ーー6月18日(金)に掲載していた分ですが、冒頭で、「本日の映像は・・・」と謳っておきながらアップを忘れていましたので、映像を付けて再びアップいたします。ーー
本日の映像は、先月から手掛けている「ちょっと盛上がった彫埋め駒」。
書体は錦旗。
首都圏にお住いのSさんのリクエストで制作して、このほど完成真近かの段階になりましたのでアップ致します。
今回の材はクライアントから支給の御蔵島ツゲ柾目。写真ではわかるかなあ、よく見るとどれも薄い斑模様が入っています。
ところで、「ちょっと盛上がった彫埋め駒」は、昨年、初めて作りました。
彫埋め駒は、駒は盤に打ち付けたとき「ペタペタ」という感じがします。なので、差し心地がもう少し良い感じにならないかなあと、何気なく考えることがありました。
そこで思いついたのが、盛上げ駒とまでは行かなくても、文字を「ちょっとふっくらとさせた状態に仕上げる」ことでした。
いろいろ試行錯誤して到達したのが、価格は「彫埋め駒」でも、文字はこれまでのような無味平坦ではなく、指先の感覚はふっくら。
つまり、漆は木地の表面からほんの少し、感覚的には5/100ミリほどでしょうか、その程度ふっくらさせた彫埋め駒の実現であり、そのような指し心地を志向した作品であります。
6月16日(水)、雨。
梅雨の真っただ中。そんなお天気でした。
今日は、昼間の買い物を覗いて、ほぼ「平箱」の漆塗りに終始。
漆塗りと言っても、刷毛は使わず、拭き漆作業。今回は4回目。
映像、右と中央は今回塗り始めた途中経過段階。左は数日前から開始して4回塗り重ねた分。
こんな映像も。
拭き漆では、こんな指に。一週間は取れません。
言っておきますが、撮影したのは作業を終えて入浴した後ではありますぞな。
この6月に発行された、木津川市ふるさと納税広報誌「絆人・VOL2」に、木津高校(木津高校は、加藤ひふみんの母校)システム園芸科の皆さんに続いて、当市4人目の「絆人」として、小生の駒づくりが紹介されましたので、僭越ながらアップさせていただきます。
6月5日(土)、曇り。
本日の映像は、Hさんのリクエストに応えて、蒔絵筆分解映像。
参考になりますかどうか、アップします。
黒軸、白軸の二本は、いずれも15年ほど前の大阪・角岡(つのおか)製。
手前が穂先部分、太さは1.5ミリほど。玉毛の本数は数えていませんが、
100本とか、もう少しあるのかもしれません。
根本を結わえた糸に、大小の管。使うときは小さい管で穂先の長さを調整し、大きい管でシッカリと固定できるようになっており、それを軸に差し込んで
一体の筆となる。
乱れた毛や無駄毛は抜き取って、穂先を適切な太さで使います。