熊澤良尊の将棋駒三昧

只今、生涯2冊目の本「駒と歩む」。配本中。
ご注文方法、住所、電話番号はコメントでお問い合わせください。

目次

作品 文章 写真 販売品

出来上がった「Ⅾ」と「C」

2022-05-26 17:53:31 | 作品

5月26日(木i)、雨。

曇りから雨。蒸し暑い一日でした。
でも、仕事は漆の盛り上げの一方、先日から手掛けていた2組の駒が出来上がりました。
その映像です。
一組は、「錦旗」。

あとの一組は「古水無瀬」。

いずれも「福ら駒」を目指しての駒づくりでしたが、漆の具合は「盛り上げ駒」に近いものになりました。
それぞれ、お二人のクライアントには、その旨を伝えて、お許しがあればお届けしたいと思うのですが、いかがでしょうか。
もちろん、価格は「福ら駒」といたします。
ところで、この「錦旗」「古水無瀬」の文字のルーツと言いますか、元にしているのは、400年前の水無瀬兼成さんが作った「水無瀬駒」であります。その水無瀬駒を解説した地元、大阪府島本町発行の小冊子「水無瀬駒」をお付けして届けます。

なお、この二組。素材は先般このブログでアップした御蔵島ツゲ「Ⅾ」と「C」。
その映像を、付けておきます。


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こんなのも

2022-05-23 01:50:13 | 作品

5月23日(月)、薄日。
気温と湿度は上がり気味。とはいっても、まずまずの一日でした。
仕事は相変わらずの漆仕事。
この間、出来上がった駒をアップしておきます。

映像は「錦旗」福良駒。
木地は、薩摩ツゲの根っこ、チジミ杢。
映像では少々甘く、どこまでご覧いただけるのかですが、木質は堅くて飴色を呈しています。

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参考品「古式復原の守幸」

2022-05-16 01:57:54 | 作品

5月16日(月)、夜中。

本日の映像は「古式復原の守幸」。
作年は、正確には記憶しておりませんが25年くらい前の頃だったでしょうか。
ある時、大阪の方が古い駒を持ってこられました。
見ると、漆の書き駒で、多くの文字は漆が摩耗していて、その方は私に「この消えかかっている文字を直してほしい」ということでした。
私は、じっくりとその様子を「ウムフム」と眺めながら、「これは300年ほど前の江戸時代に作られた貴重な書き駒です。どこで見つけられましたか?」と尋ねました。
「名古屋、大須の骨董市。たまたまそこで・・」。
「そうですか。これは珍しい文字で、銘には守幸とありますね。私ごときが、要らぬ手を加えてダメにするよりは、これとそっくりの文字で姿形の駒を作りますから」ということになりました。

書き駒の場合、表面の文字の漆が摩耗しても、文字の跡は日焼けを免れて、そこにはうっすらと白く、文字の跡が残っているのです。この駒もそうでした。だから、そっくりの文字の駒が復元(復原)できたのです。
で数か月後、盛り上げの技法で4組ほど作り、その方には、この内の1組を買っていただきました。
この駒は、そのうちの1組。その映像です。
材は、御蔵島産の無地柾目のツゲ。
分厚い駒形、まったりした文字の形は、いずれも、300年ほど前の古駒を模したもので、双玉。
なお、江戸時代初期あるいは前期までに作られた駒は双玉で、先日の展示会では参考品として出展しました。



なお、これとよく似た文字として「清定」があります。

私の見解として、「守幸」は、その「清定」の源流というべき駒ではないかと思うのです。
理由は、「守幸」文字の肉筆感に対して、「清定」には肉筆感が無く、誰かがそれを真似てレタリングした文字(作った文字、作られた文字)を思わせる点にあります。

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新作「巻菱湖写」

2022-05-14 19:51:10 | 作品

5月14日(土)、雨。

一日中のシトシト雨。梅雨を思わせる一日でした。
仕事は、それに逆らっての漆仕事。
前々から、やってみたいことがありました。
ウズウズした気持ちに逆らわず、やりたいことをやってみる。
それが次のステップへの入り口になるわけです。
結果は、明日明後日。

ところで、その間、ようやく出来駒があります。
「巻菱湖写」、その映像です。

駒は数日間、漆が落ち着くまで寝かせておくことになります。

 

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朱色の裏文字

2022-03-30 19:11:05 | 作品

大阪桐蔭高校は、ものすごい勢いで勝ち抜けていますね。

対する近江高校は、開幕日前日に急遽、補欠出場にて、何と申しましょうか幸運続き。
さて、勢いvs幸運の戦い。明日の天気が気にかかりますが、女神はどちらに微笑むのでしょうか。
何となく、幸運に微笑みそうな気がするのですがね。

