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さかむけ痛い

2011-06-04 00:51:04 | 音楽&本&映画
最近、と言ってもこの半年くらいですが、劇場で映画を観る頻度が多くなりました。
お休みの過ごし方が文科系になったのかなあ。
「ブラックスワン」を観て思う所があったので、また感想など書いてみようと思います。
以下、ネタバレありますのでご注意を。

見終えて思ったのが、「分からない、惜しいな、勿体ない」と言う事。
物語自体は主人公のプリマが、主役の座を獲得するため保持するために、努力しそして要らぬ心配をする、ままあるお話です。
この要らぬ心配をサスペンスフルに、サイコロジカルに、ホラー仕立てで描いているのですが、これが私には分かりにくかった。

物語の最初から、何者かに脅かされているのではないかという、強迫観念に捉われる主人公。
何者かは一貫して女性なのですが、これがだれなのか判然としない。
追い落とす結果となった前のプリマなのか、演出家が注目する代役のバレリーナなのか、もう一人の自分なのか、はたまたその総体なのか、都度都度変わっているのか。
恐ろしげなメイクで一瞬現れるだけなので、私には判別できず。
また、自傷する自分をたびたび幻覚視する。
何を恐れているのか分からない疑問符が頭の中に居続けて、物語世界に入り込めず、主人公の立場に立てませんでした。
彼女が自らを追い込んだ所産であり、この映画の勘所で外す訳には行かないので、これを明確にして欲しかったなぁ。
それとも私の認識力不足なのかしらん。

主演のナタリーポートマンはオスカーを取る演技。
一生懸命で、臆病で、貪欲で、必死で、執着心溢れ、王子を誘惑する奔放な魅力を表現しろと要求する演出家に応えようとする主人公を、迫真の演技でもって演じ切っています。
素晴らしい。
全てを踊り終わった所で物語は終了するのですが、その演技に引き込まれたのでしょう。
エンドロールが上がり始めても席を立つ人はまばらで、劇場が明るくなるまでほとんどのお客さんは座ったままでした。
私はいつも最後まで見ているのですが、これだけお客さんが席を立たなかった作品は、過去に覚えがありません。
それだけに、上述の分かりにくさが勿体なかった。

娯楽映画なんですから、取っつき易さというのはやはり重要ですよね。
もっと完全な作品になり得たのに。
あー、やっぱり勿体ない。

心情表現

2011-03-04 00:40:00 | 音楽&本&映画
「英国王のスピーチ」を観ました。
今日はそのお話しを。
お話ししたい事の背景を知ってもらわないといけないので、出だしのあらすじを書かねばなりません。
一度見た記憶だけで書くので、いろんな点で間違いはお許しを。

以下、ネタバレたっぷりです。
内容知りたく無い方はご注意ください。

時は第二次世界大戦前。
英国王室のヨーク公は子供の頃からの吃音に悩む日々。
国家的催しがあれば、スピーチする役割が回って来ますが、言葉に詰まり話せずに終わる経験も。
吃音を治すため、いろいろな治療を受けますが上手くいきません。
そんな中、ヨーク公のお妃は、下町に住まう役者崩れの治療士を見つけて来ます。
自分のやり方を曲げない彼は、ヨーク公であろうと自分のオフィスに出向いてくる事を要求します。
ヨーク公はお妃の勧めに従い、仕方なく訪れ治療を受け始め…。
と言う始まりです。

治療士のオフィスは薄暗く、広いスペースの中央壁寄りに粗末なソファーがあり、ヨーク公はそこに座り治療士の質問に答えていきます。
もちろんいやいやです。
その時のカメラワークが面白い。
ヨーク公はゆったりと座ってはいるのですが、画面の左端にヨーク公を映し、さらに加えて左を向かせ、非常に窮屈。
画面右側は治療士の息子が塗ったと言う壁が、薄緑に暗めの赤や茶や青や紫が細かく混じる刷毛跡が模様となって、なんとも言えない色。
漫画の吹き出しが頭から出て、ぐるぐる渦巻きが書いてあるよう。
なんで自分はこんな所で意に添わぬ質問に答えねばならんのだ。
と言う心情がありありと見え、引き込まれてしまいました。
対する治療士を映す時は彼を右端に置き、左を向かせ落ち着いたイメージ。
二人が対話する時はこの対比を効かした映し方が続きます。

