湿気たっぷり

2015-08-12 23:00:06 |  東北 花の山旅+α
7月9日(木) 天気:晴れ時々曇り

田代岳に登る日。
頑張って5時に起床し、何をしてたのか6時を過ぎて出発した。
登山口に着くまでにひとつ記事にできる出来事があったのだが、それはまた別途。
8時前に荒沢登山口駐車場に到着、準備をして8時半に歩き始めた。
登山道はずっと深い森の中を歩く。
上り始めに沢の横を歩くが、そこを除けば眺めにほとんど変化はない。
山頂まで一合毎に大きな表示板が設置されていた。
何故か登山口が一合目になってたが…。
その数字が一つ一つ大きくなっていくのを見て、着実に進んでいるんだと自らを励まし歩く。

<林下の登山道>


登山道は湿気が高く、グチャグチャのぬたばが道の真ん中にたくさん現れるので辟易する。
ぬたばだと最初思っていたが、どうやら登山道に水が溜まり、そんな中を歩きたくないので登山者が縁を通り、登山道が広がり、水溜りが広がりして丸くできた、ただのぬかるみなだけのようだ。
とにかく湿り気たっぷりで、道横に堆積した枯葉の間に、ギンリョウソウの白がたくさん見られた。
ギンリョウソウ以外にほとんど花は見られず、比較する相手が悪いが、これまでの三山と比べ一番花が少ない。

<ギンリョウソウ>


<きのこ>


七合目を過ぎると樹高が低くなり、明るくなってきた。
九合目の表示板を過ぎると突然視界が開け、高層湿原が拡がった。
これまでと全く違う開放感あふれる景色で、最後の最後で変化の無かった林下からのこの転換は、なかなかに劇的である。
田代岳は花も期待していたが、お目当てはこの山上の湿原だった。
幾つもの池塘が水をたたえ空を写す。
よろしいなあ。
雲が多く、写る空が青空で無かったのが残念。
それでも上手く雲の切れ目を捉えた。

<開ける頭上>


<湿原へ>


<池塘>


<青空を写す>


山頂は湿原横の高まり。
ひと登りで到着した。
11時過ぎだった。
空気中も湿度が高いのか、山頂からの眺めは白く霞んで遠くは見えず。
山頂の神社前に座りお昼にした。
これまでの三日は涼しかったが、この日は日が照ると暑かった。
うわ、眠気がやってきた。
座ったまま少し眠る。

<山頂>


<湿原展望>




12時前に出発。
時間まで湿原を歩き、被写体を探す。
歩いてきた木道から二つ木道が分かれていたが、グルリと周回できる訳でなく、それぞれの登山口へと繋がっているだけのようだった。
ある程度歩いて引き返す事になった。
山上湿原はそれほど大きなものではなく、こじんまりとしたものだった。
苗場山なんかと比べると遥かに小さい。
それでも登山者が少ないところで、出会ったのは3パーティだけ。
静かに山に浸れる。
暑い日ではなく涼しい風が吹く時に、木道の片隅に座ってほけっとしたいところだ。

<ワタスゲ>


<チングルマ(果穂)>


<モウセンゴケ>


13時過ぎに下山開始。
下りはさくさく歩き、14時半に登山口着。

これにて今年の夏休みの登山予定は全て終了。
あー、終わっちゃった。
なのでその日は次の目的地への移動はなし。
夕刻明るい内に宿に到着できた。
前日と同じく大館に、少しゆっくりしようと食事付きの宿を予約していた。
お風呂に入って、美味しい夕食とお酒をいただいた。



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