幸せづくりの家ものがたり

●「樹づくり工房やない」~日々の暮らしの中で思うこと、感じたこと●

子供部屋 その2

2010年01月30日 | 家づくり
子供って年頃になると自分だけの部屋をほしがるものです。

だからといって、広く居心地の良い部屋を与えてしまったら
きっと部屋に閉じこもってしまうでしょう。

私自身もその年代は、自分専用の居心地の良い?部屋があって
食事が済んだら部屋へ直行して、テレビを見ていた記憶があります。
幸いグレることはなかったですが(笑)

せっかく家を建てたのに、家族がいつもバラバラになるようでは
何のための家づくりかわかりません。

昨日もお話したように、子供が自分の部屋をもって、やがて独立して
家を出て行くまでの期間は十数年です。
そのために立派な部屋は必要ないと思うのです。

極端に言えば、ベッドと机を置くスペースがあれば十分では
ないでしょうか。

また、部屋の配置として、玄関から誰とも顔をあわせずに
子供部屋に直行できてしまうのも考えものです。
いつ帰ったのか、いつ出かけたのか、わからないなんてことに
ならないように、家族間で気配が感じられるような間取りに
したいですね。

仕事、勉強、就寝以外は、自然にみんながリビングに集えるような
そんな暮らしができたら良いですね。
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子供部屋

2010年01月29日 | 家づくり
リフォームの仕事でお客様宅におじゃますると
2階の部屋が空き部屋になっていることが
よくあります。

そのようなご家庭は、ご主人がだいたい定年前後の
年齢ではないかと思われます。

子供は結婚や転勤で家を出られたあとで
手付かずのまま、ぽっかりと空いてしまって
いるのです。

お話を伺うと、子供が小学生から中学生になる頃
子供部屋として増築されているケースが結構あります。
せっかく何百万もかけて増築した子供部屋は、わずか
十数年足らずで空き部屋となっているのです。

そう考えると、子供部屋が本当に必要な期間というのは
20年にも満たないわけです。

このように、住まいを長期的な観点からみると
子供部屋は完全に独立したかたちでつくらずに、
他の部屋とも連続性を持たせ可変的に考えておく
べきでしょう。

最近の住宅は気密性も良くなり、昔に比べたら
部屋どうしの温度差も少なくなりましたから、
極力間仕切りを減らして、その時々の家族構成に
自由に対応できるような間取りと、工法を選択する
ことが肝心です。
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はじめの一歩

2010年01月28日 | 家づくり
昨日の話の続きです。
家は現在より、より良い生活を求めて建てるという
ことでしたね。

それは家がデザインや性能に優れたものに固執するのではなく、
新居に住み始めてからの、日々の暮らしに焦点をあてるという
ことです。

家は快適であっても、ローンに追われ生活に苦しむ
ことになっては本末転倒です。
立派な箱だけ求めるから失敗するわけです。


さて、いざ建てようと思い立ったらだれもが向かう先は
そう、住宅展示場です。

ハウスメーカーが競いあうように、現実離れした規模と
豪華な設備で建ち並んでいます。

敷地が何百坪もあれば話は別ですが、ほとんどの場合
建築予定地に入りそうもない坪数の家を見せているのです。

一つ一つの部屋も大きくとっていますから
実際に建てられる家とは違い過ぎて、
参考にはなりません。

営業マンにアンケートを書かされ、軽い気持ちで
見積りを頼み、でてきた金額を見てビックリ。
そしてまた振り出しに戻ります。

そもそも、ここから出発するから夢が膨らみすぎて
予算オーバーということになるわけです。

せっかく建てるのだから部屋は広くとりたい。
だれもがそう思うでしょう。

広いデメリットも考えてみてください。
・光熱費がかかる
・掃除が大変
・物が増える
などがあげられます。

理想からスタートしてプランを練ってしまうから
失敗するわけです。

まずは、「いくらまでローンが借りられるか」ではなく
「いくらなら無理なく返せるか」を決めてから
総予算をはじいて、そこから諸々の費用を差し引いて
残ったのが建物にかけられる予算ということになります。

