4月27日(木)、晴れ。
朝から上天気。
気温は平年並み、気持ち良い一日でした。
本日の映像は、自分用の愛用駒。
以前に何度かアップした駒です。
普段は袋と駒箱に入れていて、時には盤に並べたりして25年ほどになります。
訪問者とで愛用の駒に話が及んだ時などでは、これを箱(袋)からチャラチャラと出して、お見せしたりもしています。
その駒ですが、ご覧の通りいい飴色になってきました。
もう6~7年も前ですが、あるとき某タイトル戦の継盤用に使ってもらった後、2週間ほど経って、ある立ち合いの先生から「あの駒を譲ってほしい」との要請をいただきました。
「あれは私の愛用品だし中古品ですので、別途、新しい駒を作ります」と言うことで、納得していただいたのですが、この駒には今だにキズらしいキズは1つも見当たりません。
でも最近は、「駒を平箱に入れたまま、眺めている」という人が結構多いようで、その人たちは「駒に傷がつくのが嫌だ」と平箱にいれたままの「見るだけの駒」として、大事にされているのでしょう。
しっかり角を面取りしてある駒なら袋と四角い駒箱に入れて使っていてもダメージを与えるような傷がつくものではないのですが、売り物の駒ならそんなことをしてはいけないので、平箱に入れて保管しています。
昨日も、意見交換していた方からは「平箱に入れたままの人は、きっと、いずれ転売しようと考えているのでは・・」との見方でした。
そうでしょうね。
私もそう思います。そして残念なことですが、「駒は大事に使いながら育てる。育つ」ということをご存じないのでしょうね。
ところで、本題の「駒箱の作法」ですが、駒箱にとって蓋の天面は、一番重要な部分として、桑などでは、一番美しい模様を天面に使っています。
その天面に、擦れキズがついてはどうしようもありませんので、キズがつかないように大切にしなければなりません。
ですので天面は、特に手で触れたりモノに当てないような取り扱いが求められますので、天面を上にしたまま、畳にそっと置く。そういう配慮が必要なのは明らかです。
しかしタイトル戦で、箱の蓋は、お椀の蓋を置くように、天面を下に天地を逆さまにして畳に置いていたということでした。
案外、このしぐさは見過ごしがちですが、良く気が付きました。
この扱いは理屈からして良くないことなんですが、対局者は日ごろ、勝ち負けにのみ集中していて、それ以外のことは思考の外。そのように思います。
(私は見ていませんが)同じことが、直近での某タイトル戦でもあったと聞きました。
勝った負けたは棋士にとって最需要ではありますが、このことにも棋士の誰かが気づいてほしいものです。
理にかなった正しい作法、これも重要なことだと思うのです。
本題は以上ですが、関連事項を追記します。
お茶碗や皿などの底にある丸くなったワッカのような出っ張り。すなわち「高台」のことですが、これは器を台に置いた時、安定させるためのモノで、お椀やお茶碗の蓋にも同様の高台がついています。
これによって蓋はひっくり返して置いても安定する役割とともに、この高台にはもう一つ重要な存在理由があります。
それは、お椀の蓋の美しい塗りや図柄模様の部分に傷をつけない。
作法として「ひっくり返して置く、蓋の高台」は、そのためのモノでもあるわけです。
ところで「駒箱の蓋」には、この高台はありませんね。
すなわち「駒箱の蓋」は、ひっくり返して置かれることを想定していない。そういうことが理解できるますが、とは言え、総てのモノがこの理屈通りかどうか、少し紛らわしいと言わざるを得ないのです。
それは「ウナギ重」や「天ぷら重」を食するときのお重の蓋です。
私の場合、開けた蓋の中についた「水滴」が、周りに垂れないように、蓋をひっくり返して横の台上に置くことが多い。でも、立派な漆塗りの器ですと、天面に傷をつけることになるわけで、これはどうしたものでしょうか。
立派な(高価な)漆塗りの器で、ウナギを食することはめったに無いのですが、これは少し考えなければなりません。
4月26日(水)、雨。
朝から雨。
久しぶりに黄砂の影響もなくなり、草木がよみがえる本降りの雨でした。
仕事は、相変わらずの盛り上げ。
雨にもかかわらず、結構、順調な進み具合で、気持ちは軽やか。
でも、出来上がりを待っている人もあり、そんな一日でした。
ところで、駒箱の扱いでお尋ねがありました。
四角い駒箱の蓋の扱い方、作法です。
対局開始で盤上に置かれた駒箱から駒を取り出すとき、手に持って開けた蓋の方を畳に置くわけですが、「蓋をひっくり返すのか、それとも向きをそのままの状態で畳に置くのか」と言うお尋ねでした。
その答えは、写真付きで、明日、お答えすることにします。
4月22日(土)、晴れ。
東方より、パンフレットが届きました。
送り主は、千葉県のOさん。
過日、山形県酒田市の現地に行かれて入手されたものです。
「城ノ輪柵遺跡」のパンフ。
この中に、先日紹介した「兵」の駒があります。
発掘は昭和54年でしたが、詳しいことは書かれておりません。
詳細な分析とか研究がなされていなかったように思われて、少々残念ではあります。
この「兵」の駒と「城ノ輪柵遺跡」について、私は直接、酒田市の担当部署(教育委員会)に問い合わせしたのですが、暫くたって返ってきたのは「只今、詳細を調査中」という回答でした。
発掘は昭和54年。それから既に半世紀もたっているのです。にも拘わらず、現在も「只今調査中」とは??
永遠に調査するつもりなんでしょうか。分からなければ「分からない」とする方が、スッキリするのではないでしょうか。
それにしても、Oさん、ありがとうございました。
Oさんには前もって断りを入れて、このブログにパンフをアップさせていただきました。
今日は「ありがとう」とは別に、要らぬことを口走ってしまいました。謝謝。
本日の映像は「空蝉」。
追伸。
「空蝉」の命名について、質問がありました。
それについては、コメントでお答えしましたが、追記しておきます。
「空蝉」についてのお答えです。
「空蝉」は、私の普段の筆跡をベースにした駒文字ですが、これを「駒づくりを楽しむ会」の第3回創作駒文字コンテストに発表(応募)し、その名を「空蝉」としたのは随分昔になります。
「空蝉」としたのは、そう深い意味はありません。
創作した駒文字に、雰囲気として優しくて相応しい呼びやすい3音か4音で、イメージ的にもシックリする名前を模索していました。
アレコレ考えているうちに「空蝉」の2文字が浮かんだということです。
「空蝉」は蝉の抜け殻のことですが、語感がフンワリとして響きもよく、源氏物語にも出ていて古来からの日本的なワビサビのイメージもあって、これに決めたわけです。
結果的に、良かったと思っています。
4月18日(火)、曇り。
高曇りとでも言いましょうか、日差しもあるようです。
昨日は、西方から「タケノコ」が到来。
茹でるのは、大体当方の役目。今期、2度目です。
お礼を述べて、皮をむき、直径30センチほどの寸胴鍋を取り出して、昼時間を挟む1時間半ほど煮詰め、あとは家内に託しました。
ということで、食するのは今晩あたり。
ところで仕事はゆでながら、慌てず騒がず、のんびりゆったりの両刀使い。オオタニサンとはずいぶん違いますが、自然流の心得は同じかもしれません。
4月17日(月)、晴れ。
昨日は、あれから訪問者。
このところは千客万来。
どなたかなと思いつつ玄関を開けると、将棋強豪で、前回まで府会議員を務めれおられた木津川市在住のⅯさん。
先般の展示会にも駆けつけてくれて、今回は1年ぶりということで、「お久しぶり」のあいさつでした。
これまでも時々工房に来られると将棋のこと、駒のこと、そして府・市のことなどなどなど。いつもは小一時間のほどの会話なのですが、今回は木津川市時代、木津高校にも通っていた「ひふみん」も話題になっての2時間あまりでした。
「一期一会」。
吉田兼好の「徒然草」ではありませんが、「人生の楽しみは流れのままに」を実践できればと思います。
4月16日(日)、曇り。
黄砂は過ぎて、雲多き一日に。
知らなかったのですが、黄砂は、杉花粉よりはるかに小さいのだそうです。
仕事は相変わらずの漆仕事で、駒は「守幸」。
埋めた漆を平滑にするため、念を入れての工程。
なんでもそうだと思いますが、仕上げの前の下地処理が肝心です。
これを疎かにしない。シッカリとすることで、あとの工程が生きてきます。
ということで、今日はこれに費やすことになりますね。
4月9日(日)、晴れ。
今日は、朝から上天気。
先ほど、昼食と買い物から戻りました。
途中、車でNHK将棋の経過を、途切れ途切れながら、主に音声で聞いていました。
対局は、横山泰明七段と古森悠太五段。
その模様は、あとでゆっくり録画を再生して観戦しようと思っていますが、古森五段が勝利とか。
古森五段のお父様とは以前から面識があり、「駒サロン」にも、時折ㇼ参加していただいています。
その「駒サロン」この3年は、全く開いておりません。
参加者の方からは、「開くように」と、期待の言葉をいただくのですが、今のところまだ再開には至らず、フツフツとしております。
午後はもう一度、仕事なのですが、14時以降には来訪者があり、そちら優先となります。
4月7日(金)、雨。
本格的な雨。日中の大半は驟雨でした。
その雨の中、午後はお一人が来訪。
高校の先生でした。
話は3時間半ほど。
「駒づくり」がメインでしたが、人生に及ぶ話題も。
ところで先ほど、明日の午後も、お一人の訪問が決まりました。
只今作り中の駒も含めて、ご覧いただこうと思っているのですが、どんな話題に及ぶやらと、ソワソワ。
お天気はいかがなりましょうか。
4月6日(木)、曇りがち。
いつものことですが、よくチョンボをやらかしています。
チョッとしたこともありますが、自分自身に降りかかるのはしかたがないとして、偶にあるのは、送るものを間違えたり。
そんな時には「申し訳ない」の平身低頭。その一言です。
でも、ダブルブッキング、スッポヌカシは今のところありません。
1年カレンダーに、印を付けて時間と名前。
これで管理していますが、恐ろしいのは、記入漏れなので、毎日復習を繰り返すようにしています。