幸せづくりの家ものがたり

●「樹づくり工房やない」~日々の暮らしの中で思うこと、感じたこと●

左官を見直そう

2009年11月28日 | 家のこと
今回は左官(さかん)工事について。

左官とは塗り壁のことをいいます。
今日の建築は合理化と工期短縮が求められ
内外装ともに左官工事がすっかり減って
しまいました。

ローコスト住宅では、左官工事といったら
基礎外部の立ち上がり部分をモルタル
(セメントと砂を水で練ったもの)で塗る
くらいしかありません。
和室の壁も塗り壁そっくりなクロスが
貼られています。

このところ自然素材が見直され、内壁では
珪藻土や漆喰などが復活してきました。
外壁でもサイディングばかりが使われていましたが
モルタル塗りや火山灰を原料とした100%自然素材の
塗り壁が見られるようになりました。

工場でつくられた製品はデザインも豊富で
性能的にも優れておりますが、なぜか味気なく
感じられます。それに比べて人の手で塗り上げられた壁は、
多少凹凸があったりムラが出てしまいますが、独特の風合いを
醸し出すものです。

職人さんの魂が込められた仕事は
いつの時代も愛され続けるものですね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする