幸せづくりの家ものがたり

●「樹づくり工房やない」~日々の暮らしの中で思うこと、感じたこと●

家を守る壁 その2

2009年11月21日 | 家のこと
引き続き外壁工事のはなしです。

耐力面材を柱に直接張りつけたら
その上に「透湿防水シート」という
雨水浸入を防止するためのシートを
張ります。

このシートは、水滴をはじきますが
水蒸気は通す優れものです。
雨具でありながら汗で蒸れないという
衣類でも同じような機能のものが
ありますよね。これと似た働きをします。

前回もお話したように、壁の内部で
内外の温度差による結露を防止
するために、壁は湿気を排出する
仕組みが必要で、そのために
特殊な機能をもったシートを使うのです。

そしてこのシートの上にもう一回細い
木材を打ち付けます。仕上の外壁材は
この木材の上に張りつけます。
この木材の厚み分が、外壁材とシートの間に
空気層をつくることによって、さらに効果を
発揮します。

具体的には

○外壁材が受けた熱を遮断する(空気も断熱の役目をします)
○上昇気流が起きて熱や水蒸気を外気に放出する
○万が一外壁から浸水しても直接シートに伝わらない

といったところでしょうか。

現在の工法は、昔の家に比べて
さまざまな工夫がなされているのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする