気がつけばふるさと離れて34年

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猿の惑星:新世紀 + 哲学者ニーチェ

2014-08-09 15:48:49 | 日記


映画「猿の惑星:新世紀(ライジング)」の日本公開は9月に入ってからのようですが、ドイツでは数日前から公開されています。ドイツ版では新世紀ではなく革命(レボリューション)になっています。

我が家にある何か「猿」関連の置物を捜したところテラスに雨ざらしになっている以前エジプトで購入してきた古代エジプトの「ヒヒの神」の置物がありました。

ドイツ公開に先立ち新聞に映画の紹介記事が掲載されていました。さすがドイツだなあと思ったのはドイツの哲学者ニーチェの著作「ツァラトゥストラはこう言った」からの下記の文章が引用されていたことです。

「・・・かつてあなたがたは猿であった。だが、いまもなお人間は、いかなる猿よりも以上に猿である」

34年前、ドイツに来るときに岩手の実家にあった「岩波文庫100冊の本」からドイツに関連する「ベルツの日記」とか「ファウスト」そしてこのニーチェの本などを持ってきました。この34年間で実際に読み通したのは「ベルツの日記」ぐらいです。

「岩波文庫100冊の本」は亡くなった母が家に置いておけば私や二人の弟がいつかは興味を示してくれるかもしれないとかすかな希望を抱いて購入したようですが、「アマインダナァ、これが」、誰も手にとらずホコリに埋もれていたのを何冊かスーツケースに入れたのでした。哲学者の著書というと難解な気がしますが文章はいたって平易、ただそこから哲学的な思惟を読み取るのは私にはとても無理です。

アフリカのサバンナでバウバップの木陰で平和そうに(そう見えるだけなのかもしれませんが)佇む動物たちを見ると、世界各地で争いを続ける人間のどこが賢いのかなあと思ってしまいます。ツァラトゥストラの言葉にうなずいてしまいます。

最後に猿の惑星の主人公(主猿公?)シーザー君が沈思黙考している姿をご紹介します。

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ピレネー山脈 + 燃え尽き症候群

2014-08-06 17:01:05 | 旅行

数日前にピレネー山脈の旅行(あえてトレッキングという言葉は使いません。私たちは標高差200-300m、3-4時間の山歩きが限度なので)から戻ってきました。

丁度、ツール・ド・フランスのピレーネー越えが行われていたので、トゥールーズに一泊後レンタカーでコリウールというスペイン国境から20kmのところにある地中海に面した町で3泊してから山の方に向かうことにしました。


以前ここはアンチョビ漁が盛んな鄙びた漁村だったようですが、現在はすっかり観光地化されて駐車スペースを見つけるのが難しい位、車と人であふれています。

アンリ・マティスがサントロぺからここに移り多くの絵を描いたことでも知られています。

マティスといえば大原美術館に「画家の娘」があります。「フォービズム」(私は絵画の知識は皆無なので良くわかりませんが)はこのコリウールで始まったといわれているのだとか。

コリウールの後、訪れたピレネー山脈についてはまた後日記しますが、今日はドイツで話題になっている「燃え尽き症候群」について少し触れたいと思います。

ドイツでも近年、職場でのストレスから「バーンアウト」してしまう人が増えその人たちの心理療法費が膨大になっています。

今朝のニュースでは休暇先でも職場から仕事関連のメールがきてしまい、ゆっくり休養できないので休暇中に仕事関連のメールを送付するのを禁止するべきではないかという提案がされているという報道がされていました。

でもドイツの人たちは日本に比べるとかなり休暇旅行をとれると思うし、それにデジタル社会の到来前、スマホなどなかった頃は休暇先で職場からのメールを読むなんて考えられなかったのではないでしょうか。

休暇先ではスマホを使わないということにすれば休養できると思うのですが。

デジタル社会になって、時間的にも精神的にも生活に余裕がなくなってきたように感じられます。

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