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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

「人間国宝竹本住大夫 わが芸と人生を語る」

2014-11-25 23:25:37 | その他いろいろ(文楽)
 住師匠の講演会が開催されることになりました。HNKカルチャーの新春スペシャル企画です。1日講座ですので、会員にならなくても1回だけの受講が可能です。

 「人間国宝 竹本住大夫 わが芸と人生を語る」
  講師人形浄瑠璃「文楽」語り手 七世 竹本 住大夫
  (聞き手)アナウンサー 葛西 聖司

  開催日時:平成27年1月24日(土)14:00~15:30
  開催場所:梅田阪急ビルオフィスタワー26階会議室
  【内容】
新春スペシャル企画! 情の世界 文楽一筋に生きた人生に迫ります。
日本が世界に誇る伝統芸能・人形浄瑠璃文楽を長年牽引してきた人間国宝の七世 竹本住大夫さん。
68年にわたり舞台をつとめ、太夫の最高峰として観客を魅了し、惜しまれつつも5月に現役を引退されました。
11月には文楽で初めての文化勲章を受章。情の世界 文楽一筋に生きた人生について、また今だからこそ話せる文楽への思いを存分に語っていただきます。
申し込みはコチラのページからできます。

 早速申し込みました。引退が決まってからドキュメンタリー番組はいくつか見ましたが、(文楽以外の)ナマのお声を聞くのは初めてです。とても楽しみです。
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咲くやこの花芸術祭 桐竹勘十郎が語る「大阪が生んだ文楽の魅力」

2014-11-03 22:49:20 | その他いろいろ(文楽)
 2週間以上前のイベントで恐縮ですが、一応行ったので記録として記事にしておきます(10月松竹座の「GOEMON」もまだUPできていません…)

 大阪市の「咲くやこの花賞」については、拙ブログでも何度か取り上げております。記憶に新しいところでは、秀太郎さんのお弟子さんの千壽さんが昨年受賞され、8月に「千壽の会」を催されました。壱太郎さんも平成23年に受賞されています。

 その「咲くやこの花賞」受賞者によるパフォーマンスや美術作品など、様々な分野の質の高い芸術作品を気軽に鑑賞したり、体験したりできるイベントが毎年10月に開催されています。今年の案内はコチラ。“気軽に”とあるように、チケット代は非常に安価、勘十郎さんのイベントも500円でした。

 勘十郎さんは昭和60年に受賞されています(当時は簑太郎)。これまでの受賞者リストを見ると、選考委員会の見る目がお高いといいましょうか、その後のご活躍は目覚しい方たちばかりです。

 今回のイベント、チラシには「文楽の魅力や人形の仕組み、遣い方を実際に文楽人形を遣ってわかりやすく解説します」とありましたが、会場にこられたのは勘十郎さんお一人。何でも、この日は地方公演や他のイベントが重なり、文楽の人形遣いさんは皆さん出払ってしまっていて、勘十郎さん「今日、大阪にいてる文楽の人形遣いは私一人やと思います」とおっしゃっていました。

 
 会場には人形が置いてありましたが、もちろん、それぞれの説明はありましたが、このコたちが動くことはありませんでした。

 ということで、勘十郎さんのトークショーになりました。まず、スイス公演にいらっしゃっていたお話から。海外公演増えたそうです。あちらですので、カーテンコールがあるそうなんですが、慣れていないので、皆さんバラバラ、今度は行く前に稽古しないといけないとおっしゃっていました。

 文楽の人形の遣い方、三人遣いは完成した芸術なので、これ以上何も加えることはできないそうで、ただ、それを完全に遣えるかどうかは人形遣い次第で、勘十郎さんの師匠の簑助さんはまだまだ勉強したはるので、勘十郎さんは永遠に追いつけないと思っていらっしゃるそうです。勘十郎さんの口から「ウチの師匠」という言葉が飛び出すたびに、「え、簑助さん、どうしゃはったん、何言わはったん」といちいち反応してしまったワタクシ。これは孝太郎さんのブログでも同じで、「父が~」って出てくると、ついビクッとなってしまいます。

