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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

文楽の世界展@阪急うめだギャラリー

2015-07-06 23:19:27 | その他いろいろ(文楽)
 阪急百貨店うめだ本店で開催されている「文楽の世界展」に行ってきました。場内全て写真撮影OKという近頃類を見ない?太っ腹な展覧会、お言葉に甘え、パシャパシャと写真を撮ってまいりましたので、ご紹介いたします。

 
 お染
 
 政岡
 
 弁慶
 
 武智十次郎

 
 
 
 人形の各パーツが出来るまで

 
 
 裸?の人形と衣装、小道具

 
 
 
 
 三人遣いを四方から見られるようになっています。これ、マネキンなんです。でも、今にも動き出しそうな感じでした。「監修:桐竹勘十郎」となっております。勘十郎さんって「文楽界のエジソン(命名:清十郎さん)」なんだそうで、そういうのがここでも発揮されています。

 
 二分の一サイズの舞台

 
 「傾城阿波の鳴門巡礼歌の段」の実物大の舞台。中まで入れます。

 
 技芸員さん一覧

 
 
 昔の公演ポスター。結構アーティスティックです。

 
 「ターミネーター」とコラボしたポスター。

 あと、文楽劇場が平成23年にお作りになった「人形浄瑠璃文楽」のプロモーションビデオ(約20分)が上映されていました。なかなかよーできたビデオで、簑助さんがあちこちに登場され、そのたびに「あ、簑助さん」とキュンキュンしながら拝見しておりました。先代の玉男さんと遣われた「曽根崎心中」もあって、ちょっと売ってほしいと思いました。

 13日(月)まで開催されています(最終日は午後6時閉場)。ぜひぜひお運びくださいませ。
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文楽技芸員さんのブログ

2015-05-14 23:19:12 | その他いろいろ(文楽)
 以前より何度か「歌舞伎役者さんのブログ」は紹介させていただいておりますが、本日は文楽技芸員(←こういう呼び方でいいんですよね?)さんのブログです。と言いましてもまだまだビギナーのワタクシですので、それほどの“事情通”と言うわけではないのですが…。

 「豊松清十郎、焦らず、怠けず、諦めず。」
 簑助さんのお弟子さんです。かなりこまめに更新してくださるので、最近はほぼ毎日覗かせていただいております。文楽は今月は東京で玉男さんの襲名披露公演が行われているので、その話題になっていますが、ゴールデンウィーク中の5月1日から4日まで「靱猿」の猿のお人形について語られていました。あの猿ですが、勘十郎さんが簑太郎時代にお作りになったものだそうです。顔も衣装も中の仕掛けも全てです。勘十郎さん、杉本文楽のお初の衣装もエルメスのスカーフで作ったとおっしゃっていましたが、器用でいらっしゃるんですね。写真も多数掲載されていますので、ぜひご覧になってくださりませ。

 「日々精進・日々文楽・日々吉田幸助」
 やはり人形遣いの吉田幸助さんのブログです。公演情報が結構早いです。

 「さきじゅびより【文楽太夫豊竹咲寿大夫オフィシャルブログ】」
 なかなかのイケメンです。「文楽夜話」では演目について音声による解説があります。

 「文楽 文字久大夫の気ままな絵日記」
 住大夫師匠のお弟子さん、文字久大夫さんのブログというよりはホームページです。昨年の住師匠を追っかけたドキュメンタリーではいつも強烈に怒られてはったので、いまだに劇場で登場されると「大丈夫かなぁ」ってちょっと思ってしまいます。「お知らせ」では「都構想反対!」を大々的に書いていらっしゃいます。ちょっとビックリしますが、住師匠の脳梗塞も某市長のせいでもありますからね。お腹立ちもご尤もかと。

 「文楽鶴澤藤蔵公式ブログ」
 三味線の藤蔵さんのブログです。ただし、ご本人ではなく事務局の方が綴っていらっしゃるようですが、「聴きどころ」などもあって、これから文楽に行く前にはこちらで予習していこうと思います。

 とりあえずまだこれくらいなんですが。「こういう人もブログやったはるよ」情報がありましたら、また教えてください。
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千穐楽おめでとうございます

