幸せづくりの家ものがたり

●「樹づくり工房やない」~日々の暮らしの中で思うこと、感じたこと●

左官を見直そう

2009年11月28日 | 家のこと
今回は左官(さかん)工事について。

左官とは塗り壁のことをいいます。
今日の建築は合理化と工期短縮が求められ
内外装ともに左官工事がすっかり減って
しまいました。

ローコスト住宅では、左官工事といったら
基礎外部の立ち上がり部分をモルタル
(セメントと砂を水で練ったもの)で塗る
くらいしかありません。
和室の壁も塗り壁そっくりなクロスが
貼られています。

このところ自然素材が見直され、内壁では
珪藻土や漆喰などが復活してきました。
外壁でもサイディングばかりが使われていましたが
モルタル塗りや火山灰を原料とした100%自然素材の
塗り壁が見られるようになりました。

工場でつくられた製品はデザインも豊富で
性能的にも優れておりますが、なぜか味気なく
感じられます。それに比べて人の手で塗り上げられた壁は、
多少凹凸があったりムラが出てしまいますが、独特の風合いを
醸し出すものです。

職人さんの魂が込められた仕事は
いつの時代も愛され続けるものですね。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (WAWAWA@ガーデンハーモニー)
2009-12-02 16:00:03
お久しぶりです。
まさに同感で、響くものがあります!

別に懐古主義に浸るわけではなく、もっと前向きな意味で、
効率化や合理化に疑問を抱いたり、もっともっと過程や時間を楽しんだり・・・
そういう価値観を持つ時代じゃないかな~と思います。
もう、モノは有り余っているわけですから・・・

たしかに、合理化の影響を最も直撃したのが、
左官職人じゃないですかね。
私の知人にもよく聞きますが、左官一本でやっていたのが、
乾式施工がもてはやされるようになってからは、
外構の分野や野丁場で、なんとか食べてきた・・・
なんて言いますもんね。

よく「乾式施工はエコ」なんて宣伝してますが、
あれはウソですよね。
結局、現場でやっていたものを工場でやっているのですから、
別にエコじゃないんですよね。
合理化したいだけで、エコなんて宣伝もしちゃう。
いろんな情報も、自分の尺度をもって受け入れないと・・・
という例ですね。
返信する
Unknown (masa)
2009-12-02 22:30:57
いつも心温まるコメントありがとうございます。
どの分野においても日本古来のやり方というか昔ながらのものに回帰しているような気がします。
つくっては壊し無駄を生んできた生産活動を
見直す時期にきていると思います。

そう、それと今は「エコ」とつくだけで
安易に採り入れられてしまう風潮がある
ようです。本質をしっかり検証することが
大事ですね。
返信する

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