 人形は毎回塗り替えるそうです。使っている木は軽いと言われている桐なんだそうですが、それでも何度も塗るとその塗料分だけ重くなるので、何十年も使っている人形は鉄の塊のように思えるとおっしゃっていました。

 文楽の人形遣いは「足遣い10年、左遣い15年」で一人前と言われるけれど、その修業はすべて自分の貯金になっている。たとえ、主遣いは初めてであっても、その前に足も左も経験しているので、決して初役とは言ってもらえないそうで、また、師匠方はよく覚えていらっしゃるそうで、本人はすっかり忘れているのに、「○○年に誰々の足やったがな」と言われるそうです。

 勘十郎さん、学校の勉強が嫌いだったそうで(以前にも聞いたことがあります。よっぽどお嫌いだったんですね)、それで勉強せんでええように文楽の世界に入ったのに、学校よりももっと勉強しないといけなくなったとおっしゃっていました。文楽でも三業といって、人形以外に三味線、浄瑠璃がありますが、どちらも「暗譜」が基本で、覚えるのは無理と思って、人形に進まれたそうです。

 ベテランの太夫さんはやっぱり遣いやすいそうです。人形が勝手に動いてくれると。人形は決して間は作れないので、太夫さん次第だとおっしゃっていました。

 立役と女形では構えが違うそうです。動きも、女形の足は気持ち遅く、左は肘を張らずに、手はいつも身のほうへ巻きついていないといけないそうで、今度文楽を見るときはチェックしてみてくださいとおっしゃっていました。勘十郎さんは立役も女形も両方やりたいそうで、来年の春の巡業はお初と松王丸を両方なさるそうです。歌舞伎ではありえない配役です。

 今年の文楽公演はずっと大入りが続いているそうです。11月もよろしくとお願いされていました。一人でも多く、ここにいらっしゃる人が一人3人連れてきてくださったら、それだけでもすごい数になりますからと。
お時間ある方、ご興味ある方、ぜひ国立文楽劇場へお出かけくださいませ。

 
 会場はこんな感じ。

 
 八重垣姫(だったと思います。違うかったらスミマセン)

 
 杉本文楽の人形。一人遣いなので小さいそうです。衣装はエルメスのスカーフを4枚使って仕立てたもの。誰も縫ってくれる人がいなくて、勘十郎さんが作られたそうです。柔らかくてすべるので、非常に縫いにくかったとおっしゃっていました。

 
 中央公会堂です。本当にお天気の良い日でした。
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住大夫師匠に文化勲章

2014-10-24 23:57:03 | その他いろいろ(文楽)
何もかもが幸せ 竹本住大夫さんに文化勲章


 今年度の文化勲章受章者が発表され、文楽の竹本住大夫師匠が選ばれました。心よりお祝い申し上げます。おめでとうございます。

 午前中に発表があったようで、お昼のニュースでは結構取り上げられていたようなんですが、昼間は会社なので見られません。7時のNHKニュースを楽しみに帰宅し、7時前からテレビの前でスタンバっておりましたが、文化勲章の「ぶ」の字も出てきません。じゃあ、8時45分のNHKの大阪放送局からのニュースなら、と待ち構えておりましたが、それにも登場せず、半ばあきらめムードで9時のニュースも見ておりましたが、どうも文化勲章の話題は出ない模様…。

 それでも、ワタクシにはインターネットという強い味方がございます。住師匠の会見、ありましたね。3分ちょっとあります。

 文楽では初めての受賞となるそうです。ちょっとびっくりしました。豊竹山城少掾さんあたりが既に受賞されていると思っておりましたので。

 会見でご本人もおっしゃっていましたが、引退されてからの受賞っていうのもあるんですね。住師匠は2005年に文化功労者を受賞されています。文化勲章は文化功労者の中から選ばれるのですが、数だけ見れば圧倒的に功労者のほうが多いので、功労者になったからと言って必ず文化勲章を受章するとは限りません。受賞されない方のほうが多いくらいです。受賞された方のパターンを見ていると、文化功労者から文化勲章まで6年から7年ぐらいかかるような感じで(坂田藤十郎さんが6年、米朝師匠が7年でした)、住師匠は引退されたし、このままもう受賞できないのかしらと思っておりましたが、ようやく受賞の運びとなり、文楽ビギナー・俄かファンのワタクシなんかが僭越ではございますが、とってもとってもとっても嬉しく喜ばしく思っております。

 これでまた11月の文楽公演が俄然注目を浴びそうです(住師匠は出てはいらっしゃいませんが)。先日、勘十郎さんの講演会に行きましたが、今年は順調でずっと「大入り袋」が出ているそうです。さらに動員に弾みがつくといいですね。それにしても、住師匠の大阪弁、やっぱりよろしゅうございます。ああいう大阪弁がしゃべれるようになりたいものです。
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【再掲】住師匠、Eテレご出演

2014-06-21 11:01:53 | その他いろいろ(文楽)
 本日、夜11時からEテレで、住師匠の追っかけ番組がございます。たっぷり1時間、住師匠ご本人もお出ましです。住師匠がスタジオにご出演になるのは来週の日曜の「古典芸能への招待」でした。

 予告をちらっと見ましたが、やっぱり文字久大夫さんが怒られてはって、よそのお弟子さんを怒鳴る場面を映す訳にはいかないんでしょうけれど、毎々のことでちょっとお気の毒って思ってしまいます。

【追記】
 番組見ました。NHK大阪の制作です。言葉は悪いですが「何回、使い回しするんやろ?」っていうのがまず思ったこと。住師匠のご自宅の前の桜の木の木を見るのは、たぶんもう5回目くらいではないかと…。とはいうものの、一応、毎回「あ、これ見るの初めて」っていうのは用意されています。今回ので言うと、千穐楽の出番前の楽屋での住師匠と簑助さん。二人ともボロボロ泣いたはりました。60年以上のお付き合い、特に三和会でともにご苦労なさった“戦友”ですからね。

 東京公演が終った後の住師匠も映っていました。お弟子さんにお稽古をつけたはりました。後進の指導はまだまだやるとおっしゃっているので、若手をビシバシと鍛えていただきたいと思います。
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ザ・ドキュメント「芸の鬼」文楽・人間国宝 竹本住大夫

2014-05-29 23:21:19 | その他いろいろ(文楽)


 先ほどまでNHK大阪の住大夫さんのドキュメンタリーを見ておりましたが、関西テレビでも住大夫さんを追っかけたドキュメンタリーを放映されるようです。ナレーションは桂南光さん(べかちゃん)です。このYoutubeはべかちゃんがナレーションを担当するに当って、住大夫さんの楽屋へご挨拶に伺われたときの様子です。

 お友達の米朝師匠の孫弟子ということでとてもフレンドリーに応対されている住師匠に対し、めちゃくちゃ緊張、恐縮しているべかちゃんがおかしかったです。

 ところで、今回の住師匠の引退について米朝師匠のコメントが出ていないのがちょっと気になっています。だいたい、こういうことには米朝師匠のコメントがつきものなので。私が見落としているだけかもしれませんが。

 放送は6月7日(土)9時55分からです。
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文楽をこれからもひとつよろしゅう頼んます

2014-05-26 23:02:13 | その他いろいろ(文楽)



  本日、文楽の東京公演の千穐楽でございました。すなわち、住大夫さんの大千穐楽です。がんばって、定時退社して、NHKの7時のニュース、8時45分のNHK大阪ニュース、9時のNHKニュースウォッチ9を見ましたが、このニュースについては一言も触れられず…。NHKは6時台のニュースで流れたもようです。

