幸せづくりの家ものがたり

●「樹づくり工房やない」~日々の暮らしの中で思うこと、感じたこと●

耐震パネル

2010年04月30日 | 新築
これは外壁の下地に張るパネルで筋かいに替わるものです。

耐震パネルは正式名称ではなく、一般的には耐力面材と呼んでいます。

なぜこのパネルを使うかといいますと、

・筋かいのように棒状のものより面で支えた方がより強くなる
・室内壁の筋かいを減らすことができ、間取りの自由度が増す
・筋かいを入れると外壁の断熱材がそこで切れてしまい
 均質な断熱性能が得られない
・気密がとりやすい
・このパネル自体が不燃材で火災に強い
・無機質なので腐らない(シロアリにも強い)
・合板に比べて吸放湿性に優れ、壁内結露を防ぐ

など様々な利点があるのです。

在来工法でも2×4に勝る性能を発揮します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あおり止め

2010年04月27日 | 新築
これは屋根の垂木(たるき)を撮ったところです。

中央部に見える金物は、ひねり金物と呼ばれるものです。
御覧のとおり真ん中あたりにひねりが加えられていて
垂木と桁に固定されており、強風時にあおられて
屋根がめくれるのを防ぎます。

台風のニュースで、よく屋根だけ吹き飛ばされている
ことがありますね。こんなことにならないように
約45cm間隔に組まれた垂木一本一本にこの金物が
取付られます。

屋根葺き材は、風に対しては瓦など重い屋根の方が良いのですが
地震や積雪に対しては金属など軽い方が良いのです。
そんなわけで、その地方によって屋根の風景も様変わりします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小屋組

2010年04月26日 | 新築
屋根を構成する骨組みを小屋組といいます。

それぞれの名称を説明しましょう。

梁の上に垂直に立っているものを小屋束(こやづか)といいます。
その小屋束に水平にのっているものを母屋(もや)といい
その母屋に勾配をつけてのっているものを垂木(たるき)と
いいます。

この垂木に板を張るのですが、この板を野地板(のぢいた)といい
その板の上に防水シートを張って、最後に屋根仕上げ材を葺きます。

梁と小屋束の側面に斜めに付いた板を「小屋筋かい」といいます。
小屋組が倒れないように補強しています。

木造在来工法は、このように縦材に横材がのってそれが倒れないように
つっかえ棒(斜材)するというのが基本的な組み方です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羽子板ボルト

2010年04月23日 | 新築
これは梁と梁が直交する接合部分を補強している
羽子板ボルトと呼ばれる金物です。
形が羽子板に似ていることから、このように
呼ばれています。

外側から見たところですが、この面に直に
耐震パネルを張りつけるため、座彫りといって
ナットが出っ張らないように彫り込んでいます。

ナットを締めるときには座金をはめこみますが、
この座金にスプリングが付いていて、木が痩せて
ナットが緩むことで引き寄せる力が弱くなるのを
防いでいます。

補強金物も様々な工夫が施され進化しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

補強金物

2010年04月22日 | 新築
こちらは柱が土台から抜けないように補強金物を
取り付けた様子です。

大地震がきたとき、建物は振動して土台や梁から
柱が引き抜かれるほどの力を受けます。

建物の角(出隅)や筋交いが取り付いた柱は
より大きな力を受けます。

そこで、受ける力の度合いによって補強する金物も
強固なものから簡易なものまで使い分けています。

最も大きな力がかかる柱には、ホールダウンという
太いボルトを基礎に埋め込んで、土台を貫通させ
基礎と柱を直接結合する金物を用います。

このような引き抜き防止金物を、付け根の土台と
頭の梁部分に取り付けることによって、縦材と
横材の接合部分が強固になるわけです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二重断熱

2010年04月21日 | 新築
こちらは2階の床から屋根を見上げた様子ですが
屋根垂木の間に断熱材がはめ込まれています。

この断熱材は発泡スチロールのような素材で
上面がくぼんでいて、屋根の下地板と断熱材の
間に空気層ができるようになっています。

この空気層によって、屋根で受けた熱を棟まで
上昇させ、棟換気口から排熱する仕組みとなって
います。

さらに2階の天井裏にもセルロースファイバーを
20cmの厚さで吹き込み、屋根と天井で2重に
断熱することで、夏でもすごしやすい環境となります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2010年04月19日 | 新築
この現場の柱は全て桧の無垢(集成ではない)を使っています。

こちらはJAS規格の品質を表すものが柱に表示されてます。

まず、製材された工場が日本農林規格(JAS)の認証を受けていること。

それから、樹種(桧)、材料の寸法と長さ、含水率、強度が
表示されています。

桧の柱といっても市場に出ているものは、一般的にこのような
表示はありません。したがって、どこで製材されたかはもちろん、
含水率や強度なんてわからないのがほとんどです。

無垢の柱ですから、同じ桧でも強度は一本一本異なります。

というわけで、無垢の柱を採用するときはこのJAS規格の表示が
信頼の証となるわけです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

配管工事

2010年04月17日 | 新築
床が張られて見えなくなる前に、水とお湯の配管について
お話しておきましょう。

画像の青い管が水で、赤い管がお湯です。

この管の元をたどっていくと、ヘッダーと呼ばれる
分岐装置のようなものに行き着きます。
画像では水の方は隠れてしまってますが、お湯の方は
確認できますね。

このヘッダーから各部屋の蛇口まで別々の管で配管されます。
こうすることで、従来配管に比べていろんなメリットが
生まれます。

・工場で決められた長さにカットされてくるので
 現場での切断加工作業がなくなり、作業時間の
 短縮となりゴミもでません。

・管の接続箇所はヘッダーと設備機器の2箇所だけ
 となり漏水のリスクが減ります。
 (漏水は接続部分で起きることが多い)

・従来の枝分け配管に比べて、各蛇口の水圧が均等化する。

・将来の配管取替え作業が容易

以上のような点において優れています。

配管で一番気をつけなければいけないのは、やはり漏水です。

継ぎ目や分岐が減ったことで、万一漏水が起きたときでも
原因箇所が特定しやすくなったことが大きなポイントですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

建て前

2010年04月16日 | 新築
なんとか天気ももちこたえて、無事上棟となりました。

これから宴を始めようという時にパラパラと降ってきました。

というわけで、ご覧のように屋根には巨大なブルーシートを張っての
上棟式となりました。

これは2階の床梁が組みあがった様子です。

梁は91cm間隔でマス状になっていまして、この梁の上に
直に厚い合板を張ることによって、床の水平剛性(耐震性)を
高めています。

壁だけでなく、床も揺れに対して強く抵抗できる工夫がされているのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

基礎工事その5

2010年04月14日 | 新築
基礎の立ち上がりに青い板状のものがついていますが、
これは断熱材です。

当社では、床下に外気を入れない「基礎断熱」という
やり方を採用しています。

従来は床板の裏側に断熱材を取り付けて
基礎の立ち上がりには、ある一定間隔で
通気口を設けていました。

この方法では、どんなに優れた断熱材を使っても
冬場の冷気が遮断できませんでした。
また、夏は湿気の多い空気が床下に入り込み
風通しが悪いと、いつもジメジメした状態に
なってしまいます。

そこで基礎で断熱することにより、前述の欠点は
解消され床下は室内と同じ環境になるのです。
そうするために、床面には何箇所か通気のための
格子状のものがつけられます。

この基礎断熱で床仕上げに無垢の比較的柔らかい床板を使えば
冬でも冷たくない床面が実現できるのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする