸へ向かいます。母の助言で向かった先は、木挽町の森田座。芝居小屋に生きる人々の世話になりながら、仇を探す日々を送る菊之助が、ある日、狂言作者の金治に出会うと…。

 いわゆるサスペンスですが、最後になるまで真相がわからず、大詰までしっかり見ました。大きな声では言えませんが、昨年の京極夏彦さんの新作よりはよく出来ていたと思います(京極さんのはソッコー犯人がわかったので)。役者さんたちも適材適所、サスペンスながらおどろおどろしいところは全くなく、登場人物は善い人ばかりでほっこりしました。再演ありそうな気がします。

 昼の部の後半は「黒手組曲輪達引」です。黙阿弥が“世話の助六”として書き下ろした作品だそうです。いたるところに「助六」が出てきました。幸四郎さんが助六と醜男の権九郎の二役でした。「木挽町のあだ討ち」を真剣に見たせいか、こちらはちょっと休憩?意識を失っておりました。暇つぶし?に筋書の後ろの上演記録を見たら、以前亀ちゃんが新春浅草歌舞伎でかけていて「そっちが見たかった」と思った失礼な客はワタシです。

 夜の部は「彦山権現誓助剣」からです。「杉坂墓所」と「毛谷村」の場面です。「毛谷村」だけをかけて役者さんが多いようですが、孝夫さんは「杉坂墓所」からの方が後のお話がわかりやすいということでこちらの場面をつけられました。今年の1月新国立劇場で「彦山権現」の通しを見ました。4月のこんぴら歌舞伎でも上演されたそうで、今年はこれの“当たり年”?なんでしょうか。

 六助は孝夫さんと幸四郎さんのダブルキャストでした。孝夫さんのご負担を考えてのやり方なんでしょうか。7月松竹座の「熊谷陣屋」も毎週金曜は錦之助さんで、そういうお年頃になってこられたんですかね。ちょっと寂しいというか切なくなってしまいます。孝夫さんの六助、溌溂と若々しく演じていらっしゃるのですが、つい「大丈夫?」って思ってしまって、ダメですね。

 幸四郎さんは吉右衛門さんに習われたそうで、孝夫さんと吉右衛門さんの型を見たことになります。2日続けて見たので、何となく違う?って思ったけれど、明確にどこがどうっていうところまではわからず…。タカタロさんのブログによれば、それぞれに合わすのはお大変だったみたいです。もっと大変なのは秀乃介クンでしょうね。まだ小学校1年生だそうで、1月の新国立でも出てらして、3人の六助の型を経験されたことになります。「すごいぞ!」っておばちゃんは思ってしまいました。

 その次は尾上右近さんの「春興鏡獅子」です。ご本人が演りたくて演りたくて、ずっと熱望されていて、ようやく夢が叶った演しものだそうです。ただ、ワタシが右近さんがダメで、ちょっと拒絶反応を起こしていて、見たような見てないようなそんな感じです。渾身の「鏡獅子」ですごく良かったらしいのですが。スミマセンです。

 最後は松緑さんの“講談歌舞伎”第三弾の「無筆の出世」でした。今回は人間国宝の神田松鯉さんがご登場され、講談も聞くことができました。松鯉さんが語られる場面は、その後ろで役者さんがパントマイム?で演じられていて、「講談THE MOVIE」になっていました。もちろん、お芝居もありました。こちらも善人しか登場しないお芝居で、男性版シンデレラストーリーみたいで、安心して見ておりました。講談と歌舞伎って親和性があるからか、破綻することなく新作って感じがしません。松緑さんもとても楽しそうで、なぜか「ヨカッタ」って思ってしまいました。

 3月や今月の派手さや話題性はなかったけれど、しみじみと楽しく歌舞伎を見ることができました。これはこれで良い月だなぁと思いました。
 
 
 ロビーにあった平櫛田中の「鏡獅子」です。国立劇場にあったあの大きな「鏡獅子」は岡山県井原市の井原市立平櫛田中美術館に里帰り中だそうです。
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今日もここ

2025-04-29 23:08:04 | 観たもの
 文楽の第一部でした。「仙洞御所の段」「堀川御所の段」「伏見稲荷の段」「渡海屋・大物浦の段」です。「仙洞御所」と「堀川御所」は歌舞伎では見たことがありません。「通し」でかかっても「伏見稲荷」からだと思います。「渡海屋・大物浦」も歌舞伎とはところどころ違ってて、なかなか興味深かったです。文楽は相変わらず意識を失う場面多しで、途切れています。簑助さんがいらっしゃらないので、何か気が抜けています。“推し”があるって大事です。

 今日は2列目2番というお席を取りました。一番下手側のお席です。最近は14列~16列の36番という一番上手側の席で見ることが多かったのですが、至近距離で見た方がいいのかなと舞台に近いお席にしました。花道がある劇場だと裏花の位置に当たります。そのせいか、人形の背中ばかり見ていたような気がします。ちょっと失敗でした。36番が固定になりそうです。

 
 「碇知盛」はやっぱり孝夫さんですよね。

 
 顔出し看板がありました。

 《かべす》
 
 久しぶりの「おいで」の卵サンドです。お腹いっぱいになりました。

 
 「まるに抱き柏」という京都のお店の豆大福です。髙島屋の畑さんがよくTwitterで呟いていらっしゃるので。

 
 「仙太郎」の柏餅です。今年初めてです。
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