最近、と言ってもこの半年くらいですが、劇場で映画を観る頻度が多くなりました。
お休みの過ごし方が文科系になったのかなあ。
「ブラックスワン」を観て思う所があったので、また感想など書いてみようと思います。
以下、ネタバレありますのでご注意を。
見終えて思ったのが、「分からない、惜しいな、勿体ない」と言う事。
物語自体は主人公のプリマが、主役の座を獲得するため保持するために、努力しそして要らぬ心配をする、ままあるお話です。
この要らぬ心配をサスペンスフルに、サイコロジカルに、ホラー仕立てで描いているのですが、これが私には分かりにくかった。
物語の最初から、何者かに脅かされているのではないかという、強迫観念に捉われる主人公。
何者かは一貫して女性なのですが、これがだれなのか判然としない。
追い落とす結果となった前のプリマなのか、演出家が注目する代役のバレリーナなのか、もう一人の自分なのか、はたまたその総体なのか、都度都度変わっているのか。
恐ろしげなメイクで一瞬現れるだけなので、私には判別できず。
また、自傷する自分をたびたび幻覚視する。
何を恐れているのか分からない疑問符が頭の中に居続けて、物語世界に入り込めず、主人公の立場に立てませんでした。
彼女が自らを追い込んだ所産であり、この映画の勘所で外す訳には行かないので、これを明確にして欲しかったなぁ。
それとも私の認識力不足なのかしらん。
主演のナタリーポートマンはオスカーを取る演技。
一生懸命で、臆病で、貪欲で、必死で、執着心溢れ、王子を誘惑する奔放な魅力を表現しろと要求する演出家に応えようとする主人公を、迫真の演技でもって演じ切っています。
素晴らしい。
全てを踊り終わった所で物語は終了するのですが、その演技に引き込まれたのでしょう。
エンドロールが上がり始めても席を立つ人はまばらで、劇場が明るくなるまでほとんどのお客さんは座ったままでした。
私はいつも最後まで見ているのですが、これだけお客さんが席を立たなかった作品は、過去に覚えがありません。
それだけに、上述の分かりにくさが勿体なかった。
娯楽映画なんですから、取っつき易さというのはやはり重要ですよね。
もっと完全な作品になり得たのに。
あー、やっぱり勿体ない。
お休みの過ごし方が文科系になったのかなあ。
「ブラックスワン」を観て思う所があったので、また感想など書いてみようと思います。
以下、ネタバレありますのでご注意を。
見終えて思ったのが、「分からない、惜しいな、勿体ない」と言う事。
物語自体は主人公のプリマが、主役の座を獲得するため保持するために、努力しそして要らぬ心配をする、ままあるお話です。
この要らぬ心配をサスペンスフルに、サイコロジカルに、ホラー仕立てで描いているのですが、これが私には分かりにくかった。

物語の最初から、何者かに脅かされているのではないかという、強迫観念に捉われる主人公。
何者かは一貫して女性なのですが、これがだれなのか判然としない。
追い落とす結果となった前のプリマなのか、演出家が注目する代役のバレリーナなのか、もう一人の自分なのか、はたまたその総体なのか、都度都度変わっているのか。
恐ろしげなメイクで一瞬現れるだけなので、私には判別できず。
また、自傷する自分をたびたび幻覚視する。
何を恐れているのか分からない疑問符が頭の中に居続けて、物語世界に入り込めず、主人公の立場に立てませんでした。
彼女が自らを追い込んだ所産であり、この映画の勘所で外す訳には行かないので、これを明確にして欲しかったなぁ。

それとも私の認識力不足なのかしらん。
主演のナタリーポートマンはオスカーを取る演技。
一生懸命で、臆病で、貪欲で、必死で、執着心溢れ、王子を誘惑する奔放な魅力を表現しろと要求する演出家に応えようとする主人公を、迫真の演技でもって演じ切っています。
素晴らしい。

全てを踊り終わった所で物語は終了するのですが、その演技に引き込まれたのでしょう。
エンドロールが上がり始めても席を立つ人はまばらで、劇場が明るくなるまでほとんどのお客さんは座ったままでした。
私はいつも最後まで見ているのですが、これだけお客さんが席を立たなかった作品は、過去に覚えがありません。
それだけに、上述の分かりにくさが勿体なかった。

娯楽映画なんですから、取っつき易さというのはやはり重要ですよね。
もっと完全な作品になり得たのに。
あー、やっぱり勿体ない。
