yoosanよしなしごとを綴る

つれづれなるままにパソコンに向かいて旅日記・斜読・よしなしごとを綴る

茶臼岳=那須岳を登る1

2018年06月05日 | 旅行

栃木を歩く 2018.5 茶臼岳=那須岳を登る 1

 ナビにホテルサンバレー那須を入れる。便利になった。以前は地図とにらめっこしながら道探しだから、助手席は風景を見るゆとりもなかった、と思う。
 
運転手も、道路標識をにらみ、目標物を探し、右折か左折か、車線変更するかなど、気疲れが多かったが、いまやナビの「700m先の○○を右折・・」とか「カーブがあります・・」を聞きながら運転すればいいので、気分が楽である。
 およそ1時間ほどで、ホテルに着いた。途中、パラッ、パラッと雨が落ち始め、ホテルに着いたころはシトシト降りになった。天気予報通りである。

 私たちの部屋は、フォレストヴィラ3階のツインベッドルームである。トリプル対応なのでけっこう広い。ゆったりとくつろげた。
 窓の外は森で、雨に濡れた新緑が鮮やかに広がっている。館内にはエミール・ガレのガラス作品や中国の壺、岡本太郎、東郷青児らの絵画が展示されていて、目を楽しませてくれる。

 フォレストヴィラには森の湯があるが、隣のオリエンタルガーデンの湯処ひのきを先に楽しむことにした。
 すぐ隣なので傘を差して出かけたが、マイクロバスが頻繁に周回していて、傘なしでもほかの温泉を楽しむことができる。湯処ひのきは露天にも屋根がかかっていて、雨でも新緑を眺めながらのんびりと過ごすことができた。

 
 5月31日・木曜、夜半は雨足が強くなったが、朝にはすっかりあがった。ときどき雲が流れるが、晴れである。天気予報通りだから、「大気が不安定」も予報通りかも知れない。
 9時半にホテルを出て、那須岳=茶臼岳ロープウエイ乗り場に向かう。10分ほどで、山嶺駅に着いた。
 一般用駐車スペースは広々としている。休日や夏休み、シーズンにはかなりの人出になるようだが、今日はがらがらである。山嶺駅前のバス用駐車場には大型バスが2台止まっていた・・あとで小学生の遠足?と分かる、さらに2台が着いた・・。


 山嶺駅の待合室は広い。混雑時のためであろうが、今日はがらんとしている。ロープウエイは往復で大人1800円だが、ホテルで購入すると1600円である。ささやかな節約ができた・・駐車場の無料も助かる・・。
 掲示板に、8時00分現在、風速北西10-18m/s、山頂温度9℃、山嶺温度10.5℃と手書きされていた。吹き下ろしてくる風は涼しいというより冷たい。
 半袖シャツ+半袖ポロシャツだったので、長袖トレーナーを着る。
 ロープウエイは20分ごとの運転で、山頂駅まで5分ほどで着く。定員は111人の大型だから、やはり混雑時にはかなりの賑わいが想像できるが、10時発には10人ほどだった。
 山嶺駅の標高は1390m、山頂駅は1684mなので、標高差296mをおよそ5分で上る。ロープウエイは那須岳の東側を上るので、ロープウエイからは東のパノラマが見えるはずだが、雲が遮っている(写真、ホームページ参照)。
 白い雲だから雨は心配なさそうだが、「今日は大気が不安定で、雷警報が出たときはロープウエイを止めます、スピーカーで呼びかけますから、屋内など安全な場所に退避して下さい」、と繰り返し案内していた。雷が来ないよう祈る。


 那須岳とは、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳、南月山、黒尾岳の五岳の総称で、茶臼岳が標高1915mと最も高い。
 目指すは茶臼岳であるが、茶臼のような形の山は全国に多いらしく、各地に茶臼岳がある。地図、資料は、誤解を避けるために茶臼岳(栃木県)、那須岳(茶臼岳)などと呼んでいる。
 ついでながら、那須岳は日本百名山の一つであり、成層火山でもある。歩き出してすぐ分かったが、噴火、火砕流による大小の岩石が転がり、坂道は砂礫で覆われていて、初級レベルとはいえ油断大敵である。


 2016年、百名山の一つ、白根山を歩いた。2017年にも百名山の一つ、筑波山を歩いた。白根山は難所はほとんど無いが、距離が長い。筑波山は一部に難所があるが距離は短い。どちらもR社のウォーキングシューズでこなすことができた。
 比べると、那須岳=茶臼岳は岩が多く砂礫で転びやすく+滑りやすい、往復1時間半以上と距離も長い。用心のため、事前にハイキングシューズを探しに行った。
 ゴアテックスgore-tex防水透湿のM社、A社のハイキングシューズは1.6万円~で、靴底も信頼できる。
 よほど買おうかと思ったが、年金暮らしが頭をよぎり、それほど山を歩くわけではないし、雨の中を強行するほどハイキングにのめり込んでいるわけでもないと自分に言い聞かせ、透湿で、旧式デザインのため2000円も値引きになったA社のハイキングシューズを購入した・・出かける前、撥水と汚れ防止に防水スプレーを施した・・。 


 山頂駅あたりは平場になっていて、待合室、食事処は広い。これも混雑時の対応であろう。ここでトイレを済ます。
 駅を出たところに山頂駅の表示板があり、茶臼岳1.1km、50分と記されている(写真、後方に大小の岩が転がっている、ホームページ参照)。表示板の彼方に茶臼岳が見える。ときおり白い雲が流れるが、見通しはいい。
 茶臼岳は標高1915m、山頂駅は1684mなので、標高差は231mである。数字だけを見れば初級者向け、登りやすそうである。

 緩やかに見える坂道でも、まだ身体が馴染んでいないせいか息切れがする。道幅は広いが、砂礫で覆われていて滑りやすい。
 少し前かがみで登る。ハイキングシューズがしっかり砂礫を抑えてくれている気がする。5分ほどで、最初の標識にたどり着いた(写真、奥に茶臼岳山頂が見える)。
 茶臼岳を西に周回する牛ヶ首コースとの分岐点になる。牛ヶ首まで1.0km25min、茶臼岳山頂までは0.9km45minで分かるように、牛ヶ首コースは比較的なだらかなようだ。
 牛ヶ首方面に向かう人も少なくないが、私たちは息切れを克服して、初心通り山頂を目指す。ともかく水を補給する。風は冷たいが、汗が噴き出ている感じなので、トレーナーを脱いで薄手のウインドブレーカーに着替え、歩き始める。続く

コメント
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