物語が進むと、ヨーク公は治療士を認めだすのですが、それにつれヨーク公の画面上の位置も変化。
ずいぶんと真ん中に映して貰えるようになります。
それでも体を左に向けているのに中央より左に配する不安定さは変わらない。
また一段話が進むと、上記の配置で顔だけ右を向かせ、安定してきます。
頑なだった心を開き始めたのが伺えます。

このまま大団円に向かうのかと思いましたが、それでは物語として面白くないのか、山谷挟みます。
そして物語最後のスピーチへ。
最後の方はあるべき配置で映すのかと予想しましたが、そうはさせず、不安定さを残しながら終わってしまいました。
最後に二人対するのはスピーチの場面でしたから微妙ですが…。
精神的な原因で起こる吃音は容易には解消できず、この後も戦い続けて行くものである事を示唆したかったのかな、と思ってます。

日蝕

2011-01-20 01:27:11 | 音楽&本&映画
先日、駅前の集合商業施設を歩いていたら、DVDの中古品のワゴンセールをやってました。
どれどれ面白いものはあるかしらん…、と眺めていたらありました。
「ピッチブラック」というSFモノの洋画なんですが、また観てみたいと思っていたものです。
初めて見たのがテレビだったか映画館でだったか覚えていませんが、あるシーンの映像が宇宙モノ好きの私には強烈に印象的でした。
即、購入。
帰って見てみると、そのシーンは色あせることなく、今も魅力的でした。

以下ざっくりと出だしのストーリーを書きます。

辺境航路の惑星間旅客船が、はぐれ彗星の尾に飛び込み損傷。
近くの惑星に不時着します。
そこは三つの太陽が地表を照らし、昼が永遠に続く荒涼とした岩と砂の世界。
生き延びた乗組員と乗客は水と食料を探し、砂漠を行きます。
すると打ち捨てられた地質調査隊のものらしき基地が見つかります。
なぜか宇宙船を残したまま去ってしまったようです。
最後の地質サンプルの日付は22年前の今月でした。
そんな中、乗客の一人が岩山の穴に落ち込み、行方不明になります。
穴に探しに降りた乗組員が見たのは、洞窟の闇にうごめく謎の生物と行方不明になった人物の食いちぎられた足でした。
基地にはこの惑星系の模型があり、それを回転させると22年に一度日食が発生することが分かりました。
謎の生物は闇の中でしか生きられないようなのですが、日食により暗闇と化した地表に飛び出し、調査隊を襲ったことが推測されました。
そうこうしている内に辺りは薄暗くなり始め・・。

といったものです。
これだけだと、ただの恐怖映画なんですが、他にも色々な要素を織り交ぜてなかなか魅せてくれます。

で、ここまで長かったですが、私のお気に入りはこの日食に入っていくシーン。
強烈な日差しを表現するためか、空も地面も人も見えるもの全て黄色くハイキーな画面で色味が少ない中、地平線から土星にある様なリングが昇り始め、太陽の方に向かう。
と、リングの中心の巨大な惑星が陽炎ゆれる地平線から現れます。
ほんとに巨大です。
それが昇る太陽へと迫り、太陽はリングに最後の光を反射させて姿を消すのでした。
地球では見られない天体現象の上に、長く続くぞと思わせる日食の入りと、これから襲われるであろう恐怖という味付けが加わって、ドキドキさせられます。

当時、特撮を売りにしたSF映画も一段落して、特撮技術も普遍的になり、アイデア勝負となってた頃で、大作とは言えないB級映画でもこんな画が作れるんだ、と喜んだものでした。
ご覧になってない方は是非どうぞ。

28年ぶりの続編

2011-01-07 01:28:01 | 音楽&本&映画
昨年末、映画の「トロン:レガシー」を観て来ました。
3D映画は1月に観た「アバター」以来。
昨年はほとんど映画を観てなかったんだなあと気が付きました。

久しぶりの3D映像は、なかなか楽しめました。
ストーリーも面白く構成されていて、盛り上げどころの演出は昨今のハリウッド映画と似たり寄ったりではありましたが、総じて作り込み品質の高い出来だったと思います。

「トロン:レガシー」は、公開されることを知った時から観に行きたい映画としてチェックしてました。
なんでかと言うと、前作の「トロン」を観ていて、そのリメイクだと思ったから。
「トロン」はこれまでに無い物語設定で、子供心に驚いた覚えがあります。(たぶん、正しくは理解できてなかったと思いますが・・
3Dで作るとどう変わるのだろう。
って思って。
でもリメイクじゃなく、続編でした。