 もう見られないかと思っていたら、共同通信社がYoutubeに動画をあげてくださっていました。簑助さんとの涙涙の握手の場面もございます。

 大阪だけかもしれませんが、NHKで住大夫さんの番組があるようです。(6月21日、29日は全国放送のようです)
 NHK総合TV
 5月29日(木)午後10:00~午後10:43
「文楽の鬼 最後の舞台 ~人間国宝 竹本住大夫~」
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住大夫さん特集

2014-05-23 07:35:33 | その他いろいろ(文楽)
 東京の国立劇場は住大夫さんの「大千穐楽」に向けて、日に日に緊張が高まっていることと思います。その住大夫さんを特集した番組が2本、NHKのEテレで放映されるようです。

 6月21日(土)午後11時~11時59分
 「鬼の散りぎわ(仮)~文楽・人間国宝 竹本住大夫の執念~」

 6月29日(日)午後9時~11時
 古典芸能への招待 
 文楽「菅原伝授手習鑑」
 “朝まで文楽”ではないようです。「桜丸切腹の段」を中心としたダイジェスト放送のようです。でも、住大夫さんご本人がお出ましになるようで、楽しみでございます。

 ↑上の画像のきれいなバージョンはコチラをご覧ください。
 
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本日千穐楽

2014-04-27 15:44:10 | その他いろいろ(文楽)
本日、国立文楽劇場「四月文楽公演」の千穐楽でございます。住大夫さんの大阪での最後の舞台です。文楽を見に行くようになってまだわずか二年あまりのひよっこファンの私ですが、この文を打ちながら、既にウルウルしそうになっています。頑張ってしっかりと聞いてきます。
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渡邉 肇「人間浄瑠璃」写真展 第1回 文楽至宝尽(ぶんらくしほうづくし) の段

2014-04-24 00:27:31 | その他いろいろ(文楽)
 ↑こんなん見つけましたので、記事にUpしておきます。行ってみたいけれど、お江戸までは無理ですね。地元大阪で開催を切に希望します。

 内容紹介です。

 フリーランスの写真家、渡邉肇さんが「人間浄瑠璃」をテーマに5年の歳月をかけて撮りためた文楽の写真展です。ポスターを見ただけでも、幕の内側で出番を待つ出演者の引き締まった表情や、幕が開く瞬間の緊張した空気感を感じられる写真ですね。客席からは決して観る事の出来ない場面ばかりです。
 第一回は、文楽の人間国宝さんのお写真を中心に展示されるようで、簑助さんや三味線の鶴澤清治のおっしょはんが写っていらっしゃいます。5月で引退される竹本住大夫さんについては、カメラに向かって浄瑠璃を語った際の、喜怒哀楽の表情の変化を連写した映像作品のモニター上映もあるようです。

 会期 2014年5月10日(土)~5月23日(金)
 営業時間:月~金 11時30分~21時 土 11時30分~20時 日曜定休
 会場 ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
    〒101-0062
千代田区神田駿河台1‐7‐10
YK駿河台ビルB1F(TEL:03‐6821‐5703)
    入場無料
    http://www.superedition.co.jp/biblio/
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完走

2014-04-20 01:32:04 | その他いろいろ(文楽)
 一応、無事完走いたしました。でも、想像以上に過酷でした。1部、2部ともに一列目だったので、足は伸ばしたり組んだり好き放題できましたが、それでも、夜の7時を過ぎたあたりから腰と膝が痛くなってきて、こういうのが“エコノミークラス症候群”ではないかと思いました。最後の「寺子屋」はパスしようかどうしようか迷ったくらいで、勘十郎さんが松王丸を熱演されているのに、時計ばかり見ていました。スミマセン。

 ↑2部は住大夫さんの引退公演があるので「満員御礼」が出ていました。

 
 
 文楽劇場のお土産です。トートバッグはもうふたまわりぐらい大きいと観劇グッズ(番附やオペラグラス、デジカメ、水筒など)が入るんですが。絵葉書は今回の「菅原伝授手習鑑」の通し公演を記念して新しく発売されたものです。(トートバッグは東京でも売るみたいです)
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