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気がつけばふるさと離れて34年

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芥川也寸志著『音楽の基礎』

2019-12-15 17:53:00 | 読書



この本に目を通したいと思ったのは、平野啓一郎著『マチネの終わりに』の中にあった以下の文章を読んで「静寂と音」に関して興味を抱いたからです。



小説の主人公蒔野が述べているように「静寂」は本当に心地良いものです。
音はそんな心地良い静寂を妨げるものではないか、ということも含めて『音楽の基礎』の冒頭で言及されています。
以下、共感した箇所を書き出します。
− 静寂と読んでいるのは、かすかな音響が存在する空間
− 静寂は人の心に安らぎをあたえ、美しさを感じさせる。音楽はまず、このような静寂を美しいと認めるところから出発する。
− 音楽の創造とは、静寂の美に対して音を素材とする新たな美を目指すことのなかにある。

そして作曲家が音を削るのは、もとの静寂の方がより美しいことをみずから認めることなのだそうですが、この究極がジョンケージの作品「4分33秒」なのでしょう。

長くなりますので、この続きはまた明後日に綴りたいと思います。





月命日

2019-12-12 15:01:00 | 日記
昨日の12月11日は東日本大震災の「月命日」でした。
3月11日以外の月の11日はあまり気にとめることもないのですが、
12月は父が亡くなった月ということと、12月11日発行の新聞に興味があるため、
毎年、大震災の発生した日に思いを馳せます。

ドイツの全国紙Die Weltは9年前から、12月11日は現代アーティストとコラボした紙面になっています。
今年のアーティストは村上隆さんでした。




記事に関連する写真の代わりに全紙面に村上さんの絵が掲載されています。
政治や社会面などの深刻な記事に現れる村上さんのポップなアートはユニークで何故か癒されます。





全国紙のこのように大胆な試みはなかなか面白いと思います。

「月命日」というとどうしても沈みがちになりますが、村上さんの絵のように少しでも明るく過ごせたらと思います。










時事ひとりごと - 38 (良医とは)

2019-12-09 14:54:50 | 時事ひとりごと

先頃アフガニスタンで銃撃されて亡くなられた中村哲医師の追悼記事を読んで感動したのは、

中村さんが医師の使命である「命を救うこと」を終始一貫して遂行されていたことです。

アフガニスタンでは気候変動のため砂漠化した地域で餓死する児童が急増しましたが、

子供が多数死亡した原因は栄養不足ではなく、汚染水を飲用して赤痢などにかかり下痢をしてしまい、
水分を補給できなかったからです。

どんなに薬を投与しても、体内から失われた水分を補給できなければ、患者を救うことはできません。

診療所での治療よりも大切なことは住民に十分な水を提供することだということで、

用水路の建設に着手し、8年間かけて27kmの長さの水路を完成させます。

コンクリートで護岸するのではなく、付近に大量にある岩石を金網に積める「蛇籠」を使うのは、

江戸時代の用水路技術からヒントを得たそうです。

用水路完成後の維持管理は、そこに定住する住民のみができるということで、

上流に新しく村を建設します。

噂を聞いた以前の村人たちが次々に集まってきます。

砂漠化した土地で一体どんな植物が育つのかと色々試行錯誤して、大豆、スイカ、米、綿花、菜種などが栽培できるようになります。

初めての収穫時で見せた住民の笑顔が印象的でした。

「食べるものがある安全な場所には人々がやってくる」と中村さんが話していたとおり、

難民としてその地を離れていった人々が戻ってくるようになります。

現在世界中で問題になっている「難民対策」に中村さんの取り組みは大変良い参考になると思います。

銃撃で亡くなられてしまったという悲しい出来事により、中村さんという素晴らしい方の存在を初めて知りました。

祖国にこのような方がいらしたということを誇りに思います。

来年のカレンダー

2019-12-07 17:58:00 | 日記
外務省発行の「生け花カレンダー」が届きました。




生け花は草月、池坊、小原、古流、一葉式の各流派が担当しています。
来年のカレンダーでは表紙と一月は一葉式の生け花です。



海外向けということで日本の祝日の記載はなく、そのかわり赤丸シールが付いています。


一月のカレンダーにこのシールを貼りました。




仕事机と電話の脇に置く和風卓上カレンダーは友人のKさんに購入送付をお願いしています。Kさんいつもありがとう。



今年は「笑える熟年川柳集」のコピーも同封されていました。
日本在住の方はもうご存知かもしれませんが、愉快な秀作を何句かご紹介します。
このところの寒さを笑いで吹き飛ばしましょう!

* 共白髪誓った主人禿頭
* リハビリと足腰鍛え膝痛め
* LED使い切るまで無い寿命
* 三時間待って病名「加齢です」
* 誕生日ローソク吹いて立ちくらみ
* 手おくれの人で混み合う美人の湯
* 耳遠くオレオレ詐偽も困り果て
* シルバーがジルバ踊って救急車

こればかりは私のドイツ語能力(?)を駆使してもドイツ人の夫に可笑しさを理解してもらうのは難しく、笑いを共有できないのが残念です。

















クリスマスカード

2019-12-05 17:44:00 | 日記
毎年「今年こそは余裕を持ってクリスマスカード」を書こうとは思うのですが、いつもギリギリになってしまいます。
今年もカードだけは比較的早く購入したのですが、まだ一通も書いていません。
12月1日から24日まで小窓が開くようになっているアドベントカレンダー付きのカードも購入しましたが、
これは来年用にとって置くことにしましょう。



今日は今年最初のクリスマスカードが届きました。
いつも小人のサンタさんが描かれている可愛いカードを送ってくれるOさんのカードです。
Oさん、いつもありがとう❣️


去年のカードも素敵でした。



さて今週末は本腰を入れてクリスマスカードを書くことにしましょうかね。