熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
残部僅少ながら、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

大晦日

2008-12-31 08:33:47 | 文章
12月31日(水)、曇。

朝の只今は群雲が広がって西から東にゆっくりと移動しています。
空を覆いつくす感じですが、青空も少し見えます。その青空から、時折日差しが部屋に差し込んだり翳ったりで、晴れなのか曇なのか判断が難しい。

確か青空が10%以上だと晴れ、それより青空が少なければ曇と言うそうですが、どうも今の空は曇なんでしょうね。

今日は大晦日。仕事は予定していませんが、頼まれている「はらだ山荘」の看板作り。皮のついた自然木の70センチほどの板に、「はらだ山荘」と漆で浮き立たせる方法で、文字を書いてあります。
昨日の段階では、1回目に塗り込めたキウルシが1日たっても濡れたままでしたので、特製の段ボール箱に湿気を十分に含ませたモノを風呂代わりにして、結果を確かめるところです。
首尾よく乾いておれば、2回目は黒漆に朱を混ぜた漆で、上塗りすることになりますが、十分に表面が乾いていなければ、とにかく乾かせるのが先決です。
では、只今からチェックにかかります。
結果は、またいずれ書くことにします。

只今結果をチェックしましたが、乾いておりませんでした。
加湿は多少して、誰も居ない寒いところにおいてあったので、温度が低かったと思います。
環境温度を上げるようにしました。
現段階の映像を撮りましたので掲載します。
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指し納め

2008-12-30 20:51:30 | 文章
12月30日(火)、晴れのち曇。

今年もあと1日を残すのみ。
我が家のおせち料理は、最近は百貨店とか料理店の出来あいを購入して、若干の食材や手料理をそれに加えるというのが恒例になった。

この日は、その若干の食材を奈良中央市場まで行っての買出しとなった。
出発は早朝の7時。近所の3家が示し合わせて、クルマ2台に分乗して約40分間かかって到着。お目当てのメインは魚。鯛・ぶり・マグロ・えび・うなぎの蒲焼・明太子・カニ等々です。
箱単位でまとめ買いして、あとで奥様たちが適宜分配する。物価高に対抗する庶民の小さな工夫ですが、この日の小生は、買ったものをクルマまで運ぶ運び屋に徹しました。
頼りになるのは、若いとき家がやっていた魚屋の手伝いをしたという中島さんのご主人。目利きはプロ並み、捌くのもプロ並みです。
両側に魚屋さんが並ぶ狭い通路を右往左往。帰宅したのが9時過ぎでした。

この後は、工房の大掃除。今日は木地の整理をすることに。
木地は板状のものから駒形に成型済みのものまでとさまざま。勿論、中間段階のものまでといろいろあります。
木地を成型機械は3種類。時々掃除をするのですがこの日もかなり汚れています。
成型機械は3種類。1台はつげ板を台形に切る帯鋸。これは市販品を使いやすいように部品を改良したもの。2台目は5角形の駒形にする機械。これは35年前に設計して部品を発注して自分で組み立あてたもの。3台目が駒形に決まった傾斜を
つけるもの。どれも小型なので道具と呼んだ方が良いのかも。
いずれにしても、35年間現役で活躍している機械です。
12時過ぎに木地周りの大掃除は終了しましたが、そのほかは、まだまだです。

娘が明日、母親の祖母のところへ行くので、手土産の「りんご」を買いたいらしい。それで急遽、またもや買出し。今度は、隣町の青果市場です。
12時30分ごろ到着したところ、シャッターが下りている。聞くと、今日は午前中で終わったという。少し遅かった。

「明日は」と、聞くと今年は今日でお終い。シマッタ遅かりし由良の介、だが裏の手があった。ここの部長Nさんとは、かねての知り合い。将棋友達なのでした。
運良くNさんが場内に残っていて、無事目的を果たすことが出来ました。

その後、Nさんと2局戦いました。どうやら、これが今年の指し納めになったようです。
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富山

