
枯葉の間から緑の葉っぱが顔を出していました ー 春はもうすぐ!!
レパートリーの少ない「手抜き主婦」が献立に困った時に登場する我が家の定番が「グーラッシュ」です

「グーラッシュ」はハンガリー風ビーフシチューで本場ハンガリーでは「グヤーシュ」と呼ばれています。
昔ドイツに来たばかりの頃、通っていた語学学校でお友達になったハンガリー人のピロシュカは学校帰りに私が、
「アーアッ、今日は何を作ろうかな、グーラッシュでも作ろうかな」と言おうものなら、
「何よ、グーラッシュでもだなんて、ハンガリーの国民料理をあなたは馬鹿にしているの?」と
結構、真面目に怒っていたのを思い出します。
でも日本の「カレーライス」と同じようにドイツ家庭の定番料理になっています。

我が家の隠し味はこれです。

夫と同じ時期に日本に住んでいた知り合いのドイツ人のご婦人に教えていただきました。
牛肉を玉ねぎ、赤ワイン、トマト、パプリカなどと一緒にこの「とんかつソース」を加えて2時間ほど煮込むと出来上がりです。
ところで「グーラッシュ」を作る度に「大草原の小さな家」を思い出すのはこの香辛料のパプリカのためです。

「大草原の小さな家」で「ローラの恋」というエピソードがあります。
そうです将来の夫となるアルマンゾが恋敵ネリーのレストランに招かれてシナモンチキンをご馳走になるというエピソードです。
あの時、ローラがネリーに「シナモンチキンを作ってあげる」と申し出るのですが、シナモンの代わりに使ったのが、
多分「カイエンペッパー」という唐辛子で私が「グーラッシュ」で使用するこの香辛料だと思うのです。
「大草原の小さな家」は"Unsere kleine Farm"(私たちの小さな農場)というタイトルでドイツでも何度か再放送されました。
亡くなった実家の母もローラのことが好きで、「めぐさめんこのローラ」と呼んでいました。
「めぐさめんこ」は岩手の方言で「ぶさいくでかわいい」というほどの意味です。
ローラはメアリーと比べると顔はちょっと不細工かもしれないけれども、しぐさや行動がかわいいっていうことなのでしょう。
私の好きなアルマンゾをネリーなんかに渡してなるものかとカイエンペッパーをチキンに大量にふりかけてほくそ笑んでいたローラ、
可愛かったナァ
