今年の一時帰国中に購入して「積ん読」状態だった吉田修一著『国宝』をようやく読み終えました。

主人公は当代一の女形で名前は「半二郎」です。




主人公は当代一の女形で名前は「半二郎」です。
「玉三郎」と似ていると思うのは私だけでしょうか。
女形にとって一番難役といわれる「阿古屋」の描写が何ヶ所かあります。
何しろ琴、三味線、胡弓を見事に演奏しなくてはならないので歌舞伎役者としてだけではなく、演奏家としての技量も要求されます。
この本のラストシーンでは舞台終了後、阿古屋に取り憑かれた主人公は舞台衣装のまま夜の銀座に朦朧と出て行きます。
昨日から開演されている歌舞伎座12月公演では夜の部の新作の「白雪姫」が話題になっているようですが、
私は昼の部で(毎日ではないようですが)演じられる玉三郎さんの「阿古屋」の方を観たいです。
YouTubeでアップされていた2002年4月公演の「阿古屋」を視聴しましたが、
妖艷な美しさに魅了されました!


