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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

八月納涼歌舞伎 第3部

2025-05-20 23:20:18 | 先々の予定
 8月の歌舞伎座の「納涼歌舞伎」の第3部が発表されました。野田秀樹さんの「野田版 研辰の討たれ」です。

 20年ぶりの上演となるそうです。勘三郎さんが十八代目襲名披露公演でこれをかけられました。「『襲名』で『新作歌舞伎』?!それも小劇場の人?!」とずいぶんと話題になりました。松竹座の襲名披露公演でもかかり、見に行った覚えがあります。

 野田さんのコメントです。
「お⽗さんはもっと…」
 
歌舞伎役者は、その⾎筋が⼤切であるという理由からよく「サラブレッド」などと競⾺の⾺扱いされることがあります。今回の芝居のキャスティングを⾒ながら、まさにそんなことを感じます。この⾺こそ、あの何々という名⾺の⼦供だみたいな感慨でしょうか。おそらく初演(2001年)再演(2005年)をご覧になったお客様は、その楽しみと特権で「お⽗さんはもっと…」とか「お⽗さんだったら…」とか「お⽗さんの⽅が…」とか、兎に⾓、前世代の名⾺の⼀世を⾵靡した姿の⽅が良かったあ、と⾔いたいがために観劇なさったりするものです。けれども、松⽵という厩舎から雇われた戯作者であり演出家である私は、そうは⾔わせない⼼意気です。この新しい世代のサラブレッドたちもサラブレッドである所以をお⾒せできるような、そんな舞台に仕上げようと思っております。因みにではございますが、私⼀⼈だけ姑息にも、このサラブレッドたちの世代交代の波と違うところで相変わらず調教師を務めさていただいております。それは何より私ひとりが、サラブレッドの家系ではない証でございます。…ごめんあそばせ。

 今回の出演者に合わせて舞台をお作りになるようです。それは楽しみです。ただ、チケット代にビックリです。7月から座席の等級が細かく分けられるのですが、3部制なのに現在のお値段とそう変わらない、実質値上げ?

 あとは第1部ですね。2部も3部も新作が続くのなら、ぜひガッツリ古典をお願いしたいものです。
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