2015-04-26 23:56:15 | その他いろいろ(文楽)
 本日、文楽4月公演の千穐楽でした。客席も満席、大入り袋も出たようです。玉女さん、「玉男」というお名前、ずいぶんなじんでこられました。「熊谷」も普段どおりピシッと演じたはりました。初日がさすがに力んだはったような感じでしたが。ワタクシも今日はほぼ落ちることなく(たぶん…)、ちゃんと見てきました。5分に1回くらい「起きてる?」って、自分で自分に確認しながら観劇しておりました。

 今日は12列12番と言うお席でしたが、非常に見やすくて、いつも最前列ばかり取っていますが、次回からここがいいかも、って思いました。

 歌舞伎のほうも東京の歌舞伎座、名古屋の中日劇場、こんぴら歌舞伎が千穐楽をお迎えでした。おめでとうございます。歌舞伎役者さんのブログもずいぶんと増え、こまめに更新してくださるので、あちこちの劇場の様子がわかるようになりました。日々、役者さんのブログをチェックするようになって、なぜか私まで「初日・中日・千穐楽」という日にちのリズム?スケジュール?が身についてきて、なぜか楽日が過ぎるとホッとしている自分がいます。不思議なものですね。

 
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ただいま、休憩中

2015-04-11 14:52:30 | その他いろいろ(文楽)
本日は松竹座→文楽劇場というちと変則的なダブルヘッダーです。松竹座での藤山直美さんの「かぐや姫」が終わり、道頓堀のスタバで休憩中です。

やっぱり藤山直美さんはすごいです。あれだけの異なる分野の役者さんをよくおまとめになりました。昨年6月にも直美さん主演の喜劇がありましたが、その時は正直なところもひとつで(←あくまで私の個人的な感想です)、今回もどうなのかしらと思っておりましたが、いやいや素晴らしい出来栄え、幕が下りたとき、そのチームワークに感動しました。

猿翁さんがスーパバイザーとして監修、沢瀉屋さんの役者さんたちも大勢ご出演、随所に歌舞伎が取り入れられ、とても面白く拝見しました。直美さんも見得を切ったり、ダンマリをしたり、それが決して素人くさくなく、さすがでした。上條恒彦さんと水谷八重子さんの歌声も聞けて、得した気分です。

これから文楽です。先週は落ちまくったので、今日は心して臨みたいと思います。大丈夫かなぁ~。義太夫って気持ちいいんですよね。
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4月文楽公演初日

2015-04-04 23:27:16 | その他いろいろ(文楽)
 本日は国立文楽劇場での「4月文楽公演」の初日です。「二代目吉田玉男襲名披露」でございます。さすがに客席は満員、ロビーもいつもと違ってわさわさと賑やかです。勘十郎さんがスーツ姿で入り口のところにいらっしゃいました。

 文楽の襲名披露公演は初めて伺いました。歌舞伎の襲名披露でも楽しみな「口上」ですが、文楽でもあります。緞帳が上がると玉男さんを中心にずらーっと技芸員の方が並んでいらっしゃいます。一列目は、上手から鶴澤寛治さん、豊竹嶋大夫さん、玉男さん、吉田和生さん、桐竹勘十郎さん、竹本千歳大夫さんの6名、二列目、三列目は玉男さんの一門の方々がお座りでした。進行は千歳大夫さんで、寛治さんから順番に一言ずつご挨拶されます。ただし、玉男さんご本人は一言も発せられません。文楽の口上はそうなっているそうです(落語もだそうです)。人形の簑助さん、文雀さんはお出ましではありませんでした。

 「口上」の内容なんですが、歌舞伎とそう変わるものではありませんが、皆さん舞台人なのに普段「台詞」をおっしゃることがないせいか、硬いんです。暗記した口上を必死でしゃべってるような感じで、緊張されているのが、聞いているこちらまで伝わってきます。勘十郎さんは噛んでしまって「すみません」っておっしゃるし、なんだか微笑ましい口上の一幕でした。

