3月31日、晴れ。
今日の映像は、修復中の「神楽太鼓」。
これまでは、とにかくベースとなる黒漆塗りを重ねていましたが、アクセントの部分に朱漆を塗りこみました。
朱漆は、この後も何回か塗り重ねます。
上部の火焔模様と宝珠は、最終的には金色に仕上げるのですが、今回は朱漆での下地塗り。
金色は、金粉、あるいは金箔のどちらで仕上げるのかは決めておりません。
どちらがうまくいくかですが、その時の判断に任せようと思っています。
3月31日(水)、晴れ。
今朝は青空。黄砂はやや薄くなった模様です。
世の中、毎日、良からぬ犯罪もあれば事故もある中、馬鹿なあきれたニュースも絶えることなし。
具体的な論評はいたしませんが、ミャンマーに比べれば日本は平和ボケなのでしょう。
3月29日(月)、晴れ。
今日は23℃超え。4月中旬の陽気でした。
その陽気に誘われて、先ずは朝から「神楽太鼓」何回目かの漆塗り。
その後は、「象牙駒」の文字書きと、「巻菱湖」の再研磨といろいろ。
映像は、その「巻菱湖」。
これは、先日、ある方からのお預かり品。
何年か前にお買い上げいただいていて、何のキズもクスミもないのですが、磨きはキリが無いので、もう一度、磨こうということで、お預かりしたものです。
その映像はこんな感じ。
3月28日(日)、雨。
今日も、恵みの雨。
ありました、出てきました。
出てきたのは、いくつかの「彫り台」。
と言いますのは、2週間ほど前に、駒づくりを始めようとしている方が工房に来られた時、「彫り台は出払ってしまったので在庫が無いので、自作してください」と話していたのですが、昨日、棚の箱からいくつかの「彫り台」を見つけました。
申し訳ありません。もしご入用なら、今からでもご連絡ください。
一つ、2500円、プラス送料500円にてお譲りいたします。
見つかったのは6個ありますので、他の方もご入用ならコメントでお知らせください。確保しておきます。
3月26日(金)、晴れ。
いよいよ、春も本番の今日は、象牙の駒に着手しました。
象牙の駒は、何年かぶりです。
昨年秋、工房を訪ねられた方にご注文をいただいて、その時は成型一歩手前の状態をご覧いただきました。
駒のサイズは、400年目の水無瀬駒。玉将の厚みは、およそ13ミリと、厚め。
今日は、若干の予備駒を含め40数枚を、それぞれのジャストサイズに成型し、磨き上げました。
ツゲより一段二段堅いので、成型には半日余り時間を要しました。
本格的な漆の春ということで、仕上げは肉筆で、水無瀬兼成卿筆跡の再現を目指します。
3月24日(水)、晴れ。
本日2回目のブログです。
ある通販会社からの(を装った?)メールが届きました。
内容は、次のようなものでした。
「ご請求内容のお知らせ。注文番号ーxxxxxxxx」とあって、
「このメールは、なりすましメールの可能性があります」とのコメントがあり、
「請求内容のお知らせ」に続いて、
「日頃は、aaaaaaaをご利用いただいてありがとうございま。(注釈:す、が無い)
お客様のアカウントは、強制停止されています。アカウントで不審なお支払いが
検出されました。取引注文を防ぐために、個人情報を確認する必要があります。」
その下に、「通販会社あてのログイン」のボタン表示があって、
「24時間以内に、ご確認が無い場合は、お客様の安全のため、アカウントの利用
を制限させていただきます。」。
そして、
「概要
処理日 nn/nn/nn,nn,nnnn(今日の9時過ぎの時刻です)
請求金額 99,999円
お支払い方法 クレジットカード」と続いていました。
この金額の買い物に思い当たるところはないし、どうしたものかと思いましたが、そのままにして、仕事に没頭しました。
ところが夕方になってパソコンを開くと、昼過ぎの時刻で2通目のメールを見つけました。2通目のメールは、1通目とほぼ同様のもので、時間と金額が違う内容で、これには少々慌てました。・・このまま放置しておくと、金額がどんどん累積されてゆく・・。
パソコンやSNSには得意ではありませんが、手探り状態で通販での購入記録やログイン記録を調べました。
すると、そこには不振な痕跡はありませんでしたが、このまま放置してはマズイので、消費者相談センターに相談しようとしましたが、今日の受付時間はとっくに過ぎており、さてどうするかな、思いながら、最寄り警察署に電話を入れました。
電話に出た人に、「コレコレカクカク云々で、こういう場合、どうしたらよいですか」と尋ねました。
そうすると、
「私も通販を利用していて、時折りそのようなメールを受け取ります。
おそらくは迷惑メールの一つだと思う、無視することです」との返事が返ってきました。
「へーっ」と思いながら、少し疑問点をやり取りして、おおよそ納得。
ということで、緊急の本日2回目のブログとなりましたのは、
ひょっとすると皆様の下へも、同様の不審なメールが届いてはいるのでは?
「みんなに聞いてみよう」との思いです。
匿名のコメントでよいので、コメントください。
被害の状況を知りたいと思います。
なお、私は支払いは現金主義なので、原則、クレジットカードは使いません。
3月22日(月)、曇りがち。
本日の映像は、大橋家伝来の駒、その2。
「伝・秀次愛用の駒」。
作者は、水無瀬兼成卿。
映像は、一時、将棋博物館に納められていた時に撮影した写真パネルを、撮影したもの。
なお、駒自体は、博物館閉鎖に伴って木村名人家に戻されています。
追記として、
注目すべきは、駒箱の葵紋と桐紋蒔絵(高台寺蒔絵風)の状態です。
この映像、内箱の左の紋は、本来は三つ葉葵紋(葵紋と秀次の関係は不明)なのですが、全くそれには見られないほどの状態になっています。
これら漆紋の摩耗は、駒箱を開け閉めした時の擦れにより生じたもので、永年、繰り返して開け閉めした結果がコレであり、ここまで擦り減ったのは数百回どころか、数千回は開け閉めした結果だと思われます。
例えば毎日一回開け閉めするとして1年で365回、それを10年続けると3650回、20年で7000回を超える計算になり、いずれにしても相当な使われ方の結果であり、興味深いことです。