こう書いてますが、前作のストーリーはまったく忘却の彼方。
ライトサイクルというコンピューター内を走り回るバイクのイメージだけが残ってて・・・。
それで「トロン:レガシー」を観終わった後、前作がどんなだったか、再度観てみたく思っていました。
もしかしたらと期待して、帰省した時、実家のビデオテープライブラリを探したら、ありました。録画テープが。
おー、でかしたぞ当時の私。
さっそく観てみました。

・・・あっはっは。
いろんな意味で面白かった。
まずはVHSビデオの3倍速録画の画質のひどさ。
昔はこんなの見てたんですね。
画面がモコモコしてます。
細かなモザイクがかかってるみたい。

内容でまず目が行ったのが、コンピューター内の人物の肌がモノ黒で、着ている服(というかユニフォーム)はカラーにし、発光させたラインの青と橙を目立たせていたこと。(そうだ、こんなだった。)
今作ではライトサイクルでの「ゲーム」描写が立体的曲面的なのに、前作は非常に平面的直線的だったのに、28年の歳月を感じてしまった。

ストーリーがまた、子供だまし。(言いすぎ?
コンピューターの親玉が企業のトップの人物を支配下に置いている。(なんで?)
主人公は当時の娯楽映画で一般的に見られる、なんだか軽い乗りの若者だし(吹き替えの演出のせいかな)、登場人物の描き方が簡単で深みが無い(当時のTVでの映画放送は、時間短縮の為カットされるシーン多数でそのせいかも)。
コンピュータ世界の表現や当時としては進んだCGにお金を掛けて、物語の作り込みはイマイチ。
アイデアと設定で勝負している作品と感じました。
うーん、子供の自分はこれを面白いと見ていたんだ。

SF映画は今では大人でも楽しめるものになっていますが(SWのお陰)、昔のSF映画は子供向けと思われていたのを思い出しました。
旧新を比較すると、その時代の流行りがよく見えて興味深いですね。
映画自体は見終えた後の余韻を与えてくれませんでしたが、比較した結果で得られた感慨が予想外のもので、変な満足感を得たビデオ鑑賞となりました。

私のストレス解消法

2010-12-19 23:00:15 | 音楽&本&映画
最近、仕事がまた忙しくなり、記事のアップも滞り気味。
まったく書けなかったり、書きはするものの推敲中あまりに眠くて『投稿する』ボタンを押せずに落ちてしまったり。
休日出勤が入ったりすると、一日休みのお遊びのひとつひとつがとても貴重になってきます。
こんな時、無性に過ごしたいと思う休日があります。
1年前くらいまで過ごしていた土曜日の休日。
お昼にテニススクール1コマ目、夕方の2コマ目までの(冬場の場合)車中での昼食&一人の時間、夕方のテニススクール2コマ目、温泉スーパー銭湯での湯浴み、そして晩酌。

中でも『夕方の2コマ目までの(冬場の場合)車中での昼食&一人の時間』(はは )。
これが私の中では非常に重要な時間であることに思い至ります。
如何にこの時間を思い通りに過ごせるかでその日の充実度が変わってきます。
今週は日曜日に出勤となったので、土曜日に上記の一日を過ごす事を夢見て一週間、仕事を頑張りました。
車中で過ごす時間が取れても、必ずしも良い時間となるわけでは無く、運次第なのですが、今回はほぼ理想どおりの時間とできました。

・・

最近、記憶力の減退が著しいです。
人の名前を忘れるのは当たりまえ。
日々のルーチンとなっている必要不可欠な行為すらときどきポンと抜けたりする。
・・・怖い。
ドアの鍵を掛けずに外出する日が来るのではないかと戦々恐々。
でも記憶力が無くなる事でいいこともあります。
一度読んだ小説や漫画のストーリーも忘れてしまうのです。
期間を置いて読めば初めて読むがごとく再度楽しむことができる。

そんな中、のだめカンタービレの単行本のこれでホントの最終巻が発売されました。
本編は随分昔に終了していたのですが、その後番外編でアンコールオペラ編が発売されました。
その時はとてもうれしかった。
しかも1巻だけでなく、前編後編に分けて2巻発刊されるらしい。
また発刊をいつかいつかと待つ楽しみもできたのでした。

その後編が先週末発売。
前編発売から随分と時間が経ったので、内容の詳細はしっかり忘れちゃいました。
後編を読む前に前編を再度読もう。
積み上げられた本の山から前編を探し出し、土曜日、鞄に入れて持ち出したのです。

・・

土曜のお昼は、コンビニトルティーヤとおにぎり、チョコレート、缶コーヒーの倹しい昼食。
でも・・・、エンジンを切った車のフロントガラスからは山里の田畑と葉を落としつくす直前の山。
居心地の良い愛車の運転席を後ろにスライドさせ、足を伸ばす。
小さく流すCD以外の音はたまに通り過ぎる車の音だけ。
幸いにして週末までの寒さは一段落し、車中はあたたか。
うーん、落ち着くなあ。
しかも手には面白かった記憶だけ残る、詳細忘却ののだめオペラ編前編が・・・。

相変わらずうまいですねえ。
真一君メインのストーリー展開ですが、オペラの稽古でのぶー子と真一君の掛け合いを、のだめと真一君の関係が深まっていった出来事と絡ませ、のだめの嫉妬表現が笑わせる。
日本でのお話なので、愛すべき峰くんも大活躍。
クラシックライフのけえ子さんの男性論もおもしろし。

読み終えた後は背もたれを倒し、テニスで疲れた体とこーふんした脳細胞を沈め、日頃の睡眠不足を解消するべくお昼寝。
何者にも邪魔されること無く出発時間までうつらうつら。
至福の時でした。

見せ方、見え方

2010-01-13 01:45:12 | 音楽&本&映画
前回の記事を載せて早々、3Dのアバターを見に行くことが出来ました。
月曜の夕刻からだったんですが、急に時間と機会を得ることが出来たもので。
今回はその感想。

まず、チケット売り場で渡された3Dメガネが小さく見えて、私は眼鏡をしているので、眼鏡の上からメガネがかけられるのか心配になりました。
が、3Dメガネの横幅は大きめに作られていて、自分の眼鏡の外側に掛ける事が出来ました。
一安心。
あと入場料が2100円
普通のより高いんだ。
知らなかった。

さて、大抵本編が始まる前に今後公開される映画の予告上映があるものですが、それがありませんでした。
想像するに、3D映画の上映機材と通常上映のそれとが相容れなくて、通常映画の予告編が映写できないからなんでしょうね。
始まる前に「3Dメガネを掛けてください」と画面上に案内が出て、その後に20世紀FOXのオープニングクレジットが入ります。
社名の巨大構造物と夜空を照らすサーチライトをぐるりと廻る映像は、通常とさして変わりがあるように見えないのですが、後半看板構造物の一部が手前を横切る時、初めて3Dの効果を見せてくれました。

本編が始まって、最初は森の上空を飛行するシーンから。
あれ、なにも変わったところはなし。
立体映像であることを確認できたのは、主人公が人工冬眠(冷凍睡眠?)から目覚めるシーン。
なるほど奥行きがある。
その効果については、全般的に遠景が主な映像では小さく、近景が主な映像で顕著。
私は景色を俯瞰する場面で、すごい奥行き感があるのかなと期待していたのですが、残念ながら逆でした。
広大な空間を写した映像は、通常版とほとんど変わらず、作戦ルーム等室内を撮った映像でその効果が発揮されていました。
あと、被写体の動きが速いと目が追いつかず、立体に見える前にそのシーンが終了してしまう。
獣が跳びかかって来るところ、製作側としては驚いて欲しいんでしょうけど、動きが激しすぎかつ短い。
残念。

面白かったのは字幕が空間に浮かんで見えたこと。
マンガの吹き出しみたく、文字で表した劇中のセリフが文字通り物語の中に存在しているようで、変なところで感心してしまった。

総じて言えるのは、だいぶ3D効果を抑えて作っているなという感じ。
これまで見た3D映像というのは、飛び出すびっくり映像を売りにしていたので、如何に飛び出させるかと言うところに主眼を置いていたと思います。
なので、飛び出し方は凄いのですが、驚かしてそれだけというものでした。
しかし、アバターは普通に面白いアクション映画を、3D効果でさらに臨場感溢れるように作ろうとする意図が見られ、必要以上にいやらしい3D効果を与えようとしていなかったので、好感が持てました。