ついつい営業マンにすすめられてグレードアップしてしまい
返済がきつくなってしまった、なんてことにならないように
気をつけてくださいね。
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家づくりを考える(夢のマイホームが…)

2010年01月27日 | 家づくり
人生においてだれもが夢みるマイホーム。

人生最大の買物といえるでしょう。

それでは、なぜ自分の家を持つのか?
人それぞれ理由はあるでしょう。

特に、これから家づくりを考えておられる方に
お伝えしたいと思います。

家を建てるとなれば、だれだって好きな間取りで
好みのデザインで、インテリアにもこだわって
さらに最先端の設備を入れて、一年中快適な生活が
したいと思うでしょう。

要望をあげたらきりがありません。

そこでまず、予算という壁にぶちあたります。

全額自己資金という場合を除いて、住宅ローンを
利用することとなります。

その住宅ローンですが、収入や年齢に応じて
借りられる額が決まってきます。

銀行が貸してくれるからといって、
要望を少しでも実現したいがために
ついつい無理をしてしまいます。

さぁ夢のマイホームが建ちました。
が、夫婦共働きで休む暇も無く
旅行なんてもってのほかで
車の買い替えだって夢の話に。

やがて、経済不況で会社をリストラに。

新居で楽しい生活のはずが、ローンも払えず
せっかく建てた家を手放すはめに。

これはいま、現実に世の中で起こっていることです。

自分の見栄や、かっこよくて性能の良い家を建てるのが
家づくりではありません。
家を建てるのを最終目標にしては失敗します。

家は人生の通過点に過ぎず、家が完成してからの
今より楽しい生活を求めて建てるのではないですか?

いま一度冷静に考えてみましょう。
続きは後ほど……
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新築現場の塗装工事

2010年01月26日 | 家のこと
今日は塗装の話。

新建材が普及して仕事が減ったといえば、まず塗装工事があげられます。

いま木造住宅を新築するとして、塗装屋さんをいれずに完成させる
ことができます。

外部では屋根・外壁・軒裏と、全ての材料は工場で塗装した
完成品として現場に運び込まれ、張り付け作業のみで
仕上がってしまいます。

内部では、造作材とよばれる建具枠・窓枠・巾木・廻り縁など
昔は木材を加工して取り付け、現場で塗装していました。
今日では、工場で加工した木質材料に木目を印刷したシートを
ラッピングしたものを、大工さんが切断して取り付けるのみ。

このようにして、工場で全てきれいに仕上げて製品化し
現場に搬入され、あとは切って取り付けるだけです。

ただ、このところ自然素材が見直され、昔ながらに無垢材を使う
機会も増えてきました。
塗装についても、臭いのきつい有機溶剤は使わず、人が舐めても
平気な自然素材を原料にした塗料が使われるようになりました。

どの仕事においてもそうですが、昔ながらの工法に回帰していく
傾向にあるようです。
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セルロースファイバー

2010年01月25日 | 新築
こちらの画像はセルロースファイバーとよばれる断熱材を
壁の中に吹き込んでいる様子です。

セルロースファイバーとは、売れ残った新聞紙等を
細かく粉砕してつくられた断熱材です。
資源を有効利用したリサイクル商品ですから、地球にやさしく
住宅の省エネにも貢献します。

断熱効果に優れているだけではなく、吸音効果もありますので、
音の漏れや屋外の騒音の侵入を和らげます。
また、吸放湿性にも優れ結露を防止し、カビの発生を抑えます。
これを隙間なく断熱化することで、壁の中で起こる結露を防ぎ
木材の腐朽や建材の劣化を抑制し家を長もちさせることができます。

詳しくはこちらのホームページ http://www.iiiezukuri.com
でもご紹介しています。どうぞ御覧下さい。
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下地補強

2010年01月23日 | 新築
こちらの画像は、壁に石膏ボードを張る前の様子。

少々文字が読みづらいかもしれませんが
画像の下の部分に取り付けられた幅広の板に
「タオル」「ウォシュレットリモコン」と
書かれています。
これは壁を仕上た後、完成間近いころに
器具を付けるための下地です。

石膏ボードはビスを締めてもゆるんでしまい
器具を固定することができません。
そこであらかじめ器具の取り付く場所に
ビスが利くようにボードの下に板を入れて
おくのです。

このように場所が決まっていれば良いのですが、
将来的に手摺をここら辺に付けたいというように
大まかな範囲になる場合はベニヤ板を広い範囲に
張ってしまいます。

このような仕事のことを「下地補強」といいます。
完成後、「ここに大きな額を飾りたい」となることが
予想される場合は早めに伝えておきましょう。
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お客様のためにできること

2010年01月20日 | ふれあい日記
年が明けて最初の会議をした時に、お客様のために
何ができるかな、どうやったらやないを信頼、安心
してもらえるかな、っていうようなことを、皆で
話し合いました。

誠意・正直さの見えるお仕事や、現場の管理・マナー、
地道なアフターケアなど、お客様に信用してもらう
ことってとても大事なことですね。
人って結構よく見ているものなので、誠実にそしてまじめに
行動していたらきっと認めてもらえるはず…

それはもちろんだけど、それだけでは足りないのかな…

例えば、どこかリフォームするときなどは、きちんと
やる前と後で写真を撮ってお客様にやったことを明確に
したりとか、必要であればお客様のお家を定期的に点検、
長期に渡り管理したりとか…

いつ、誰が必要になるかわからないから、定期的にリフォーム
フェアみたいなことを行ったりとかも、きっと何もしない
よりはした方がいいはず。

一緒にお仕事している業者さんたちからも、こういった意見や
案など聞いたりして皆で考えると、よりたくさんの良い方法が
見つかって、またチャレンジして頑張ってやって行こう!って
思います。
まずはできることから…
               ぞ!

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給湯器の寿命

2010年01月18日 | リフォーム
厳しい寒さが続くなか、給湯器の故障で
OBのお客様から電話をいただきました。

おじゃましたところ、浴室のリモコンが機能
していませんでした。
電話をいただいたときは、お湯も出ないとのことでしたが
かろうじてキッチンのリモコンは使えるようで
給湯器のコンセントを抜き差ししたところ
キッチンでお湯が出るのを確認できました。

どうやらお客様は、お風呂のリモコンが駄目になると
お風呂に入れないと思いこんでおられたようで、
キッチンでお湯が出るならばお風呂でも出ることを説明したら、
ひとまず安心されたようです。
ただ、高温に設定しても手で触れるくらいにしか
熱くならないようで、やはり本体にも問題があるようでした。
築13年になっておりメーカーの修理を頼んでも、後何年もつかは
不安な面もあり、本体の交換をおすすめしました。

寒いこの冬の時期にお湯が使えないのは本当に辛いですよね。
使用頻度にもよりますが、早いと7~8年で寿命となってしまう
ものもあります。
10年前後を目安に不具合がでてきたら、冬を迎える前に
早めの点検、交換をおすすめします。
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建具

2010年01月16日 | 家のこと
今日は内部の建具のはなし。

建具といえば、建具屋さんが現場につくられた枠を採寸して
ドアや引き戸を吊り込む仕事です。

現在では、ユニットドアといって、規格寸法で工場生産し
枠とドアをセットにして現場に搬入して、これを大工さんが
取り付けてしまいます。これも合理化の一つですが、
和室の障子や襖、どうしても規格ではできないものなどは
現場にあわせてつくります。

ユニットドアが普及してだいぶ建具屋さんの仕事も減って
しまいました。やはり時代の波で、若い建具職人は
あまり見かけません。

このように建具をはじめ、価格を抑えるための合理化と
工期短縮で、熟練の職人さんがどんどん減ってきています。
とはいえ、完全に無くしてしまうことのできる仕事でも
ありません。
そういった意味で、あえて昔のやり方に回帰して
技術を継承していける仕組みを残していくことも
大切ですね。
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