 襲名披露の演目は「一谷嫩軍記」で、玉男さんは主役の熊谷次郎直実です。スミマセン、ほとんど落ちてました。時代物が苦手なんでしょうね。歌舞伎座杮落の吉右衛門さんの時もダメでしたから。時々、フッと気づいて舞台を見ると、すごい豪華メンバーです。この後の「卅三間堂棟由来」も、簑助さんオンステージのような舞台だったのに、落ちてしまい、リベンジでもう一度千穐楽に切符を取りました。次回は体調を整えてまいりたいと思います。

 4月の初日ならでは、だと思いますが幕間に「国立劇場文楽賞」と「文楽協会賞」の贈賞式がありました。特別賞を受賞された源大夫さんがご子息の藤蔵さんとごいっしょに登場されました。客席からは長い長い拍手が贈られていました。

 
 終演後、玉男さんがロビーに立っていらっしゃいました。
 
 厚かましくサインをいただいてしまいました。
 
 文楽劇場の前の桜も満開でした。

 
 
 帰宅すると文楽劇場友の会の文楽公演観劇ラリーの記念品が届いていました。国立文楽劇場開場三十周年を記念して「三番叟」の衣装の柄をモチーフにした手ぬぐいでした。なかなかステキです。
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人間国宝 竹本住大夫 わが芸と人生を語る

2015-01-31 23:07:37 | その他いろいろ(文楽)
 ちょうど1週間前になりますが、住大夫師匠のトークショー「人間国宝 竹本住大夫 わが芸と人生を語る」に行ってまいりました。会場に行くまで、朝日カルチャーセンター主催だと思っていたのですが(住師匠のお教室があったので)、NHK文化センターの主催でした。そういえば、住師匠の引退のドキュメンタリーを撮ったはりましたからね。そのつながりなんでしょうか。

 NHKということで、司会進行は元NHKの葛西さんでした。古典芸能関係の番組をずっと担当されていた方です。もちろん住師匠ともお顔馴染みです。

 住師匠、意外に小柄な方でちょっとびっくりしました。いつも座ったはる姿しか見ていないっていうのもあるかもしれませんが。

 お話の内容は住師匠のご本「人間、やっぱり情でんなぁ」や「文楽のこころを語る」に書かれてあったことや引退時のドキュメンタリー番組で見たことで、「その話、知ってるわ」と思いつつも、やはりご本人の口から、それもあの“正しい”大阪弁で聞かせていただくとずずーっと引き込まれます。語り口の上手さなんでしょうか。

 特に体系だててお話されたわけではなく、本当にアトランダムでした。なので、私もメモをそのまま書いていきます。

 ①引退のこと
 脳梗塞で82日間入院し、その後リハビリを経て半年で復帰されました。そのときの拍手はすごかったそうです。でも、1月の文楽劇場、2月の国立とご自分では非常に不本意な出来で、「もう無理」と思われ急遽引退を決意されました。言語のリハビリでは、芥川とか太宰の小説を声に出して読むというプログラムがあったそうですが、それは全然出来なかったそうですが、浄瑠璃の本を持ってきてもらってそれを読むとスラスラ読めて、病院の先生もびっくりされたそうです。身体に染み付いている、身体の一部になってしまっているのでしょうね。

 ②天皇陛下と皇后陛下
 心安うしたはるそうです。5月の国立での引退公演には両陛下がいらっしゃいました。皇后陛下は住師匠の「人間、やっぱり情でんなぁ」の本をお読みになったそうで、住師匠が恐縮したはりました。文化勲章受賞は本当に嬉しくて、その前にフランスのコマンドールも受けていらっしゃいますが、それよりもずっと嬉しかったとおっしゃっていました。

 ③お稽古
 舞台にはお立ちになりませんが、若い人にお稽古はつけていらっしゃいます。あのテレビのとおり「アホ、バカ、目ぇ噛んで死んでまえ」と言いながらお稽古したはるみたいです。「わしが代わりに出たろか」と思われることもあるそうで、若い人にはもっと文楽を好きになってほしいと。100点満点はない、基本に忠実に、あとは人間性の問題。最近のお客さんは何でも拍手してくれるけれど、「良かった」という拍手か、「やっと終った。せいせいした」という拍手か、聞き分けるようにならないといけない。

 ④国立文楽劇場
 出来たときは「我が家」が出来たみたいで嬉しかった。でも、最初は音の反響?が悪く、やり直ししてもらったそうです。語りやすいのは東京の国立小劇場。

 ⑤引退公演
 急に引退することになったので、演目のほうが先に決まっていた。「桜丸」は兄弟子の越路大夫さんの引退公演、「沓掛村」がお父様の六世住大夫さんの引退公演だったそうで、偶然とはいえ、すごい因縁です。「沓掛村」という演目は陰気くさい、貧乏くさいお話なんだそうですが、語るほうは登場人物が多くていろいろ語り分けられるので面白いとおっしゃっていました。

 ⑥薬師寺
 薬師寺の高田好胤管長と親しくされていた関係で、住師匠は「奘宝」、奥様は「浄光」というお名前を頂かれています。

 ⑦「音(オン)」
 住師匠がよくおっしゃっている「音(オン)」、葛西さんが質問してくださいました。例えてみれば、大阪駅のアナウンスで、昔は駅員さんが「おおさかぁ、おおさかぁ」って言ってたけれど、今は人工音声の「オオサカ、オオサカ」、この小さい「ぁ」が大体それに当たるそうです(厳密にはピッタリの例ではないようですが、素人さんにわかりやすくおっしゃったのだと思います)。ここで住師匠が「それは聞こえぬ伝兵衛さん~」とオンを使った場合、使わない場合で語ってくださいました。ラッキーでした。

 声色を使ってはいけない、語り分けないといけない。のどの奥から鼻に抜けさせ、眉間から声を出す。

 ⑧大阪弁
 浄瑠璃は大阪弁。三味線の節付けも大阪弁。楽屋で東京弁を聞くと腹が立つ。

 ⑨玉女さん襲名
 先代の玉男さんの「熊谷」は動かないけれど品のあった。そういうのを目指してほしい。

 ⑩「人間、やっぱり情でんなぁ」
 
 表紙は「喜怒哀楽」の顔。ご本人はあまりお気に召していないようです。会場ではサイン入りの本の販売もありました。私は既に読んでいたのでパスでしたが。聞き書きで、インタビューされた方が文字に起こされていますが、住師匠の実際の語り口よりはちょっとあっさりめのような気がしました。これより前の「文楽のこころを語る」のほうがもっと“大阪弁”だったように思います。

 ⑪最後に
 「文楽をおたのもうします」
 今年は観客動員数が目標を上回り、来年の補助金は確保しましたが、その次の年からは補助金ではなく、事業ごとの助成になるそうで、ってことは事業ごとに申請をしないといけなくなり、それって技芸員さんの仕事ではないし、もうちょっと何とかならないものでしょうか。
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文化勲章!

2015-01-25 23:42:21 | その他いろいろ(文楽)
 皆ちゃま~(左團次さんのところのたーじーの真似です)、こちら本物の文化勲章でございます。昨日、住大夫師匠のトークショーにまいりましたところ、住師匠がお持ちくださっていて、演壇の前に飾ってありました。本物の文化勲章をこんなに間近で拝見できる機会はまずないのに、さらに写真まで撮らせていただけて恐縮です。大阪の造幣局で制作されるそうです。住師匠はこの日はお洋服で登場でしたが、襟元には文化勲章の略綬、ピンバッジをおつけでした。

 
 こちらは賞状、これはコピーです。天皇陛下のお名前「明仁」も総理大臣の「安倍晋三」も印刷ではなく自著だそうです。当然っちゃ当然ですが、住師匠がおっしゃっていたので。 

 トークショーの内容はまた書きます。
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文楽の入場者、目標達成!

2015-01-14 23:47:47 | その他いろいろ(文楽)
 国立文楽劇場によれば、今年度の文楽公演の有料入場者数が10万5000人を突破し、集客に応じて額が決まる大阪市の文楽協会への運営補助金は、今年度は満額の2900万円が支給されることになったそうです。10万5000人突破は10年前の文楽劇場開場20周年にあたった2004年度以来だそうです。

 やはり、4月の住大夫師匠の引退公演が約3万人の大入りだったことが大きいようです。それ以外にも折にふれ、いろいろなところで文楽のPR活動が行われました。勘十郎さん、あちこちでお見かけしたような気がします。そういうご努力も実を結んだってことでしょうか。

 ひとまず安心ってところですが、大阪市は2015年度から文楽協会への運営補助金を廃止、市内でのミニ公演開催など、振興事業に予算を配分する方針を決定しています。国からの補助もあり、直ちに協会の運営に支障が出るわけではありませんが、減収は避けられないようです。

 今後は、住師匠の引退や一連の騒動に興味を持って?、「いっぺん見てみよか」と来た人をどうやってつなぎとめていくか、が鍵になるんでしょう。来年は玉女さんが「玉男襲名」というイベントがあるので、それのPR活動をどこまで出来るか、ですよね。国立文楽劇場も松竹株式会社を見習って各方面強力にプッシュ、ジャニーズ事務所なんていうのも“アリ”かもしれません。年末の関ジャニ∞の番組で浅草歌舞伎の番宣みたいなのがありましたが、あれ結構よくできた番組だったように思うので、ああいうのの文楽版をぜひ!と思います。
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えべっさん

2015-01-11 01:06:53 | その他いろいろ(文楽)
 昨日は文楽劇場で通しで文楽を見てまいりました。簑助さん、復活されました。拝見できるのは嬉しいけれど、心なしかまだしんどそう?な気がして、あまりご無理なさらないようにと思いました。

 1月10日は今宮戎神社の「十日戎」です。大阪の人は「えべっさん」と言います。えべっさんは商売の神様で、境内は「商売繁盛で笹持ってこい」という掛け声でとても賑やかになります。ウチも昔商売をしていたので、父は毎年参拝しておりました。帰りにどこかでごはんを食べさせてもらえるので、妹と私も必ずついて行きました。えべっさんでは露店がいっぱい出るんですが、その中に「ひよこや」があって、文字通り生きたひよこを売ってるんですが、父はよくそこでひよこを買ってました。雌鳥なので、大きくなると卵を産んでくれるんです。新鮮な卵を食べられるんですが、我が家はそんなに卵を食べなくて、どちらかというとヨソ様に差し上げているほうが多かったように思います。母からはエサ代のほうが高くつくと言われていましたが、父は鶏をずっと飼ってました。それも常時10羽ぐらいいるんです。父は本当に鶏が好きだったんでしょうね。私の中では「えべっさん」というと反射的にひよこを思い出します。

 前置きが長くなりましたが、文楽劇場でもえべっさんにちなんで「福笹授与式」というイベントがありました。第1部が終わり、2部が始まるまでの間の時間にあると聞いていたので、私も見てまいりました。

 
 1階のロビーで行われましたが、1部が終って行ってみると、もうこんなにお客さんがいらっしゃいました。金屏風の前でイベントがあります。結構遠くて大丈夫かなぁと思っていたら、「振る舞い酒はありません」というアナウンスが流れた途端、列から離れる人がいらっしゃって、もう少し前まで進めました。

 劇場の人によれば、“理想的な1月10日の過ごし方”は、「午前中は宝恵駕籠行列や戎橋の特設舞台でのイベントを見て、それから今宮戎神社に参拝、ほどよい時間になったら文楽劇場に来てこの福笹授与式を見て、初春文楽の第2部を見る」だそうです。

 
 
 今宮戎神社の巫女さんによる神楽の舞の奉納です。

 
 今宮戎神社の方のご挨拶です。

 
 初春文楽公演出演者ほか関係者に、福娘の皆さんから福笹が授与されました。これは玉女さん。

 
 文楽劇場側からは玉女さんが代表してご挨拶されました。このあと「大阪締」で終了しました。

 福娘さんの到着が大幅に遅れ(この日はどうもいろいろなところへキャラバンで回っていらっしゃるようで、少しずつ予定時間がずれていくみたいです)、待ってる時間のほうが長かったんですが、1年に1回のイベントを見られてよかったです。
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簑助さん休演

2015-01-08 22:31:35 | その他いろいろ(文楽)
 文楽の簑助さんが6日から休演されています。体調を崩されているようです。天気予報は確か「今冬は暖冬」と言ってたような気がするんですが、大阪でも厳しい寒さが続いています。ご無理なさらないように、と思いながら、やっぱり簑助さんも見たいし…。代役はお弟子さんの勘十郎さんがお勤めです。一日も早いご回復をお祈りいたします。
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