2008-12-29 22:02:15 | 文章
12月29日(月)、富山は晴れ。

只今富山から戻りました。
富山へは1年に2回か3回程度訪れます。車で片道6時間ほどかけて行くのですが、近年は富山市内で雪はほとんど見かけません。温暖化の表れなんでしょうね。

市街地の背後には真っ白な雪を頂いた立山連峰が、グワット屏風のようにそそり立つ姿は、ここならではの絶品ともいえる情景です。

富山には嫁いだ娘がいまして、今回は小学4年生と幼稚園児の孫娘が通っているバレイ教室の発表会ということで、家内と出かけました。

富山県のプロ棋士と言えば、村田顕弘四段ですね。
来年は、読売新聞の正力松太郎さんの出身地・高岡で竜王戦があると漏れ聞いています。
いい温泉はいろいろありますが、宇奈月温泉が有名ですね。富山から東へ1時間少し行った山間です。2年くらい前に確か竜王戦がありました。
その同じ旅館で、12年前に原田泰夫先生ご夫妻とご一緒させて頂きました。
娘の結婚式の仲人をお願いして、その夜は家族や親戚と一泊。
先生には、飛車落ちで4局か5局教えてもらいました。他に将棋をする人が無いので、天下の原田先生を全く独り占め状態。戦績は正確に覚えていませんが、幾つか勝たせていただいて、褒めてもらったように思います。

明日は、早朝7時に奈良の中央市場に買出しに行きます。
午後は、仕事場の片付け。駒づくりは、お預け状態です。
おやすみなさい。
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寒波到来

2008-12-27 19:12:20 | 文章
12月27日(土)、晴れ。

寒いですね。テレビでは、シベリヤからの寒波到来とか。
実は明日朝から、富山に行く予定です。北陸道は琵琶湖の北の辺りからチェ-ン規制とか。
ちょっと心配です。場合によっては、途中から引返すことになるかもしれません。

今日は朝から、古い年賀状と名刺の整理を始めました。
年々に戴く年賀状は、「将棋」と「その他」に分けて、それぞれを名前の「あいうえお」順にそろえて、「将棋」の関係は分厚すぎるので、前半と後半に2分冊にして綴じて、住所録代わりにしています。

これが4年分くらい溜まっているので、今年戴いた分を中心に、過去4年分を一本にまとめ直そうと、やり始めました。
勿論、毎年欠かさずに戴いている方もあれば、2年前から途絶えてしまった方もあります。

毎年貰っていても、年号の数だけが増えているのは、新しいものだけを残して、後は抵抗ナシに捨てられます。
捨てにくいのは、一年一年の出来事やその人の思いが書いてあるもの。これは別にして保存します。何年分か集まるとその方のヒストリーになりますね。
そのような年賀状は、何人かから毎年貰っています。貰う方も楽しみにしているわけです。

ところで、名刺の整理は、年賀状の何倍もやっかいです。
最終的には、見開き40人くらいの名刺が一覧できるブック帳で整理しますが、小生の場合は、ついつい面倒なので、貰った名刺を暫く箱に入れて溜めておくわけです。
これがいけないんですね。

整理が上手な人なら、貰った都度、日にちを措かずに直ぐに、ブック帳の然るべき所に差し込んでしまう。つまり小まめに整理するわけですね。

名刺は、初めての人に貰うことが多いので、後から見ても良く思い出せない名前のものが結構ありますね。(小生の場合は、年賀状の中にも少しあります)
小生のブック帳の名刺には、勤務した会社関係のもの、将棋関係のもの、それ以外のものに大別できますが、将棋関係のものでも、プロ棋士、将棋連盟職員、新聞やテレビなどの報道関係、ここまでは、簡単に分類整理できるのですが、後は駒ファン、その他の方々と種々雑多で、名刺も個人的なものあり、会社の名刺ありで、肩書きもその時々で変わります。

