幸せづくりの家ものがたり

●「樹づくり工房やない」~日々の暮らしの中で思うこと、感じたこと●

家を守る壁

2009年11月19日 | 家のこと
今回は外壁工事についてです。

住まいの性能で重要なものをあげるとしたら
まず耐震性が思い浮かぶのではないでしょうか。

地震に対して抵抗する方法として、以前は
筋交いが一般的でしたが、今日では耐力面材と
呼ばれるパネル状のものを外周の壁に
張りめぐらします。

線で支えるより面で支えた方が強いのは
容易に想像できると思います。
また、パネルを外壁に使うことによって
断熱材が隙間無く充填できるメリットが
あります。

このパネルもいろんな材質があって
木質系の合板
火山性ガラス質系
無機質セメント系
など、どんどん新素材のものが開発されています。

パネルには多くの性能が求められます。
強度はもちろんのこと、長期にわたる耐久性
耐火性、耐蟻性、透湿性、断熱性、釘の保持力、
施工性といったところでしょうか。

このなかでも透湿性能が意外と重要なのです。
木造では壁の内部で起こる結露が、耐久性及び
構造耐力上、甚大な被害をもたらします。
この結露を防ぐために湿気(水蒸気)の
排出性能(透湿抵抗)が関わってくるのです。
壁の中に入り込んだ水蒸気をすみやかに
排出できる性質を持っているかということです。

壁はただ単に強ければ良いというものでは
ないんですね。科学的な性質も理解して
材料を選定することが大切です。
コメント (2)
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