数日前にピレネー山脈の旅行(あえてトレッキングという言葉は使いません。私たちは標高差200-300m、3-4時間の山歩きが限度なので)から戻ってきました。
丁度、ツール・ド・フランスのピレーネー越えが行われていたので、トゥールーズに一泊後レンタカーでコリウールというスペイン国境から20kmのところにある地中海に面した町で3泊してから山の方に向かうことにしました。
以前ここはアンチョビ漁が盛んな鄙びた漁村だったようですが、現在はすっかり観光地化されて駐車スペースを見つけるのが難しい位、車と人であふれています。
アンリ・マティスがサントロぺからここに移り多くの絵を描いたことでも知られています。
マティスといえば大原美術館に「画家の娘」があります。「フォービズム」(私は絵画の知識は皆無なので良くわかりませんが)はこのコリウールで始まったといわれているのだとか。
コリウールの後、訪れたピレネー山脈についてはまた後日記しますが、今日はドイツで話題になっている「燃え尽き症候群」について少し触れたいと思います。
ドイツでも近年、職場でのストレスから「バーンアウト」してしまう人が増えその人たちの心理療法費が膨大になっています。
今朝のニュースでは休暇先でも職場から仕事関連のメールがきてしまい、ゆっくり休養できないので休暇中に仕事関連のメールを送付するのを禁止するべきではないかという提案がされているという報道がされていました。
でもドイツの人たちは日本に比べるとかなり休暇旅行をとれると思うし、それにデジタル社会の到来前、スマホなどなかった頃は休暇先で職場からのメールを読むなんて考えられなかったのではないでしょうか。
休暇先ではスマホを使わないということにすれば休養できると思うのですが。
デジタル社会になって、時間的にも精神的にも生活に余裕がなくなってきたように感じられます。