結局、適当に開いたところに差し込んだりするわけです。それが30年分も溜まれば、相当なものです。
不要と思った分は、これまでも時たま、捨てているのですが、捨てられないものもあります。取っておいて良かったものいも沢山あります。

今回は、古い名刺の整理中、3人に電話しました。
古い名刺を見て、具体的な用件を思いついたからです。

一人は、山口県小野田市のmさん。20年近く前は東京にいて、大山名人とは良く中将棋を指した人です。近況を聞くと、近年は中将棋駒とか大将棋駒を作ったりしているとのことでした。春先に、我が工房を訪ねようとい思っていたそうです。

二人目は、小生が駒づくりを始めて間もなくの頃、ドンゴロス(大きな麻布の袋のこと)にいっぱい詰まった駒の板木地を何回か買いに行ったところです。
生憎、ご主人は外出で、電話に出た奥様は30年前に小生が買いに行ったときの事をよく覚えておられました。近々尋ねようと思います。

3人目は、伊豆半島にある「玉樟園新井」。阿部八段が羽生竜王に挑んで2百40何手かで惜敗した旅館です。
ご主人の新井さんからこの日のために「古水無瀬」を注文がありお納めしたのですが、小生もこの日は宿泊して、そのときロビーに掲げられていた見事な文字の色紙が印象的でありました。
数日前NHKラジオに作家の内田康夫さんが出演しておられて、フト「玉樟園」で見た色紙が内田さんのものではなかったか、と思い出したので、確かめの電話をしたのでした。
ドウでも良さそうなことかもしれませんが、新井さんの名刺とラジオを聞いて、確かめたくなったのでありました。

おわります。









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「駒サロン」と、「関西駒の会」の集まり

2008-12-20 23:43:09 | 文章
12月20日(土)、晴れ。

今日は、午後から大阪で「駒サロン」と「関西駒の会」の集まりがありました。
「駒サロン」は、読売文化センターでの講座。「駒の会」関西将棋会館です。
「駒サロン」は駒づくりの実技と言うよりも、「駒」をめぐるいろいろな知識や話題を中心に、続けています。
毎回、開催日の数日前には「次は何をするか」と、いろいろ考えるのですが、6年も続けていると、テーマ探しに苦労しています。

本日持参したり、皆さんに配布した資料の中心は、「大局将棋」の関係資料。
大橋家文書中の「大局将棋図」(縮小コピー)と「駒の行き方を示した図の一部」(実物大コピー)。それに大阪商業大学谷岡学長の依頼で「大局将棋」を製作するときに、予め前段階でこしらえた200種類を超える各種類駒の実物出来上がり見本。駒の大きさとか文字の大きさやバランスをこれで確かめるために作ったものです。
そのほか、2002年に千葉県の美術館で開かれた、最後の浮世絵絵師と謳われた「鰭崎英朋展」のポスターのコピーなどもお渡ししました。
なお駒の世界では、「英朋」を「英明」と間違っている人がいますが、正しくは「英朋」です。

15時に「駒サロン」を終え、皆で夕方以降の忘年会に合流しようと、将棋会館の「駒の会」の集まりへ移動しました。
これまで顔を出す機会がほとんどなかったのですが、今日はいつもの2倍くらいが集まったそうで、熱気ムンムン、廊下にまではみ出すほど大勢の方が集結されていました。
奥では神崎七段と、村田六段・村田女流初段兄妹の3人による指導対局真っ最中。手前では、自作の駒を机に広げて駒談義の盛り上がり。世話役に徹する林田さん、橋本真希さん、ご苦労さまです。
続いて畠山鎮七段、福崎九段も来られて指導対局も始まり、豪華な集いでありました。

日が暮くれる頃、近くの中華料理店「虎の穴」へ。
こちらも店内は貸しきり状態。指導対局の棋士に、伊藤六段も加わって、あちこちで、ワイワイガヤガヤ。小生は21時30分ごろに失礼。
将棋好きで駒好きな皆さんにとって、大変楽しい忘年会は、まだまだ続いたようでありました。
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無双