比較的3D効果が抑えられて見えた原因として、画面の大きさがあるのかなとも思いました。
通常の映画と同じスクリーンサイズで、その範囲に映るものだけ立体に見える。
ここに限界があるのでしょう。
これまで見た3D映像というのは、プラネタリウムみたいな全天周型のスクリーンに映したものがほとんどでした。
何々万博のどこどこパビリオンで上映されたりするもので、3Dの効果が主役の映像です。
ああいうのであれば、視界の全てが映像なので、思うがままに立体イメージの映像を展開させることが出来るのでしょうけど・・。
反対に、普通の劇場のスクリーンで写すことができれば、家庭のTVでも上映できるということで、最近製品化された3DTVに互換性があって、いいんでしょうね。

さて、映画は2回見ても、同じシーンでウルウル来てしまいました。
あのアフリカチックな音楽に私は弱いようです。
サントラ購入が決定してしまいました。

まともな感想になってしまった。

2010-01-11 01:34:21 | 音楽&本&映画
お正月の出来事三つ目は、映画のお話で。
アバターを見てきました。
まったくストーリーは知らない状態で、SFっぽい映画ということ以外はどんなタイプの映画かすらも知らず見に行きました。
なかなか面白かった。
上映時間が長かったので驚きましたけど。

見たのは3Dでない、通常上映の方。
それでも画像の迫力はなかなかで、カメラワークは3Dを意識してるなあと思わせる箇所が随所に見られました。
愚かな企業幹部社員と戦争馬鹿が暴走する、どこかで見たことがあるパターン。
シガニーウィバーですからね。
キャメロンはこんなの好きなんでしょうか。

いろんな要素を巧みに混ぜ合わせて出来た印象がありました。
戦争映画と「エイリアン2」と「マトリクス」とロールプレイングゲームと恐竜とファンタジー。
心配になったのは、こんなに海兵隊を悪役にした映画がアメリカで受けるのかなということ。
まあ、私が心配することではありませんが。

民族の伝統を重視するナチュラリズム溢れる内容で、音楽もアフリカン。
サントラが欲しいかも。
途中から最後の盛り上がりにかけて、正直涙してしまいました。
年を取ると涙もろくなっていけません。
も一度、今度は3Dでどれくらい違うのか見てみたいです。
派手な映画が好きなら、とりあえず

興味の波

2009-12-10 01:16:33 | 音楽&本&映画
ドライブには欠かせない音楽。
ドライブ時のみ聴くわけではありませんが、やはり車の中で聴くことが一番多い。
聴くのはほとんどCDです。
自身の旬の曲というのは次々と移り変わっていくのですが、その移ろい方に時々思いが至ります。
いろいろなアルバムを聴いてきましたが、アルバム毎に移ろい方が違う。

聴き始めてすぐおもしろいのは、やはり表題曲や、すでに聞いたことのあるメロディの曲だったりするのですが、全曲を何度も何度も繰り返し聴いているうちに、2番手3番手の曲が耳慣れてきて面白くなってきます。
ドライブ中、つまらない(すみません)メロディラインだなと思っていた曲でも、曲相にあった景色や心持ちと偶然合ったりすると、突然魅力的に聞こえ評価が上がったりします。
こうして初めお気に入りだった曲はだんだんと耳を傾ける対象から外れて行き、トップの座を譲り渡します。
しかし次に気に入った曲もいつまでもトップの座はキープできません。
次々と入れ替わっていきます。

グラフで例えてみます。
時間軸を横にとると、面白さの度合いが縦軸で、左から右に向け最初低かった面白さが徐々に盛り上がり、ピークを迎えて下って行く山の様な曲線になります。
アルバムの曲毎に山の現われ方は違います。
表題作は上る曲線が急で、下る傾斜が緩やか。
耳に馴染むにつれ面白くなる曲は、上りが緩やかでピークが右に(遅くに)ずれて訪れる。
山の形状も頂の高い(大好き)のもあれば、頂上が台地状で長くお気に入りのものがあったりと様々。
山の重なる面積の合計が大きい時期が一番面白く聴ける。
山がずれて重ならずに現れると長い期間楽しむことのできるアルバムになる。

どんなに気に入ったアルバムでも、聴き慣れると面白さは薄れてきます。
全体のピークを越えちゃったんですね。
落ち着いて聴ける様になります。
それでも気に入っているだけあって裾野は広く、長く聴き続けていると、10年以上経ってから先般の例のように突然良さが判って、心に響く曲となったものもあったりします。
ガキんちょには理解できぬ大人の音楽だったんですね。

最近山が盛り上がっているのは、先月買ったアルバム一枚と、購入して随分経つ三枚。
最新の奴は最初のピークが過ぎたところ。
次の山はいつ来るだろう。
昔手に入れた三枚の内二枚は、車が変わって音響向上し、低音部の魅力に気付いて再度山を持ち上げているもの。
後の一枚は暗い未来の都市での物語を描いた大昔のSF映画のサントラ。
その寂しげな曲想が秋の気配にあったのか、お気に入りです。

次に楽しく聴ける状況をつくるため、そろそろ新しいCDを購入しようかしらん。

秋の一日

2009-10-18 21:22:44 | 音楽&本&映画
秋がいよいよ本格的に下界に下りてきましたね。
街の桜通りの桜の葉はレンガ色を濃くし始めました。
山里は稲刈りを終え、山の上公園のケヤキやイチョウ、ツツジの樹はすっかり色づいて、お気に入りの原っぱの斜面に立つケヤキはもう葉を散らし始めてます。

お天気の良い一日でした。
またしても昨日まで今日の予定を決められなかったのですが、先週の日曜日のように何もしないで一日を過ごすということは避けたい。
昨晩、スクールの振替に行くことに決め、朝から2コマレッスンを受けて、お昼からは山の上公園で過ごす一日になりました。
あー、贅沢。

公園では座るベンチの選択が難しかった。
着ていたシャツ一枚だと、日陰のベンチはすこし寒く、日向のベンチは少し暑い。
微妙な気候です。
まあ、上着を着て日陰のベンチに座ればなんの問題も無いのでしょうけど、持って来てなくて、ナハハ。
初めのうちは日陰で、寒くなってきたら日向のベンチに移ってマンガを読みました。

コンビニで売ってる再刊版、「湾岸MIDNIGHT-追撃!悪魔のZ編」。
首都高をバカみたいに速く走る人たちの物語。
大昔のマンガで、存在は知っていたのですが、当時はコピーに魅力を感じなかったので読んだことがありませんでした。
スピードを競い合う登場人物の人間模様がなかなか面白く描けてて、楽しめました。
単行本にして3~4冊分が1冊にまとまっているので、読み応えがあるある。
読後感もなかなかのものでした。

この物語、まだ連載されてるんですよね?
連載当初の物語が面白く人気が出てしまうとなかなか終わらせてくれず、長々と続くものです。
この巻で終了にしても全然問題の無い完成度です。
まあ、現在の話の内容を知らずにこんな事書いているので、無責任極まりないコメントです・・、関係各位やファンの皆様はあまりお気になさらずに。

読んだ後は公園の芝地に散ったケヤキの葉っぱを撮影。
微細な葉っぱの溝が光線を七色に分散し、虹色に滲ませている事に気付きました。
空気の透明感が増すこの季節、皆さんも是非秋の野で時間を過ごしてみてください。


1年以上待った

2009-08-12 22:54:26 | 音楽&本&映画
この10日、「のだめカンタービレ」の最新刊が発売された。
好きなマンガで単行本が発売されたらすぐに購入してきた。つもりだったのに・・
あれ「#22」?
いつの間に「#21」は発売されたのだろう。
ほとんど毎日、いや最低でも週に一度は梅田駅の本屋の前を通り、店頭の一押し書籍をチェックしてきたのに、「#21」の発売を見逃してしまった?
うーん、信じられない。
そんなにぼけたのかな。
一押し書籍欄、「のだめ」の最新刊が出たらいつも数日は一番大きな面積を占めてアピールし続けるのに、気付かないとは。
確かに、前回購入からあまりにも期間が経ちすぎている。
作者が病気かスランプに陥ったのかと思っていたが、なんのことはない、私が一回気が付かなかっただけなのね。

「のだめ・・」を初めて読んだのは、TVドラマ化される直前、番宣のためかコンビニの書籍売り場に置かれた単行本を手に取ったとき。
帯の「こんなに笑えるクラシック音楽があったのか!?」が目を惹き、まんまと担当者の思惑に乗せられてしまった。
その場で「#1」を買ってしまった。
その後週末が訪れるたび、既刊分を2巻づつ買って、幸せな1~2ヶ月を過ごした覚えが。

お気に入りのキャラクターはやはり「真一くん」です。
私も(実力は無い)俺様系の性格なので・・。はは。
TVドラマもなかなか面白かった。
こんなものも買っちゃって、楽しんでます。