旧白藤小学校

2021-11-24 06:26:56 | その他旅行き
ジャパンコーヒーフェスティバルなるものが開催されると知り、行ってきた。
場所は南海電鉄高野線の末端9駅で行うという。
11月20日、21日の二日間、大阪を中心に関西にお店のある十数店舗が出張してきて、駅の構内や駅近のコミュニティエリアに仮店舗を構える。
1500円で三枚のチケットを買い、三ヶ所でコーヒーが試飲できる。
とても詳細な出店店舗紹介パンフが付いてくる。
9駅間は500円のフリー切符で乗り降り自由。
9駅を巡り、選んだコーヒー屋さんでコーヒーを飲むというもの。
なんとコーヒー好きで鉄道好きの私向けの企画だろう。



チケットの一枚はガチャガチャでくじ引き、一店舗だけはそれで決定される。
行きやすい店ばかりに人が集中してしまうのを避けるうまい方法を考えたなと思う。
連れと二人で行ったのだが、それぞれのくじ引き結果は紀伊神谷駅と紀伊細川駅のお店。
この二ヶ所とも駅から少し離れた旧小学校校舎および神社にお店があるから歩く必要がある。
乗り放題といっても山の中の路線、1時間に2本程度しか運行してないから、あまりいくつも行くのは難しい。
それぞれの駅とこの催しの中心である九度山駅のお店で飲む事にした。



最初のお店は紀伊神谷駅から林の中の急坂の細い道路を登り登って10分程のところにある旧白藤小学校の校舎で営業している地元のコーヒー屋さん、Coffee しらふじ。
73歳には見えないおじさんが入れてくれたのはマイルドなブレンドコーヒーだった。
いろんなお店で飲んでいろんなコーヒーに出会うのが目的のひとつなので、提供される量は100cc程度。
なので量が飲めない人でも大丈夫。



連れが気付いたのだがこの開催形態だと、電車が駅に着くとどっとお客さんが来て、電車が出る前になるとさっとお客さんがいなくなるようで、マスターの忙しい時と休める時が交互にやってくる様子が伺え微笑ましかった。
中には一ヶ所でゆっくり時間を過ごすお客さんもいるようで、裏庭的広場に設けられたテラス席で会話を楽しむ方達も。



この小学校校舎にはあと2店舗が入っていた。
教室が複数あるから分けて営業しやすいやね。
このイベントにはコーヒー屋さんだけでなく、地元の物産を売る店や、雑貨屋さんも併せて臨時出店していて賑やか。



旧小学校校舎ってこうして再利用されるのを各地で見るけど、いいもんですな。
自分も小学3年生まではこんな木造校舎で勉強していたから、佇まいがとても懐かしい。
観光地や芸術祭なんかで会場に使われてたりすると、漏らさず訪れたい場所である。
その行事本来の目的のソフトより、ハードである校舎を見ることの方がウエイトが高かったりする。
今回も楽しませてもらった。