本日の映像は、チョッとピンボケながら、2段重ねの平箱に入った「中将棋駒」。
92枚+1枚の余り駒(歩兵)が、平箱2段にピッタリ入りました。
展示会では、このように展示しようかと思っています。

中将棋駒では、裏の文字に「朱色漆」を使うこともあります。大将棋駒や摩訶大々将棋駒も同様ですが、識別しやすいという効用がありますね。
あ、そうそう、この駒は彫り埋めで作っております。

今日のところは、以上です。

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「福ら駒」

2022-03-12 18:53:54 | 作品

3月12日(土)、晴れ。

今日は4月中旬の暖かさ。
すっかり春になった一日でした。

よって今日は、外仕事。
「源兵衛清安」の2組研磨の続き。研磨と同時に面取りもようやく一段落。
次は、いよいよ漆の盛り上げ仕事を始められるところまで進みました。
ところで、今日の映像は「古水無瀬」のチョッとふっくらした彫り埋め駒。
「チョッとふっくらした彫り埋め駒」はチョッと長ったらしいので、これからは「福ら駒」と呼ぶことにします。

ところでこの「福ら駒」。
実は、これは盛上げ駒の進化系。
見た目にも感触は、まさに盛上げ駒。安定性の指し心地は、盛り上げ駒以上を目指して、それを彫り埋め並みの価格で提供したい。そんな思いで作った進化した駒。それが「福ら駒」ではあります。

 

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作品展示会のお知らせ

2022-03-08 20:19:54 | 作品

【作品展示会のお知らせ】
私にとっては、24年ぶりに開催する本格的な作品展示会です。
田舎の地元・
加茂までお越しいただく方々に、大いなる感謝の気持ちを込めて、事前連絡いただいた方、並びに両日先着50名様に、小生作「盛上げ駒根付」を1個宛進呈致しますとともに、即売品につきましては、遠くから来られましても新幹線代の倍返しはおろか、それに余りある当日限りの格別価格にてお待ち申し上げます。
皆様、何卒、奮ってご観覧くださいますようお願い申し上げます。

日時:令和4年4月16、17日(土日)
   (両日とも、11時~16時)

場所:木津川市加茂町 木津川市文化センター
           あじさいホール(2階)

展示即売品
 1、良尊作将棋駒・各種取り揃え
  (盛上駒、ちょっと膨らんだ彫埋駒、彫埋駒、彫り駒。
   盤付き中将棋駒、盤付き雛駒など

 2、将棋チェスト
 3、成型済み駒木地(島ツゲ、薩摩つげ)
 4、日本産榧製など、各種将棋盤

展示非売品(熊澤コレクション)
 5、俊光銘・中将棋駒(江戸時代)
 6、守幸銘・将棋駒(江戸時代)
 7、
良尊作・兼成卿のレプリカ駒(書き駒)
 8、良尊作・象牙兼成卿レプリカ象牙中将棋駒
  (400年前手法での書き駒)
 9、良尊作・五十九才谷川浩司書の駒(盛上駒)
10、魔訶大々将棋駒(書き駒)
 など

加えて協賛出品として、
福井県在住神戸さん「若水作」将棋駒を展示即売

                    以上。



     

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根付のU金具づくり

2022-02-16 13:21:57 | 作品

2月16日(水)、雲多し。

あい変わらずの低温と強風。
それでも昨日の桐箱の下地塗りの結果を確認したりフォローしたり。
「桂馬」1枚だけの盛り上げをしたり、その後は、根付に使うU字金具づくりをしたり、昼近くには、食材の買い物にも出かけたりで、座布団が温まる暇もありませんが、これはいつものことで苦にはなりません。
映像は、U
金具。100個近くありますかね。

午後は、そうですね、U字金具づくりが途中なので、これを続行することになります。

一方、先ずは「歩兵」を選び出して、天頂にU金具を取り付ける二つの小さな穴を穿けました。
穴の直径は0.7ミリ。
金具の針金は0.6ミリ。間隔は1.5ミリほどにしています。

 

 

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陽光の下の「古水無瀬」

2022-01-29 13:44:13 | 作品

1月29日(土)、晴れるも雲多し。

本日の映像は、「古水無瀬」。
三玉は少ないのですが、その中の一組。
材は、御蔵島ツゲの杢。根っこに近い太い部位から取りました。
窓越しの陽光の下、フラッシュとで撮影しました。

 

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彫埋め駒4品

2021-12-24 19:59:35 | 作品

4種類の駒映像。
錦旗(薩摩ツゲ古木)。

兼成卿水無瀬(島ツゲ柾目)。

古水無瀬(薩摩ツゲ柾目)。

古水無瀬(島ツゲ柾目)。

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駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726