6月8日(土)、晴。
本日は、冬明けから作り始めて、このほど出来上がった「空蝉」。
材は見た目、穏やかで落ち着いた感じの御蔵島ツゲ柾目。
こんな感じです。
同じ木地で、2組作成した内の一組です。
3月11日(月)、晴。
あれから13年。
今も日常が奪われ、戻れない福島があります。
にもかかわらず日本各地には、元凶の原発を動かせているところがある。
それをどう考えるかです。
今日の映像は「雛駒」。
ベースの盤は、江戸時代のモノ。大きさは縦が約18cm。古い雛盤の中では、やや大きいですが、実用には向きません。
蒔絵の家紋は丸に橘。
何処か大名家か御大臣の嫁入り道具だったのでしょう。材はどうやら榧ですが、駒は失われていたので、大きさを合わせて自作しました。
文字は私の肉筆、漆書き。
玉将の駒尻に、良尊花押。
3月9日(土)、晴。
本日の映像は、盛り上げの手法で作った水無瀬駒のレプリカ。
水無瀬神宮に遺された水無瀬駒のレプリカは、昔ながらの肉筆での漆書きで作ることにすることにしていますが、これは、ある考えがあって、盛り上げで作った一組です。
3玉で作って、その1枚には「七十才」と書いているので、今から11年ほど前の作で、駒の文字は勿論、駒形や分厚い厚み(玉将で12ミリ強)なども、400年前の現物に倣って作っています。
念のため、駒一組の重量を計ってみると、3玉、余り歩2枚の合計43枚の重量は、およそ160グラムです。(現在の普通の駒なら115グラムくらいでしょうか)
ある考えとは、この駒は、黒漆ではなく木地呂漆を使って、やや透き通って、その中に、金箔を粉にして閉じ込めようと、そのように作りました。
このような作り方をするのは極めて稀で、これは私の遊び心であります。その様子は、現物をよく見ると気が付くと思うのですが、写真で分かるかどうかですので、実際には、4月の展示会でご覧いただきたいと思います。
(工房に来られた時も、お見せします)
なお、蒔絵の家紋が入った古い蒔絵箱(江戸時代の筥)は、これも遊び心ではあります。
トン、キュウキュツート、ツーッ。
ツートツー、チャッチャ、ツーット。
クイーツート。クックィ、ツ~トツツツーット。
この間、およそ15秒ほど。
これを結局1千回。
「観」のオノマトベ。
やっと全部、終わりました。
3月11日(土)、晴れ。
あの日、私はいつもの通り仕事机に向かっての駒づくり。
そしてラジオも、いつものように何となく、NHKを聴いておりました。
すると、いきなりケタタマシイ音と「緊急放送。緊急放送。福島沖で大地震」の声。
これはいつもと違う。そんなアナウンスでありました。
私は手を止めて、テレビのある2階へ移り、状況を確かめることにしました。
映像は、どこか福島あたりの海に近い駐車場を写していました。
そこには車が数台停まっていました。
普段と変わらない日常の景色ではありましたが、私は思わず「早く逃げないと・・」と叫んだように思います。
やがて映像は、川をまたぐ幹線道路の高架橋。
その一番高いところに、一旦、車が止まったように見えましたが、やがて再発進して通り過ぎて行きました。その映像を見て、「あの人たちはどうしたんだろう」そのように思いました。
それからどのくらい経ったでしょうか。
映像は、家並みの間や田畑を行く、真っ黒く盛り上がった津波の先端。画面を見ているだけでも、初めて見る津波の脅威、恐ろしさ、悪夢のような情景。
あれから12年経った今でも、その時の映像が蘇ります。
ところで今、南海トラフの危機がニュースで報じられています。
何時、それが起こるかですが、地震の多くは、寒い時期に起きているように思います。
これは私なりの解釈ですが、明日なのかもしれません。
用心こそ肝要です。
今日は、そんなことを書き連ねました。
まもなく「野球」が始まります。
これも観ようと思います。
3月3日(金)、晴れ。
快晴でした。
昼前は8℃。昼過ぎは9℃。
そして先ほど17時では14℃と、気温は尻上がりに上昇。
ということで、午後からは外仕事。
右手薬指の指先、爪がすり減っていて痛みは残っていたのですが、陽気につられての「空蝉」40数枚の文字出し研磨。
研磨紙を変えながら3通りほど繰り返して、明日は本格的に春到来を予感し。本日は終了しました。
ふるさと納税返礼品。
リクエストをいただきました。
その2点。
先ずは、「古水無瀬」の彫り。
続いては、巻菱湖。
こちらは、あいにく「彫り」の完成品が無かったので、同じ条件で、「彫り埋めではいかがですか。それなら、直ぐにお届けできるのですが」とご意向を確認しましたところ、「願ってもない」ということで、聞き入れてもらえたことに感謝し、こちら、福ら駒を届けることにいたします。
こういうことも時々ありますが、その時はよろしく。
いかがでしょうか。ご確認願わしく。
2月19日(日)、雨。
今日は、二十四節季の雨水。そして四国地方では春一番。
雪が雨に変わるころだといいますが、文字通り朝からシトシト雨の中、雨だれを凌いでの外仕事でした。
何時もの通り、貧乏暇なし。人生の一幕です。
でも、やがて右手指先に痛みがジワーッと。
次々と駒の角が、指先に食い込むのですね。
今日は中指の先でした。
それをこらえながらでしたが、4時間余りで一旦終了。
一日が終りました。
あ、そうそう、昨日の話。
チョッとした実験ですが、大方、想像してもらえるのではないかと思うのですが、いかがですか。
まあ、とにかく数か月先が楽しみです。
カリタス、その4。
カリタス小学校へは、この年、二学期から三学期の発表会を含めて、都合四回訪問しました。
毎回、屈託のない30数人の四年生、女の子に囲まれて幸せなひと時でした。
萩原先生とは、ハガキのやり取りなど交流が続いています。
以上、およそ60ページありました。
長文を読んでくださった方、ありがとう、お疲れ様でした。