2008-12-17 23:48:56 | 作品
薩摩つげ孔雀杢、「無双」の最近作です。
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無剣

2008-12-16 18:35:22 | 作品
渡辺千冬の筆跡「無剣」。
「無剣」は、前々から頼まれていたのを、今年、初めて作ようになった文字です。その間、6年ほどかかりました。

本品は35年来の友人Mさんから頼まれて、夏前からぼちぼちと作り進めていたものです。
材は、数ある素材の中からMさんが選んだ薩摩つげの根杢です。

実は、同じ材料で「玉将」をもう1枚追加製作しているところです。
それには、Mさんの「古稀記念」と「平成21年」を表す文字、そして小生の名前を目立たないところに刻すように頼まれています。
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歴史サロン

2008-12-13 19:55:32 | 文章
12月14日(土)、晴れ。

本日午後は、春日大社での歴史サロン。
午前中は、燻し、手紙書き、木地の発送やらの雑用で時間が過ぎてしまいました。

話は変って、先日faxの調子が悪くなり、新しい受信機を買いました。
不要となった受話器ですが、fax以外はまだ使えます。これには子機が付いています。

貴方なら、どうしますか。
そうです、捨てる手はありません、活用します。

電気に詳しい方ならご存知でしょうが、電話回線の「分岐ジャック」(500円くらい)を使うと、これまでの受信機と新しい受信機が同時に使えます。

結果、小生の場合は、古い子機2台と新しい受信機の子機1台の3台が、便利に使えるようになりました。
1台は2階、あとの2台は1階のあっちとこっちの部屋に置くことで、どこに居ても近くにある子機が直ぐに取れるので、大変便利です。

マンションの場合、各部屋に電話のジャックが設置してあれば「分岐ジャック」無しで簡単に2台の受信機と、子機が使えます。
皆さんも、こんな機会があれば、一度試されると良いでしょう。


話を戻して、
堀井先生を囲む「歴史サロン」参加者は、岡本権宮司・安岡先生(観光学)、小川先生(社会心理学)と小生の5名。
格別決まったものでもない本日の話題のキーワードは「江戸・奈良・大名・浅草・観光・下駄・糞・中世・網野善彦・日記・郡山・絵師・柳生・富士山・日本雑記」などなど。

例えば「下駄」の話。
「下駄の始まりは」。「・・・」。「大昔、下駄を履いて糞をたれていた。野糞です。糞尿が足につかないように、板のような下駄を履いた」。「それは春日権現絵巻にもあります」。「歯をつけるようになり、高下駄になり・・」と、言うような具合です。
歴史学者の堀井先生や、博士号の先生を含めたたわいもないやりとり。まあ、雑学ですね。何に役に立つと言うわけではありません。
小生の場合は、大体左の耳から右へ直ぐに抜けてゆくのですね。それでも、良いのです。

次回は、1月31日と決まりました。


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雪の高野山2

2008-12-06 22:01:14 | 文章
12月6日(木)

雪の高野山。金剛峰寺の奥にある大きなお堂です。
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燻し

2008-12-03 18:34:42 | 文章
12月3日(水)、快晴。

写真は、今朝、昨日まで燻していた木地を、炉から取り出したところです。
写真左の上の方にある白い塊りは、まだ燻していない木地です。
事前事後を比較するために、置いて撮影しました。

まだ、燻しは三日目ですから、真っ黒にはなっておりません。


数日前より、このブログとは別に写真だけを抜き出して新しいブログを立ち上げようと工事していましたが、結果的に分散するのは使いにくいので、取りやめることにしようと思います。
短日数でしたが、お付き合いしていただきました皆様、ご了解ください。


白浜での竜王戦、二日目の金曜日に現地に出かけます。
有難いことに、四日市の尾崎さんが、車でわざわざ工房に立ち寄って連れて行ってくれるそうで、それに甘えます。金曜日は、現地泊まりです。

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駒の写真集

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