幸せづくりの家ものがたり

●「樹づくり工房やない」~日々の暮らしの中で思うこと、感じたこと●

建築用語を知ろう(10)

2009年11月14日 | 家のこと
大工さんが施す仕上げ工事を総称して
造作(ぞうさく)といいます。

また、完成して表面に見える木材を
「造作材」と呼びます。

例えば
敷居 :開口部の下部に付く材
鴨居 :開口部の上部に付く材
長押 :和室の鴨居の上に付く幅広の材
廻縁(まわりぶち) :壁と天井の交わるところに付く材
巾木(はばき) :床と壁の交わるところに付く材
畳寄せ :畳と壁が交わるところに付く材
などがあります。

無垢の木をこれらの部分に使う場合、
節の無いきれいな木目がでるような材料を
用いるので高価になります。

今日では、合板などの表面に木目が印刷された
シートを貼った安価なものが出回っております。
最近の印刷技術は優れたもので、遠くからの
見た目では無垢材か貼り物か区別がつかない
くらい良くできています。

大工さんはこの造作工事において、木と木が交わる
部分に隙間ができないように丁寧に仕事をしなければ
なりません。無垢材を使う場合はなおさら気を使います。

そんなわけで、貼り物の造作材は、無垢材に比べて
収縮が小さく後々狂いが少ないので、クレームを避ける
ことからも普及するようになりました。

自然素材は、予算との兼ね合いもありますが、
やはりここは自然の無垢材を使いたいところですね。
乾燥はさせますが、生きていたものを使うわけですから
多少の隙間はできてしまうかもしれません。
でも自然がつくりだした木肌は、決して人工的なものには
表現できない風合いがあるのです。
コメント
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