熊澤良尊 将棋駒工房

元将棋博物館顧問。将棋駒研究と制作。

JR加茂駅、徒歩2分。
見学訪問は、0774-76-5911へ。

目次

作品 文章 写真 販売品

象牙の彫り駒

2009-02-28 19:20:36 | 文章
2月28日(土)、晴れ。

本日は、外出がちの一日でした。
まず外出するまでは、漆仕事と、一昨日発送したチェストが無事到着しているかを電話で確認したりの雑用をこなす。

10時過ぎ、去年亡くなった長兄の墓の開幕式出席のため、工房を出立。
13時30分に帰着して、14時15分に「囲碁チェスト」と「将棋チェスト」を車に積んで再び外出する。
ふたつのチェストは、去年、東京から西大寺に移り住んだ囲碁と将棋の両刀使いのK氏に届けるためのもの。約束より15分ほど早く到着し手渡す。

帰りがけに、近鉄百貨店・奈良の古書店・ホームセンターに立ち寄って、工房着は17時。
留守中に4件ほどの電話あり。

写真の駒は、古い象牙の彫り駒です。
玉将には「安清(花押)」。文字はその安清特有の沢彫り。
百数十年前の駒。小生のコレクションのひとつです。

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チェスト発送

2009-02-27 18:58:08 | 文章
2月27日(金)、小雨がち。

今日も雨が降ったり止んだり。
朝から、昨日に引き続いて、引出し式駒台にストッパーの螺子を1台1台セットしながら、「将棋チェスト」の梱包作業。

今日はこの作業で大方1日が終わりましたが、まだ少し残っています。
残りは、明日、発送します。

以下は「業務連絡」。
今日の発送分を含め、ヤマト宅急便で明日・明後日あたりには順次到着することと思いますので、お受け取りいただいて内容をご確認ください。
盤をご注文の方には、チェストの下に同梱しています。
輸送中にキズなどがつかないように十分配慮しましたが、もし、何か問題がありました時はご一報ください。

送金済みなのに、3日以上経っても到着しないようでしたら、お知らせください。








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日向榧

2009-02-26 19:42:21 | 文章
2月27日(木)、晴れ。

チェスト(蓋)へ署名した漆が乾きましたので、朝からチェストの梱包作業を開始しました。

それと平行して、榧の卓上盤を1面1面確かめながらリストアップ。
厚みは1寸から2寸。2寸よりやや厚いものも含めると10面近く。
いずれも12年位前に、本場宮崎の盤店から選んで取り寄せた柾目の日向榧です。
いつまでも手元に残しておいてもいけないので、チェストと一緒にお譲りすることにしたわけです。

日向榧のほかに、1寸の中国榧の卓上盤が2~3面。
これは昔、中国榧盤の専門メーカー「隆昌産業」に、良質な柾目を指定して、30面ほどまとめて特注した盤です。
将棋チェストには、1寸盤が良いのかもしれません。

ところで、本場宮崎県では15年位前までは、榧の原木の「市」がありましたが、近年は原木が集まらず、開催されなくなりました。
榧に限りませんが、だんだん本物の良い素材が入手できなくなるのですね。寂しいことです。

本日は、体を動かしての力仕事に終始しました。
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王将戦

2009-02-25 21:38:05 | 文章
2月25日(水)、雨のち曇りのち晴れ。

10時に加茂を出て、13時30分に蒲郡西浦温泉の銀波荘に着く。
今回は10年ぶりくらい。取材や観戦、そして家族連れでも泊まりました。一階のエントランスやフロントは、すっかり改装されていました。

フロントで、先ずは入浴チケットを購入(入浴も楽しみなんです)。
大浦会長の所在を聞くと、只今外出中とのことで、お土産代わりの「王将」駒根付を託し、主催社控え室を尋ねたい旨を通すと、わざわざスポニチの石川克己さんが迎えにきてくれ、いたく極恐縮する。

対局室は、ロビー奥の階段を少し下がった1階のいつものところ。そこへ通じる扉には「関係者以外はご遠慮ください」の立て札。
その扉を開けた一番手前が「対局室」。その2つ先が「控え室」です。

やや声を改めて「お邪魔します」と挨拶して、石川さんに続いて部屋に。
主催社の皆さんが各自パソコンに向かってお仕事中。その中に諏訪景子さんの姿も。邪魔をしてはいけないと軽く会釈して奥へ。

奥の4人がけの応接セットには、立会人の佐伯昌優九段と富岡英作八段が盤を挟んで検討中です。
佐伯先生には、5~6年前に一度お会いしてお話しておりましたが、富岡先生は今回が初めてのご挨拶。
佐伯先生から「いい駒をお持ちになりましたか」と聞かれたのですが、「いえ、今日は観戦ですから、駒は持ってきませんでした」と小生。「教室は、4年ほど前にやめました。37年続けましたがね。教室をやっていたころは駒はよく売れました」。

部屋からの眺めは、渥美湾の穏やかな海。その風景は、10年前とちっとも変わっていない。
ころあいを見て対局室の手前にある誰もいない風呂で、ひと浴び。ジーっと眼を瞑って、鳥の声を聞く。


終局は20時ころだろうか。
今日は日帰りなので、早めに帰途に着きました。
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朱漆で揮毫しました

2009-02-24 20:34:00 | 文章
2月24日(火)、雨。

朝から、しとしと雨。この雨は、この時期の漆にとっていい雨かもしれません。

というわけで、出来上がってきた「チェスト」に揮毫をしました。
昨日は、黒漆を考えていましたが、直前になって朱漆で書くことにしました。
黒では華やかさに欠けますし、朱漆と言っても、落ち着いた朱ですから、眼を剥くようなことはないでしょう。

揮毫は、チェストの蓋の部分、横側です。
ズラーっと縦に並べて、一枚一枚左から右へぶっつけ本番で書いてゆきました。
写真は書くのを中断して撮影したものです。
左手前下のほうが青っぽくなっていますが、これは蛍光灯の反射です。

昨日のブログに誤りがありました。
奥山さんに指摘いただきました。「欅の網目杢」は「島桑の網目杢」の間違いです。

今日から、銀波荘で「王将戦」ですね。すっかり忘れていました。
尾崎さんの電話で思い出しました。
尾崎さんたちは、昨日の前夜祭に出席して泊まったそうです。

いいなあ、その話を聞いて、明日は現地に行きたくなりました。
片道3時間。行く予感がしています。

では、また。
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駒箱2種

2009-02-23 19:49:15 | 文章
2月23日(月)、晴れ。

一昨日書きました「愛蔵の駒箱」が見たいとの電話を戴きましたので、写真にしました。
左が「島桑のチジミ杢」、右が「島桑の網目杢」。(この部分、欅を島桑に訂正します)
いずれも10年くらい前の奥山作です。左のサイズは、ややゆったりです。

奥山さん以外では、肥塚さんの駒箱も雰囲気があってよろしい。
これも愛蔵しています。


今日は朝から出来上がってきた「将棋チェスト」を検品したり、駒台のセッテイングに大方、時間がとられました。
漆の署名は明日です。
それをどこに書くかですが、黒漆で蓋の枠の側面に小さく目立たないようにと思っています。

「チェスト」は、署名の漆が乾いてから、発送することになります。
早ければ今週中、」遅ければ来週になるやも知れません。

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出来上がったチェスト

2009-02-23 07:05:48 | 文章
2月23日(月)、曇り。

昨日午後、将棋チェストが予定より早く、出来上がってきました。
ご注文いただいた方には、2~3日中に、faxその他の方法で、代金の振込先などをお知らせします。

なお、このブログをご覧になって、代金(送料込み5万円)をお送り下さってもかまいません。
そのときは、工房宛に現金書き止めをご利用ください。
署名の漆が乾きまして、代金受け取り次第、ヤマト宅急便で順次発送いたします。

(振込みを利用の方は、当方からのfaxその他での連絡をお待ちください)

別売りですが、良質なカヤ(日向かや、中国かや)の卓上盤(1寸から2寸)
が10面ほどあります。
もし、ご購入検討される方は、電話で問い合わせください。
okになれば、同時発送いたします。
すでに、申し込み済みの場合は、改めてのご連絡は無用です。
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駒箱

2009-02-22 18:33:53 | 文章
2月22日(日)、曇りのち雨。

寒くて乾燥した日が続くこの季節は、漆の出来がもうひとつ。盛り上げとか漆を使う仕事は、出来るだけ敬遠するようにしています。
と言うことで、午前中は気分転換を兼ねて、以前手に入れた日本産カヤ将棋盤2面のリフレッシュ作業をしました。

将棋盤のリフレッシュ作業は、すでに何面か経験があります。
自分の盤が8面くらい、そのほかの1面はsさんの所蔵品で、小生が預かってリフレッシュして、2~3年前の名人戦に使って戴きました。

今日の2面は、いずれも柾目がすっきり通った5寸盤。
天面は餅屋は餅屋の三輪碁盤店に目盛り直ししてもらっていたものですが、その他の部所は自分で綺麗にしようと保管していたものです。
木味はまずまず、かなり良いのが1面。もうひとつは、ちょっと落ちるのが1面。[abcd]の4段階評価すると[a]と[b]。汚れ具合から推測すると、50年くらいたっているのでしょう。

多少の当てキズや擦りキズがありますが、2面とも大事に使われていたらしく深い傷ではありません。
自分でリフレッシュするのは側面と小口面、底面と4本の足。つまり天面以外のすべてです。
今日は天面を傷つけないように、側面と小口面を綺麗にしました。


写真は、奥山正直さん作の「欅の杢・印籠仕上げ」の駒箱です。

今日の午後、奥山さんが来訪。昨日は広島、その帰りに工房へ立ち寄られ、お土産にこんな高価な駒箱を頂戴してしまいました。

奥山さんとは「駒づくりを楽しむ会」で出会って30年余り。小生より4つ5つ年長ですが、ご承知のとおりバリバリ現役で活躍しておられます。
駒は3~4組作って、その後「駒箱の道」に進まれました。

まもなく見事な駒箱を作られて、戴いたもの、購入したもの、そのころから奥山さんの駒箱を愛用愛蔵しています。
一時は30個近く持っていたのですが、小生の駒と一緒に特別上等な駒箱が欲しいという方には、奥山さんの駒箱を付けたりしたので、今は10個程度と少なくなり、寂しく思っていたところです。

今日は、愛蔵している内の何個かを戸棚から出して、懐かしく見てもらいました。
駒箱は何といっても島桑が最高ですね。
今日見てもらった中では島桑チジミ杢の特別細工品。これは蓋裏の奥4辺に渡りの細工がしてあります。10数年以上前ですから「直」の印はありません。
今ある品の内「直」の印が無いころの作品が約半数を占めています。

小生好みは「島桑杢の隅丸」です。
「隅丸」は、製作に普通の3倍くらい手間が掛かるのでしょうが、所蔵者としてはしっとりとして、大変いいですね。
「島桑杢の隅丸」は6~7個はあったのですが、これも今は1個だけになりました。
珍しい「欅の網目杢の隅丸」。
欅は「玉杢」もいいですが、「網目杢」は大変珍しい材料で、奥山さんは合計3つほど作ったそうです。
その内の2つは小生の所へ嫁にきて、ひとつは茨城県大洗の某氏のところ、もうひとつは今も小生が大切にしています。

本日は、盤と駒箱の話でした。
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天地玄黄

2009-02-21 21:32:39 | 文章
2月21日(土)、晴れ。

今日は「駒サロン」の日。10時30分、加茂駅を出発し大阪へ。
今日の教材は、「巻菱湖の千字文」。
古い和本を人数分コピーして、皆さんに配布しました。
写真は、いずれも巻菱湖の筆跡本。本日、コピーを配布したのは白地の分です。

ご承知の方も多いでしょうが、千字文の出だしは「天地玄黄(てんちげんこう)、宇宙洪荒(うちゅうこうこう)」。いろいろな漢字1000種類の文字を組み合わせて、4文字ごとに意味のある文章にして書き連ねた書道手本です。
昔からいろいろな書道家がこの千字文を書いていますが、巻菱湖もその一人です。

巻菱湖は、幕末の人で。門人が2000人とも3000人とも言われている書道の大家です。天保年間に亡くなっています。

ところで「巻菱湖書」の駒ですが、これは、巻菱湖が没して80年ほど後に誕生しています。
菱湖さんは、自分の文字が駒に使われるなどとは全く思いもしなかったわけですが、「巻菱湖書」の駒の文字を作ったのは、大阪の将棋指し「高浜禎」と言う人です。彼は、「萬おぼえ帳」という覚書の綴りに、病気で臥せっているときに、菱湖の書道手本の中から駒の文字を抜き出して完成させ、それを豊島龍山に駒の製作を依頼して作らせました。

そのことを見つけたのは、東公平さんです。

「巻菱湖書」は、大変人気のある駒文字ですが、中にはこれが「巻菱湖」さんの文字??。。。と思うようなヘンテコリンな書体で作られているものをよく見ます。

駒づくりのプロアマを問わず、誰かが作った駒をそのままコピーして字母紙に使う人が結構多いのですが、ヘンな駒をコピーすると、更にヘンテコリンが出来上がります。そんな安易なことでは、良い駒はできません。


と言うわけで、今日の「駒サロン」は、巻菱湖さんのオリジナルに迫ろうと、参考資料、研究材料として皆さんにお渡し、お家で駒文字にアレンジすることをお勧めしました。
手本にない文字は、別々の文字の偏と旁を組み合わせると欲しい文字が生まれます。

オリジナルに近い手本の文字を使ってこの作業をすると、巻菱湖さんの筆跡の癖がよく理解できるようになります。
これは駒づくりをする上で、非常にプラスになるので、是非試みられると良いでしょう。ということを申し上げました。

おわり。





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この駒は?

2009-02-19 21:27:56 | 文章
2月19日(木)、曇り。

11時過ぎ、約束していた来訪者あり。
今日の来訪者は、将棋と碁の両刀使い。最近は大阪・東京・その他を行ったり来たりで、結構忙しい中のご来訪です。
しばし、コーヒーを飲みながら近況話。その後、昼食へ。
午後は、小生のコレクションをご覧いただきました。
コレクションは、将棋関係以外にも囲碁関係とか、昔の遊戯道具も若干集めています。明治から大正時代あたりの蒔絵の碁笥が2種、大正時代頃の携帯用小型の碁道具一式。、江戸時代の蒔絵双六盤が2面。江戸時代の木札の百人一首などです。


話は変わりまして、先日の修善寺彫りの件。
写真の駒は、一見、普通の略字の大阪彫りの駒ですが、彫り痕がちょっと変わっています。
詳細にご覧いただくため、写真を大写ししておきます。

普通の彫刻等で彫ったような形跡と、修善寺彫りかも知れないと思えるところとがあるのですが、、、。


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駒の写真集

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