昨日の続きで、セルローズファイバーのことについてです。
家のことについて考え始めてからでないと、断熱材の種類なんてあまり知りませんよね。
そんな中、一番よく知られているのはグラスウールだと思います。
日本では主流ですね。
当社では、セルローズファイバーをおすすめしています。
知らなければ選ぶことも検討する事もできませんので、ここでご紹介したいと思います。
セルローズファイバーには断熱以外にも様々な特徴があります。
調湿効果、気密性、防音、防火、防虫。
まず原材料は、新聞古紙です。紙なので植物繊維です。自然のものです。
これを細かく粉砕して加工したものになります。
紙なら燃えるんじゃ?
と心配になると思いますが、ホウ酸という自然界に存在する難燃性のある物質が入っています。
これは医療や食品にも使用されている安全なものです。
これにより、炎を上げて燃えるようなことがないんです。
バーナーを当てても表面が焦げるだけで、中まで火が回りません。
他の断熱材は燃えやすいものもありますので、これはセルローズファイバーの優れた特徴ですね。
そしてこのホウ酸はゴキブリやシロアリなどの害虫を寄せ付けません。
施工されたお客様は「ゴキブリは見ないね」とおっしゃっていました。
ホウ酸団子っていうのもありますからね。
そして、調湿効果は、他の断熱材にはない特徴になります。
外部と内部の温度差が大きいと壁の内部で結露が発生するのですが、セルローズファイバーは調湿作用があるので、湿気が多い時は吸って、少ない時は吐き出してくれます。
防音効果については、実際に聞いてみてもらえるととても分かりやすいのですが。。
↓こちらに防音実験の動画がありますのでご覧くださいね。だいぶ下の方までスクロールしてください。
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当社の見学会などでも実験の箱を用意して披露しています。比べてみると皆さん驚かれますよ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
2世帯住宅では、1階と2階の間に使うことが多いです。
2世帯では1階に高齢のご両親が住まわれる場合が多いので、夜遅くまで起きている2階の子世帯の足音などを防止するためです。
このセルローズファイバーは吹き込み式の断熱材です。先に専用のシートを張ってその中に吹き込みます。
なので、細かい隅の方までしっかり吹き込めて気密性もよくなります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/ac/e7d6dc605d48215ab13f762e7f41e86b.jpg)
ただ施工後、電気配線などをやり直しするとなると難しいのが難点です。
リフォームなどの時にもシートを破ると中身が出てしまうので注意が必要になります。
いい点はたくさんあるのですが、やはりデメリットもあります。
価格の点も気になりますね。
100%のものはないので、これは仕方のないことです。
ただ光熱費などを考えると一概に高いともならないかもしれません。
一生住む家ですから快適に過ごせることは重要だと思います。
選択する断熱材によって住み心地が違ってくるでしょうから、皆が使っているグラスウールでいいんじゃない?などと軽視しないで、よく比較検討して決めてほしいなと思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_zzz.gif)