万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌0954 朝は0864

2013年04月24日 | 万葉短歌

2013-0424-man0954
万葉短歌0954 朝は0864

朝は 海辺にあさりし 夕されば
大和へ越ゆる 雁し羨しも  膳部王

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あしたは うみへにあさりし ゆふされば
  やまとへこゆる かりしともしも
膳部王(かしはでの おほきみ)=「底本には<膳王>とあるが、3-442題詞既出の<膳部王>と同じ。長屋王の子。長子らしい。母は草壁皇子の娘、吉備内親王(きびの ひめみこ)。神亀元年(724)従四位下。同六年二月自尽。」この一首だけ。
【編者注】題詞原文は、「膳王歌一首」。左注に、作歌之年不審と。
【訓注】朝は(あしたは=朝波)。海辺(うみへ)。あさり(安左里)。夕されば(ゆふされば=暮去者)。大和へ越ゆる(やまとへこゆる=倭部越)。雁(かり=鴈)。羨し(ともし=乏)。